強迫 ロープ殺人事件

きょうはくろーぷさつじんじけん|Compulsion|Compulsion

強迫 ロープ殺人事件

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レビューの数

2

平均評点

77.9(8人)

観たひと

12

観たいひと

3

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1959
公開年月日 未公開
上映時間 103分
製作会社
配給
レイティング
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

『絞殺魔』のリチャード・フライシャー監督が実際に起きた事件をモデルに、完全犯罪に取り憑かれた大学生の凶行をモノクロで描いたサスペンス。1924年シカゴ。ふたりの成績優秀な大学生は、ひとりの少年を誘拐すると冷徹に殺人を遂行する。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1924年シカゴ。夜の道路で無謀な運転をしている二人の若者がいた。一人は派手で傲慢なアーティ・ストラウス、もう一人はおとなしくて内向的なジャド・スタイナーだった。対照的な性格の二人はともに裕福な家庭に暮らす成績優秀な大学生だが、ある時、彼らは自分たちが誰より優秀であることを証明するため、完全犯罪を実行することを思いつく。そして二人は計画通りに、ひとりの少年を誘拐すると冷徹に殺人を遂行する。しかし二人の犯行はあっけなく露呈し、逮捕されてしまう。弁護士ジョナサンは二人を弁護することになるが…。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020/06/06

2020/06/06

80点

購入/DVD 
字幕


後半のオーソン・ウェルズ登場から盛り上がる

アルフレッド・ヒッチコック監督作『ロープ』は非常に有名だが、あの映画は実際に起きた殺人事件をもとにした戯曲が原作だった。
このリチャード・フライシャー監督作『強迫/ロープ殺人事件』は、実際に1924年のシカゴで起こった少年誘拐殺人事件“ローブ&レオポルド事件”に基づく小説「強迫/ロープ殺人事件(Compulsion)」(マイアー・レヴィン著)に沿って作られたので、実際の事件を再現したような映画となっている。そのため、ヒッチコックの『ロープ』とは同じ事件を題材としながら趣きが全く異なる。

ヒッチコック『ロープ』は観ていたので、殺されたのがまさか少年だとは思わなかった。(同年代の劣等生が殺されるのも問題だが…)
ただ、二人のエリート大学生による凶行とアリバイが崩れる過程を描いており、二人が裁かれる法廷シーンでは、弁護士役のオーソン・ウェルズが死刑廃止論者としての熱弁をふるって、圧倒的な存在感を見せる。さすがオーソン・ウェルズである。

傲慢なアーティと内向的なジャドは、共に裕福な家庭の大学生であり、冒頭では夜道で自動車に乗っていて一人の人間を轢き殺そうとする怖い場面から始まる。危険な雰囲気。
そして、大学では「ニーチェの“超法規”」を論じて、教授もお手上げ状態。そうした二人は「優越知性」を証明するために完全犯罪を思い付き、少年を誘拐殺人してしまう。
完全犯罪かと思われたら、眼鏡を現場に落としたため、二人の犯行はあっけなく暴かれて逮捕されて、法廷へ……。

クライム映画でも、殺人事件の被害者が子供というのは痛々しい気がしてしまう。
実際に起こった殺人事件に忠実なようだが、もう少しアレンジしても良かったのではないのだろうか?

ただ、この映画、冒頭字幕の出演者でオーソン・ウェルズが1番目だが、なかなか出てこない(笑)
後半になってようやく出て来たが、オーソン・ウェルズが登場してから、途端に盛り上がりを見せるあたりは本当に凄いと思う。

2015/05/13

2015/05/13

80点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 
字幕


オーソン・ウェルズの圧倒的存在感!物語も後半になりようやく登場するや、たちまち緊張感が増し、観るものをグイグイ引きずりこんでいく。圧巻!