20年代のローマ。裕福な貴族ダニエーレ・ディ・バニャスコ(テレンス・スタンプ)は、夜毎のパーティーと女に明け暮れる生活を送っていた。ある晩、彼はレストランで若く美しいマノエラ(ラウラ・アントネッリ)を一目見て、彼女の虜になってしまう。マノエラはバニャスコに口説かれて彼の愛人となる。しかしバニャスコにとってはマノエラは数ある愛人の一人であり相変わらず他の女性とも浮き名を流していた。そんなバニャスコにマノエラが怒りをぶつけ、バニャスコの屋敷を訪れなくなる。彼女の来るのを待つバニャスコ。そんな生活に嫌気がさした彼は郊外に住む科学者の友人ピサーニ(エットレ・マンニ)の家に滞在するが都会の生活が恋しくなりすぐにローマに戻った。マノエラは、15歳の時にある男に処女を奪われて以来、男性不信になっていた。その話をマノエラから聞いていたバニャスコは、その男がいとこのミケーレ・バッラ(マルチェロ・マストロヤンニ)であることを偶然知る。ミケーレに嫉妬心を抱くバニャスコ。彼は一計を案じ、ミケーレにマノエラを近づけ苦しみを与えようとした。しかしバッラはいまだにマノエラを愛しており、マノエラの心も動いた。彼女はすべてを忘れるため、二人と別れパリに発った。麻薬に浸り出したバニャスコは、ある乱痴気パーティーの後、自室で、こめかみにピストルを当てるのだった。