「ビートルジュース」「バットマン(1989)」のヒットメーカー、ティム・バートンの監督の実写第2作に当たる短編。ディズニー・スタジオでアニメーターを務めていた当時25歳のバートンが、「フランケンシュタイン(1931)」などのユニヴァーサル映画のホラー・フィルムの世界にオマージュを捧げた、コメディ・タッチの一編。当初、ディズニーのアニメ作品の併映用として100万ドルを投じて製作されたが、ディズニー・カラーとあまりに違いすぎるため、短期間の劇場公開と一部の映画祭で上映されただけで、長い間幻の作品となっていた。のちのバートン作品に見られるビジュアル・センスが、既に随所に見られるのが興味深い。日本では東京と大阪のみ、バートン製作の「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と同時上映された。監督・原案はティム・バートン。脚本はレニー・リップス、製作はジュリー・ヒックソン、撮影はトーマス・アッカーマン。音楽は「恋愛の法則」のマイケル・コンヴァーティノと「フリント・ストーン モダン石器時代」のデイヴィッド・ニューマンのコンビ。出演は「ネバーエンディング・ストーリー」のバレット・オリヴァー、「ポパイ」のシェリー・デュヴァル、「ホーム・アローン」のダニエル・スターンほか。