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地の群れ

  • ちのむれ
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  • 平均評点

    75.4点(78人)

  • 観たひと

    110

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    23

基本情報

ジャンル 社会派 / ドラマ
製作国 日本
製作年 1970
公開年月日 1970/1/31
上映時間 127分
製作会社 えるふプロダクション=日本ATG
配給 ATG
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督熊井啓 
脚色熊井啓 
井上光晴 
原作井上光晴 
製作大塚和 
高島幸夫 
撮影墨谷尚之 
美術深民浩 
音楽松村禎三 
録音太田六敏 
照明鈴木貞雄 
編集丹治睦夫 
スチル墨谷尚之 

キャスト

出演鈴木瑞穂 宇南
松本典子 英子
寺田誠 信夫
紀比呂子 徳子
奈良岡朋子 光子
佐野浅夫 勇次
北林谷栄 松子
宇野重吉 宮地
岡倉俊彦 
水原英子 宰子
原泉 金代
坂東調右衛門 駒一
村田吉次郎 仲川
杣英二郎 国領
市川祥之助 男患者
市川岩五郎 小松
中村公三郎 ケロイドの男
中村鶴蔵 
瀬川菊之丞 宇南の父

解説

熊井啓と原作者の井上光晴が共同でシナリオを執筆、「黒部の太陽」の熊井啓が監督した社会ドラマ。撮影は墨谷尚之が担当した。

あらすじ

昭和一六年。宇南少年は、炭坑で朝鮮人の少女を妊娠させ、少女の姉宰子に、その責任を追及された。「俺は知らんよ」少年は、ただその場かぎりの返答をして炭坑を去った。暗い時が流れた。成長した少年は、佐世保に診療所を開いていた。彼の患者に、明らかに、原爆病と思われる少女がいた。だが、母親の光子は、自分が被爆者であることを頑固に否定した。それというのも、佐世保には、海塔新田と呼ばれる被爆者の集落があり、その集落民と思われることを恐れてのことだった。字南の父は、原爆で死んだ。爆心地に、父を探し求めた彼自身もまた、放射能の被害を受けたかも知れない。さらに、自分が、被差別部落出身者であることを知った字南は、子供をつくるまいと決心した。妻の英子には、その夫の気持が理解できず、不毛のいさかいが続いた。そんなある日、被差別部落出身の徳子が、診察を頼みに来た。暴行された証明書を書いてくれというのだった。童顔な徳子。字南の脳裡に、朝鮮人の少女を姦した自分の姿が、鮮烈によみがえった。少女は間もなく自殺、それを幸いに炭坑を去り、長崎医専に進んだ宇南。彼は、そんな自分に嫌悪し、恐怖にかられるのだった。徳子が強姦された、という噂は、それまで平穏をよそおっていた被差別部落を、異常な雰囲気で包んだ。容疑は、徳子と知りあいの原爆被災者青年信夫にかけられた。警察は、確証を得られず信夫を釈放。この一件を通して信夫と徳子の心は互いに近づきあった。だが、二つの集落の中には長年にわたり潜在していた怨念、憎悪がうずまき、真犯人があがったにもかかわらず、そして、信子の意志にもかかわらず火を吹きあげた。徳子の母親松子が被爆者の投石にあって死にいたり、信夫は暴徒と化した二つの集落民に追われるはめになった。地の果てまでも……。

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