ある事情で十字軍の一員としてヨーロッパに渡ったロビン・フッド(S・コネリー)と親友リトル・ジョン(N・ウィリアムソン)の二人は、獅子王(R・ハリス)の死によって、十八年ぶりに故国イギリスに帰ることになった。久しぶりにイギリスに戻った二人を出迎えたのは、緑したたる森と田園、そしてシャーウッドの森の仲間たちだった。すべてが十八年前のままで、ロビン・フッドとリトル・ジョンの心をなごませた。一方、変わっていないといえば、ジョン王(I・ホルム)のもと、イギリス国民はふたたび悪政に苦しんでいたこと、ロビン・フッドの宿敵ノッチンガム(R・ショウ)が未だ権力をふるい、良民を苦しめていたことだった。ただひとつ、ロビン・フッドの美しい恋人マリアン姫(A・ヘップバーン)が、今はカークリーの近くの修道院長になっていたのが思いがけないことだった。しかし、長い歳月の隔りも、二人の深い愛を妨げることはできなかった。しばらくして、マリアンは尼僧たちとともにシャーウッドの森に移り、ロビンとの愛の日々を送るのだった。森林の木もれ陽の下に、小川の流れのほとりに、黄金色に輝く花畑の中に、寄りそったふたりのみちたりた姿があった。だが、その間にも民衆の、ロビン・フッドを待つ声は大きくなる一方だった。そして、村の、町の有志たちが森へやってきた。少年もいた。老人もいた。ロビン・フッドは来るべき日のために、彼らを訓練した。マリアンと尼僧たちにとっても忙しい毎日だった。国王と教会とが正面からぶつかった日、ついにロビン・フッドはマリアン、シャーウッドに集まった人々と共に立ち上った。ジョン王とノッチンガムの軍勢に立ち向かうシャーウッドの男たち。ノッチンガム代官とロビン・フッドの一騎打ちは凄絶だった。両軍の見守る中、ロビン・フッドはついにノッチンガムを倒した。だがロビン・フッドも深手を負ってしまう。マリアンはリトル・ジョンの助けを得て、重傷のロビン・フッドを修道院へ連れ帰った。ロビン・フッドの命が明日をも知れぬことは、マリアンが見ても一目瞭然だった。彼女は意を決した。毒入りのワインをロビン・フッドにふくませたマリアンは自分も一気にそのワインを飲みほした。