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吶喊

  • とっかん
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  • 平均評点

    65.6点(80人)

  • 観たひと

    127

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    18

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1975
公開年月日 1975/3/15
上映時間 93分
製作会社 喜八プロ=ATG
配給 ATG
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督岡本喜八 
脚本岡本喜八 
製作岡田裕介 
多賀祥介 
撮影木村大作 
美術植田寛 
小方一角 
音楽佐藤勝 
録音渡会伸 
照明高島利雄 
編集黒岩義民 
助監督白山一城 
スチル浅井慎平 

キャスト

出演伊藤敏孝 千太
岡田裕介 万次郎
高橋悦史 細谷十太夫
伊佐山ひろ子 お糸
千波恵美子 テル
坂本九 語りの老婆
岩崎智江 千太の母親
今福正雄 太平
伊吹新 掛田ノ善兵衛
小川安三 桑折ノ和三郎
長谷川弘 桜井ノ百蔵
丹波義隆 
粕谷正治 紋次
藤田漸 弥太
天本英世 与作
堺左千夫 二枚橋ノ和助
村松克巳 世良修蔵
樋浦勉 勝見善太郎
小野寺昭 松田精造
岸田森 仙田勇之進
大木正司 瀬尾斗介
田中邦衛 山川大蔵
仲代達矢 土方歳三
木村博人 板垣退助

解説

幕末の“戊辰の戦い”にまきこまれた若者たちの生きざまを通して、明治維新という変革の意味、そして変革の姿を浮き彫りにした青春喜活劇。なおタイトルの“吶喊”とは、突貫する時にあげるときの声の謂。脚本・監督は「青葉繁れる」の岡本喜八、撮影も同作の木村大作がそれぞれ担当。

あらすじ

今から百年程前。奥州・安達ケ原で、貧乏で嫁も貰えない千太という若者が旅の女を追いかけている。その時、銃声が轟き、万次郎という官軍の密偵見習の青年に、その女、官軍参謀の情婦・お糸を奪われてしまった。戊辰の戦いは薩長雄藩の会津への憎しみから始まり、奥羽戦争は奥羽列藩の世良参謀への怒りから始まった。仙台藩有志による、尊大横暴の奥羽鎮撫総督・世良修蔵暗殺の夜、同じ妓楼で、千太はテルという妓、万次郎はお糸の手で筆下ろしをした。その頃、奥羽の玄関口、白河城は官軍の手に落ち、奥羽列藩組は敗走していた。殊に仙台藩軍の弱腰に怒った、仙台藩下級武士の細谷十太夫は、博徒、百姓、土方など五十七名を集めて、カラス組というゲリラ隊を組織した。千太もカラス組に参加したが、時勢に詳しい万次郎は、時の流れに無知な彼等を鼻の先で笑った。弱い奥羽同盟軍の中で官軍から一番恐れられたカラス組ではあるが、増援もなく孤立無援の戦いのなかで、死傷者が増え、奥羽街道最後の拠点である二本松城も落城した。しかし、縄張り意識に目覚めた千太の働きは目を見張るものがあった。カラス組が藩境死守の任についていた時、仙台藩は戦いを止めた。そうとは知らず斥候に出ていた千太たち五名は、敵の猛射を浴び、千太の目前で仲間の四人が死んだ。錦旗に一矢を報いたいという千太を、万次郎は軍用金一万両を狙うために仲間に誘った。この計画にお糸が加わった。千太が錦旗を襲撃している間に、万次郎は軍用金奪取に成功した。そして、掴まって、打ち首寸前の千太を助けた。万次郎に利用された事を知った千太は怒った。殴り合う二人。その近くを鶴ケ城へ帰る会津の一隊が通った。二人は官軍の群れの中を彼岸獅子の舞を踊りながら、一隊の先頭に立った。その頃、お糸は、万次郎の隠した金を捜し廻っている。落城寸前の鶴ケ城に辿りついた二人の股間は縮み上っていた。そこへ現われたのが、負傷者の手当を手伝っていたテルだ。砲煙弾雨の中で抱き合う二人、息をはずませて千太は叫んだ。「あった!俺のキンタマあった!あったぞ!」

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