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食卓のない家

  • しょくたくのないいえ
  • House without a Dining Table
  • House without a Dining Table


  • 平均評点

    65.2点(21人)

  • 観たひと

    28

  • 観たいひと

    8

  • レビューの数

    1

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1985
公開年月日 1985/11/2
上映時間 145分
製作会社 MARUGENビル
配給 松竹富士
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督小林正樹 
脚本小林正樹 
原作円地文子 
企画佐藤正之 
原正人 
製作川本源司郎 
プロデューサー岸本吟一 
大志万恭子 
撮影岡崎宏三 
美術戸田重昌 
音楽武満徹 
録音西崎英雄 
照明下村一夫 
編集小川信夫 
助監督吉富友也 
スチール山本耕二 
提携協力俳優座映画放送 
製作協力ヘラルド・エース 

キャスト

出演仲代達矢 鬼童子信之
小川真由美 鬼童子由美子
中井貴一 鬼童子乙彦
中井貴恵 鬼童子珠江
竹本孝之 鬼童子修
真野あずさ 沢木香苗
平幹二朗 川辺弁護師
岩下志麻 中原喜和
大竹しのぶ 朝野みよ子
隆大介 沢木朗
浜田寅彦 看守

解説

長男の犯罪によって一家離散の危機に瀕した一族のそれぞれの苦悩を描く。円地文子の同名小説を「東京裁判」の小林正樹が脚本・監督、撮影は「泰造」の岡崎宏三が担当。

あらすじ

鬼童子信之・由美子の長男・乙彦が過激派の連合共赤軍による八ケ岳山荘事件に連座してから一年が経過しようとしていた。事件直後、鬼童子家には様々な投書や中傷、投石などの嫌がらせが続き、由美子は次第に精神が病んでいった。長女・珠江はフィアンセの親から婚約解消を言い渡され、次男の修は白け切っている。そんな中で信之だけは、成人に達した乙彦の犯罪は彼個人の問題で家族は一切関係ないという態度を崩さず、他の犯人の親とは違って謝罪らしい言葉は洩らさなかった。子供たちの信之への反撥、由美子の入院で崩壊寸前の鬼童子家を支えていたのは由美子の姉・貴和だった。喜和は厚生省の課長という独身の超キャリア・ウーマンである。又、頑なな愛憎を抱き合う信之と乙彦のパイプ役になったのは、信之の大学の先輩・川辺弁護士だった。ある日、信之は川辺から乙彦には朝野みよ子という恋人がいて、彼女は乙彦の子を身ごもっていると聞かされる。一方、珠江は婚約解消されたフィアンセと密かに逢瀬を続け、喜和の手助けで信之には内緒で結婚、アメリカに渡ることを決意する。信之は喜和の配慮に頭を下げ、事件後の自分にとって喜和は唯一の心の安らぎであることを痛感する。旅先で出会った民族学の研究生・香苗も信之にとっては華やかで眩しい存在だった。香苗の兄・朗は学生運動で右手の自由を失った青年画家で、東京下町の香苗の一家も一歩誤れば鬼童子家と同じ道を辿ったかもしれないという思いが、香苗と信之を結びつけていた。そんなとき、由美子が喜和のマンションから飛び降り自殺をはかった。珠江の結婚に強い衝撃を受けたことと、喜和と信之の関係に疑問を抱いたことが原因と思われた。それに追い討ちをかけるように、ハイジャック事件が起きた。犯人たちは日本政府に同志の釈放と身代金を要求、その中に乙彦の名もあった。政府はこれに対して超法規という手段で応じ、乙彦たちは国外に去ることが決定した。法律を守ることに全てを捧げてきた信之の中で何かが音をたてて崩れはじめた。さらに、獄中の中で生命だけは保障されていた息子が二度と日本に帰ることのない危険この上ない旅に出る衝撃が信之をぶちのめした。喜和の必死の説得も虚しく、乙彦の日本を去る決意は変わらない。乙彦は喜和から、愛した女性が子供を産み元気でいることだけを聞いてダッカ行きの飛行機に乗り込んだ。それを京浜島から見送る信之と修。やがて信之は、息子の愛した女性と、信之の孫に当たる子供を訪ねて北海道に旅立った。

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