公開当時に観た時『あーいい映画だったな』くらいのサラッとした感想だった。
あれから約20年。
本日改めて鑑賞。
心が震えるほど素晴らしい映画だった。
若い頃はモノの見方が偏っていた。
視野も知識も今よりも狭かった。
故にそれぞれの登場人物の背景や生き様、世の中との関わり方などを多面的に捉えきれていなかった。
自分の周りにある社会や人生と関連づけて観ていなかった。
若さゆえの自分の未熟さを、歳を重ねる=生きる、ということの重みを今日知った。
今なら、この映画がいかに素晴らしいかわかる。
差別を貧富を確執を老いを若さをそして愛を、日和らずに語ってみせたクリント・イーストウッドに、今こそ心から拍手喝采したい。