少年H

しょうねんえいち|----|----

少年H

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レビューの数

97

平均評点

71.7(443人)

観たひと

660

観たいひと

58

(C)2013「少年H」製作委員会

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2012
公開年月日 2013/8/10
上映時間 122分
製作会社 「少年H」製作委員会(テレビ朝日=東宝=トライサム=博報堂DYメディアパートナーズ=朝日放送=クリーク・アンド・リバー社=メ~テレ=北海道テレビ=九州朝日放送=朝日新聞社=神戸新聞社=講談社=GyaO!)(制作プロダクション クリーク・アンド・リバー社)
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督降旗康男 
脚本古沢良太 
原作妹尾河童
(「少年H」講談社文庫刊)
製作総指揮早河洋 
エグゼクティブプロデューサー桑田潔 
Co.エグゼクティブプロデューサー大川武宏 
製作平城隆司 
市川南 
水谷晴夫 
小林昭夫 
山本晋也 
井川幸広 
岩本孝一 
樋泉実 
笹栗哲朗 
町田智子 
高士薫 
入江祥雄 
宮本直人 
プロデューサー松本基弘 
遠藤英明 
伊藤伴雄 
撮影会田正裕 
美術中澤克巳 
装飾尾関龍生 
音楽池頼広 
録音柿澤潔 
音響効果柴崎憲治 
照明大久保武志 
編集阿部亙英 
助監督杉山泰一 
VFX戸枝誠憲 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演水谷豊 妹尾盛夫
伊藤蘭 妹尾敏子
吉岡竜輝 妹尾肇
花田優里音 妹尾好子
小栗旬 うどん屋の兄ちゃん
早乙女太一 オトコ姉ちゃん
原田泰造 田森教官
佐々木蔵之介 久門教官
國村隼 吉村さん
岸部一徳 柴田さん

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

累計340万部を超える妹尾河童のベストセラー小説を、「あなたへ」「あ・うん」の降旗康男監督が映画化。第二次世界大戦前後の神戸を舞台に、めまぐるしく変わっていく時代の激流と、流されることなく強く生きる少年Hの家族を描く。脚本は「探偵はBARにいる」「キサラギ」の古沢良太。実生活でも夫婦の、「相棒-劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」「HOME 愛しの座敷わらし」の水谷豊と「大人になった夏」「ヒポクラテスたち」の伊藤蘭が、少年Hの両親を演じる。また、NHK連続テレビ小説『カーネーション』の吉岡竜輝と花田優里音が、少年Hとその妹を演じている。ほか、「宇宙兄弟」の小栗旬、「座頭市」の早乙女太一らが出演。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

昭和初期の神戸。Hこと妹尾肇(吉岡竜輝)は、好奇心に満ちた少年だった。洋服の仕立屋を営む父・盛夫(水谷豊)、優しい母・敏子(伊藤蘭)に温かく見守られながら、妹の好子(花田優里音)とともにのびのびと育った。幸せいっぱいに過ごす妹尾一家だったが、近所のうどん屋の兄ちゃん(小栗旬)が政治犯として逮捕されたり、召集されたおとこ姉ちゃん(早乙女太一)が脱走したりと、一家の周囲にも次第に戦争の足音が忍び寄ってきた。いよいよ開戦し、軍事統制が一層厳しくなる。自由に物を言うこともできにくい空気が漂う中、自分が疑問に思ったりおかしいと感じたりしたことを素直に口にするHに、盛夫はしっかりと現実に目を向けるよう教える。やがてHは中学へ進学。明けても暮れても軍事教練ばかり続く。盛夫は消防署へ勤め、敏子は隣組の班長になり、好子は田舎へ疎開していた。敗戦の色が濃くなり、神戸の街も空襲により一面焼け野原となる。そして迎えた終戦。少年Hたちは、新たなスタートを切るために一歩踏み出す……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年9月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「少年H」

2013年8月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「少年H」

「少年H」と戦争の記憶:降旗康男(監督) 戦争の原体験――カツドウ屋として

「少年H」と戦争の記憶:水谷豊×伊藤蘭 29年ぶりの共演 夫婦であることを忘れて

「少年H」と戦争の記憶:【特別寄稿】「ぼくはぼくの手で、ぼくの戦争をかきたい」

「少年H」と戦争の記憶:再録「あの日 私はこうしていた!」映画人の記録――1945年8月15日を語る(2)

2013年7月下旬号

撮影現場ルポ:「少年H」

2012年5月上旬号

日本映画 NEWS SCOPE:CRANK IN, CRANK UP

2021/10/16

-点

選択しない 


ロケ協力;横浜FC、日本郵船氷川丸、神奈川県埋蔵文化財センター

2020/07/06

2020/07/06

68点

テレビ/有料放送/WOWOW 


降旗監督

水谷豊の静かな演技がいい。
降旗監督の登場人物、特に少年に対する暖かな眼差しが感じられる。

2019/12/03

2019/12/03

45点

レンタル/兵庫県/TSUTAYA/TSUTAYA 三木店/DVD 


国債

前半部分は人が生きていたが、後半はうってかわってチープな描写が目立つ。
特に子供達の演技は壊滅的で、水谷豊の好演が吹き飛んだ。
映画らしい意匠が全く見られない。

2019/11/08

2019/11/08

75点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


窮屈な時代

戦時中の異端者(と見られる時代)の生き方を少年の目を通して描いている。父親(水谷豊)は外国人が主要なお客さんである仕立屋で、しかも家族全員クリスチャン。
周りからは非国民と後ろ指を指されそうな環境で、しかも息子であるH(はじめ=吉岡竜輝)はいじめにも遭う。
立派な考えを持つ父は耐えることを教え生き抜くが、戦後はミシンを焼失してしまったことからふぬけのようになってしまう。しかしまたHのおかげで立ち直る。
戦争中の軍国主義者達が戦後アメリカ人にすり寄っていく様もうまく描いている。
戦争の悲惨さはなく、淡々と時勢を描いている。水谷の物静かな演技がここでは生きている。

2019/09/16

50点

選択しない 


見ようによっては軍部と同じくらいに窮屈な一家

 妹尾河童の少年時代を基に描いた同名の自伝的小説が原作。
 本名・肇のイニシャルHを編み込んだセーターを着ていたことから、友達にHと呼ばれていたことがタイトルの由来。
 物語は昭和初期の神戸から始まり、敬虔なクリスチャンの両親(水谷豊、伊藤蘭)と妹(花田優里音)と暮らす肇(吉岡竜輝)の一家が、戦争によって翻弄される姿を描く。
 アカのうどん屋のお兄ちゃん(小栗旬)の逮捕、女形の男姉ちゃん(早乙女太一)の招集と自殺、日米開戦後はクリスチャンである故の弾圧、軍事教練のエピソードと神戸空襲を経て敗戦、窮乏生活、家業の復活、少年の旅立ちまでが描かれる。
 父は洋服の仕立て屋で神戸の在留西洋人とも親しく、クリスチャンであるがゆえに戦時下においても良識派で世界情勢をわきまえた一家というように描かれるが、帰国した米婦人から送られてきたエンパイヤステートビルの絵葉書1枚から、少年が日米の国力の差を認識し、日本の敗戦を見通すという冷静な分析をするなど、いささか胡散臭い一家で、戦時下における反戦一家を純粋化し美化しているのが鼻につく。
 軍国主義に染まる愚かなおっちゃんや教官、同級生。彼らが敗戦とともに掌を返したように米兵や民主主義に迎合する姿を批判するが、一貫しているのは大衆を愚かだと断じる賢い少年の上から目線で、自分とその家族だけが一億総懺悔の責から免れるという、まるでユダの言い訳のように語られる。
 愛と罪について語る母、現実を受け入れる人格者の父、自己の正当性を貫く主人公と、見ようによっては正義感溢れるヒューマンドラマだが、見ようによっては軍部と同じくらいに窮屈な一家となっている。

2019/05/26

2019/05/27

65点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


降旗康男監督死去

お亡くなりになった日にこの映画を見れたことは幸いでした。お上はイギリス留学のご経験がおありになるのだから戦争を阻まなかったのか、矢張り不思議です。