香港警察の美人捜査官ミッシェル(ミシェル・キング)は、久し振りの休日を東京で楽しんでいたが、偶然殺し屋に追われている若者を助けた。彼女が倒した殺し屋こそ、香港警察が指名手配中の「殺人兵団」の一味であった。翌日、香港に帰るミッシェルの乗った飛行機に、その殺し屋を護送する刑事、美人に目がなく少々お調子者の航空警察のマイケル(マイケル・ウォン)、そして無口な日本人青年が同乗していた。水平飛行に移った時、殺し屋の仲間達が刑事を殺し、機はハイジャックされる。マイケルはいつの間にか伸びてしまい、応戦するミッシェルを助け殺し屋達を倒したのは例の日本人青年だった。彼こそ退職した敏腕刑事ヤマモト(真田広之)であった。香港空港のロビーでは、息をふきかえしてちゃっかりVサインを送っているマイケルを含めこの3人の英雄を取材しようとゴッタ返していた。同じ頃、ブラウン管に写った彼らを憎々しげに見ている男が一人いた。「殺人兵団」の首領スランダーである。「仲間の仇を必ず取る」と憎悪に燃えるスランダーの復讐の魔手は先ずヤマモトに伸びていった。彼は愛する妻ユキコと幼い娘の3人で平和な生活を送ろうと香港に来ていたのだが、その妻と娘を乗せた車が爆破される。犯人を追うヤマモトとミッシェル。凄まじいカーチェイス。だがミッシェルの車は破壊されてしまい2人とも命に別状はなかったものの追跡は失敗する。スランダーが次の標的にしたのはミッシェルであった。オトリとしてマイケルが捕らえられビルに吊り下げられた。危険を承知でやって来たミッシェルを救う為、マイケルは自らロープを切ってビルから落下して行った。悲しみと怒りの絶頂に達したミッシェルは、香港警察が組織を上げて「殺人兵団」一味を逮捕するという記者会見の席上、「私の手で捕えて、一人残らず殺してやる!」と憎しみをこめてつぶやく。一方、ヤマモトも今や復讐の鬼と化し、密輸船に乗り込んでマグナム銃を手に入れ、秘かにスランダーのアジトに近づく。ミッシェルも最新式の装甲車に乗り込み死を覚悟でアジトに向う。スランダーの方も強力な兵器を揃えて待ちかまえている。長い壮烈な戦いが始まろうとしていた。