二十世紀初頭の香港。その頃の香港は巨大な悪がはびこる暗黒の社会と化していた。その中でも海軍を悩ませていたのは海賊の横暴だった。そこでイギリス人のメイ総督は海軍指令官に「海賊撃滅作戦」を命令。その命を受けた海軍突撃隊長のドラゴン(成龍)は大いに張り切り、同僚や海軍指令官の娘パール(黄曼凝)と酒場で祝杯を挙げた。ところがそこで、対立する陸軍兵士とハチ合わせ、大喧嘩になってしまう。知らせを受けて駆けつけてきた陸軍司令官は甥のジャガー(元彪)らを逃がし、海軍の兵士たちだけを逮捕した。翌朝、海軍指令官に受け出されたドラゴンたちは、「海賊撃滅作戦」の出撃式に出頭する。が、式の最中に海上に停泊中の戦艦が海賊が仕掛けた爆薬で炎上、戦艦を失った海軍はついに陸軍に併合されてしまう。彼らの指揮官は酒場での喧嘩相手のジャガーだ。イギリス人の金持ちが集まるVIPクラブの経営者が海賊に武器を流していることを知ったドラゴンとジャガーはクラブに乗り込み大暴れするが、そこに陸軍指令官が現われ、上官命令で手入れを中止させてしまう。腹を立てたドラゴンはその場で身分をかなぐり捨てて店を出た。失業したドラゴンは、顔見知りだった盗賊のフェイ(洪金寶)と組んで組織の銃を横取りする。フェイは金儲けを企むが逆に組織に追いかけられるハメに陥り、そのあおりをくったドラゴンも司令官の娘パールと一緒に自転車チェイスや二五メートルのポールから飛び降りたりして香港の街を必死で逃げまわる。そんな頃、イギリス人の乗る船が襲われた。総督は激怒してドラゴンを海軍突撃隊に復職させて、指揮をまかせることにした。ドラゴンとジャガーはパールをエサにVIPクラブの経営者を誘拐。海賊の本拠地を聞き出すことに成功した。ドラゴンは「A計画」、つまりVIPクラブの経営者に扮し敵地にのり込み、ジャガーら精鋭部隊がこれを助けるという捨て身の作戦を決行、凄まじい闘いの末、海賊の大将(狄威)を倒し数百人の人質を救出した。