2022年7月26日に鑑賞。DVDにて。2時間03分45秒。シネマスコープ・デラックスカラー。GREN VIA PRODUCTION=NEW LINE CINEMA。市立図書館所蔵。
いい話です。監督ニック・カサヴェテスも母親ジーナ・ローランズにこの映画を贈ることが出来たことは、大変な親孝行でしょう。しかも、映画の出来は良い。
17歳を演じるレイチェル・マクアダムス(1978年生・当時25歳)いいですね。「ミーン・ガールズ」(2004)、「アバウトタイム」(2013)、「スポットライト 世紀のスコープ」(2015)、「サウスポー」(2015)、「ゲームナイト」(2018)の後は?今、レイチェル・マクアダムスどうしているのでしょう?
認知症の描写で少し疑問がある。患者は相手の顔は認識できる。毎日会っているデュークは、「夫」とは認識できないが、「デュークという人」または、名前は覚えていなくても「本を読んでくれる人」であることは認識できます。老アリー「あなたは誰れ?」というのは変では。看護師に対しても各人を認識できるでしょう。「白い服を着た~な人」として。
この物語の「The Notebook」は、アリーが夫ノアのために書いた手書きのノートである。『愛の物語 アリー・カルフーン著 最愛のノアへ これを読んでくれたら私はあなたの元へ』と書かれている。しかし、アリーは絵を描き、ノアは幼少時から「ホイットマンの詩」を朗読していたのだから、「物語を紡ぐ」のは夫のノアではないでしょうか。妻が認知症になったので、夫ノアが過去を振り返って2人の物語を書いたと私は思っていました。
時代は1940年6月6日、アリー(アリソン・ハミルトン)は17歳→1947年2人が再会→現在2004年?ならば、アリー・カルフーンは81歳である。
場所は、本KINENOTEには「ノースカロライナ州」のシーブルックと書いてあるが、wi-kiでは「南部のシーブルック」とある。「テキサス州シーブルック(ガルヴェストン近郊)」でしょうか。ジーブルックは、ニューハンプシャー州とニュージャージー州にもあるが。映画では近くの都会は「チャールストン」となっている。チャールストンは、サウスカロライナ州とウェストヴァージニア州にもある。ノアと友人フィンは「アトランタ(ジョージア州)」で入隊している。アリーの婚約者ロン・ハモンド,Jr. は「ロン・ハモンド綿工業」の御曹司なんだから、やはり南部でしょう。
ノアが改築する廃屋「ウィンザー農園(1772年建設)」。ノア「その階段でフランシス・マリオンが求婚した」→フランシス・マリオン(1732-1795)はサウスカロライナ州の民兵の准将である。ジョージタウン生れ。やはり「チャールストン」はサウスカロライナ州でしょう。
隣町の戦争未亡人のマーサ・ショー役の Jamie Brown(Jamie Anne Allman)も雰囲気が良い。朝、食事を持ってノアの家に行った時、「彼女なのね?」→ここは、ノアを見た瞬間にノアが今までとは違うということに即座に気づくはずである。ここは役者2人の「表情」の演技が今ひとつである。ノアも顔が変わっていないと駄目でしょう。光輝いているはずだ。それに、一瞬で気づいたマーサの表情の変化を見せないと駄目です。マーサ「あなたは時々遠くにいる(これは老アリーとも符合する)。瞳の中に他の人を見ている」と言っているのだから。
映画館「American」上映中「Li'l Abner」(1940)出演:Jeff York、Martha O'Driscoll、Mona Ray、バスター・キートン(Buster Keaton)キートンは主役ではない。白黒の映像が映る。「今日は女が男を捕まえる日よ!」女たちが男を追いかける。
NY、サラ・ローレンス大学。映画館「The EMPIRE THEATRE」で上映中は「踊る紐育 On The Town」(1949・監督:スタンリー・ドネン、ジーン・ケリー、出演:ジーン・ケリー、フランク・シナトラ)である。
「白鳥の湖」のビジュアルが素晴らしい。CGでしょうか。
アリー「私は前世では鳥だった」→これが、後半に生かされていない。アリーの母親アンがかつての自分の恋を語る(見せる)のは蛇足だと思う。