さまざまな夢を持った人間が、世界中から集まってくるニューヨーク。台湾生まれで女優のシャンピン(シシルヴィア・チェン)も、そういった人間の一人であった。彼女は十二年間、ニューヨークに在住し、レッスンとオーディションを繰り返している。一方、結婚をするために中国からこの地にやってきたチャオホン(スーチン・ガオワー)は、見知らぬ街での新生活に慣れることができず、孤独感を味わっていた。香港女性のフェンチャオ(マギー・チャン)は、レストラン経営、株式売買、不動産投資などを仕事とするキャリア・ウーマン。しかし、恋人のいない彼女には、レズビアンの噂がつきまとう。人種のるつぼと言われるこの都会で、三人は差別や、恋のトラブルに巻き込まれ、それぞれ少なからず悩みを持っていた。ある日、フェンチャオの経営する中国料理のレストランで出会った三人は、この出会いを通して、お互いタフに生きていくことを誓い合う。女たちが夜通し飲み明かすレストランの窓の外では、静かに雪が降り積もる。