ゲキ×シネ「髑髏城の七人」

げきしねどくろじょうのしちにん|----|----

ゲキ×シネ「髑髏城の七人」

レビューの数

27

平均評点

86.1(156人)

観たひと

245

観たいひと

74

(C) ヴィレッヂ/劇団☆新感線

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション / 時代劇
製作国 日本
製作年 2012
公開年月日 2013/1/12
上映時間 179分
製作会社 ヴィレッヂ=劇団☆新感線
配給 ヴィレッヂ=ティ・ジョイ=プレシディオ
レイティング PG-12
カラー カラー
アスペクト比 16:9
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

演出いのうえひでのり 
アクション監督川原正嗣 
中島かずき 
プロデューサー金沢尚信 
音楽岡崎司 
デジタルシネマ監督渡部武彦 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演小栗旬 捨之介
森山未來 天魔王
早乙女太一 無界屋蘭兵衛
小池栄子 極楽太夫
勝地涼 兵庫
仲里依紗 沙霧
高田聖子 贋鉄斎
粟根まこと 天部の将監
河野まさと 三五
千葉哲也 狸穴二郎衛門

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

演劇を映像化する『ゲキ×シネ』第10作。中島かずき作、いのうえひでのり演出による劇団☆新感線『髑髏城の七人』の模様を、18台のカメラで撮影したアクション・エンターテインメント。戦国時代、2万の兵に挑む7人の戦いを描く。出演は、「宇宙兄弟」の小栗旬、「苦役列車」の森山未來、「座頭市」の早乙女太一。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

戦国時代、織田信長亡きあと、豊臣秀吉は天下統一を賭けて関東を手中にしようとしていた。その秀吉を阻んでいたのは、天下取りのためなら手段を選ばず勢力を拡大していた天魔王(森山未來)を党首とする関東髑髏党だった。ある日、髑髏党が村を襲っているところを、兵庫(勝地涼)率いる血気盛んな侍集団・関八洲荒武者隊が止めに入る。しかしたちまちピンチに陥ったのを、通りすがりの無宿者・捨之介(小栗旬)が助けに入り、大立ち回りの末、髑髏党を追い払う。兵庫は捨之介を、関東一の色里と言われる“無界の里”に誘う。そこの主・無界屋蘭兵衛(早乙女太一)は、捨之介の過去を知るかつての仲間だったが、過去を封じ、この地でやり直そうとしていた。遊女・極楽太夫(小池栄子)が看板の無界の里は、“救いの里”とも呼ばれ、現実の枷を捨てた人々が自由に生きている。そこで働く少女・沙霧(仲里依紗)も、髑髏党の拠点・髑髏城の秘密を知っているため追手から身を隠していた。天魔王も、捨之介、蘭兵衛と深い縁があり、3人はかつて織田信長の部下として、天下統一を夢見て命を懸けた日々を過ごしていたのだった。主人亡き後、バラバラになっていた3人は、関東の荒野で運命的な再会を果たす。天魔王は狂信的なまでにかつての夢を継ごうとしていた。捨之介と蘭兵衛はその姿を見て心が揺れるが、天魔王を止めるため、たった7人で2万の兵で固められた髑髏城を攻め落とすことを決意する……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年1月下旬号

UPCOMING 新作紹介:ゲキ×シネ「髑髏城の七人」

舞台×映画の新たな映像体験 ゲキ×シネと「髑髏城の七人」:ゲキ×シネ入門

舞台×映画の新たな映像体験 ゲキ×シネと「髑髏城の七人」:ゲキ×シネ作品解説

舞台×映画の新たな映像体験 ゲキ×シネと「髑髏城の七人」:インタビュー 中島かずき(ゲキ×シネ「髑髏城の七人」脚本)

舞台×映画の新たな映像体験 ゲキ×シネと「髑髏城の七人」:ODSの隆盛にみる映画の変質

2021/08/15

2021/08/15

75点

テレビ/有料放送/時代劇専門チャンネル 


軽快

髑髏城の3作目。と言ってもストーリーは同じでキャストが代わっているだけだが、演出も工夫を凝らしていて、飽きない。
小栗旬が捨之介役で、あの明るい顔が役柄にぴったり。早乙女太一はさすがに舞台での物腰が素晴らしい。殺陣なんかは流れるようだ。
物語の展開もスピーディーであるが、緩急をつけてメリハリがある。

2013/02/05

2018/10/23

95点

映画館/東京都/新宿ピカデリー 


みてよかった。
舞台では追えない役者の表情、重要な部分へのクローズアップ、そして主役たちを見つめる脇の役者の表情。映画的手法に加えこれが一発本番のライブであるということの瞬発力。
もしかしてこれは舞台以上映画以上の手法かもしれない。
勝次涼や小池栄子などほんとにいい。
森山未來もすごくいい。早乙女太一もすこぶるいい。
全部いい!

2017/11/08

2017/11/09

81点

テレビ/有料放送/WOWOW 


「花・鳥・風」を観て再評価したワカドクロ

 豊洲IHI劇場で13か月のロングラン公演中の劇団新感線の「髑髏城の七人」。
 「花」、「鳥」、「「風」の三つのバージョンを観終わっから、本作をWOWOWで見る機会を得たが、改めて本舞台の完成度はなかなかのものだったと思った。
 まず、信長に心頭していた三人の若者のドラマに集約したこと。主演三人の俳優(小栗旬、早乙女太一、森山未来)の身体能力が優れていて、立ち回りなどアクションがスピーディでキレが良いこと。彼ら以外の脇役陣もミスキャストで弱いと思う人がいないこと、そして最も大事な点は、橋本じゅん、古田新太を除いたほぼ新感線のメンバーが出演をしており、新感線の舞台の魂を凄く感じさせてくれること、である。
 
 今回、役者の表情が良くわかるゲキ×シネ映像で観たので、余計に本作の出演陣の演技力を感じたのかもしれないが、素晴らしい舞台だったと再認識した。
 ぜひ、来年三月の幕を開けるラスト公演「極」バージョンは、ベテラン布陣でいくのか若手布陣でいくのかわkぁらないが、これまでのキャストのベストの配役でやってほしいと切望したい。

2017/01/02

2017/01/06

71点

テレビ/有料放送/WOWOW 


沙霧とりんどう

劇団・らしい内容の戦国チャンバラ物。
ミュージカル要素もしっかり入れている。
中心となるのは関東髑髏党。
六部衆。天魔王。三途の川に捨之介。無界の里。無界屋の極楽太夫。
若手が中心のダイナミックな舞台。
展開がスムーズで伝奇的ストーリーが語られていく。

2016/10/03

2016/10/26

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 


SF的なファンタジーなチャンバラワールド

 単独の劇団としては今一番の集客力を誇るビッグになった劇団☆新感線。彼らの舞台を映像化した『ゲキ×シネ』第10作。
 「髑髏城の七人」は中島かずき作、いのうえひでのり演出による同劇団の看板演目で本作は2011年小栗旬主演のものだ。
 私は古田新太、市川染五郎が試薬の舞台を観たが、キャストにより演出も変え、何度観ても楽しめる舞台になっている。
 以前は主役の捨之介と天魔王を一人二役で演じていたが、本作では捨之介を小栗旬が天魔王を森山未来と分けたため、二人が同時に舞台に登場する場面が増え、演出の幅も広がった感じだ。
 本作の魅力は何と言っても新感線座付作家中島かずきが作り上げたSF的なファンタジーなチャンバラワールドだ。
 「髑髏城の七人」では本能寺の変以後の戦国時代を舞台に織田信長にゆかりのある三人の男が繰り広げる壮大なロマンあふれる物語だ。
 来年は豊洲に新設される円形劇場で1年間キャストを変えて「髑髏城の七人」を上演するというから楽しみだ。

2016/09/28

2016/09/28

87点

テレビ/有料放送/WOWOW 


キャラクターとストーリー

は、本当に完璧に近い。

特に、登場人物のキャラクターと配置。
これにかけたは中島さんの脚本は日本で一番じゃないかと思うほど、素晴らしい。
天才的である。

舞台なのでセリフとか見せ場の演出とかはやはり臭いというか、灰汁が強いなぁ~と思う所はある。
そこは好みの問題だろう。

物語の展開のさせ方も非常にすぐれている。
3時間以上近い作品で「もっと観ていたい」と思える稀有な作品。