市民ケーン

しみんけーん|CITIZEN KANE|CITIZEN KANE

市民ケーン

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レビューの数

110

平均評点

74.3(615人)

観たひと

960

観たいひと

85

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1941
公開年月日 1966/6/14
上映時間 119分
製作会社 RKOラジオ映画
配給 ATG
レイティング
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

オーソン・ウェルズが1941年に発表した処女作。脚本はハーマン・J・マンキーウィッツの協力を得たが、製作・脚本・監督・主演とオーソン・ウェルズのワンマン映画。撮影は「怒りの葡萄」のグレッグ・トーランド、音楽はニューヨーク・フィル、BBC交響楽団の指揮者として知られ「灰色の服を着た男」のバーナード・ハーマンが担当した。出演はオーソン・ウェルズのほかに、「第3の男」のジョセフ・コットン、「愛情の花咲く樹」のアグネス・ムーアヘッド、「女相続人」のレイ・コリンズなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

荒廃した壮大な邸宅の内で、片手に雪景色の一軒家のあるガラス玉を握り、“バラのつぼみ”という最後の言葉を残し新聞王ケーン(オーソン・ウェルズ)は死んだ。死後のケーンに与えられた賛否の声は数多かったが、ニュース記者トムスンは“バラのつぼみ”の中にケーンの真の人間性を解く鍵があると信じ彼の生涯に関係のある人々に会うことになった。ケーンが幼少の頃、宿泊代のかたにとった金鉱の権利書から母親が思わぬ金持ちになった。そのために彼は財産の管理と教育のため、片田舎の両親の愛の中から無理矢理にニューヨークに押し出された。やがて青年になったケーンはかねてから興味を持っていた新聞経営にのりだした。先ず破産寸前のインクワイアラー紙を買いとり友人の劇評家リーランド(ジョセフ・コットン)とバーンステインの協力を得て完全に立ち直らせた。さらに斬新で強引な経営方針と暴露と煽動の編集方針で遂にニューヨーク一の新聞に育てあげた。読者を楽しませるが決して真実を語らぬ彼の態度を友人は諌めるが、飛ぶ鳥も落とすケーンの勢いには全く通じなかった。世界第6位という財産をバックに報道機関をことごとく掌中にし、彼の権力はもはや絶対的なものになった。一方大統領の姪エミリー(ルース・ウォリック)をしとめるに至り知事から大統領への座は目前のものとなった。しかし圧勝を予想された知事選挙の数日前に、オペラ歌手スーザン(ドロシー・カミンゴア)との情事をライバルに新聞紙上で暴露され形勢を逆転された。それと同時に妻エミリーはケーンのエゴイズムに耐え切れず去っていった。離婚、落選という初めての挫折にケーンは狂ったようにスーザンに全てを集中した。彼女の素質も考えず巨大なオペラ劇場を建て自分の新聞で大々的に宣伝をしたが、それはかえって彼女を重圧から自殺未遂へと追いやってしまい、遂には彼女も去っていった。そして1941年孤独のうちにケーンは死んだ。ー―トムスンの努力にもかかわらず“バラのつぼみ”の意味はわからなかった。彼の死後身辺が整理されおびただしいがらくたが暖炉に投げこまれた。そのなかの1つ幼少の頃に遊んだソリが燃えあがる瞬間、ソリの腹に“バラのつぼみ”の文字が現れた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

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劇場公開映画批評:ザ・ディレクター[市民ケーン]の真実

2000年11月上旬特別号

新作紹介:ザ・ディレクター[市民ケーン]の真実

2000年9月上旬号

クリティック特集 映画を読む楽しみ 見てから読むか?読んでから見るか?:「ザ・ディレクター[市民ケーン]の事実」

1966年7月上旬夏の特別号

外国映画批評:市民ケーン

1966年6月上旬号

特集 「市民ケーン」とウェルズ 幻の名画の全貌とその永遠性のナゾを解く:芸術と機械の絶妙な結合 「市民ケーン」の表現力

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1961年2月下旬号

「市民ケーン」:

TELEVISION:「市民ケーン」その他

2023/10/18

2023/10/18

55点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


1966年キネマ旬報ベストテン外国映画二位

字幕翻訳:中沢志乃

1996/02/28

2023/04/21

60点

レンタル 


市民ケーン

うーむ。

2023/03/22

2023/03/23

70点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 
吹替


ジグソーパズル

市民ケーン

映画の歴史に名を刻む偉大なクラシックをようやく鑑賞した。

実は本編を観ていて後半、あるシーンに差し掛かり、ハッとすることがあった。

もう40年も前のことで記憶も朧だけど、
学生時代に作った8mフィルムで、主人公の心理描写にジグソーパズルを使い、ある人物から「市民ケーン」は観たことがあるのかと指摘された出来事。
未見だった自分は無いと答えたきりでうやむやになっていたのだった。
その時何かを察知はしたけれど、確かめもせず何十年も忘れていて、今の今それを目撃したのだった。

ジグソーパズルのコツコツと積み上げるプロセスや達成直近の緊張感、そしてラストピースの有無など、比喩表現に使えるアイテムだけど、こんな名作に使われていてはNGだ。

怖いぐらいの恥ずかしい気持ちが去来し、同時に懐かしい気持ちも湧いてきて、不思議な映画体験であった。

2022/12/28

2022/12/29

90点

購入/DVD 


一人相撲

ケーンという人は両親から早くに捨てられ、愛情に飢えていると同時に人への愛し方が分からず、結局自分が傷つきたくない為にひとり相撲をしていると捉える事ができる。比較的わかりやすいドラマである。
 この作品の良さは語り口の巧さで、冒頭のケーンの臨終の言葉''薔薇のつぼみ''からのニュース映画映像、その臨終の言葉の謎を追う展開と興味の繋げ方が見事。又、ロバート・ワイズの編集が巧みで最初の結婚生活が徐々に崩壊していく過程の見せ方など感心する。カメラも構図など凝っていて色々な意味を含んでいる。残念なのはオーソン・ウェルズの老けメイクで、あまり上手くいっていない。あの時代、これが精一杯だったのだろうか?
 この映画がAFI選出その他様々なアメリカ映画のベスト1の評価を受けている。果たしてそれに相応しいかはわからないが傑作である事には間違いない。

2022/12/18

2022/12/18

70点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


バラのつぼみ

ばく大な資産と権力を持つ新聞王チャールズ・F・ケーンが亡くなった。最後に残した“バラのつぼみ”という言葉の意味を探る調査が始まり、ケーンの人物像や新聞王になる道筋などを描いていく。
基本的には一人の寂しい男の生涯を描いている。
ケーンは独裁者、ですべてを自分の思うがままに動かせると思っている。結婚しても妻に物質的なものを与えるだけで、妻の心情を理解しようとしない。そんなところが悲劇の始まりである。
前半はストーリーが読めないので、やや冗長に感じたが、後半ケーンに焦点が当たってきた頃から面白さが出てくる。

2022/09/05

2022/09/05

80点

テレビ/無料放送/NHK 
字幕


パーフェクト過ぎて

どこを?誰を?好きになれば良いのか、、
とっかかりがないんだよね。