<ドビッシー/「牧神の午後前奏曲」>1人の老いた牧神、彼は若さをとりもどすために美顔術や変装をして若い娘を迫いかけるが、所詮、老いを隠すことはできない。“老い”との格闘を描く。 <ドボルザーク/「スラブ舞曲」>石器時代を舞台に、人まね群集心埋を皮肉ったコント。 <ラべル/「ボレロ」>はるか地平線の彼方から飛んできたコーラビンが、大きな音をたてて土にのめりこみ、中からアブクがわきだす。そして分裂と変身をくり返していつしか恐竜たちの大行進となる。 <第4話>シべリウス/「悲しみのワルツ」荒れはてたビルに住む野良猫が、昔、そこで暮らしていた飼主の一家を回想する哀話。 <ビバルディ/「協奏曲ハ長調」>田園のミツバチの昼の食卓が、都会からやってきたアべックにぶちこわされる。 <ストラビンスキー/「火の鳥」>蛇がリンゴを食べてしまい、人間がつくりあげた社会--暴力、虚偽、セックス、労働の責め苦にあう。