校長をはじめ殆どの生徒が町に出てしまっているある教育施設。留守をあずかる小人の教師は、校長室にバリケードを築いて立て篭もる。懲戒処分を受け、学校に残されている小人達が事件の張本人として捕われている仲間の引き渡しを要求して騒ぎ出したからだ。教師は秩序を守るようにいうが、小人達は電話線を切り、校長自慢のシュロの木を切り、騒ぎは次第にエスカレートする。バルコニーに姿を見せる教師には石や鶏を投げ、“結婚ごっこ”を始めだす小人達。やがて彼らは最後の晩餐と称して食卓を囲み、スパゲッティや皿を投げ、乱チキパーティを始める。ある者は無人トラックと興じて旋回し、ある者は豚を殺し、又ある者は植木鉢にガソリンを注いで火をつける。果ては猿をくくりつけた贖罪の十字架を先頭に彼らは行進を始めだす。そしてこれら総てを1人の年配の小人が終始笑いながら眺めている。