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しびれくらげ

  • しびれくらげ
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  • 平均評点

    61.2点(59人)

  • 観たひと

    94

  • 観たいひと

    9

  • レビューの数

    18

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1970
公開年月日 1970/10/3
上映時間 92分
製作会社 大映東京
配給 ダイニチ映配
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督増村保造 
脚本石松愛弘 
増村保造 
企画関幸輔 
撮影小林節雄 
美術後藤岱二郎 
音楽山内正 
録音須田武雄 
照明渡辺長治 
編集中静達治 
助監督石井岩太郎 
スチル沓掛恒一 

キャスト

出演渥美マリ みどり
田村亮 健次
玉川良一 庄太
川津祐介 山崎宏
内田朝雄 重役・小野田
草野大悟 山野
近江輝子 節子
笠原玲子 事務所のモデル・京子
根岸明美 事務所のマダム・圭子
平泉征 山野の舎弟・サブ
金子研三 

解説

「でんきくらげ」に続く増村、石松、渥美のトリオ二作目。脚本は「ママいつまでも生きてね」の石松愛弘と「でんきくらげ」の増村保造の共同執筆。監督「でんきくらげ」の増村保造、撮影は「やくざ絶唱」の小林節雄がそれぞれ担当。

あらすじ

ファッションモデルのみどりは、大メーカー大東繊維のファッションショウの仕事を独占していた。これは大東繊維の腕きき若手営業マン、山崎宏がみどりの恋人であったためだった。みどりはある日突然宏から、ニューヨークに本店をもつ大百貨店の仕入担当重役ヘンダーソンと寝てくれと頼まれる。もしヘンダーソンの願いを聞き入れれば莫大なメリットの取引きが成立し、宏の地位が一躍上るというのである。みどりの意見を無視した強引さと、二人の将来という甘い言葉に説得されみどりは黙ってうなずくしかなかった。数日後、サインを取りかわした宏は、高笑いの渦巻く大東繊維の重役室の金庫の中に契約書を収めた。みどりには正介という父親がいたが、正介は父親としての勤めは一切せず、女ぐせが悪く、酒に溺れ、みどりに金をせびる厄介者な上に、暗い過去をもつ男の常として無気力で、今はストリップ小屋の楽屋番として終日グチるしか能のない中年男であった。正介はかねてより目をつけていた近所の美人局のバーのママを口説くために、芸能人だとふれこみ、みどりの載った週刊誌のグラビアをちらつかせてホテルに連れ込むが、亭主であるカサイ組の幹部山野と健次に踏み込まれ、おとしまえとして百万円を請求されてしまい、途方にくれた正介は、こともあろうに大東繊維の本社に宏を訪ね、金の無心をしてしまう。このことを知ったみどりは宏のマンションを訪ね、許しを乞うが、会社での自分の安全と将来しか気づかわない宏は「百万円はヘンダーソンのお礼だ」と冷たく追いかえしてしまう。こんな噂が、みどりの所属するクラブにと広がり、みどりのモデルとしての生命を断ち切ってしまった。貧しい生活にもどった正介は酒浸りの夜が続き、そんなある晩、屋台で酔い潰れているところを、山野の子分に見つかり旅館に連れ込まれ、みどりをここへ呼べと脅迫される。意志の弱い正介はみどりに助けを乞うために旅館へと呼び寄せるが、これはみどりの見事な肢体に目をつけた山野が、みどりをカサイ組のコールガールにしようという目論みだった。窮地に追いこまれたみどりを救ったのは、みどりと同じような父親をもった健次だった。この事件以来、みどりは健次に親近感を覚え、みどりを助けたことから組から追われる身となり、やくざから足を洗おうとしている健次に、ヘンダーソンの件で大東繊維からおどしとった一千万円の小切手を差出すのだった。お互いに今の環境から抜けだしたときに再会すること約束し、二人は明日に向っての明るい気持で別れていった。

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