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狂熱の果て

  • きょうねつのはて
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  • 平均評点

    58.8点(29人)

  • 観たひと

    47

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    11

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/11/1
上映時間 78分
製作会社 佐川プロ
配給 大宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督山際永三 
脚色山際永三 
山田健 
原作秋本まさみ 
製作佐川滉 
撮影岡田公直 
美術宮沢計次 
音楽林光 
録音竹口一雄 
照明矢口明 
スチル吉田基芳 

キャスト

出演星輝美 牧野ミチ
松原緑郎 野村健次
松浦浪路 のり子
藤木孝 中岡陽二
鳴門洋二 北茂
秋本まさみ アキ子
沢村みつ子 ユリ
柏木優子 アケミ
奈良あけみ 川村真紀子
井上ひろし 歌手
大谷くにお ユキオ
橘恵子 サチコ
渚三枝 よしえ
中野恭子 トミ
薬王寺忠 タカシ
桂小竹 ヒロシ
溝口幸二 ミノル
中岡太郎 五郎
中村彰 ミチの父親
利根はる恵 ミチの母親
宮田文子 看護婦
上野綾子 女給
原聖二 刑事
五月藤江 車に轢かれる漁婦
山口多賀志 殺される老漁師
堀雄二 野村貞之助
高橋政雄 宣伝部長

解説

秋本まさみの原作を新人、山際永三と山田健が共同でシナリオを執筆。山際永三が第一回目監督したハイティーンの生活ドラマ。撮影は岡田公直。

あらすじ

高校生のミチとアキ子は終夜営業のレストラン〈六本木〉でK大レスリング部の健次やトランペット吹きの陽二達と知り合った。ミチの父は元戦犯で今は病床にあったが、同じ戦犯で絞首刑になった北の遺児茂を引取ってK大に通わせていた。ミチの母は彼と不倫な関係を結んでいたが、彼はミチにも欲情の眼を向けていた。こうした歪んだ環境への反抗からミチは六本木族と呼ばれる無軌道な青春グループに加わるようになった。ある日ミチの父はガス自殺を計って入院した。家をとび出したミチはアキ子と共に瞬間の刺戟を求めたが心の中は満たされなかった。K大レスリング部の会が催された日、ミチは茂の申込を断って中年の男と踊ったためキャバレーの女に因縁をつけられ、止めに入った陽二が女を殴ったことからボーイとグループの乱闘になって陽二は怪我をした。いつもと違う陽二の逞しさに惹かれたミチは、その夜彼とホテルで過した。入院していた父が飛降り自殺したのはそれから間もなくのことだった。グループが葉山にある健次の父の別荘へドライブする途中健次と陽二、茂の乗ったスポーツカーが老婆を轢き殺した。車の前に立ちはだかった老人も突き飛ばされて海へ転落した。ジャズと淫らな遊戯と無秩序な愛撫、別荘の生活は狂っていた。ミチのことから茂と陽二は争った。ある晩、茂に挑まれたミチは庭隅に転がされた。その時、陽二が飛びこんできた。「殺してやる」陽二は気の狂ったように茂を殴りつけた。二人っきりで陽二とミチはモーターボートで沖へと走り続けた。彼はこのままミチと死にたかった。ミチは死ぬのはいやだ、茂を憎み続けるといった。茂の偽証で陽二は轢き逃げ犯人として逮捕されたが陽二は警察から脱走した。陽二はミチに会いたいと電話したがミチはその場所を110番へ連絡した。ミチは今までとは違った生き方をしなければいけないのだと思った。ミチが健次の家へ行ったとき、茂は明るく笑いながらテニスをしていた。ミチは茂に近づくと持っていたナイフを彼の胸に突き刺した。茂は死んだ。憎悪に眼をかがやかせ、ミチは健次に向っていった。健次はラケットでミチを殴り倒すと、ナイフをもぎとって遠くへ投げた。ミチは芝生に倒れたまま動かなかった。投げられたナイフにチカチカと太陽が光っていた--。

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