ハーメルン

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ハーメルン

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レビューの数

11

平均評点

68.0(57人)

観たひと

103

観たいひと

26

(C)ハーメルン製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2013
公開年月日 2013/9/7
上映時間 132分
製作会社 トリクスタ
配給 トリクスタ
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比 16:9
上映フォーマット HD
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督坪川拓史 
脚本坪川拓史 
プロデューサー筒井龍平 
共同プロデューサー白水聡一郎 
日暮謙 
坪川拓史 
制作波多野ゆかり 
加藤綾佳 
撮影与那覇政之 
美術畠山和久 
音楽関島岳郎 
照明高橋拓 
衣裳デザイン宮本まさ江 
メイク三沢友香 
監督補塩入秀吾 
松本動 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

廃校となった学校で一人静かに暮らす元校長と、過疎が進むその村の人々の記憶を幻想的に描き出すヒューマンドラマ。監督は「掌の小説」の坪川拓史。出演は「CUT」の西島秀俊、「男はつらいよ」シリーズの倍賞千恵子、「丹下左膳 百万両の壺」の坂本長利、「太陽」の守田比呂也、「美代子阿佐ヶ谷気分」の水橋研二、「飢餓海峡」の風見章子。2012年4月28日、BSフジにて「プレカット版」を放映。2013年7月19日、福島県・昭和村公民館ホールにて特別先行上映。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある村の廃校となった小学校に元校長(坂本長利)が暮らしている。もう使われることのない校舎を修繕しながら、彼は消えゆく我が舎をいとおしむように静かに日々を送っていたが、その校舎は解体されることが決まっていた。そんなある日、かつてこの小学校で学び、現在は博物館職員の野田(西島秀俊)が、校舎に保管されていた遺跡出土品の整理のためにやって来る。だが野田には、誰にも言えない秘密があった。野田が小学生だった頃、担任の綾子先生の大切な“カラクリ時計”を盗み、閉校式の日に生徒たちがそれぞれの宝物を入れて校庭に埋めたタイムカプセルの中にこっそりそのカラクリ時計を入れておいたのだ。校長先生が、村にやって来た野田にタイムカプセルを埋めた場所を尋ねたことをきっかけに、二人はその日からタイムカプセルを探し始める。しかし野田の同級生たちはタイムカプセルを埋めた事すら忘れており、一向に作業は進まない。そんな中、村の老人施設で寝たきりの状態になっていた綾子先生(風見章子)が、隣町の大きな病院に移ることになった。娘のリツコ(倍賞千恵子)に付き添われて病院に移る道すがら、綾子先生は学校に立ち寄り、校庭を見渡しながら「あの子たち、どこへ行ったんでしょうねぇ」と呟くのだった……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年10月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「ハーメルン」

2013年9月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ハーメルン」

2012年1月上旬号

日本映画 NEWS SCOPE:CRANK IN, CRANK UP

2020/09/07

2020/09/07

73点

VOD/その他/レンタル 


思い出みたいな美しい映画

とても美しい、古びた木造の小学校の校舎と、校庭を取り囲む山の紅葉。

落葉の前に本当に雪が降ったんですって。

最初からこれはあまりくっきりとした起承転結のない映画だろうと思ったら、その通りだった。若い監督が好きな俳優に片っ端から声をかけたんだろうな。倍賞千恵子の歌声がじわっと暖かい。ちょっとロマンチックでストーリーがぼんやりした感じなのは、公式サイトやWikipediaによると、天候不順と大震災のために予定通りにロケができなかったため、ストーリーも途中で作り替えた、とあります。

倍賞千恵子の「さくら」以外の役柄ってもっと見てみたかった。今からも色んな役をやってみてほしいけど、お姉さんはいつも清純で妹はいつもイケイケってちょっとステレオタイプすぎたかもね。

これでミニシアターのクラウドファンディングの特典は全部。(私の金額では8本がMax)あと、ミニシアターで映画が見られるチケットが2枚あるので、何を見るか楽しみです。 

2015/03/02

2015/03/02

-点

テレビ/有料放送 


日本の現実

 日本の現実である過疎化・高齢化・地域医療等の問題を、重い扱いにせず敢えて清らかなタッチで描いていて、とても好感の持てる1作。

 西島秀俊の起用も作品内容からすると、奇をあてらっているし、背景を含め映像もとても綺麗である。

2014/07/12

2014/07/18

73点

映画館/宮城県/フォーラム仙台 


会津の四季とまったりとした時間

 会津の廃校になった小学校を舞台にした映画。担任が大切にしていたからくり時計、体育館で見た人形劇、それを校長が撮影した8ミリフィルム。西島秀俊演じる野田は、廃校になった小学校に残る遺跡出土品の整理にやってきていた。そこには元校長が、住み着いていた。祭りの余興としておじさんたちがバンドの練習もしていた。かつての担任の娘は小料理屋のおかみで、元教師の母親の面倒を見ていたし、元校長とも懇意だった。彼の友人の廃業した映画館主は、担任の娘の父親だった。廃校の時埋めたタイムカプセルにはからくり時計が入っているはずだった。寂れた廃校を中心に、廃業した映画館や過疎の村で淡々と過ぎていく時間が描かれていた。
 ハーメルンとは何か、カノンにこだわる娘、認知症気味の母親、失われたからくり時計、元校長の淹れるコーヒー、会津の四季とまったりとした時間。散文詩のように間接的に何かを訴えているようにも感じるが、その実何を訴えているのかはよくわからなかった。そんな映画ですがなんか面白かった。

2013/10/19

2013/10/22

70点

映画館/東京都/ユーロスペース 


坪川監督は日本にはまだまだこんなにも美しい景色があるということを伝えたかったのだろう。鉄橋を見下ろす渓谷や、黄金色の銀杏の木や燃えるような紅葉、そして静謐な雪景色、これでセリフに出てくる校門近くの桜の映像が出てくれば四季の変遷がすべて出揃ったのだろうが、監督のイメージに適う桜の木が見つからなかったのだろうか。廃校によって示される過疎化と貧困化については表立っては触れられないが、タイムカプセルに象徴される(現代人が失ってしまった)古き良き時代の鷹揚さ、大らかさみたいなものを懐かしみ、将来への夢を失わずに次世代へ伝えていきたいという優しさがほのぼのと伝わってくる。映画の中で流れる時間のなんとゆったりとしたことか。

2013/10/07

2013/10/07

60点

映画館/東京都/ユーロスペース 


ストーリーは二の次

小学校の廃校舎に預けていた考古学資料の調査に訪れた同校の卒業者の博物館学芸員の野田。そこに住む元校長や、恩師の綾子先生、その娘律子と接し、閉校式で校庭に埋めたタイムカプセルを思い出すが、場所を知っていた綾子先生の記憶がはっきりとしない…
サスペンス映画ではないが、子供が集団で消えた物語を彷彿させる題名と、8㎜映画で上映される思わせぶりなあやつり人形芝居。律子の別れた父が住むこれも廃館となった映画館。結末のヒントになりそうなカットが多々出てくるがセリフ少なく、説明も少なく、何となくわかった気もするが、着地点がはっきりしない感はぬぐえない。
それと、そのような編集なのだろうが、映画の進行時間と物語の進行時間はリンクしていなくて、季節も秋と冬とが混ざって表現され混乱をきたす。
本作で特筆すべきはロケハンの成功による撮影の美しさに尽きると思う。大きな銀杏の樹2本、黄葉降り注ぐ校庭。雪景色。工作物でも小学校廃校舎、廃館の映画館(本宮映画劇場)、鉄橋(只見線第1只見川橋梁)など印象的な姿を充分に見せてくれる。

2013/09/26

2013/09/28

60点

映画館/大阪府/シネマート心斎橋 


ゆっくり、ゆったり、のたりのたり

日本にまだこんな美しい風景があったんやぁ~と感嘆してまう廃校の風景、美しい紅葉&雪景色、心が洗われるようでおま。
また、そんな風景に溶け込むように、物語がゆっくり進んでくんで癒されま。

まぁ、癒され過ぎて、終始、鼾のような寝息が聞こえてきよりましたが…。
劇場の中の時間がゆったり流れてく上に、バックに流れるカノンが眠りを誘うんで、居眠りもしゃぁないかと…。
実は、私ゃも所々居眠ってまして…スンマヘン、でも気持ちよかったんで後悔なしでおま(←ちょっと負け惜しみ)。