グラン・トリノ

ぐらんとりの|Gran Torino|GRAN TORINO

グラン・トリノ

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レビューの数

191

平均評点

83.1(1621人)

観たひと

2600

観たいひと

215

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ / 社会派
製作国 アメリカ
製作年 2008
公開年月日 2009/4/25
上映時間 117分
製作会社 Village Roadshow Pictures=Malpaso Productions=Media Magik Entertainment
配給 ワーナー・ブラザース映画
レイティング 不明
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD/DTS/SDDS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

誰にも心を開けず、死を待つだけの生活を過ごす孤独な老人と少年とが心を通わせていくヒューマン・ストーリー。「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー賞の作品賞と監督賞に輝いたクリント・イーストウッドが、激しくも静かに暴力の否定を訴える。製作・監督・主演をイーストウッドが務め、自身の主演作は「ミリオンダラー・ベイビー」以来となる。脚本は、本作が映画デビュー作となるニック・シェンク。他のキャストでは、「大いなる陰謀」のクリストファー・カーレイ以外は、ほぼ無名な新人たちで固めた。テーマ曲も、イーストウッド自身が手掛けている。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

妻を亡くしたウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、二人の息子や孫とも疎遠になった頑固で偏屈な老人だった。朝鮮戦争の帰還兵である彼は、戦場で人を殺した重い記憶から逃れられず、愛犬のデイジー以外には心を開けなくなっていた。妻と交流の深かった神父ヤノビッチ(クリストファー・カーレイ)からの懺悔の誘いも、ひたすら拒み続ける。かつてフォード社の自動車工だった彼の宝物は、ガレージで眠る72年型の愛車グラン・トリノだった。 ひとり暮らしを続ける彼の自宅の隣に引っ越してきたのは、東洋からやって来たモン族の一家だった。その息子タオ(ビー・バン)は従兄たちの不良グループからけしかけられて、グラン・トリノを盗もうとするが、それをきっかけにウォルトと出会う。タオの姉で人懐っこいスー(アーニー・ハー)とも知り合って、孤独だったウォルトの生活にも潤いが生まれた。父親のいない気弱なタオに対して、ウォルトは男としての誇りを教えていく。祖父と孫ほど年齢の違う二人は、次第に心を通わせあっていった。 しかし、不良グループたちは執拗なまでにタオを狙った。タオが傷つけられたことを知ったウォルトは、不良グループのメンバーのひとりを暴力で威嚇する。その報復として、タオの家は銃弾を浴びせかけられ、スーは暴行を受ける。 ウォルトの怒りは爆発した。一緒に戦いに行こうと叫ぶタオを部屋に閉じ込めたウォルトは、単身で不良グループの家へと向かう。彼らを怒らせたウォルトは、銃弾によって蜂の巣にされる。そして不良グループは警察から逮捕された。ウォルトの葬儀がヤノビッチ神父によって行われ、その遺言で愛車グラン・トリノはタオに与えられた。まるで新車のように輝くグラン・トリノには、ウォルトの半生が刻み込まれていた。デイジーを助手席に乗せてタオがハンドルを握ったグラン・トリノは、今日も街を駆け抜けていく。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

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2021/09/26

2021/09/26

60点

テレビ/有料放送 
字幕


討ち入り

背広をオーダーし死期を悟ったイーストウッドはワルの少年たちの処に赴く❗自分の死に拠ってワルの少年たちは掴まる。見事な結末では有るが、やや後味が悪い。

2021/09/01

2021/09/19

78点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/タブレット 


以前に鑑賞したものの記憶が薄れていたが、家族が良かったというので再鑑賞。
でもやはり響かなかった。
元軍人の孤独で頑固な老人が隣に引っ越してきたアジア系の家族の娘と息子との関係のストーリー。親切なんだか突き放しているんだかよくわからない接し方だけど、結局は自分の命と引き換えに彼らを守るんだけど、そこまでいかないと警察は動いてくれない?ホントに警察は守ってくれるんだろうか?と逆に疑ってしまうところで、無駄死にっぽい感じだけが残る、後味の悪い映画だった

2021/05/24

2021/05/24

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


隣のモン族

ネタバレ

冒頭の妻の葬儀の席で、ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)の家族構成や家族との関係、彼自身の性格などが描かれる。
そして隣の家はモン族というアジアの一種族の家族が住んでいるが、朝鮮戦争で心に傷を負ったウォルトは、黄色人種を忌み嫌っている。
しかし車を盗みに入った彼等の息子タオ(ビー・バン)やチンピラに絡まれている姉のスー(アーニー・ハー)を助けたことから次第に彼等とつきあうようになる。
文化の違いによる誤解や、戦争のトラウマ、牧師との宗教論争、家族の断絶、タオの従兄弟による悪への誘惑など多岐にわたって描かれているが、老兵はタオの将来を失わせたくないことから、最後は死によってタオ属の姉妹を救うことになる。
グラン・トリノとは昔生産されていたフォードの車種の名前のようである。アメリカの繁栄時代の象徴であろう。

2020/11/26

2020/11/27

92点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


戦地で養われた老兵

罵詈雑言を絶やさず常に敵意をむき出しにするのにも理由があり、そして最後に彼はいつまでも逃げ切れぬ戦地からついに解放を得た。

2020/11/05

2020/11/06

85点

映画館 


2夜連続のイーストウッド作品。
これこそ今見るべき作品。一部のアメリカ人がトランプ的なるものに何を夢見たのか、彼らが何を守ろうとしているのかを完璧に描いている。ポリティカルコレクトネスへの反発、軟弱さへの憎悪、自己責任の意味、排他性を超えた自立。

もちろん現実のトランプは混乱と分断を巻き起こし、レイシズムと陰謀論渦巻くどうしようもない世界を作っただけなのだが。
現実のトランプはさておき、トランプ的なものを理解する上でこの作品を見て理解できなければ何を見ても無駄だろう。

国立映画アーカイブにて

2020/10/13

2020/10/14

90点

VOD/U-NEXT/レンタル/タブレット 
字幕


残された家族が気になる

ネタバレ

残された家族が気になってしかたがない。
息子達家族の反応はそれほど責められるような物でもない。その原因はコワルスキーにある。気難しくレイシストの父に悩まされたであろう。彼らが一般的に育ったのは母親のおかげでもありそうだ。孫達もそこまで酷くはない。
父親がとなりのアジア人のために自己犠牲のように死んだのであり、しかも遺書には家族に対して残されたものがないのである。
そんな仕打ちをされるような事したかなあ。と、愕然とするであろう。ミリオンダラーベイビーのマギーの家族は本当にクソのように描いていた。それに比べると、コワルスキーの息子達は、社会常識をわきまえた平均的な良い人達に見える。別に遺産をどうこうするようでもなく、せいぜい、環境の良くない場所にある、小ぶりな家と旧車がある程度である。孫娘が悪く描かれていたが、ヘソだし、ピアス、タバコ、化粧。デリカシーがないのはあるが。思春期の一コマ程度ではないか。お父さんには振り回されたな、という気持ちだろう。
イーストウッドの実の息子や孫達との関係性が気になる。一緒に仕事している息子達もいるから、いい関係性のようにも思うのだが。
ミリオンダラーベイビー、本作、運び屋。イーストウッドが主演した役の設定では、必ず家族とうまくいっていない。
冷静に考えれば、6人の女性との間に8人の子供という。結婚、離婚、婚外子。波乱万丈である。