ラオス 竜の奇跡

らおすりゅうのきせき|----|----

ラオス 竜の奇跡

レビューの数

9

平均評点

62.9(29人)

観たひと

31

観たいひと

6

(C)ジャパン-ラオス・クリエイティブ・パートナーズ

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ファンタジー / ヒューマン / ドラマ
製作国 日本=ラオス
製作年 2016
公開年月日 2017/6/24
上映時間 112分
製作会社 ジャパン-ラオス・クリエイティブ・パートナーズ(共同制作:Lao New Wave Cinema Production)
配給 アークエンタテインメント
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督熊澤誓人 
脚本熊澤誓人 
守口悠介 
プロデューサー森卓 
撮影金子正人 
美術Surawat CHUPOL 
装飾Xaysamone CHUNTHADUANG 
音楽栗コーダーカルテット 
録音志満順一 
照明Florent DUROC 
編集小堀由起子 
衣装富田紘子 
ヘアメイクPhonenapha OUDOMSOUK 
助監督Anysay KEOLA 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

日本とラオスの国交60周年を記念して製作された初の合作映画。家を飛び出し、都会で暮らしていたノイはある日、1960年のラオスに迷い込む。そこで出会ったのは、ダム建設調査に来ていた日本人の川井。のどかな農村で、2人は暮らし始めるが……。メガホンを取ったのは、「天国からのエール」の熊澤誓人。主演は共に映画初出演となる井上雄太とティダー・シティサイ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1960年、東京オリンピック開催を間近に控えた日本。終戦から15年が経過。誰もが上を向き、開発の熱気に充ち溢れた時代だった。そんな日本を飛び出し、ダム建設調査のため、ラオスに渡った日本人がいた。将来の成功を夢見たその青年の名は、川井(井上雄太)。しかし、川井は調査中の事故で消息を絶つ。当時、内戦中だったラオスの首都ビエンチャンでは戦闘が勃発。政府による捜索も打ち切られてしまう……。一方、急激な都市開発が進む2015年のラオス。家族とのすれ違いから故郷を飛び出したラオス人女性ノイ(ティダー・シティサイ)は、慣れない都会暮らしに埋もれていた。そんなある日、友人からのナムグム湖観光の誘いをきっかけに、1960年のラオスに迷い込んでしまう。ゆるやかな川のほとりで出会うノイと川井。辺鄙な農村で、呑気な村人たちとの共同生活が始まるが……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年7月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画:「ラオス 竜の奇跡 」

UPCOMING 新作紹介:「マラオス 竜の奇跡」

2017/09/22

2017/09/23

60点

その他/あじびホール 
字幕


友好の懸け橋

田舎暮らしを嫌い都会に出てきた女性ノイは現代から1960年の内戦時代にタイムスリップしてしまい、ダム建設の調査に訪れていた日本人技師・川井との交流の中から家族との再生に目覚めていくというヒューマンドラマ。森の中にいたノイがいつのまにか過去へと迷い込むのだが、その方法について一切触れられていない点が解せない。

ダム建設により村が水没するのではと思い込んだ村人たちから川井は村を追い出され一人森の中で暮らすことになる。内戦の激戦地に迷い込み兵士と鉢合わせ、万事休すの瞬間にノイと村人が助けに駆けつけて命拾いする。川から立ち上る赤い玉の力によって最後は現代へと戻るノイ。目の前に広がる農村の風景。あれほど田舎を嫌っていた彼女が今、両親の元へと歩を進める場面で終わっていく。

異邦人のごとき日本人の真っすぐな生きざまに感化され自らの人生を見つめ直していくノイの姿は、共存共栄の理想的な到達点と言えるであろう。彼女と川井の関係には少しだけ恋心の芽生えが見て取れたが、それは申し訳程度であり基本的には異人種間の相互理解が主たるテーマである。

音楽家の父親からお守り代わりにもらったリコーダーを使って「カエルの合唱」を演奏したり、小学校へ特別講師として招かれ日本の四季について子供に説明したり、素朴で真摯な川井の人柄は本作最大の収穫でもある。彼自身がまさに友好の懸け橋であった。

2017/08/16

2017/08/20

64点

映画館/宮城県/フォーラム仙台 
字幕


ゆるやかなラオスの時間

 日本・ラオス合作映画。1960年、ダム建設調査のため日本からラオスに派遣されてきた川合は、内戦中のラオスで調査中の事故で船から転落し消息を絶ってしまう。現在のラオス、田舎暮らしに嫌気のさした女性ノイは都会の生活に埋もれていたが、父親と喧嘩別れして出て来た田舎に帰れずにいた。ある日、ダム湖であるナムグム湖観光に誘われ迷子となり埋没橋を渡るうちに1960年にタイムスリップしてしまう。そこでナヌグム川を生活の中心に据えている村の少年と出会い川縁に打ち上げられていた川合を助け村人との生活が始まる。川合は村人の川への思いを感じ、ダム建設の意味を考え直す。そして竜神祭りの日に合わせ再建された埋没橋を渡りノイが村を出るとき竜神の火の玉が現れノイは現代へ戻ってくるのだった。
 内戦の中ダム建設を敢行しようとした日本企業。企業戦士の一人だった川合が上から目線ではなく村人たちとの交流から現地のためにダムを建設したいと思うようになることと、田舎の生活に嫌気がさし農業に従事する父親を馬鹿にし喧嘩し都会に出るも、日々の生活に疲れ切っていたノイが、1960年の田舎の村人たちと交流することで、地道な生活の大切さを感じるようになることが話の流れでした。60年代にノイのような恰好をしている女性なんていなかったんじゃないかと思うけど、田舎の生活はそう変わってはいなかったのかもしれません。ノイが違和感なく村の生活に溶け込んでいく様は、50年以上前の世界ではなく現在のラオスの田舎の風景に思えてしまいました。ラオス時間なのかとにかく変化のない毎日が続き四季の移ろいも日本人にはなじみがないため、どれだけの時間が経過していったのか、何ヶ月もなのか数日のことなのかまったくわからなかった。心温まるファンタジーなんでしょうが、その後の川合はどうなったのかとっても心配になりました。

2017/07/07

2017/08/06

50点

映画館/愛知県/名演小劇場 


消化不良。脚本に乗れない。

❶マッチング:消化不良。脚本に乗れない。
❷ラオスに初の水力発電ダムを建設した日本人技術者をモチーフにした創作物語。
日本・ラオス外交関係樹立60周年を記念して、クラウドファンディングにより製作された、日本・ラオス初の合作映画。
❸異文化の若い男女が、時代を超えて触れ合い、感化し合い、ラオスの近代化に貢献するという教科書の模範となるような内容。
❹ヒロインは、現代のヴィエンチャンに暮らす若いラオス人女性ノーイ。田舎から上京して独身生活を満喫している。そんな彼女が、1960年にタイムスリップし、ダム建設の日本人・川合と知合う。
❹ノーイはコンビニでお茶を買うような手軽さでタイムスリップするが、理由は示されない。
多分後から登場する竜神さまの奇跡なのだろう。ノーイが現代に戻るのも同様。
❺全体として説得力のないのが欠点。

2017/07/25

2017/07/27

65点

映画館/大阪府/シネヌーヴォ 


1960年のラオスの時間。

田舎が嫌で都会に飛び出したラオスの現代っ子が、1960年内戦の時代にタイムスリップして日本人技師とラオスの田舎の一家に出会う。

1960年のラオスの時間の流れに合わせてか映画の時間もゆっくり流れる。日本人がアジアに対して抱く郷愁のようなものをかき立てる作りになっている。

2017/07/26

2017/07/26

60点

映画館/大阪府/シネヌーヴォ 
字幕


オチがない

「オペレーション・メコン」「逆行」と怖いラオスが続いたが、今回は大丈夫。
未知の国ラオス。それだけで観る価値はあったと思う。
ファンタジーなんだけれど、それがいかされていない。テーマはいいのに、尻切れトンボで実にもったいない。
もっと物語を広げてほしかった。

2017/07/14

2017/07/14

100点

映画館/東京都/有楽町スバル座 
字幕


作品紹介(映画.com)より

本日有楽町スバル座13時の回鑑賞。
只今全国感動絶賛公開中。
この作品の監督・主演陣の今後に期待。
下記にて映画.comよりストーリー記載。
日本とラオスの史上初となる合作映画で、1960年にラオスで起きた日本人技師の事故の実話を題材に描いたファンタジードラマ。急激な都市開発が進む2015年のラオス。家族とのすれ違いが原因で故郷を飛び出し、慣れない都会での生活を送っていた女性ノイは、ひょんなことから55年前の内戦中のラオスにタイムスリップしてしまう。ダム建設調査のためラオスへやって来た日本人青年・川井と出会った彼女は、川井や農村の住民たちと共同生活を送りはじめるが……。本作が映画初出演となる新人俳優・井上雄太が川井役、ラオスでモデルとして活躍するティダー・シティサイがノイ役をそれぞれ演じる。監督は「天国からのエール」の熊澤誓人。

ラオス 竜の奇跡
2016年/日本,ラオス
配給:アークエンタテインメント