未知との遭遇

みちとのそうぐう|Close Encounters of the Third Kind|Close Encounters of the Third Kind

未知との遭遇

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レビューの数

64

平均評点

73.9(587人)

観たひと

1100

観たいひと

66

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF
製作国 アメリカ
製作年 1977
公開年月日 1978/2/25
上映時間 135分
製作会社 フィリップス・プロ作品
配給 コロムビア映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

人類が初めて異星生命体と接触する姿を描くSF。製作はジュリア・フィリップスとマイケル・フィリップス、監督・脚本は「ジョーズ」のスティーブン・スピルバーグ(ノヴェライゼーション/三笠書房刊)、撮影はビルモス・ジグモンド、視覚効果はダグラス・トランブル、音楽はジョン・ウィリアムス、アメリカ・シーンの追加撮影はウィリアム・A・フレイカー、インド・シーンの撮影はダグラス・スローコンヴ、プロダクション・デザイナーはジョー・アルブス、編集はマイケル・カーン、製作補はクラーク・ペイロウ、視覚効果概念はスティーブン・スピルバーグ、追加場面撮影はジョン・A・アロンゾ、ラズロ・コバックス、フランク・スタンレー、テクニカル・アドヴァイザーはドクター・J・アラン・ハイネック博士、装飾はフィル・アルヴァムソン、美術はダン・ロミノ、音響効果指導はフランク・ワーナーが各々担当。出演はリチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォ、テリー・ガー、メリンダ・ディロン、ケイリー・グッフィ、ボブ・バラバン、J・パトリック・マクナマラ、ウォーレン・ケマーリング、ロバーツ・ブラッサム、フィリップ・ドッズ、ショーン・ビショップ、エイドリアン・キャンプベル、ジョスティン・ドレイファス、ランス・ヘンリクセン、メリル・コナリー、ジョージ・ディセンゾなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

砂漠。砂塵の中に第二次世界大戦に使われたらしい戦闘機の姿がみえる。それは、真新しく、20数年前の消失当時と同じ姿だ。調査団一行のリーダー、ラコーム(フランソワーズ・トリュフォ)により、発見の様子は語られる--。又、インディアナポリスの交信コントロール・センターのスクリーンに未確認飛行物体の姿が写し出され、TWA機より、不思議な物体を見たという連絡が入る--。同じ頃、インディアナ州のある人里離れた一軒家に奇妙な事が起こる。バリー(ケイリー・グッフィ)という少年が、周囲の物が震動するので目をさまし、何物かに引かれるように家をとびだしていったのだ。母親ジリアン(メリンダ・ディロン)は、彼のあとを追う。そして、一方、同じ町に住む電気技師ロイ(リチャード・ドレイファス)は、この一帯の停電を調べるため車を走らせていた。そこへ恐ろしい光が……。ロイは、この光を追い、バリーやジリアンに出会う。そしてUFOらしき光が空を横切った--。やがて、ロイは怪光に夢中となり、会社もクビとなり、妻ロニー(テリー・ガー)と子供達にまで逃げられる。またラコーム達は、UFOとのコミュニケーションの可能性を見い出す。ジリアンは失踪したバリーをさがし、一方ロイはこの異常なミステリーの原因を解こうとした。そして、ロイのイメージは『山』にひっかかり、その山の模型を作るようになる。ジリアンも自らのイメージの山の絵を描き、それは、ワイオミング州にあるデビルズ・タワーであることがはっきりした。そして今、その山は、毒ガス発生のため付近の住民に避難命令が下されていたのだ。そしてその山こそは、今までこの怪事件に出会った人々のイメージの中の山だった。そう、これこそがUFO、つまり異星人との接触が予定されていた地点なのだ。政府はこれを隠そうとしている。この出来事をひろめてはならない。だが、ロイとジリアンは追手をふりきり、ついに、このデビルズ・タワーに登る。そして、そこで見たものは。そして、ここで彼らが経験したものは、今まで人類が誰一人として経験したことのないことであった--大きなUFOの母船(マザー・シップ)が降りてくる。その輝くばかりの船体。そして、今まで行方不明であった人々がその中より降りてくる。あの戦闘機の乗員が、あのバリーが降りてくる。やがて、ぼんやりとした中から、手の長い異星人が降りてくる。そして異星人は、今しずかに人類に向かってほほえみかける--。人類史上初の異星人との触合--、この一瞬に人々はたちつくす。やがて、ロイも含めた地球人の代表団は、母船に乗りこむ。彼ら異星人の星へ行くために--。間もなく、光り輝く母船は静かに上昇していく。そして今、人類は新たなる世紀の時へ歩もうとしているのだった--。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年7月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第1弾 1970年代外国映画ベスト・テン:ベスト19グラビア解説

1980年10月上旬号

グラビア:未知との遭遇 -特別編-

1980年8月下旬号

スティーヴン・スピルバーグ&「未知との遭遇」考:下

1980年7月下旬号

スティーヴン・スピルバーグ&「未知との遭遇」考:2

1980年6月下旬号

スティーヴン・スピルバーグ&「未知との遭遇」考:上

1978年4月上旬春の特別号

外国映画批評:未知との遭遇

1978年3月下旬号

外国映画紹介:未知との遭遇

1978年3月上旬号

特別カラー・グラビア:未知との遭遇

グラビア:未知との遭遇

特集 「未知との遭遇」:1 特別鼎談 世界を席捲した「未知との遭遇」とSF映画について語ろう 手塚治虫×豊田有恒×石上三登志

特集 「未知との遭遇」:2 アメリカで会ったスピルバーグとトリュフォ

特集 「未知との遭遇」:分析採録

1978年2月下旬決算特別号

キネ旬試写室:未知との遭遇

1977年11月上旬号

「未知との遭遇」緊急レポート:1 「未知との遭遇」はドラマチックなアドベンチャー・ストーリーだ スティーヴン・スピールバークへのインタビュー

1977年7月上旬夏の特別号

グラビア:「未知との遭遇」

2023/01/27

50点

レンタル/東京都/TSUTAYA/SHIBUYA TSUTAYA/DVD 


観る側の価値観

ネタバレ

作品によっては、初見時と再見時の印象が大きく変わるものがある。それは観る側(の価値観)に変化があるからだ。本作もまさにそれ。まあ、初見時は高校生くらい(たぶん)だったので、何も分からずに観ていた(はずだ)から当たり前だが・・・。何がそんなに印象が違うのか?異星人との「第三種接近遭遇」を描く本作は、公開当時大きな話題となりヒットした。しかしその「遭遇」を、コロナ禍やウクライナ戦争のただ中にいる現在に観ると、なんともウソ臭く観えてしまう。作品自体やスピルバーグ監督が悪いわけではない、受け手側の私の責任だ。

2022年12月現在、日本では防衛費増額問題が毎日ニュースを賑わしている。「軍隊はない」はずの日本で、このような議論(というか、防衛費増額は決定事項←国民おいてけぼり)が挙がることに戦慄するばかりだが、この異常事態をほとんど人が受け入れてしまっているほど、日本の近隣国の動向が怪しくなっている。ロシアのウクライナ侵攻は全世界に衝撃を与え、その余波は世界中に広がっている。そんな世相の中で、異星人からの友好接触が信じられなくなってしまっているのだ、悲しいことに。さらに日本は3.11の経験から、政府の危機管理能力が注目されるようになった。『シン・ゴジラ』のヒットは、怪獣襲来を災害になぞらえ、まさしく政府の危機管理能力を描き、新しい怪獣映画のスタイルを確立したからだ。

本作は、異星人に選ばれし一般市民を主人公とするもので、政府側は脇役に過ぎない。何かに憑りつかれたかのように、“約束の土地”へと向かう彼らに、危機意識があるはずはない。傍から見れば狂人のようになる主人公の衝動は十分理解できるのだが、政府側があっさり異星人を受け入れ過ぎているように感じてしまうのだ。もちろん、異星人とのコンタクトを反対する軍人も登場するが、一般人をあっさり異星人の手に委ねるのに違和感をぬぐえない。特に、フランソワ・トリュフォー演じるフランス人の科学者が、「うらやましい」と目を輝かせるあたりが納得できずにいる。

個人的には、一般市民を主人公とするのではなく、政府がどのような過程を経て、この結論にいたったのか、そちらの方が気になっている。友好的な異星人とのコンタクトを、言語学者の視点から描いた、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』は、そのあたりをサスペンスフルに描いており、大変興味深く観たのだが・・・。

それでも、それまでのSF作品には見られなかった壮大なUFOの描写や、コトバではく音階(耳に残る旋律)によるコンタクトなど新しいアプローチ等、天才スピルバーグが、新作を発表するごとに映画界に革命を起こしているのは間違いない。

2022/12/15

2022/12/16

75点

購入/ブルーレイ 
吹替


CGがまだない時代によくこれだけの映像が撮れたなと思います。

購入したのがBlu-ray disc版だったので、劇場版・特別編・ファイナルカット版を選択して鑑賞出来ました。 ファイナルカット版で鑑賞後、特別編特典のマザーシップ内部とエンドロールの主題歌「星に願いを」を鑑賞しました。

「バミューダトライアングルで戦時中に行方不明になった戦闘機群や巨大な貨物船が、メキシコやインディアナの砂漠に失踪当時の姿のまま忽然と姿を現わす。 また謎の発光体が米国内外で目撃され、原因不明の大規模停電が発生。 発電所に勤めるロイ・ニアリーも停電の復旧作業に向かう途中、不可思議な機械の誤作動を起こす飛行物体と遭遇。 それが放つ閃光を浴びて以後理由も判らないまま、憑かれたようにマッシュルームやシェービング・クリームを始め、漠然と山のような形を見出すようになる。 インディアナ州に住む幼児のバリー・ガイラーは「深夜に家の台所に入り込み冷蔵庫を漁っていた”何者か”」と鉢合わせし、後を追い掛け失踪する。 その母のジリアンも失踪した息子を探し出し、連れ帰ろうとする途中で飛行物体の編隊と遭遇し閃光を浴び、ロイ同様に山の姿を描くようになる。」 wiki参照

前半の見せ場は主人公ロイが庭の樹木や近所のフェンスを引っこ抜き、一輪車の土共々キッチンの窓から放り込む所でしょうか。 ロイの奇行がロイのご近所さん共々心配になってきます。 その後、ロイは無心に何かを作り始め、完成させたのは「山の様なもの」でした。 時を同じくしてバリーも全く同じ形の山を描き上げています。 一方TVでは、米国初の国定公園でもある「デヴィルス・タワー」で有毒ガスが発生しているというニュースが繰り返し流れています。 それを見たロイは自分が造った物がデヴィルス・タワーである事を確信し、避難してくる車を押し分け避難所に辿り着き、バリーと合流します。 そして二人はデヴィルス・タワーを目指し、そこで二人が目にしたものは・・・。

ここまでで強い違和感が幾つか有ったんですが、本題からそれますので脇に置いといて、母艦登場までが随分と”まどろっこしい”感じがしました。 地球に成層圏が有る事を考えると眉唾な気もしますが、母艦のデザインは迫力が有ったと思います。 CGを使った作品は1982年の「トロン」が初と聞いていたので、78年の作品としてはかなり頑張ったなと思います。 ただ、出向えに来た宇宙人の子供たちは着ぐるみ感有り有りで、まぁ数が多いんで仕方ないんかなと思いましたが、本命のお出迎えも見え見えのフィギア感で、異常な光多用の映像で誤魔化しているのが残念に思います。 ま、現在観れば、ですけど、自分が二十歳の頃、45年も前の作品ですので、当時は結構な興奮と感動が有ったと記憶してます。

でも、なぜ貨物船が砂漠で発見されたのか、とか、ロイの家族はどうなるのか、とか、解放された人たちはどの様に生活していたのか、とか、何故最後にロイが選ばれたのかとか、もちろんロイのその後も、、、。 チョッと丸投げし過ぎかなと言う気もしました。

2022/10/30

2022/10/30

90点

選択しない 


光と音の恐怖感

今の映像技術に比べると明らかに古い特撮だが、派手な映像を使わない代わりに光や風を効果的に使って「未知」に対する恐怖感を煽っている。
特に主人公が最初に遭遇する場面、ポストや信号機が震える場面は動きだけで恐怖を覚えた。

2022/07/17

84点

VOD/NETFLIX 
字幕


音階によるコミュニケーション

ネタバレ

『E.T.』では友好的な宇宙人と子供たちとの心暖まる交流を描き、『宇宙戦争』では一般人からの視点で侵略する火星人の恐怖を描いたスピルバーグ監督。
その原点ともいえるのがこの『未知との遭遇』だろう。
スピルバーグは相変わらず見せ方が上手い。
発電所に勤めるロイが停電を調査するために現場に向かう途中、彼が道の真ん中に自動車を停めた為に、後続車に非難される場面がある。
さらに彼の車の背後にヘッドライトが近づき、ロイが手振りで追い越すように指示するのだが、何とそのヘッドライトはそのまま上昇していく。
次々と円盤が山道に沿って飛行していく場面もドラマチックだ。
決して派手な作品ではないのだが、妙に惹き付けられるものがある。
宇宙人が果たして友好的な存在なのか、侵略を狙っている悪意あるものなのか、それが分からない怖さもあるからだろうか。
バリーという子供は正体の見えない宇宙人を友好的なものだと信じているのだが、確かに彼らが家を揺らしたり、電気で動くおもちゃを作動させる行為は戯れているだけのようにも見える。
しかし、薄気味の悪い雲をまとって近づいてくる彼らの姿は邪悪な存在にも見える。
そして円盤を目撃したロイは、いつしか頭の中に浮かんで消えないひとつのイメージに取りつかれるようになる。
本人は平静を装っているが、いきなり庭の植木を抜き取り、窓ガラスを破って家の中に放り込む彼の姿は狂気そのものだ。
そして政府も何か国民に隠し事をしている。
そうした不穏な空気が流れる中、ストーリーは進んでいく。
オカルトチックな作風ではあるものの、どこか哲学的な印象を受ける作品でもある。
正直終盤までは名作と言われるほどの作品ではないと感じたが、ラストの5つの音階だけで始まった宇宙人とのコンタクトから、まるでオーケストラのように音階が拡がっていく場面は圧巻。
これだけでも観る価値はあると思った。
マザーシップから次々と拐われていた(?)人たちが降り立った後に、宇宙人が現れる場面も印象的。
ジョン・ウィリアムズは5つの音階だけでも名曲を作れるのだと感動した。

2020/11/03

2020/11/03

86点

VOD/NETFLIX 
字幕


圧巻のマザー・シップ降臨

電気技師、ロイが唐突に家の中で山を作り始めたり、前半は訳が分からない。正直、退屈で眠気を催した。

やがてデビルズ・タワーの麓に人類との交信のために宇宙船が集まる。満を持してマザー・シップが姿を見せるクライマックスはその壮大なスケールに圧倒される。映像美は圧巻のひと言。音階での交信は今、観ても斬新。

『十戒』が挿入されることからも明らかだが、民間人が幻想に導かれてデビルズ・タワーに集う理由には宗教的背景が有るのだろう。

キャスティングのためか相対的にドラマパートが弱く感じる。せめてロイとジリアン役はもう少し華の有る俳優で見たかった。

完璧とは言い難いが公開年を考えるとやはり映画史に残る画期的な作品だと思う。

1995/12/08

2020/10/08

95点

購入/LD 
字幕


映画館で夢を観た。最高の夢だった。

本作品は宗教色が強い。
その点では無宗教者である自分としては鼻白むところである。
でも欧米映画は背景にキリスト教の教示があるのは仕方が無い。

この映画も通常ならシラケるところであるが、今まで観た映画のベストワンである。この映画を初めて観たときから今までずっとそれは変わらない。

なぜこんなに感動したのかと言えば、この映画を観たときになぜか平和という言葉が浮かんできたのである。
リチャード・ドレイファスが異星人と初めてコンタクトをはたしたとき、この地球上の人類のいろんな問題がスーッと消えていくような錯覚を起こした。

宗教映画であるから、異星人が宇宙船から降りてきたときはもちろん神の降臨を意味しているのであろう。

神の祝福を受けた人類の未来は明るいのだ、という風にも受け取った。「2001年宇宙の旅」を通俗的に描いたともいえる。

そうなると宗教がどうのこうのというよりも普遍的な人類のテーマを示していると思う。

そこに私は感動した。観終わってなんとも言えない幸福感を味わった。このハッピーな気持ちは残念ながら「E.T.」では味わえなかった。とは言え「E.T.」も傑作なんだけど。

たぶんこの映画は私にとって最高、最強の映画であることは死ぬまで変わらないと思う。