男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

日本侠客伝 昇り龍

  • にほんきょうかくでんのぼりりゅう
  • ----
  • ----

amazon


  • 平均評点

    68.5点(64人)

  • 観たひと

    94

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    19

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1970
公開年月日 1970/12/3
上映時間 117分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督山下耕作 
脚本笠原和夫 
原作火野葦平 
企画俊藤浩滋 
日下部五朗 
撮影吉田貞次 
美術鈴木孝俊 
音楽斎藤一郎 
録音渡部芳丈 
照明和多田弘 
編集宮本信太郎 
助監督本田達男 
スチール中山健司 

キャスト

出演高倉健 玉井金五郎
藤純子 お京
中村玉緒 マン
片岡千恵蔵 吉田磯吉
鶴田浩二 島崎勇次
伊吹吾郎 般若の五郎
荒木道子 島村ギン
遠藤辰雄 原田
小田部通麿 源十
天津敏 友田喜造
島田秀雄 ノロ甚
丸平峰子 ジュン
星野美恵子 タネ
河合絃司 大庭春吉
市川裕二 田中光徳
矢奈木邦二郎 三崎国造
鈴木金哉 岡野
大城泰 倉光
疋田泰盛 本庄
遠山金次郎 政吉
木谷邦臣 時次郎
前川良三 清七
青木卓司 三次
大前均 馬場兼吉
諸角啓二郎 栗田銀五
東龍子 おらく

解説

火野葦平の「花と龍」の映画化。脚本は「日本女侠伝 鉄火芸者」の笠原和夫、監督は「シルクハットの大親分」の山下耕作。撮影は「舶来仁義 カポネの舎弟」の吉田貞次がそれぞれ担当。

あらすじ

大正の中頃、若松の石炭仲仕の小頭「玉井組」の玉井金五郎は、二日市の外れにある古い湯の町、武蔵野温泉を目的とした、仲仕の親分衆の旅行会に同行した。金五郎はそこで、共同組の友田喜造の子分たちに斬られ深手を負った。ゴンゾ衆の生活向上を願う金五郎は、小頭組合を結成しようと運動し、それが友田の怒りにふれたのだった。追われる金五郎を救ったのは、浅草の女刺青師お京だった。そして金五郎に一目惚れしたお京は、金五郎の体に、一生一代の刺青「昇り竜」を彫りこんだ。傷がいえた金五郎は、若松で玉井組の留守を守っているマンのもとに帰るが、パナマ丸の荷役をめぐる争いにまきこまれ、共同組と闘わねばならなくなってしまった。友田は金五郎に喧嘩状を叩きつけ、それを受けた金五郎は誰にも知らせず、一人で指定された場所におもむいた。金五郎を慕って若松にやって来たお京は、マンの存在を知って衝撃をうけるが、二人の命を救うため島村ギンに、金五郎と友田との仲裁を願い出た。ギンはお京の一途な心に打たれ金五郎と友田の手打ち式を行うようとりもった。手打ち式の席上、金五郎が持ち出した小頭組合の問題で、両派の関係は再び険悪になったが、同席していた代議士の吉田磯吉は、金五郎の言葉に動され組合問題を了承し、友田を説得した。それから数年、時は昭和とかわり、若松では、炭積機の新たな導入によって、失業ゴンゾの数が日増しに増加していった。そしてゴンゾたちの転業資金の援助の問題をめぐって、金五郎と友田との対立が再び悪化していた。金五郎はギンと、小倉の元博徒島崎勇次の助けを借りて、市民大会を開くが、当日盛況の会場は友田によって襲われ、ギンが斬殺されてしまう。翌日金五郎は、友田の事務所に一人乗り込むが不穏の若松を心配して戻った吉田の仲裁によって引きあげた。一方、胸を患って浅草で荒んだ生活を送っていたお京は、自分の命の長くないことを知り、金五郎に一目会いたいとの心を押えきれずに若松にやって来た。金五郎は、最後の命の灯を消そうとするお京を、武蔵野温泉に尋ねた。お京は残されたわずかばかりの力をふるって、金五郎の背に彫りこまれた朱色の“京”の文字を、新しい墨で塗りつぶした。お京は、金五郎の心も体もすっかりマンに返そうとしたのだった。そしてお京は金五郎の胸にすがって、二度と開くことのない目を閉じたのだった。

関連するキネマ旬報の記事

1971年1月下旬正月特別号

映画批評:日本侠客伝・昇り龍

1970年12月上旬号

日本映画監督のいる風景:山下耕作の「日本侠客伝・昇り龍」

日本映画紹介:日本侠客伝・昇り龍