怒り(2016)

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怒り(2016)

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レビューの数

258

平均評点

79.9(2126人)

観たひと

3018

観たいひと

491

(C)2016映画「怒り」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 日本
製作年 2016
公開年月日 2016/9/17
上映時間 142分
製作会社 「怒り」製作委員会(製作プロダクション:東宝映画/制作協力:ドラゴンフライ)
配給 東宝
レイティング PG-12
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督李相日 
脚本李相日 
原作吉田修一
(『怒り』(中央公論新社刊))
エグゼクティブプロデューサー山内章弘 
企画プロデュース川村元気 
プロダクション統括佐藤毅 
製作市川南 
共同製作中村理一郎 
弓矢政法 
川村龍夫 
髙橋誠 
松田陽三 
吉村治 
吉川英作 
水野道訓 
荒波修 
井戸義郎 
プロデューサー臼井真之介 
撮影笠松則通 
美術都築雄二 
坂原文子 
音楽坂本龍一 
音楽プロデューサー杉田寿宏 
主題曲坂本龍一 feat. 2CELLOS 
録音白取貢 
サウンドエフェクト北田雅也 
照明中村裕樹 
編集今井剛 
衣裳デザイン小川久美子 
ヘアメイク豊川京子 
キャスティング田端利江 
ラインプロデューサー鈴木嘉弘 
助監督竹田正明 
スクリプター杉本友美 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演渡辺謙 槙洋平
森山未來 田中信吾
松山ケンイチ 田代哲也
綾野剛 大西直人
広瀬すず 小宮山泉
佐久本宝 知念辰哉
ピエール瀧 南條邦久
三浦貴大 北見壮介
高畑充希 
原日出子 藤田貴子
池脇千鶴 明日香
宮﨑あおい 槙愛子
妻夫木聡 藤田優馬

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

原作:吉田修一、監督:李相日の『悪人』チームが再集結した、オールスターキャストの群像ミステリー。東京の八王子で夫婦が惨殺されてから1年、犯人はいまだ逃走を続けていた。千葉・東京・沖縄で前歴不詳の男と出会った人々の間に、男に対する不信感が広がっていく。監督は「フラガール」が第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した李相日。芥川賞作家・吉田修一の同名小説を映画化。娘の交際相手を信用しきれず苦悩する父親を「許されざる者」以来の李監督作出演となる渡辺謙が演じるほか、「モテキ」の森山未來、「天の茶助」の松山ケンイチ、「そこのみにて光輝く」の綾野剛らが出演。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

八王子の閑静な住宅地で、惨たらしく殺された夫婦の遺体が見つかる。室内には、被害者の血で書かれたと思われる『怒』の文字が残されていた。犯人逮捕に結びつく有力な情報が得られないまま、事件から1年が経ってしまう。千葉の漁港で働く洋平(渡辺謙)は、家出していた娘・愛子(宮崎あおい)を連れて帰ってくる。愛子は漁港で働き始めた田代という男(松山ケンイチ)と親密になっていき、洋平に彼と一緒に住みたいと告げる。しかしその直前に愛子のために田代に正社員登用を勧めて断られていた洋平の胸の内は複雑だった。二人のアパートの下見の際、田代が前住所を偽っていることが判明。さらに田代という名すら偽名だった。疑念を強める洋平が愛子を問いただすと、彼は借金で追われていると告げられる。そんな中、テレビで整形して逃亡を続ける八王子殺人事件の犯人の似顔絵が公開された。手配書を見つめ、警察に電話をかける愛子。時を同じくして田代は行方をくらます。東京にある大手広告代理店に勤める優馬(妻夫木聡)は、たまたま知り合った直人(綾野剛)と親密になり、住所不定の彼を家に招き入れる。直人は末期ガンを患う優馬の母・貴子(原日出子)や友人とも親しくなっていく。しかし日中の彼の行動がわからない上に、仲間内で空き巣事件が連続していること、見知らぬ女性と一緒にいたことが重なり、ニュースで報じられた事件の犯人の特徴を知った優馬の脳裏に直人の姿が浮かぶ。ふと、冗談めかして殺人犯かと口に出してしまう優馬。後日、直人は優馬の前から姿を消す。母と沖縄に引っ越してきた泉(広瀬すず)は、離島を散策中、一人でサバイバル生活をしている田中(森山未來)と出会う。泉は気兼ねなく話せる田中に心を開いていく。ある日、同い年の辰哉(佐久本宝)と訪れた那覇で事件に遭遇。彼女がショックを受け立ち直れないのも自分のせいだと自責の念にかられる辰哉は、田中に悩みを打ち明ける。自分は味方だとの田中の言葉に救われる辰哉だったが、彼の隠された事実を知り、やりきれない思いが胸中に広がっていく。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年4月上旬号

MOVIE at HOME:●DVD COLLECTION 「怒り」

2017年2月下旬号 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

2016年 第90回 キネマ旬報ベスト・テン:日本映画ベスト・テン

2016年 第90回 キネマ旬報ベスト・テン:読者選出日本映画ベスト・テン

2016年11月下旬号

読者の映画評:「オーバーフェンス」/小西順子 「怒り」/星野市子 「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」/東野真美

2016年11月上旬号

読者の映画評:「怒り」原田隆司/「ハドソン川の奇跡」加藤哲夫/「ハートビート」坂田未希子

2016年10月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画:怒り

2016年9月下旬号

「怒り」:鼎談 李相日[監督・脚本]×吉田修一[原作]×川村元気[企画・プロデュース] 怒る人ではなく、怒れない人の物語

UPCOMING 新作紹介:「怒り」

2016年7月下旬号

キネマ旬報が選ぶ みんなが観たい、いい映画55:「シン・ゴジラ」 「怒り」 「ハドソン川の奇跡」 「オーバー・フェンス」 「永い言い訳」 「ダゲレオタイプの女」 「淵に立つ」 「湯を沸かすほどの熱い愛」 「SCOOP!」 「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」 「スーサイド・スクワッド」 「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」 「Silence」 「ぼくのおじさん」 「イレブン・ミニッツ」 「ゴーストバスターズ」 「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」 「ジェイソン・ボーン」 「溺れるナイフ」 「シング・ストリート 未来へのうた」

2024/01/06

2024/01/06

70点

テレビ/有料放送/WOWOW 


信じていたのに/信じられなかったから

出ている人がみんな素晴らしい演技をしているのに、映画全体として面白いかっていうと首をひねってしまうような作品。なんか吉田修一という人が書いた小説ってそんな味わいのものが多いのかな。観終わった後にすっきりしないことが多いというか。。。。
物語としては1つの殺人事件に関係する話と、関係するかと思わせて実は関係なかったという話が絡まり合って(いや、絡んでいないのか)同時進行する映画で、こういうのが好きな人は好きなのかな。前に観た「バベル」という菊地凛子さんの出世作も、似たようなテイストだったような。
出ている人の中では、ほんのちょい役で最後の方に登場する高畑充希さんがいちばん印象に残るんだけど、いいのだろうか、それで。

2023/12/12

2023/12/14

65点

レンタル/千葉県 


3人寄れば文殊の知恵ではない

本作は八王子の夫婦殺人事件の発生(冒頭血生臭い現場と警察の捜査)を軸に事件が解決されぬまま1年が経ち整形した犯人の画像が公開されたことで、犯人に似た全く異なるエリア(東京、千葉、沖縄)3人の男をめぐって起きる波紋と事件の終焉を描く。
複数の男のエピソードを重ねたからと言って作品が厚みと深みを出すものでもないことを本作は証明してしまった。
根本は殺人犯の「怒」という文字(現場や隠れ家に大書した)が意味するものが不明なこと。
殺人犯の言葉を信じたことが裏切られた少年の怒りを象徴しているわけでもないだろうし。
ゲイの恋人を容疑者と思い警察からの問い合わせを無視し他人ごとにしたことを悔いる男には共鳴できないし。
ちょっと頭の弱い元風俗嬢が故郷に戻って親のサラ金で暴力団に追われる身元不詳の青年を警察に通報する心理もよくわからない流れ・・・。
登場人物を演じる役者陣の熱演は評価できる。特に宮崎あおい、森山未來がいい。
米兵に強姦される(未遂?)すずちゃんも奮闘した。
坂本龍一の音楽は正に映画然とした落ち着きのあるいい作品だった。

2023/07/11

2023/07/11

60点

選択しない 


犯人は誰? 3択かい!

 殺人事件の犯人に似た素性の知れない人物3人に関わった人々が東京、千葉、沖縄と異なる場所で繰り広げる群像劇。
 原作を読んでいないし、予備知識もなかったので、離れた所で展開するストーリーが最終的に繋がるものだと思って見ていた。人間関係における信頼や愛、友情、あるいは悔恨といったようなテーマ性の共通点はあるものの、殺人事件とは関係のない二つのエピソードはミステリーを際立たせるためのダミーだった。これには軽い失望感を味わった。

 俳優陣の熱演にはさすがプロだと感心したが、同時に残念な気持ちも生まれた。役者たちは皆、よく泣き、よく叫んだ。そのほとばしる感情の激流に気圧されてしまった。役柄に入り込みすぎるオーバーアクト感が強すぎる。それでちょっと、引いてしまった。

 凶悪な犯罪をおこすだけのパワーを持っているように見える人物は一人しかおらず、しかも、それを裏切ることなく、その男が犯人だった。残りの二人は、はじめから影の薄さともの静けさが際立っていて、そのとおりの人物だったということだ。つまり、意外性はなかった。ここでひとひねりあれば…というのは欲張りか。

2023/06/11

2023/06/11

60点

テレビ/有料放送/WOWOW 


山上は何に怒ってるのか?
怒ってるのはこっちだよ!

2023/02/12

2023/02/12

80点

VOD/NETFLIX/レンタル/テレビ 


あなたは人をどれだけ信用出来ますか?

終始後味が悪い。三者三様とはこの事。
すごい映画。誰が犯人なのか最後まで分からなかった。豪華キャスト陣の迫力がすごかった。

2022/09/25

2022/09/25

72点

VOD/NETFLIX/レンタル/テレビ 


3つのストーリーが巧みに…と思いきや別に絡み合うこともなく終わった。1つの殺人事件をあつかった3つのオムニバスな感じ