パッチギ!

ぱっちぎ|----|----

パッチギ!

amazon
レビューの数

69

平均評点

77.8(631人)

観たひと

1110

観たいひと

69

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2004
公開年月日 2005/1/22
上映時間 117分
製作会社 シネカノン=ハピネット・ピクチャーズ=衛星劇場=メモリーテック=S・D・P
配給 シネカノン
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演塩谷瞬 松山康介
高岡蒼佑 リ・アンソン
沢尻エリカ リ・キョンジャ
楊原京子 桃子
尾上寛之 チェドキ
真木よう子 チョン・ガンジャ
小出恵介 吉田紀男
波岡一喜 モトキ・バンホー
オダギリ ジョー 坂崎
キムラ緑子 アンソンとキョンジャの母
ケンドーコバヤシ 東高空手部大西
桐谷健太 近藤
出口哲也 安倍
笹野高史 チェドキの伯父
余貴美子 康介の母さなえ
大友康平 KBSラジオのディレクター大友
前田吟 モトキの父
光石研 布川先生
加瀬亮 野口ヒデト
坂口拓 大阪ホープ会のリーダー
木下ほうか ボンファ
徳井優 大西の父
笑福亭松之助 団子屋の主人
ぼんちおさむ ボーリング場の支配人
江口のりこ ヘヨン
ちすん シルサ
平松豊 滝本くん
長原成樹 アル中のおじさん
小市慢太郎 楽器屋の主人
松澤一之 ラジオのプロデューサー椿

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

60年代後半の京都を舞台に、在日朝鮮人の女子高生に一目惚れした日本人高校生の恋の行方と、彼らを巡る若者たちの姿を活写した青春ドラマ。監督は「GET UP!〈ゲロッパ!〉」の井筒和幸。松山猛による自伝的小説『少年Mのイムジン河』をモチーフに、「穴/夢穴」の羽原大介と井筒監督が共同で脚本を執筆。撮影を「パローレ ~あまい囁き~」の山本英夫が担当している。主演は、「TOKYO NOIR トウキョーノワール」の塩谷瞬と「コンクリート」の高岡蒼佑、「問題のない私たち」の沢尻エリカ。第17回東京国際映画祭特別招待作品部門出品、文化庁支援作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

68年、京都。敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合を申し込みに行くよう、担任の布川に言われた府立東高校2年生の康介は、そこでフルートを吹く女子高生・キョンジャに出会い、一目惚れする。ところが、彼女は朝高の番長・アンソンの妹だったのだ。それでも諦め切れない彼は、彼女が演奏していた『イムジン河』をギターで練習し、片言ながら韓国語を覚え、帰国船で祖国に帰る決意をしたアンソンを祝う宴会の席で、彼女と合奏。見事、仲良くなることが叶うのであった。しかしその一方で、アンソンたち朝高と東高空手部との争いは激化するばかり。遂に、アンソンの後輩・チェドキが命を落としてしまう。悲しみの通夜。参列した康介は、遺族から日本に対する恨みをぶつけられ、未だ民族間に越えられない壁があることを痛感しショックを受ける。だがその夜、ラジオの“勝ち抜きフォーク合戦”に出演した彼は、複雑な心境を放送禁止歌の『イムジン河』に託して熱唱。果たして、それはキョンジャの胸に届き、同じ頃、東高空手部との戦争に臨んでいたアンソンもまた、恋人・桃子の出産の報せに少年の季節が終わったことを自覚するのであった。こうして、それぞれの様々な壁をパッチギった(突き破った)康介たち。彼らは、未来へ向けて新たな一歩を踏み出す。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年7月下旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第8弾 2000年代日本映画ベスト・テン:ベスト11

2005年8月上旬号

DVDコレクション:第205回 「パッチギ!」

2005年7月上旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:パッチギ!

2005年3月下旬号

劇場公開映画批評:パッチギ!

2005年2月上旬号

作品特集 「パッチギ!」:井筒和幸監督 インタビュー

作品特集 「パッチギ!」:「パッチギ!」男座談会

作品特集 「パッチギ!」:作品評

2024/02/10

2024/02/10

89点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 


争いを終わらせて友好を結ぶことの難しさを馬鹿らしく、そして面白く表現した映画だった。日本と朝鮮が何故争っているのか本当の意味では理解していない高校生たちも何故か争ってしまうところはまさに戦争がいつまで経っても終わらないことの縮図になっている。愛と音楽が平和をもたらすと信じている松山は葬式の場でそれが甘い考えだと突きつけられるがらやっぱりその可能性を信じたいというような終わり方が良かった。

2023/11/18

2023/11/19

76点

テレビ/無料放送/BSテレ東(BSジャパン) 


泣けてきた・・

イイねコレ。ケンカや悪さをすることは好きではないが、あの頃の日本だったら、普通だったのかもしれない・・・。イムジン河を熱唱するシーンは、涙が出てきた。本当の世界平和はいつくるんだろう。

2022/12/23

2022/12/24

85点

VOD/dTV(dビデオ) 


イムジン河

ストーリー、キャスト全て素晴らしい。井筒監督は ほかの映画を辛口批評するだけのことはある。真木よう子、沢尻エリカの存在感!

2022/07/28

80点

選択しない 


テーマは重いが、テイストは良し☆

本作の時代設定は昭和40年代前半。団塊の世代たちが青春を謳歌していた頃です。
私は京都生まれの京都育ちなので、京都を舞台にされていたことで本作にはかなり馴染めました。

ストーリーの根幹にあるのは在日問題。当時は今よりも差別があったのは事実。私は昭和41年生まれで、その差別を目の当たりにした世代です。同時に朝鮮高校の恐怖も経験してます。中学時代の同窓生は学校に短刀を持って来てるヤツがマジにいました(笑)
冒頭のバスを倒すシーンなんかは、もちろん脚色でしょうが本当にやっても不思議でないと思ってしまうぐらいです。
そうは言っても、重たい作品でもない。日本人の高校生と在日の女子高生の淡い恋物語あり、日本人高校生と朝鮮学校性との友情物語ありと、心温まる交流も随所にあります。
それの象徴となるのが「イムジン河」というザ・フォーク・クルセダーズの楽曲です。
フォークソングて良いなと素直に思いました。祖国を思う在日の方々の心境を表現するのにピッタリです。音楽に国境はないと言いますよね。良い曲は良い曲なのです。

タイトルの「パッチギ!」は関西では「パチキ」と言います。これは相手の鼻目掛けて頭突きをかますことです。関西ではやんちゃな兄ちゃんが相手を脅す時に「パチキかますど〜」て使うことがあります。
タイトルだけで、暴力的描写があることが察することが出来ます。アンソンを演じた高岡蒼佑さんの演技は様になってました。彼にはハマリ役だった気がします。その反面家族や親戚、友達には優しく、在日コリアンの絆はよく描出されてると思います。
私の学生時代の友達に、在日コリアンが数人いました。大体そんな感じでした。

キャストは当時は無名でしたが豪華です。沢尻エリカさんはこの作品でブレイクしたし、真木よう子さんもまだ無名でした。オダギリジョーはヒッピー姿似合ってたし、ハウンド・ドッグの大友さんも出てました。
ケンドーコバヤシさん、前田吟さん、余貴美子さん、加瀬亮さん、桐谷健太と色んな俳優を使ってたのですね。
再見して、そうだったんだと驚かされました。

それとラストは良かったです。生まれできた赤ん坊を見て泣くシーンは、もらい泣きしそうになりました。私もそうだったから。
ハッピーエンドで後味良かったですよ。

2021/12/18

2021/12/19

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 


反日思想云々はさておき、人種を越えた若者たちの友情や愛情を描いた青春映画として充分見応えのある作品だった。前半はちょっと興醒めなシーンもあったけど、鴨川の決闘と主人公がラジオでイムジン河を歌うシーンと病院のシーンがクロスカッティングによって描かれるあたりから俄然面白くなった。ラストの主人公とヒロインの会話も笑えて泣ける。沢尻エリカはこのまま真っ直ぐ育っていれば素晴らしい女優になれたろうに、つくづくもったいない。

2021/08/21

2021/08/22

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 


井筒和幸

初見です。

1968年、俺は中学3年生だった。
「2001年宇宙の旅」や「猿の惑星」を見たのは、中学3年を卒業する1969年の春だった。
フォーククルセダーズの登場で、GSの大ブームの流れが変わった。
中学3年には、TBSの深夜ラジオがお気に入りだった。
パック・イン・ミュージックのナチチャコ・コンビ(野沢那智・白石冬美)の番組に、中学3年だというのに木曜深夜3時までラジオにかじりつき、翌朝は級友と朝礼中に「あの投稿は面白かったなぁ。」と語り合ったものだった。

舞台は京都だが、紛れもない僕にとっての「アメリカン・グラフィティ」である。
懐かしいアイテムのオンパレードだ。
「イムジン河」はいい歌だが、発売禁止になったので、当時、どのくらい聞いたであろうか?
政治的理由で発禁にするとは、ひどい時代だったなぁ。

映画自体は、ケンカ(暴力)のシーンが多すぎるし、コメディっぽい作りなのに、終盤、人が死ぬのは解せない。
脚本が、あちこち雑な気もする。
 (妊娠する女性の時間経過など特に)
が、しかし、ラストのフォークルの歌にやられた。
あの歌は《シモンズ》の為に用意されたものらしい。
言われてみれば、実にそれっぽい!
あと沢尻エリカさん、えくぼが可愛いです。

朝鮮問題については、ここまで触れた映画はあまり無かったのではないか。
しかもキネ旬ベストワンである。
実は身内の恥なのだが、私の母は極端に朝鮮人を蔑視する人であった。
私は、母を反面教師とし、またそのトラウマと戦いながら大人になった。
もう時効だから書きました。
  *反面教師という言葉は、毛沢東の発案だそうで。
   これもまた知らなかったなぁ。

ps.
現在、Amazonプライム会員無料対象作品。