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レビューの数

73

平均評点

77.6(596人)

観たひと

1099

観たいひと

96

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2001
公開年月日 2001/10/20
上映時間 122分
製作会社 「GO」製作委員会(東映=STARMAX=テレビ東京=東映ビデオ=TOKYO FM)(製作協力 セントラル・アーツ/製作支援 SAMSUNG VENTUREINVESTNT CORP.)
配給 東映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSR

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督行定勲 
脚色宮藤官九郎 
原作金城一紀 
企画遠藤茂行 
製作佐藤雅夫 
黒澤満 
プロデューサー天野和人 
國松達也 
出目宏 
撮影柳島克己 
美術和田洋 
装飾大庭信正 
音楽めいなCo. 
音楽プロデューサー津島玄一 
主題歌ザ・カレイドスコープ
(「幸せのありか-theme of GO-」)
録音柴山申広 
音響効果中村佳央 
照明高屋齋 
編集今井剛 
衣裳野中美貴 
高山良昭 
スタイリスト宮本まさ江 
選曲薄井洋明 
製作担当望月政雄 
岩下真司 
助監督中村隆彦 
スクリプター工藤みずほ 
スチール加藤義一 
撮影効果釜田友也 
月村恒宣 
視覚効果道木伸隆 
CG辻野南 
擬斗二家本辰巳 
「GO」製作委員会製作委員金民基 
木綿克己 
青山悌三 
「GO」製作委員会プロデューサー趙裕哲 
古川一博 
趙裕燦 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演窪塚洋介 杉原
柴咲コウ 桜井
山崎努 秀吉
大竹しのぶ 道子
細山田隆人 正一
山本太郎 タワケ
新井浩文 元秀
村田充 加藤
萩原聖人 巡査
大杉漣 タクシーの運転手
水川あさみ チマチョゴリの少女
伴杏里 里香
高木りな 桜井の姉
塩見三省 金先生
平田満 平田満
上田耕一 加藤の父
キム・ミン ナオミ
ミョン・ケナム 大使館員
見敏之 桜井の父
温水洋一 若い落語家
姿晴香 久子
銀粉蝶 桜井の母
津田寛治 組員
田中要次 組員
ボブ鈴木 組員
吉原建五 民族中学の教師
岡村洋一 民族中学の教師
森下能幸 原チャリの配達員
皆川猿時 原チャリの配達員
田中哲司 警官
皆川猿時 警官
戸田昌宏 地下鉄の駅員
椿隆之 少年A
石田隆三 ロンゲの生徒
秦昌寛 元秀の手下
サイ・ホージン 元秀の手下
野村貴志 元秀の手下
斎藤秀康 バスケの選手
江藤大我 バスケの選手
松田直樹 バスケの監督
二家本辰巳 バスケの審判
井田篤 挑戦者
胡賢之輔 挑戦者
井坂俊哉 挑戦者
新田亮 ナイフで転ぶ挑戦者
小坂徳利 本を殴る挑戦者
仲島武士 電話前の挑戦者
朴大守 民族中の男子生徒
李京美 民族中の女子生徒
吉永雄紀 少年Aの友人
三原伸之 少年Aの友人
小谷嘉一 少年Aの友人
島村祐成 杉原の少年時代
柳田英輝 クラブのDJ
チュン・リントゥオ 後輩の女教師
梶山妙子 ハワイのテレビのレポーター
北沢まりあ ハワイのテレビのレポーター
松本じゅん シカのおばちゃん
坂本弥生 クラブの客
石川友子 クラブの客
飯田れな 加藤の女
森高千春 加藤の女
高橋慎二 100円を賭ける生徒
西村豪起 101円を賭ける生徒
西島正和 102円を賭ける生徒
川原田樹 103円を賭ける生徒
リンダ 佐藤爾ハワイロコガール
リビー 佐藤爾ハワイロコガール
菊池隆志 パトカー助手席
明石きぶし パトカー助手席

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

在日韓国人三世の高校生が、恋に友情に悩みながらもアイデンティティに目覚めていく姿を活写した青春ドラマ。監督は「贅沢な骨」の行定勲。金城一紀による第123回直木賞受賞の同名小説を基に、『ロケット・ボーイ』の宮藤官九郎が脚色。撮影を「走れ!イチロー」の柳島克己が担当している。主演は「溺れる魚」の窪塚洋介。第75回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位、監督賞、脚本賞、主演男優賞(窪塚洋介)、助演男優賞(山崎努)、助演女優賞(柴咲コウ)、新人男優賞(窪塚洋介)受賞、第56回毎日映画コンクール日本映画優秀賞、脚本賞、スポニチグランプリ新人賞(窪塚洋介、柴咲コウ)受賞、第44回ブルーリボン賞監督賞、助演男優賞(山崎努)、新人賞(柴咲コウ)受賞、第26回報知映画賞作品賞、主演男優賞(窪塚洋介)、助演男優賞(山崎努)、助演女優賞(柴咲コウ)受賞、第14回日刊スポーツ映画大賞監督賞、助演男優賞(山崎努)、新人賞(柴咲コウ)、石原裕次郎賞(窪塚洋介)受賞、日本映画ペンクラブ会員選出日本映画ベスト1、第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞、主演男優賞(窪塚洋介)、助演男優賞(山崎努)、助演女優賞(柴咲コウ)、脚本賞、撮影賞、照明賞、編集賞、新人賞(窪塚洋介、柴咲コウ)受賞(ほかに優秀助演女優賞(大竹しのぶ)、録音賞、美術賞、音楽賞)、映画芸術2001年度日本映画ベストテン第1位、第16回高崎映画祭若手監督グランプリ、主演男優賞(窪塚洋介)、新人女優賞(柴咲コウ)受賞、第44回朝日ベストテン映画祭日本映画第1位、第53回読売文学賞戯曲・シナリオ賞受賞、第11回日本映画批評家大賞監督賞、主演男優賞(窪塚洋介)、助演男優賞(山本太郎)、新人賞(柴咲コウ)受賞、第23回ヨコハマ映画祭作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(窪塚洋介)、助演男優賞(山崎努)、助演女優賞(柴咲コウ)、最優秀新人賞(細山田隆人)受賞作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

在日韓国人三世の杉原は、日本の普通高校に通う3年生。あだ名はクルパー。ハワイ旅行をきっかけに朝鮮から韓国に国籍を変えた父親・秀吉に叩き込まれたボクシングで、喧嘩や悪さに明け暮れる日々を送っている。友だちは、ヤクザの息子・加藤や民族中学校で杉原と共に教師から目の敵にされていた同級生の元秀や先輩のタワケ。だが、杉原にもリスペクトする男がいた。民族中学校開校以来の秀才と言われた正一だ。ある日、杉原は加藤のバースデイ・パーティで桜井という少女と恋に落ちる。ちょっと風変わりな彼女とぎこちないデートを重ね、気持ちを近づけていく杉原。しかし、自分が在日であることは告白しかねていた。そんな中、正一が駅のホームで少年に刺されて死んだ。誤解が原因で起こった悲劇だ。親友を失ったショックに愕然となった杉原は、その夜、桜井と一夜を共にし、自分が在日であることを彼女に告白する。ところがそれを聞いた途端、桜井の態度が急変した。打ちひしがれた杉原は、やり場のない思いを父親にぶつけるが、反対にのされてしまう。だがその時、彼は国籍や民族にとらわれない世の中を作ってやろうと心に誓うのであった。それから半年後のクリスマス・イヴ。大学受験に向けて勉強中の杉原。夜、桜井からの電話で呼び出された彼は、偏見を払拭した彼女とよりを戻す。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2003年10月下旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:GO!

2001年12月上旬号

劇場公開映画批評:GO

2001年10月下旬号

巻頭特集 「GO」:グラビア

巻頭特集 「GO」:柴咲コウ インタビュー

巻頭特集 「GO」:行定勲監督 インタビュー

巻頭特集 「GO」:山崎努 インタビュー

巻頭特集 「GO」:作品評

巻頭特集 「GO」:金城一紀 インタビュー

2001年8月下旬号

HOT SHOTS:「GO」

2001年6月下旬号

HOT SHOTS:「GO」

1999年10月下旬号 創刊80周年特別号2

COMING SOON:GO

2025/06/29

2025/06/29

83点

映画館/東京都/丸の内TOEI 
字幕


以前より当時の背景が理解できるようになっていた

公開時に観て以来の鑑賞。当時も面白かった記憶はあるが、今回のほうがより興味深く観ることができたと思う。在日外国人の問題意識が当時より理解できていることが一番の理由だろう。

当時は窪塚洋介が好きだったなぁとか、この映画が公開される前のまだ高校生だった頃、父親と当時の在日外国人問題や日韓併合について激しく喧嘩したことなどをなんとなく想い出していた。

民族学校から日本の一般学校へ入学することのハードルの高さや入学後に待ち受ける道の険しさはこの映画をはじめて観た頃より今の自分のほうがその険しさがよく分かる。
私の実家は関西で、地域の特性上その状況は多少なりとも学生時代から目にしていたのに、映画初見当時はたいして何も感じることなく観てたんだろうなあ。
当時の私には在日外国人は特別な存在って意識さえなかった。

今もこの問題を他人様に語ることができるほどの知識を持ち合わせている訳ではないが、この映画はその問題意識や歴史的背景を多少なりとも知ってないと、核心部門はフワっとしたものになるだろう。
映画としては知らなくても置いてけぼりを喰らうほどではないところがこの作品のいいところでもあり、残酷なところでもある。

萩原聖人演じる警察巡査官とのやりとりがとても良かった。
在日外国人とはいえ、彼らみんなが日本や日本人に対して同じ意識ではないし、警察の制服を着てる日本人もみんなが在日証明書を携帯してないと、日本の国益を損なう事態を招くと警戒する訳ではない。
当たり前のことだが、いずれも個人の資質の問題なんだ。

日本は当時より在日のバックグラウンドを持つ人達に住みやすい国になっているんだろうか。

普段はあまりこう言う問題を熱く語るタイプでもないが、父親との喧嘩を今になって想い出して、少し語ってしまいました。

失礼しました(恥)。

2024/06/15

2024/06/15

85点

テレビ/有料放送/WOWOW 


初公開以来の鑑賞。やはり傑作!

紛れもなく傑作。窪塚洋介、柴崎コウ、山崎努に大竹しのぶ。脇役も魅力的な俳優陣が今となってはそこら中に。
今では再現できないコンプライアンス引っかかりまくりの内容ながら、クドカン脚本との完璧なマリアージュ。
本作とIWGPで大ブレイクした窪塚はどこまでいくのかと期待したがその後の迷走ぶりが今となっては残念すぎる。しかし改めて、すばらしい作品である。

2024/01/26

2024/01/27

85点

その他/TSUTAYA DISCAS 


ミトコンドリアDNA

2度目。
2000年の直木賞を受賞した金城一紀さんの原作をやっと読む機会があり、読書後10数年ぶりに再度みた。
非常に原作に忠実な宮藤官九郎さんの脚本でした。
「ミトコンドリアDNAを辿れば、日本人も中国人も朝鮮人も祖先は一緒」が、僕杉原クルパーの強い想い。

2023/04/02

2023/04/02

78点

購入/DVD 


青春を断たれる怖さ

少年がいつまでも周囲に対してカリカリしているその原因は、自身の血筋にあった。しかし在日だからと言って、それだけではカリカリしている理由には十分ではなかった。もっと恐るべき理由があった。それは自分の血筋ゆえの恐れでもあった。
また自分が決断することの先には反発が待っていた。日本人高校へ入学することを決めた時にも、朝鮮学校教師に殴られ、裏切者のレッテルを貼られるなど、反発の時は数多あった。

DVDでおそらく三度めの鑑賞だったが、相変わらず録音状態がいまいちで物語を耳で追うのはやめた。しかし大雑把には掴めたので何とかなった。
外国人登録証の不所持や強制送還制度などへの諦めが物語の下敷きとなっており、そこかしこの家族ではそれが原因で親子喧嘩も起きる、そんな顛末の物語だ。
円の内には自分がいる。腕が伸びる限りは自分で自分を守れるという。父親の殴打は、後半では意味が違って見えた。足をも使った。これが父親の苦労であった。歴史の重みであった。在日の重みでもあった。
少年の持つ拳は、高校生問題児の喧嘩以外の何ものでもない。伝わらない。最後に全てを曝け出した。初めて言葉にした。
かようにして言葉は自分の心情を曝け出すのに役立つ。日本語を禁じられた朝鮮学校で、日本語のほうがニュアンスが伝わり易いと考えているらしい。
少年の親友が刺される。相手は日本人だが、その対人的会話のなさをいざ思い浮かべると、これでは人種間での会話の不和がいかに浮き彫りにされたかと思う。
この映画は在日間のコミュニケーションを基本に、しかしどこか気持ちが食い違い、全て相手は社会問題に根を張る大きなものが故にそれでかこつけて少年があくまで必死に反発しようとするものだ。問題が大きく、存在が壁のようにズシンとしている。しかも青春時代である。少年は走り抜け、壁を壊して殴りにかかってくる。

2022/12/25

2022/12/25

85点

テレビ/有料放送/WOWOW 


走って 飛び越えて

若者の疾走感、躍動感を素直だけれど印象的に表現している。地下鉄の電車とのチキンレース。警官から逃げてフェンスを越える先輩。夜の学校の校門をヒョイと乗り越える。交番の警官との缶コーヒーのシーンも忘れがたい。クリスマスの夜柴崎に呼び出された校庭のシーンもまた印象的。

2022/12/03

2022/12/03

80点

その他/シアター21 


窪塚洋介と柴咲コウの関係性がイマイチもやっとしたがそれ以外は在日日本人の苦悩をベースにした青春映画はかなり良かった。