川っぺりムコリッタ

かわっぺりむこりった|----|----

川っぺりムコリッタ

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レビューの数

76

平均評点

73.6(358人)

観たひと

478

観たいひと

37

(C)2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ヒューマン / ドラマ
製作国 日本
製作年 2021
公開年月日 2022/9/16
上映時間 120分
製作会社 『川っぺりムコリッタ』製作委員会(KADOKAWA=朝日新聞社=メ~テレ=カルチュア・エンタテインメント=平成プロジェクト=basil=RIKIプロジェクト=ムービーウォーカー=Filmarks=ねこじゃらし=富山テレビ放送=北日本新聞社)(製作幹事:KADOKAWA=朝日新聞社/制作プロダクション:RIKIプロジェクト)
配給 KADOKAWA
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督荻上直子 
脚本荻上直子 
原作荻上直子
(「川っぺりムコリッタ」(講談社))
企画プロデュース水上繁雄 
飯田雅裕 
製作堀内大示 
五老剛 
多湖慎一 
中西一雄 
益田祐美子 
亀山暢央 
竹内力 
五十嵐淳之 
鈴木貴幸 
川村岬 
中西修 
駒澤信雄 
プロデューサー野副亮子 
永井拓郎 
堀慎太郎 
共同プロデューサー成瀬保則 
神保友香 
撮影監督安藤広樹 
美術富田麻友美 
装飾山崎悠里 
音楽パスカルズ 
録音池田雅樹 
整音瀬川徹夫 
音響効果大河原将 
照明重黒木誠 
編集普嶋信一 
スタイリスト堀越絹衣 
衣裳村上利香 
ヘアメイク須田理恵 
制作担当鳥越道昭 
助監督藤森圭太郎 
スクリプター天池芳美 
VFX古橋由衣 
フードスタイリスト飯島奈美 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演松山ケンイチ 山田たけし
ムロツヨシ 島田幸三
満島ひかり 南詩織
吉岡秀隆 溝口健一
江口のりこ 中島
黒田大輔 
知久寿焼 
北村光授 
松島羽那 
柄本佑 堤下靖男
田中美佐子 大橋
薬師丸ひろ子 
笹野高史 
緒形直人 沢田

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子の原作・脚本・監督で贈る「おいしい食」と「心をほぐす幸せ」の物語。ムコリッタ(牟呼栗多)とは仏教の時間の単位のひとつ、1/30日=48分のこと。北陸の町を舞台に築50年のハイツムコリッタで暮らす4人の日常が織りなされる。出演は「ひっそりと暮らしたい」と引っ越してきた孤独な男・山田に松山ケンイチ、山田との距離感が近い隣の部屋の住人・島田にムロツヨシ、夫に先立たれた大家の南に満島ひかり、墓石の販売員の溝口に吉岡秀隆といった豪華キャストが集結。荻上監督がこれまでずっと描いてきた人と人がつながることで生まれる「幸せ」と「ユーモア」に包まれ、誰かとご飯を食べたくなるハッピームービーだ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

山田は北陸の小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。ある日、隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南、息子と二人暮らしで墓石を販売する溝口といったハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまう。一緒にご飯を食べたり、笑ったり、そんな楽しい日々のなか、ある日、山田が北陸の町にやってきた「秘密」を住人たちに知られてしまう。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2022年10月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画:「川っぺりムコリッタ」

2022年9月下旬号

グラビアインタビュー 松山ケンイチ 「川っぺりムコリッタ」:

UPCOMING 新作紹介:「川っぺりムコリッタ」

2022年8月上旬号

試写室「川っぺりムコリッタ」:

2025/10/30

2025/11/10

70点

VOD/U-NEXT 


満島ひかりもお母さんか

 荻上直子さんの作品、何か観ているかと調べたがこの映画が初めてだった。
 荻上の経歴をウェキおじさんに教えてもらうと、千葉大の画像工学科ですか。ちょっと縁がありますねえ。昔は印刷学科と言って、私がかつて勤めていた会社にはここの卒業生がたくさんいた。とても映画監督が輩出されるような学科じゃ無いんだけど、やっぱりアメリカ留学が転機になったんだろうなあ。そしてPFFから出てきた監督とのこと。こんなのを教えられると、PFFも観ないといけないか、と思うんだけど、あまりに数が多すぎてちょっと観きれないな。それに玉はめったにないだろうし。
 原作も荻上直子とのこと。小品ながらなかなか面白いストーリーを作り上げている。映画自体もほんのりとした雰囲気で楽しく観ることが出来た。どんな人だって真面目に生きていけば、そして背伸びしなければ幸せは何処にでも転がっているよ。
 主人公の山田(松山ケンイチ)は何かの犯罪を犯したのだろう(何をしたかは後に判る)、刑務所を出て水産加工会社で働くことになる。そこで毎日イカをさばく仕事をする。住まいは会社からの紹介なのか、古い長屋の一室。キッチン、ダイニング、風呂、それと6畳の和室。でもそれだけあれば暮らしていけるんだよね。暑くなってきたら燃えないゴミが積んであるところから扇風機を持ってくる。水産会社の社長(緒形直人)は彼のことを励ましてくれる。長屋の住人は変わった人ばかり。隣は自称ミニマリストの島田(ムロツヨシ)、他にお墓を訪問販売している溝口父子(吉岡秀隆)、大家は母子家庭の南(満島ひかり)、そして幽霊の大橋(田中美佐子)。
 最初に溝口父子を見たとき、「どですかでん」の三谷昇演じる乞食の父子を思い出した。父子2人で一緒に動く姿は似ているなあと思った。そうしてみるとこの映画、「どですかでん」のあの変わり者たちが住む集落と似ている。この映画の長屋に住む住人たちもどこか社会になじんでいないが、それでもなんとか生きている。お互いが無関心なようで、お互いつながって支え合っている。それは山田の父親が孤独死して役所から遺骨を引き取る様連絡を受け、ラストにみんなでお葬式をするところまでつながっている。そんなところがほっこりさせる映画なのだろう。
 それにしてもムロツヨシはどの映画に出てもムロツヨシだなあ。たまには全然違う役柄を演じないのかな。もうキャラがついちゃっているんだろうが、たまにはとんでもない殺人鬼とか演じてみたらどうだろうか。仲間の佐藤二朗なんか「宮本から君へ」では一目で嫌いになるようないやーな人物を演じていたよ。
 満島ひかりちゃん、もう母親の役をやるようになったのですか。時の経つのは早いなあ。まだまだ、若者を演じる役者だと思っていたのに。
 緒形直人はなんか画面で見るのは久しぶりだ。この映画では登場シーンはあまりないが、善良な社長を演じていて印象に残ったよ。
 主演の松山ケンイチ、あまり好きな役者じゃ無かったけど、本作は良かった。少し好きになったかも。

2025/11/02

2025/11/02

85点

VOD 


ゆったり

食事のシーンが大事。
庭で穫れた夏野菜も水産加工工場で作ったイカの塩辛も小さな命をいただいている。
ささやかな幸せ、誰もがいつかは死ぬのだという真実、独りの寂しさ、そんなものたちをゆったりと描く。

2025/03/11

2025/03/11

72点

選択しない 


骨とか身近な人の死とか、死が散りばめられた映画。死んだ父親の骨を引き取った人、夫が死んだ人、子供が死んだ人、お寺のお坊さん、お墓をを売る人、登場人物がみんななんらか死にまつわる。

2025/02/16

2025/02/16

60点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/購入/テレビ 


退屈だった

前情報なしで、見てみましたが、特に起伏があるわけでなく退屈しました。
いまいち何を伝えたいのかが私には理解できず、よくわからないまま終わりました。

私的にはお勧めしません。
キャスティングは豪華なんですけどね。

2025/02/09

2025/02/09

60点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


前半だけなら80点

松山ケンイチを見るたびに金子正次を思い出す。時おり見せる今、人を殺してきたかのような目付きがそっくりだ。

『かもめ食堂』の薄っぺらなホラー感がトラウマ化した荻上直子監督作品。

実力派の俳優が揃い構築された前半の世界観は好みだった。ただし後半テーマが錯綜し始める。松山ケンイチの喪失からの再生がメインかと思ったら死を受容することに軸足が移る。

空浮かぶイカは駄目だと思ったし満島ひかりの骨噛り身悶えシーンは映像としては綺麗だが全体から浮いている。黒澤明のオマージュらしい吉岡秀隆父子に至ってはノイズでしかない。

Google検索したら「薬師丸ひろ子 どこに出ていた」がトップに表示された。みな思うことは同じなのである。

2025/01/19

2025/01/19

50点

その他 


なぜ富山のイカの塩辛工場へ?

退屈な映画。
主人公は詐欺で刑務所帰りらしいが、富山のイカの塩辛工場で採用されて移住してくる。
自然豊かな環境で、社長の紹介で川近くの長屋ハイツコムリッタに住む。
家の壁は薄く隣の様子が伺えるような仕様で、主人公が風呂に入っていることも筒抜けだ。
隣に住む引きこもりのような中年男に風呂に入れてくれと頼みこんでくる。
何とも図々しい男でムロツヨシがはまりすぎる。
またエホバの証人の布教活動のように幼い子供を帯同させて墓石のセールスをする男。
可愛い手明るいが、死んだ夫を忘れられない大家。
死んだはずが未だに時々現れるおばあさん。
ユニークな住人に囲まれて、毎日以下の皮をむき加工する作業を地道にこなす主人公。
ただその作業でイカのねっちゃりとした触感を強調するような描写が続き、このような作業に対するカメラの奥の嫌悪感が感じられて不愉快になる。
そしてその嫌悪感から主人公の閉塞感(単調で先が見えない)に連鎖していくが、社長(緒方直人)が優しく癒してくれる。
本来主人公も騙されるような形で犯罪に手を出してしまったことは、彼の生活態度からも伝わっていく。
幼い時別れた実父の遺骨を引き取り、最後は骨を粉骨し、弔うのだった。
彼にとって家族とは何なのか?近隣の住人との交流が癒しとなっていくのか?廃棄物置き場や空飛ぶイカのシーンとかでチープな幻想を描くが意味が見えない。
唐突に大家の死んだ夫の骨で悶えるシーンに何を描きたいのか理解に苦しむ。
こんな長屋にずっと住みたいと思うだろうか?
ム所帰りにはふさわしいのだろうか?
設定や経緯もよくわからず途方に暮れる。