回路

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回路

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レビューの数

47

平均評点

66.7(305人)

観たひと

510

観たいひと

33

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 2001
公開年月日 2001/2/10
上映時間 119分
製作会社 大映=日本テレビ放送網=博報堂=IMAGICA
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒沢清 
脚本黒沢清 
製作総指揮徳間康快 
企画土川勉 
横山茂幹 
大塚康高 
製作山本洋 
萩原敏雄 
小野清司 
高野力 
プロデューサー清水俊 
奥田誠治 
井上健 
下田淳行 
協力プロデューサー神野智 
撮影林淳一郎 
撮影効果横山聖 
村上幸助 
美術丸尾知行 
音楽羽毛田丈史 
音楽プロデューサー和田亨 
主題歌Cocco
(「羽根~lay down my arms~」)
録音井家眞紀夫 
音響効果佐々木英世 
西村洋一 
照明豊見山明長 
編集菊池純一 
衣裳森田流水 
製作担当藤原恵美子 
助監督吉村達矢 
スクリプター小山三樹子 
スチール中岡美樹 
VFXスーパーバイザー浅野修二 
CGディレクター立石勝 
デジタルアートディレクター加藤善久 
特殊造形松井裕一 
製作委員会戸谷仁 
いわ渕有子 
安永義郎 
曽根康正 
山本和宏 
柿沼晴男 
依田光裕 
小野克己 
武内健 
古井厚 
古澤達也 
福田勝 
久保田哲司 
嵐智史 
内藤裕之 
門脇一郎 
湯原隆幸 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演加藤晴彦 川島亮介
麻生久美子 工藤ミチ
小雪 唐沢春江
有坂来瞳 佐々野順子
松尾政寿 矢部俊夫
武田真治 吉崎
風吹ジュン ミチの母
役所広司 船長
哀川翔 従業員
菅田俊 社長
水橋研二 田口
塩野谷正幸 幽霊
長谷川憲司 TVアナウンサー

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

インターネットを介し広がる恐怖を描くスリラー。監督・脚本は「カリスマ Charisma」の黒沢清。撮影を「狂弾2 アジア暴力地帯」の林淳一郎が担当している。主演は、「月」の加藤晴彦と「風花」の麻生久美子。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

観葉植物販売の会社に勤務するミチの周りで、奇妙な出来事が続発した。同僚・田口の自殺を皮切りに、同じく同僚の矢部が、社長が、順子が、両親が、次々と黒い影を残し姿を消していったのだ。同じ頃、大学生の亮介の身辺にもおかしなことが起こっていた。彼のパソコンが、勝手に「幽霊に会いたいですか」と問う無気味なサイトにアクセスしてしまうのだ。同じ大学の春江の先輩で大学院生の吉崎の見解によると、霊魂を受容出来るエリアがいっぱいになり、それらがこちらの世界に溢れ出して来ているらしい。そして、溢れ出た霊魂と出会った人間は孤独感の中に閉じ込められ、それに耐えきれず死を選ぶ。勿論、そんな荒唐無稽な説を俄には信じられない亮介であったが、遂に彼の前からも春江が姿を消してしまう。春江を捜し、誰もいなくなった町を彷徨う亮介。そんな彼と出会ったミチは、生き残りをかけて海へと逃げ延び大きな船に拾われる。だが、亮介もまた黒い影を残し船内から姿を消してしまうのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2001年3月下旬号

劇場公開映画批評:回路

2001年2月下旬決算特別号

新作紹介:回路

2024/02/21

2024/02/22

66点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


えっ?

なんだ、これって・・・。結局、何が言いたかったの?全く謎で分からなかった。

2024/02/11

2024/02/11

-点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


黒沢清監督

ネタバレ

映像も、怖いけど、音も気持ち悪くて怖いです、結末はあまり好きではありません、

2024/02/11

2024/02/11

50点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


80年代に『スウィート・ホーム』という、和製エンタメ・ホラーの大傑作を作った黒沢清監督の2001年ホラー作品。
ダイヤル回線がネットに繋がる時の不快な音や、ブラウン管のモニターなど懐かしい。終盤は『フィアー・オブ・ウォーキング・デッド』みたいな展開。
キャストの顔に照明を当てない等独特な演出だが、正直なところどこを怖がればいいのか不明。当時の和製ホラーは、これで充分だったのだろうけど。

2024/01/26

2024/01/26

-点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


Cocco「羽根」

ネタバレ

音楽 いい感じに美しく不穏で怖いよ
映像 いい感じに美しく不穏で怖いよ
温室 赤いテープが貼ってある部屋

2023/12/24

2024/01/05

70点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


ネット時代に「幽霊怖い」の復活劇。

ネタバレ

クレジットには役所広司の名があるが、戦いすんで船の上、という設定でオープニングとエンディングを
司る。最もギャラの高い俳優を効率的に配置して、名と実を取る作戦。
本編も麻生久美子のラインと加藤晴彦のラインが並存して、異界の黒い影と闘うことになる。映画としては、
まず銀残しの映像が印象深い。ゆったりとしたカメラワーク、不気味な音楽とともにジャパニーズ・ホラーの
幕が上がる。

工藤ミチ(麻生久美子)が勤める観葉植物販売会社では、社員の田口が首吊り自殺してから変事が続く。
同僚の矢部のパソコンには、暗い田口の部屋が写り、片隅にたたずむ田口らしき影も認められる。この            
PCの不吉な映像が病気の感染の暗喩となるのか、矢部も同じく黒い影を残して姿を消す。
一方、大学生川島亮介(加藤晴彦)は、インターネットとの接続に苦労していたが、接続できると不気味な
映像のサイトが開く。しかも「幽霊に会いたいですか?」というメッセージ。パニクった川島は電源を切る。
翌日、理工学教室の唐沢春江(小雪)に会い、対処の方法を尋ねる。
ここで大学院生の吉崎の解答が出る。霊魂を集まるエリアが窮屈になり、人間界に出る霊魂が孤独地獄
に追い込んでいる、と言う。これも荒唐無稽な仮説でしかない。
春江は亮介にインターネットで人とつながりたいの、とただす。さらに春江は人はつながっていない、
孤独なだけ、と虚無的な言葉を残す…。

まあこの時代、インターネット黎明期とも言える。詳しい人は限られる世界で、最新の怪談を組み合わせた。
同時代で観たのなら、もっと怖い思いをしただろう。唐突な爆撃機の墜落などで、現代の恐怖とリンクさせた
技は映画に拡がりを与えた。冒頭と終幕の船のシーンも同様で、幽霊騒ぎから、どこかインターネットを
作り上げた人間文明への批判も感じられる。
ともかく古典的な幽霊話をリフレッシュさせた意義はある。

2023/12/21

2023/12/21

60点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


さざなみからノイズまで

風が鳴る.雨の音が聞こえている.ヘリの音も聞こえ,金属が絡んだ不快な音がどこかで鳴っている.見えているものといえば,パソコンのモニターを映した画像がノイズがかって挿入され,テレビ放送にもノイズが入っている.そのノイズや音が「幽霊」かと聞かれるとよく分からなくなってしまう.
「何かが起こっている」と言う.ガラス張りの温室のような建物が見えている.新宿のビルの光景も目にされる.ぶつぶつ言いながらパソコンをインターネットに繋げようとしている男,川島(加藤晴彦)がおり,モデムからは回線に繋げようとという音が聞こえ,モニターに幾つかの孤独な生活が映し出されている.他にも見ている者がいて,ミチ(麻生久美子)という女である.バスに乗ると団地へ着く.そのバスは黄色だっただろうか.地下鉄が男女をどこかに連れて行く.黄色い車にはミチと川島が乗り,ミチが運転をしている.黄色いボートまで走らせて,ラストでは客船に女と男が乗っている.
まず,田口君(水橋研二) がビニールカーテンの向こうに影のように立って見えている.誰もが暗い顔をしているようにも感じる.田口の影はまだそこにある.続いて矢部君(松尾政寿)が巻き込まれ,順子(有坂来瞳)も連れられていき,「助けて」と言っている .白いカーテンが風に揺れている.埃のように影が欠片になって舞っている.玄関ドアを始め扉には赤い養生テープで目張りがされるがそれは血がどこからか溢れ出したような効果もあるのだろうか.
「幽霊に会いたいですか」と問われる.曇りガラスは開かれており,ミチの母(風吹ジュン)が部屋の中に見えている.繋がらない,何もしない,捕まえる,そして連絡先には繋がらないし,望まない先から画像や音声が送られてくる.また,図書館では迷う.吉崎(武田真治)が単純な装置により回路が開かれるなどと解説をしている. 唐沢(小雪)という女性も現れ,消えていこうとする.ゲームセンターでは光が明滅もし,影も濃く,無機的な音も聞こえてくる.音の間から悲鳴も聞こえる. 
潰れた工場でドラム缶からポリタンクへガソリンが移し替えられる.人気のない街路に黒い煙が見えている.黄色い車の窓からはさざなみが立っているのが見えている.