男たちの大和 YAMATO

おとこたちのやまと|----|----

男たちの大和 YAMATO

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レビューの数

52

平均評点

66.9(406人)

観たひと

708

観たいひと

32

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 戦争 / 歴史劇
製作国 日本
製作年 2005
公開年月日 2005/12/17
上映時間 143分
製作会社 「男たちの大和/YAMATO」製作委員会
配給 東映
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督佐藤純彌 
特撮監督佛田洋 
脚本佐藤純彌 
原作辺見じゅん 
製作総指揮高岩淡 
広瀬道貞 
企画坂上順 
早河洋 
製作角川春樹 
プロデューサー厨子稔雄 
小柳憲子 
村上典吏子 
撮影阪本善尚 
美術松宮敏之 
近藤成之 
音楽久石譲 
録音松陰信彦 
照明大久保武志 
編集米田武朗 
助監督山下耕一郎 
その他長渕剛 
進威志 
瀬川徹夫 
野口光一 
根岸誠 
角川春樹 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演反町隆史 森脇庄八
中村獅童 内田守
鈴木京香 内田真貴子
松山ケンイチ 神尾克己
渡辺大 伊達俊夫
内野謙太 西哲也
崎本大海 常田澄夫
橋爪遼 児島義晴
山田純大 唐木正雄
高岡建治 茂木史朗
高知東生 川添
平山広行 玉木
森宮隆 大森
金児憲史 町村
長嶋一茂 臼淵
蒼井優 野崎妙子
高畑淳子 玉木ツネ
余貴美子 西サヨ
池松壮亮 前園敦
井川比佐志 組合長
勝野洋 森下信衛
野崎海太郎 能村次郎
春田純一 小池久雄
本田博太郎 古村哲蔵
林隆三 草鹿龍之介
寺島しのぶ 文子
白石加代子 神尾スエ
奥田瑛二 有賀幸作
渡哲也 伊藤整一
仲代達矢 神尾克己

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

辺見じゅんのノンフィクションを映画化した戦争スペクタクル・ドラマ。昭和20年4月、3000余命の乗組員とともに東シナ海に散った戦艦大和の壮絶な運命を描く。6億円をかけて大和の原寸大のセットが組まれたことが話題を呼んだ。監督は、「人間の証明」「空海」「植村直己物語」「敦煌」など数々の超大作を作り上げた佐藤純彌。主演は「13階段」の反町隆史と「いま、会いにゆきます」の中村獅童。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港。老漁師の神尾のもとを内田真貴子と名乗る女性が訪ね、60年前に沈んだ戦艦大和が眠る場所まで船を出してほしいと懇願する。彼女が大和の乗組員・内田二兵曹の娘と知り驚いた神尾は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。神尾もまた大和の乗組員だったのだ。内田二兵曹の名前を耳にし、神尾の胸裡に60年前の光景が鮮やかに甦ってくる…。昭和16年12月8日、日本軍の真珠湾奇襲によって始まった太平洋戦争は、はじめ日本軍が優勢であったが、徐々に日本軍は劣勢を強いられ、じりじりと追い詰められていく。そんな昭和19年の春、神尾、伊達、西、常田、児島ら特別年少兵をはじめとする新兵たちが、戦艦大和に乗り込んできた。乗艦した彼らを待ち受けていたのは、厳しい訓練の日々であった。そんな中、彼らは烹炊所班長の森脇二主曹(反町隆史)や機銃射手の内田二兵曹(中村獅童)に、幾度か危機を救われることがあった。同年10月、レイテ沖海戦に出撃した大和はアメリカ軍の猛攻を受けた。大和の乗組員たちも多数死傷し、内田も左目に重傷を負い、大和の任務からも外されることとなった。昭和20年3月、日本の敗色が日増しに濃くなっていく中、大和の乗組員たちに出撃前の上陸が許される。全員が、これが最後の上陸になることを覚悟していた。それぞれが肉親や恋人と思い思いの時間を過ごす。翌日、男たちはそれぞれの想いを胸に大和へ戻っていく。艦内には内田の姿もあった。彼は軍規違反を承知で病院を抜け出して、恋人の芸者・文子と別れを告げた後、ひそかに艦に乗りこんでいたのだ。同年4月1日、ついに米軍は沖縄上陸作戦を本格的に開始。4月5日、草鹿連合艦隊参謀長は、大和の沖縄特攻の命を伊藤第二艦隊司令長官に下す。有賀艦長から艦隊命令を通達された乗組員たちは、臼淵大尉(長嶋一茂)に諭され、それぞれの立場で「死二方用意」を始めていった。4月6日、いよいよ大和以下10隻の艦隊は出航した。そして4月7日、ついに鉛色の雲の彼方から米軍艦載機の大群が大和に襲いかかっていった。大和の46cm主砲が、副砲が、高射砲がこれらを迎え撃つ。乗組員たちの最後の戦いが始まった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2006年4月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:男たちの大和/YAMATO

2006年2月上旬号

劇場公開映画批評:男たちの大和/YAMATO

2006年1月上旬新春号

作品特集 「男たちの大和/YAMATO」:佐藤純彌監督 インタビュー

作品特集 「男たちの大和/YAMATO」:監督論

作品特集 「男たちの大和/YAMATO」:作品評

2005年9月上旬号

撮影現場訪問・話題作のいま:「男たちの大和/YAMATO」

2025/09/08

2025/09/09

72点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


日本の新生に先駆けて散る、まさに本望じゃないか!

「タイタニック」と同じように、回想形式で話は進みます。「タイタニック」が架空の恋愛を描くことで、処女航海での沈没というドラマ性を高めたのに対して、この作品は直球勝負という感じで、大和特攻をごくごく正攻法で描いていて、一捻りあってもよかったな、と感じました。
 とはいえ、6億をかけたと言われる原寸大の大和のセットは、どの角度から見ても見劣りすることはなく、最後の戦闘シーンも迫力充分です。

 この作品の公開からすでに20年がたちました。松山ケンイチや蒼井優が非常に若いですが、名優の一端を垣間見せてくれます。渡哲也、林隆三、奥田瑛二は木偶の坊という感じですが、意外に光っていたのが、長嶋一茂です。彼の役どころは、臼淵巌 海軍少佐。特攻前夜、意見の違いで殴り合っている兵士を制して、これから死のうとしている者どうしがケンカをしてどうするか、と次のように言います。長いですが、引用します。

 進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじ過ぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れた。敗れて目覚める以外にどうして日本が救われるのか。今目覚めずして、いつ救われるのか。俺たちはその先導となるのだ。

 このあたりが、この作品のポイントと思われました。

 教養のない私は、この言葉が吉田満著「戦艦大和の最期」からのものであることを先日知りました(この映画の原作は、辺見じゅん「男たちの大和」ですが)。吉川英治が小説化を勧め、GHQの検閲で一旦全文削除されたあと、日本が独立回復した昭和27年に発表され、小林秀雄、白洲次郎、三島由紀夫などの絶賛を受け、世に広まり、日本人は戦艦大和の存在を知ったのです。

 北緯30°43′17″、東経128°04′00″は、戦後60年を超え、80年にあっても、日本人の不敗の神話が眠る場所と言えるでしょう。

2023/07/09

2023/07/09

70点

選択しない 


日本海軍の象徴であるはずの戦艦大和。
最後の沖縄戦での一億総特攻の先駆けの役割を担う。

国のためとはいえ、、、

2022/08/27

2022/08/29

82点

テレビ/無料放送/BS朝日 


戦争はやめて欲しい・・

 東映と角川春樹が、戦後60年記念作品として世界最強最大と謳われた「戦艦大和」に乗り込んだ乗組員たちの悲劇を壮大なスケールで描いた超大作。鹿児島県枕崎の漁港を訪れた1人の女性が、老漁師に北緯30度43分、東経128度4分まで船を出してほしいと懇願する・・・。
2度目の鑑賞だがレビューは初めて。制空権を奪われ、援護も何もない中であの無謀な作戦はないだろう。あれでは、大和の乗組員は死ぬしかないとしか言い様がない。そんな中でも、最期まで日本を守ろうとした乗組員たちの行動は頭が下がると思った。
長渕剛さんファンでもあるので、エンディングの歌はこの映画に相応しいと思った。やっぱ、良い歌だね。
人類はどうして平和を保とうとしないのか、もう二度と戦争はして欲しくない。

2022/06/21

78点

VOD/NETFLIX 


死んだらいけん

ネタバレ

終戦60周年を記念して制作された作品だけに、戦争の記憶を受け継ぐためにも現代のパートは必要不可欠だったとは思う。
が、この現代のパートが上手く機能していないどころか作品をぶち壊しにしているとも思った。
どれだけ想像してみても、死ぬために戦地に赴く兵士の想いや、死地に我が子を送り出す親の気持ちは完璧には理解できない。
それを無理矢理に現代の人間が、まるでその場に身を投じているように理解しようとする様に白々しさを感じてしまうのだ。
これは黒澤明監督の『八月の狂想曲』を観た時にも感じた。
あの名優の仲代達矢ですら演出が悪ければ大根役者に見えてしまうのかと悲しくなった。
大和に携わった者たちの人生を、悲劇的にドラマチックに描こうとし過ぎた感もあったし、反町隆史は格好つけ過ぎだとも思ったが、戦争を二度と繰り返さないためのメッセージを強く感じる場面は多々あった。
死ぬために戦地に赴くということ、それは当時の年少兵たちにも理解出来ることではなかっただろう。
お国のために命を捧げることが当たり前だとされ、本音を殺す生き方しか選べなかった若者たち。
親が自分の子供に死んでほしくないと願う、その当たり前の想いすら抑えられてしまうこの時代の狂気を改めて考えさせられた。
この映画の中で「死んだらいけん」という台詞がいくつかあったが、一番印象に残っているのは神尾が戦友の西の戦死を彼の母親に知らせる場面だ。
母親は神尾に対して、どうしておめおめと生きて還って来れたかと責めるが、そうでもしないと心の正気を保てなかったのだろう。
そんな彼女が罪悪感にかられた神尾に最後にかける言葉が「死んだらいけん」であり、これこそが当時の日本人が誰しもが抑えていた本音の部分なのだろう。
神尾自身は必死にお国のために戦ったが、家族も戦友も想いを寄せる人も、誰一人守ることは出来なかった。
そして彼は罪悪感にかられながら、60年間生き続けることになってしまう。
こんな悲劇は二度と繰り返してはいけない。
大和が米軍機に次々と爆撃される場面は凄絶だが、何よりも一人の人間のささやかな人生が壊されていく様に、どうしようもないほどに怒りと悲しみを感じた。
そしてそれは戦死していく日本兵だけでなく、ここでは描かれないアメリカ兵にとっても同じことなのだ。
しかし日本の軍事力の最高峰でもあった大和を、あっさり一億総玉砕の先駆けにしてしまう日本の軍部の発想はやはり狂っているとしか思えない。
エンドロールの長渕剛にもがっくり来てしまったが、とても心を強く打たれる場面の多い作品だけに、色々と残念な気がしてならなかった。

2022/02/06

2022/02/06

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


生き延びてこそ

生者がおればこそ今が有り今を語れる。蒼井優がこの映画でも重要な役柄を演じる。

2021/10/20

2021/10/20

50点

テレビ/有料放送/WOWOW 


(録画)2005年キネ旬ベストテン8位読者10位2006年興行6位

佐藤監督らしい長尺、エンタテイメント作品。冒頭の海外軍事協力の自衛艦帰港のシーンが無ければ、海軍賛美と叩かれずに済んだろう。