この映画は、ずーっとシリアスな映画だと思いながら観ていたのだが、
伊武雅刀と嶋田久作の最後の出演シーンを見て、
基本的に善人しか出てこないファンタジーだということに気づき、
確かに、シリアスな映画だと思って観たから調子ハズレに感じていて、
だったら
「最初からファンタジー映画だということが明確に判るような映画だったら良かったのに」
と思ったのが一番残念な点。
まぁ、即ちこの映画は、
今では珍しいかもしれない「大人らしさ」を、
菅原文太演じるグランパを通して描くことが目的で、
彼の周りの人々も彼の大人らしさを尊敬しながらきちんと受け止められるキャラクターになっているのもそのため。
強さだけだなく、
それを振りかざさずに、他人を受け止められる懐の深さを持ったグランパ。
勉強の出来ない不良を「学校に来なくていい」と言ってのける先生のような人間の対極にあるのが、
グランパのような本当の大人ということだろう。