パニックインスタジアム

ぱにっくいんすたじあむ|Two Minute Warning|----

パニックインスタジアム

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レビューの数

18

平均評点

65.6(107人)

観たひと

173

観たいひと

13

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル パニック
製作国 アメリカ
製作年 1976
公開年月日 1977/3/19
上映時間 0分
製作会社 フィルムウェーズ/ラリー・ピアース・プロ作品
配給 CIC
レイティング
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

フットボールの選手権試合に、無差別乱射事件が起こり,パニック状態におちいる人々と立ち向うSWATを描く。製作はエドワード・S・フェルドマン、監督は「さよならコロンバス」のラリー・ピアース、脚本はエドワード・ヒューム、原作はジョージ・ラ・フォンテイン(早川書房刊)、撮影はジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はチャールズ・フォックスが各々担当。出演はチャールトン・ヘストン、ジョン・カサヴェテス、マーティン・バルサム、デイヴィッド・ジャンセンなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ロサンジェルス。日曜日。メモリアル競技場では地元ロス・チームとボルチモア・チームとの王座をめぐる大試合があり、街中が興奮気味。朝、試合見物の多くの泊り客を入れた高層ホテルの一室よりライフルが市民を射殺。ライフル片手の男はやがて競技場の中へ。試合開始直前、場内は10万の観客でふくれあがっていた。中には、子連れのマイク(ボー・ブリッジズ)、マンネリの愛人関係に嫌気がさしているステーブ(デイヴィッド・ジャンセン)とその女、スリ・コンビのコップ(ウォルター・ピジョン)と娘、美人女子学生ルーシー(マリリン・ハセット)、ギャンブラーのサンドマン(ジャック・クラグマン)らがいる。この試合を全米放送のため、多角度に装置されたTVキャメラが、あるものをとらえた。それはスコアボード裏にひそむライフルを持った男の姿だ。競技場支配人マッキーバー(マーティン・バルサム)は、早速ロス警察のホリー警部(チャールトン・ヘストン)に急報する。ホリーは大統領の車に入場を中止させ、さらにSWATの出動を命じた。一方、ボルチモア優勢のうちに試合は進んでいく。SWAT隊長バトン(ジョン・カサヴェテス)は、隊員を照明塔の上に登らせ、男を狙撃するように命じた。が、警察に知られたことを知った男は行動を起した。凶弾がステーブ、サンドマンと倒していく。応戦するSWATのメンバーも次々に倒れていく。やがて、ロス・チームの猛反撃に目をうばわれていた観客も、死人がふえるたびに騒ぎ出し、パニック状態化していった。ガムシャラに射ちまくる男に、バトンも負傷して倒れ、助けに出たホリーの乱射の一弾が男をとらえた。自分の名をつぶやいて死んでいった男。大パニックの後の多くの死傷者たち。ロサンゼルス。日曜日。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1977年3月上旬号

特集 「パニック・イン・スタジアム」:1 〈座談会〉さいとうたかを×田中光二×石上三登志×植草信和 コロシアムに仕掛けたサスペンスの冴え

特集 「パニック・イン・スタジアム」:2 頭脳だけが新しい映画を生みだせる エドワード・S・フェルドマン

特集 「パニック・イン・スタジアム」:2 頭脳だけが新しい映画を生みだせる ジョン・カサベテス

特集 「パニック・イン・スタジアム」:2 頭脳だけが新しい映画を生みだせる チャールトン・ヘストン

特集 「パニック・イン・スタジアム」:2 頭脳だけが新しい映画を生みだせる ラリー・ピアース

特集 「パニック・イン・スタジアム」:分析採録

2023/09/25

2023/09/30

65点

レンタル/沖縄県/ゲオ/ゲオ与那原店/DVD 


パニック映画というより犯罪映画かな

このところ自分が10代や20代だった頃の映画をまた観るということにしている。映画は一回だけ観ただけではいけない、何回も観ろという主張には賛成するけど、限られた時間しかないわけでよっぽどのことが無い限り、もう一回観る余裕はない。世の中には無数の映像がある。なるべく多くの作品を観たいから一回観ただけで分からせてほしいという気持ちもある。

しかし、こうして昔観た映画をもう一回観るのは、人生100年とは申しましても、60代ともなれば人生の終盤なのはしっかりと認識しておきたい、ならば自分の青春時代にプレイバックもしたくなる、というわけでこの作品は1976年度作品、わたしが15歳だから中学生の頃か。この70年代は中学・高校生だったので、こういう娯楽性に富んだものを好んで見ていて社会派とかゲイジュツ映画とかは観なかった。小遣いも限られているし、10代じゃあね、高尚な映画は退屈なだけだったからこんなもんばかり観ていた。

この10代の頃を観た映画を60代となって観ると、最初に観たときには気がつかなかったことに気が付くというお楽しみもある。映画の知識だって薄い10代とそれなりに知識があったりした60代ではやはり作品に対する感じ方は違う。
本作品ではアメリカの無差別殺人の恐怖を描いているが、当時はまあアメリカだからなというところだったけど、今日では日本でも犯罪は凶悪化しており、より現実味を帯びている。銃を自由に持てる国じゃないけど、銃での事件も増えているし。まさか政治家が手製の銃で暗殺される事件が日本で起こるとは思えなかったから。

また銃での無差別殺人事件を扱った本作で、銃の規制に反対する圧力団体全米ライフル協会会長が主演しているのは笑ってしまうけど、当時はそんな事は知らなかった。もしかすると当時はまだ会長ではなかったか?でも会長になるくらいだから、当時でも名誉会長くらいの地位はあったかも。

またチャールトン・ヘストンよりも儲け役のジョン・カサヴェテスも当時は単に俳優としか認識していない。インディペンデンス映画の監督ということを知らなかったよ、当時は。だからジーナ・ローランズが彼の妻であることも知らなかったよ。映画の知識の乏しいガキの時代であった。

ところが今回再見するにあたり、タイミングよくジョン・カサヴェテス レトロスペクティブの特集上映があったのである。本作はジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズ夫婦の共演(一度も同じ画面に出るところないけど)しているけど、監督はカサヴェテスじゃないという番外編みたいなもんだなあ、ひとりで喜んでいた。この夫婦はピンで他人が演出している作品も出ているが、夫婦共演という形で他人が監督しているというのはこれだけじゃないのか?本作もプログラムに入れても良かったと思うが、この特集上映はあくまでもジョン・カサヴェテスの監督作品というくくりであったから加えることはできないか。

こうしてみるとオールスターキャストとはいかないまでも、いろんな俳優が出ていて大作らしい賑やかさはある。そんななかでマリリン・ハセットがかわいらしく花を添えた。彼女は角川映画「復活の日」に出演が決定したがロケ地が寒くて文句ばかり垂れていたら、深作欣二監督が彼女を降ろした。するとハリウッドでも日本の映画監督があっさりと役が決まった女優を降ろしたという評判が立ったと言う。あれっ、彼女の出世作「あの空に太陽が」ってスキー映画じゃなかったか、これは寒くなかったのか、まあ「復活の日」はロケ地が南極か、こりゃ寒さの度合いが違うかな。あっ、そういえば「あの空に太陽が」の相手役ってこの映画にも出ているボー・ブリッジスじゃないか。これまたふたりが一緒に出ている場面はひとつもない。こうして映画の知識がそれなりにある私は連想ゲームみたいに次々とネタが出てくるのだった。
でも私的にはこの降板で良かった。代役として神秘的な美しさのオリヴィア・ハッセーだからなあ。最初から彼女にしておけば良かった。

2023/06/14

2023/06/14

70点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


死者が出るのは最後の2分

犯人像も目的も分からない。最近興る日本の犯罪も動機がさっぱり分からないモノが多い。怖い世の中になって来ました。人種の坩堝のアメリカではもっとそうなんだろう⁉️取り締まる方は大変だ‼️

2023/06/12

2023/06/12

60点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


主演の警部役チャールトン・ヘストンが殆ど活躍しないバニックもの。
おそらく、SWATが主役級の活躍をする最初の作品。隊長役がジョン・カサヴェテスなんて最高。
終盤、スタジアムを逃げ回る10万人近い観客の暴走シーンなど見どころがあるにせよ、犯人の素性や犯行目的が不明のまま終わるのは、やはりスッキリしない。
パニック作品にありがちな、スター俳優達も単なる不運な被害者だったというのも何だかねぇ。
本作が久々の映画出演だった名優ジャック・クラグマンが一番目立った役どころだったが、最後が可哀想過ぎる。

2023/06/11

2023/06/12

80点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


当時流行ったパニック映画とはチト違う

サスペンス映画としては良く出来ている方だと思う。素性も動機も分からない容疑者。それ対する警察は終始受け身である。そこにはスーパーヒーローは登場しない。この映画の数年前に公開された「大地震」「エアポート75」で活躍した警察役のチャールトン・ヘストンも終始苦虫を嚙み潰したような表情だ。この映画でいちばん印象に残るのはSWAT隊長役のジョン・カサヴェテスでこれはクールでカッコ良かった。
「フレンチコネクション」のようなザラついたドキュメンタリー映画を思わせる映像だとまた毛色の違う映画となったと思うけどね。(録画鑑賞)

2021/08/09

2021/08/12

70点

テレビ/無料放送/BS-TBS 
字幕


パニック好きにオスメス

2021年8月9日
映画 #パニック・イン・スタジアム (1976年米)鑑賞

アメフトの試合中に塔の上から観客を無差別に射殺しようとする狙撃手とそれを封じ込めようとする警察との攻防

犯人の顔も目的も一切分からないのが逆にいいのかな?

立てこもった塔が完璧な要塞なので警察も手を焼いちゃいます

2017/03/01

2021/01/30

60点

テレビ/無料放送/BS-TBS 
字幕


暗殺か、無差別テロか、10万人のパニック。

「ブラック・サンデー」と混同しそうだが、本作の方はテロではなく、高性能ライフルで
無差別殺人に向かう。これが大統領を狙ったのかは、劇中では、警備側の通報で
大統領一行は観戦をあきらめる。それほどこの狙撃手については描写がない。
目的が鮮明でなく、スタジアムに入った10万人の観客の群像劇が主体となる。
暗殺の緊迫感はなく、群像の点描でつないでいくスタイルは、もたついた感じしかしない。
空中に浮かぶ飛行船のテレビカメラが偶然にもライフルを持った犯人を発見。
C・ヘストン以下、SWATが出動する。目が覚めるのは発砲があってから。
SWAT隊員も被害を受け、ついに観客に向け無差別銃撃が開始される。
パニックになってからの観客のエキストラが繰り広げる脱出行は見ごたえある。
ところでボー・ブリッジスを囲んだ4人のニセ警官は何だったんだろう。