新聞記者から物書きに転向したものの、うだつの上がらないセント・アイブス(チャールズ・ブロンソン)。そんな彼に弁護士の友人から依頼が届く。大富豪プロケイン(ジョン・ハウスマン)宅から盗まれた日記を取り戻すため、現金の運び屋として指定されたのだ。言われるままに、現金入りのバッグを持って深夜のコインランドリーを訪れると、そこで待っていたのは乾燥機の中の死体だった。
私事だが、小学6年の時に転校した友人を訪ねて広島に行ったことがある。平和祈念館やら宮島などの観光の合間の1日、市内の繁華街に映画を見に行った。夏休み中の割りにピンとくる作品がなく選んだのが、イーストウッドの西部劇『アウトロー』と本作の2本立てだった。それ以来、見る機会がなかったので、実に45年ぶりの再視聴になる。
実はブロケインは現金強奪を専らとする犯罪者。日記には犯罪計画が事細かに書かれていた。が、結局盗んだ犯人たちは殺害され、日記を横取りした輩が最新の犯罪計画を実行しようとする。プロケインに与したセント・アイブスは、強奪されるはずの現金を犯人らから奪おうと計画する。
構造が入りくんでおり、ややわかりにくいので小学生には辛かったのではないかと思う。別にモヤモヤがあったわけではないのだが。何となくスッキリした。
久々に見る全盛期のジャックリーン・ビセットは、やはり美しい。今回はじめて気づいたのだが、ブロンソンを襲うチンピラ役でジェフ・ゴールドブラムが出ていた。芸歴の長さに感心。