ギリシャ悲劇のエレクトラとオレステスの伝説を下敷にして第二次大戦中のイタリアの小都市を舞台に、姉と弟のミステリアスな関係を描く。題名はジャコモ・レオパルディの詩『回想』の一節。65年ベネチア映画祭でグランプリとチネマ・ヌーボ賞を受賞している。監督はルキノ・ヴィスコンティ、製作はフランコ・クリスタルディ、脚本・原案はヴィスコンティの他にスーゾ・チェッキ・ダミーコとエンリコ・メディオーリの共同。撮影はアルマンド・ナンヌッツィ、音楽はセザール・フランク(1822~90)の「前奏曲、コラールとフーガ」が使われている。出演はクラウディア・カルディナーレ、ジャン・ソレル、マイケル・クレイグ、レンツォ・リッチなど。