クリント・イーストウッド

|Clint Eastwood| (出演/監督/製作/音楽)

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本名 Clinton Eastwood Jr.
出身地 アメリカ、カリフォルニア州
生年月日 1930年5月31日
没年月日

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【ダーティーヒーローからアメリカ映画の巨人へ】大恐慌の最中、アメリカ、サンフランシスコに生まれる。高校卒業後に朝鮮戦争に従軍、のちに演劇を学んでユニヴァーサル映画と契約を結んだ。1955年、「半漁人の逆襲」で俳優デビューするも不遇の時代を過ごす。やがて58年にスタートしたテレビ西部劇『ローハイド』とセルジオ・レオーネ監督「荒野の用心棒」(64)等のマカロニ・ウェスタンで海外に名を馳せ、「ダーティハリー」(71)などドン・シーゲル監督作品で国内でもトップスターとなった。これに前後する71年、スリラーの「恐怖のメロディ」で監督にも進出。以来、主宰するマルパソ・プロのもとで俳優兼監督として活動を続ける。70年代から80年代にかけて女優ソンドラ・ロックを私的なパートナーとし、86年から2年間はカリフォルニア州カーメルの市長を務めた。監督第2作「荒野のストレンジャー」(72)以降、専ら自身の主演作を年1~2本のペースで監督する。ジャンルとしては「ペイルライダー」(85)等の西部劇と、「ガントレット」(77)等のヒーロー・アクションを中心に、ロードムービーや軍人ドラマ、航空アクションなども手がけ、市長在職中に手がけた伝記映画「バード」(88)では監督のみに徹した。92年になって「許されざる者」がアカデミー賞作品賞・監督賞をはじめ多々の映画賞に輝き、映画作家としての地位を確立。その後は監督専念作を交えて様々なジャンルで文芸性の高い作品を手がけ、「ミリオンダラー・ベイビー」(04)は再度アカデミー賞を獲得、74歳最高齢の監督賞受賞記録を作った。【遅れてきた巨匠】「許されざる者」はセルジオ・レオーネとドン・シーゲルの二人に捧げられている。共に師と仰いだ先達であり、中期までの監督作は、彼らの系譜を受け継ぐ作品とされている。それらは一部で(特に日本やヨーロッパで) 評価され、一部で(特にアメリカで) 批判され、多くが自身の主演する小規模な娯楽作品であった点も影響し、総体として“スター俳優の余技”と見なされた。監督第16作にして各方面から絶賛された「許されざる者」は“最後の西部劇”と謳ったが、黄金期ではなくマカロニ・ウェスタン以降の西部劇の系譜にあり、イーストウッドの作家性に変化はない。多くの作品で、ダーティーなヒーローの贖罪のモチーフに貫かれることが指摘されている。日本でもその評価は近年さらに高く、「許されざる者」、「スペース・カウボーイ」(00)以降、多くの監督作品がキネマ旬報ベスト・テン1位に選出されている。

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