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  • 平均評点

    70.1点(70人)

  • 観たひと

    119

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    14

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/8/13
上映時間 88分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督渋谷実 
脚色松山善三 
渋谷実 
原作中野実 
製作佐々木孟 
撮影長岡博之 
美術浜田辰雄 
音楽黛敏郎 
録音大村三郎 
照明小泉喜代司 
編集杉原よ志 
スチール長谷川宗平 

キャスト

出演笠智衆 尾関等
淡島千景 尾関節子
岩下志麻 尾関登紀子
川津祐介 佐竹竜二
乙羽信子 佐竹美津子
北林谷栄 お徳婆さま
高峰三枝子 女将
織田政雄 本橋
小川虎之助 作平
三木のり平 泥棒

解説

中野実の原作を、「妻として女として」の共同執筆者・松山善三と、渋谷実が脚色し、「もず」の渋谷実が監督した。父娘の情愛を描いた物語。撮影は「女舞」の長岡博之。

あらすじ

奈良の大学の数学教授である尾関は、こと数学にかけては世界的な学者だが、数学以外のことは全く無関心で、とかく奇行奇癖が多く世間では変人で通っている。妻の節子はこんな尾関につれ添って三十年。コボしながらも彼を尊敬し貧乏世帯をやりくりしてきたのである。娘の登紀子は市役所に勤めていて、同じ職場の佐竹竜二と縁談がある。二人は好きあっているし節子もこの縁談を喜んでいる。ただ竜二の家は飛鳥堂という墨屋の老舗で、竜二の姉美津子はお徳婆さまに気に入るように色々と格式にこだわるのだ。それに登紀子は両親の顔をおぼえぬ戦災孤児で、尾関に拾われ今日まで実の娘と同様に育てられてきたのだった。しかし登紀子はそんなことを気にしているのではない。彼女はむしろ父のそばを離れるのが忍びないのである。それと同時に竜二が父の気に入るかどうか、これも気がかりであった。竜二は尾関がしばしば近所のミルク・ホールにテレビを見に行くことを聞き、ある日、自分で組立てたポータブル・テレビを持参すると、尾関は喜ぶどころか怒ってしまった。竜二もかっとなり怒鳴ったが、文化勲章受賞の報せで中断された。尾関は勲章など欲しくなかったが、五十万円の年金がつくと知り、もらう気になり節子と上京した。東京では学生時代にいたオンボロ下宿に泊って主人の修平を感激させた。その夜宿に泥棒が忍びこみ文化勲章が盗まれた。ところで、奈良では尾関の帰りを待ちうけて数々の祝賀会が計画された。そんなわずらわしいことの大嫌いな尾関は、とうとう姿をくらまし、関係者を慌てさせた。そんな騒ぎの中で登紀子は節子が落ちついているのを不思議に思った。「お父さんは下市の和尚さんのところよ」と、自信ありげに節子はいうのだった。登紀子は下市に行き、母の予想が当ったのを知った。登紀子は竜二との結婚の許しを得ようと話をきりだすと、尾関は「好きな者同士なら勝手に一緒になればいいんだ。儂とお母さんは貧乏で結婚式などあげなかったけれども、もう三十年も続いているんだ。盛大な式をあげても三日も持たない夫婦もある」と、淡々と語るのだった。結婚式などどうでもいい、と尾関は言ったが、節子は登紀子のために華やかな結婚衣裳をあつらえてくれた。そして彼女の嫁ぐ日も近づいたある日、盗まれた文化勲章を当の泥棒が返しにきた。幸せそうに肩をならべて帰って行く登紀子と竜二を包むように東大寺の鐘がのどかに鳴りひびくのだった--。

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