松田優作の死後1年後の1990年に開かれた追悼ライブに関わったミュージシャンたちに、
関係者の1人の崔洋一監督が約30年後にインタビューして(必然的に原田喧太以外は70歳前後の人達だけ)、
ライブや生前の「ミュージシャン・松田優作」について語ってもらったドキュメンタリー。
…かと思ったら、桃井かおりと水谷豊が、
俳優としてや『ア・ホーマンス』で監督をした事を話したのも、
結局は拾っている。
優作のミュージシャンとしての特徴を「言葉で語るだけ」で、
他の参考になる素材はレコードぐらいしかないので、
関連する固有名詞の羅列の印象が強くて、
部外者や下の世代には理解するのは難しい。
他のエピソードも、プライベート中心なので総じて
「当事者たちには意味があっても、部外者には理解するのが難しい」
になっている。
「解っている人だけが、観て解れば良い」という類の作品なのかもしれないから、
そうとしか思えなくても仕方がないかな?