30年前に生き別れた双子の兄弟ヘンリー・ペトーサ(マシュー・モディーン)とフレディ・エース(マシュー・モディーン)は、同じ街に住んでいたが、お互いの存在を知らない。小説家を目指しながら死体安置所に勤めるソニア(ティラ・フェレル)は、ある日、ホームレスの遺体が持っていた遺産配分を見つけ、銀行に持って行く。それは30年分の利子がついた莫大な金額だった。興味をそそられたソニアは、この所持者を探し当てることにする。その頃、ヘンリーは恋人ベヴァリー(ララ・フリン・ボイル)に電話をかける勇気もなく、悶々とした日々を送っていた。彼の親友でベヴァリーの兄でもあるラッセル(ケヴィン・J・オコナー)も、やはり一方的な片思いをしていた。相手は、イタリアン・レストランに勤めるアンナ(アンジェル・アヴィレス)。だが、彼女の店はマフィアの親分パリスの手下によって恐喝されていた。事情を知らないヘンリー、ベヴァリー、ラッセルの3人は、例によってレストランを訪れ、アンナの父がパリスの手下、リッチーとダンドリッジに脅されているところを目撃する。怒りに震えるアンナを見て、ラッセルは挙銃を購入し、マフィアに反撃する計画を立て始めた。ヘンリーの父ピート(M・エメット・ウォルシュ)は、土地を売って、半分を息子に与えると申し出る。ヘンリーはその配分で旅に出ることにした。一方、ソニアはピートを見つけだし、ヘンリーが実の息子でないことを聞き出していた。ソニアはヘンリーに会うために、レストランに向かう。ヘンリーとラッセルは拳銃を持ってレストランに乱入していた。そこへヘンリーに瓜二つのマフィア、フレディが姿を現す。しかし、店内は一瞬のうちに銃声の嵐となり、フレディは打たれてしまった。初めての出会いが別れとなったヘンリーは、フレディの乗っていた車で逃走する。ひと足遅くレストランに着いたソニアは、すんでのところでヘンリーに会えず、とうとう手紙は渡せずじまいになる。ヘンリーはベヴァリーに一緒に旅に出ようと持ちかけるが、彼女の決心はつかず、結局、そのまま1人で旅立つのであった。