七人の侍

しちにんのさむらい|Seven Samurai|Seven Samurai

七人の侍

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レビューの数

232

平均評点

89.9(1502人)

観たひと

2190

観たいひと

350

  • VODで観る

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/4/26
上映時間 207分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
橋本忍 
小国英雄 
製作本木莊二郎 
撮影中井朝一 
撮影助手斎藤孝雄 
美術松山崇 
美術助手村木与四郎 
美術監修前田青邨 
江崎孝坪 
美術小道具浜村幸一 
音楽早坂文雄 
録音矢野口文雄 
録音助手上原正直 
音響効果三縄一郎 
照明森茂 
照明助手金子光男 
編集岩下広一 
衣裳山口美江子(京都衣裳) 
結髪中条みどり 
粧髪山田順次郎 
演技事務中根敏雄 
製作担当根津博 
製作係島田武治 
監督助手チーフ堀川弘通 
助監督清水勝弥 
広沢栄 
田実泰良 
金子敏 
記録野上照代 
スチル副田正男 
剣術指導杉野嘉男(日本古武道振興会) 
流鏑馬指導金子家教(二本弓馬会範士) 
遠藤茂(二本弓馬会範士) 
経理浜田祐示 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演志村喬 勘兵衛
稲葉義男 五郎兵衛
宮口精二 久蔵
千秋実 平八
加東大介 七郎次
木村功 勝四郎
三船敏郎 菊千代
高堂国典 儀作
左卜全 与作
小杉義男 茂助
藤原釜足 万造
土屋嘉男 利吉
島崎雪子 利吉女房
榊田敬治 伍作
津島恵子 志乃
三好栄子 久右衛門の妻
熊谷二良 儀作の息子
登山晴子 儀作の息子の嫁
清水元 蹴飛ばす浪人
多々良純 人足
渡辺篤 饅頭売
上山草人 琵琶法師
小川虎之助 祖父
安芸津融 亭主
千石規子 女房
千葉一郎 僧侶
東野英治郎 盗人
田崎潤 大兵の侍
上田吉二郎 斥候A
谷晃 斥候B
高原駿雄 鉄砲の野武士
山形勲 鉄扇の浪人
大村千吉 逃亡する野武士
成田孝 逃亡する野武士
仲代達矢 街を歩く浪人(クレジット無し)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「生きる」に次ぐ黒澤明監督作品。本木莊二郎の製作になり、「生きる」のトリオ橋本忍(「花と龍 第一部」)、小国英雄(「美しき鷹」)、黒澤明(「吹けよ春風」)が協力してシナリオを書き、「プーサン」の中井朝一が撮影を担当している。音楽は「広場の孤独」の早坂文雄である。出演者は「太平洋の鷲」の三船敏郎、志村喬、「美しき鷹」の津島恵子、田崎潤「日の果て」の木村功、「求婚三人娘」の多々良純、「花と竜 第一部」「花と竜 第二部」の島崎雪子、千石規子、「秩父水滸伝」の高堂国典などのほか、俳優座の東野栄治郎、土屋嘉男など新劇人が出演している。前半107分・(休憩5分)・後半95分。後に海外向けに短縮版も黒澤監督本人により作られた。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞、1954年度キネマ旬報ベスト・テン3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、負ければ村中皆殺しだ。村を守るには侍を傭うことだ、長老儀作の決断によって茂助、利吉等は侍探しに出発した。智勇を備えた歴戦の古豪勘兵衛の協力で五郎兵衛、久蔵、平八、七郎次、勝四郎が選ばれた。菊千代は家族を野武士に皆殺しにされた百姓の孤児で野性そのままの男である。村人は特に不安を感じていたが、菊千代の行動によってだんだん理解が生れていった。村の防衛体勢は整えられ戦闘訓練が始った。刈入れが終ると野武士の襲撃が始り、物見の三人を久蔵、菊千代が倒した。利吉の案内で久蔵、菊千代、平八が夜討を決行し火をかけた。山塞には野武士に奪われた利吉の恋女房が居た。彼女は利吉の顔を見ると泣声をあげて燃える火の中に身を投じた。この夜敵十人を斬ったが、平八は種カ島に倒れた。夜が明けると野武士は村を襲って来た。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って村を死守した。美しい村の娘志乃は男装をさせられていたが、勝四郎にその秘密を知られ二人の間には恋が芽生えた。決戦の前夜、志乃は勝四郎を納屋に誘い二人の体はもつれ合って藁の中へ倒れた。翌朝、十三騎に減った野武士の一団が雨の中を村になだれこんだ。斬り込んだ侍達と百姓達は死物狂いで闘い、久蔵、五郎兵衛が倒れた。怒りに燃えた菊千代は最後の一人を屋根に追いつめたが、敵の弾をうけ、差しちがえて討死した。野武士は全滅した。しかし百姓も数人倒れ、七人の侍の中四人が死んだ。新しい土鰻頭の前に立った勘兵衛、七郎次、勝四郎は、六月の爽やかな風の中で働いている百姓達を静かに眺めた。志乃も何かを振り捨てるように大声で田植唄をうたっていた。「勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない。」田の面をみながら勘兵衛がつぶやいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016年10月下旬号

製作レポート「七人の侍」4Kデジタルリマスター版:

2000年4月下旬号

企画特集 華麗なるフィギュアの世界へ!:「七人の侍」がフィギュアで登場!

1998年臨時増刊 黒澤明と木下惠介

文献再現・若き日の黒澤明、木下恵介:志村喬x三船敏郎x加東大介x木村功x千秋実x宮口精二x稲葉義男x黒澤明 馬と暗闇と鮒「七人の侍」伊豆の一日

1997年臨時増刊 天晴れ!時代劇

時代劇探究:さいとう・たかをインタビュー あくまでも「七人の侍」と「用心棒」の黒澤ファンなのです

1997年臨時増刊 宮崎駿と「もののけ姫」とスタジオジブリ

評論 宮崎駿と黒澤明:「もののけ姫」は「七人の侍」を越えられたのか

1991年11月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):七人の侍

特集 七人の侍:対談 かわぐちかいじ×西脇英夫

特集 七人の侍:作品評

特集 七人の侍:公開当時の批評を読む

特集 七人の侍:サントラ・ガイド

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「七人の侍」

1978年11月下旬号

新譜紹介「七人の侍」「羅生門」:早坂文雄の世界を純粋に知覚できる新しいレコード

1975年10月上旬秋の特別号

グラビア:還ってきた名作 黒澤明監督 「七人の侍」

特集 「七人の侍」:1 時代劇映画の系譜にみる「七人の侍」の特異性

特集 「七人の侍」:2 「七人の侍」の黒澤明の映像主義を支えるもの

特集 「七人の侍」:3 黒澤映画は私の青春に差し込んだ陽差し

特集 「七人の侍」:4 「七人の侍」が我々に残した教訓とは?

特集 「七人の侍」:シナリオ

1971年5月上旬号

DISK 新譜紹介:七人の侍

1961年5月下旬号

「荒野の七人」と「七人の侍」:西部劇と東洋哲学について

1960年6月上旬号

旬報万年筆:「七人の侍」のアメリカ版

1954年6月下旬号

日本映画批評:七人の侍

1954年5月下旬号

黒沢明の意図と「七人の侍」の矛盾:

「七人の侍」と「君の名は・第3部」決戦記:

1954年4月下旬号

“七人の侍”最後の撮影を見る:

1954年4月上旬春の特別号

新作グラフィック:七人の侍

1954年3月上旬号

日本映画紹介:七人の侍

1954年新年特別号

日本映画スチール・コンクール参加作品:七人の侍

1953年8月下旬号

グラフィック:七人の侍

1953年8月上旬号

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

2014/11/22

2020/03/15

100点

映画館/大阪府/シネヌーヴォ 


スクリーンに収まり切らない三船敏郎演じる菊千代の迫力に、ただただ圧倒されるばかり。そんな彼を巧い具合に掌で転がす、勘兵衛を始めとする面々もさすがの一言。ふと気付けば、一番お荷物だったはずの菊千代が、村の子どもたちにも慕われ、誰よりもなくてはならない存在となる。が、何よりも、あの世界のミフネがケツ丸出しで駆け回る姿が、これから先も忘れられそうにないかも(笑)。そして、百姓をただの弱者として描かず、弱者なりの狡猾さや残酷さをしっかりと描いているところが素晴らしい。菊千代が言う通り、彼らがそうならざるを得ない理由があるわけで、身分を越えて社会の構造そのものを痛烈に批判。その構造は、今の時代にも置き換えられそう。個人的に、菊千代と左卜全演じる与平のコンビ、宮口精二演じる凄腕の剣客・久蔵がお気に入り。ラストの田植えのシーンも印象的で、今日も彼らは土地と共に生きる。何よりも強く!

2020/02/18

2020/03/05

100点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズららぽーと横浜 


今回は雑感を

ネタバレ

野武士の収奪に遭う集落の百姓が、侍を雇って野武士を撃退する。
もう何回目かの再見。見るたびにこの作品を超える作品は出てこないだろうと思う。
今回は見ながら感じた雑感を。
三船敏郎が生き生きとしている。
役どころは、百姓という出自を隠して雇われた侍たちにむりやり加わる菊千代と名乗る男だ。その立ち居振る舞いから武士でないことがバレていて、少々笑われているが、それでも武士で押し通す。
その男が集落で活躍する。一行が着いたときには侍を恐れて隠れた百姓たちを見事に集める、百姓たちが隠し持っていた武具を出させる、その武具が落ち武者狩りの獲物と知って嫌気がさした侍たちに熱弁をふるって百姓の気持ちを代弁する、野武士の襲撃で親を亡くした赤ん坊を抱きしめ「こいつは俺だ!」と涙を流す、自らの落ち度で犠牲者が出て意気消沈する…。
コミカルで勢いよく暴れまわる姿の裏には菊千代自身の過去がある。複雑な役を三船敏郎が見事に演じている。それだけでも見ものだ。
黒澤監督の絵心があふれている。
画面の隅々までピントが合っている。まるで観客に好きな場所を見てくれと言わんばかりで、白黒スタンダードの画面から人物も背景も飛び出してきそう。気分は3Dだ。
背景によく出てくる白い花々も印象的だ。道の両側、浪人が決闘する広場の奥の斜面、若武者と村娘が出会う森…。どれも意図的に白い花を置いたのだろう。花があるかないかで画面の雰囲気はガラリと変わるはずだ。
ラブストーリーが美しい。
若武者と村娘が偶然、森で出会う。以後、時々会うようになるが、あるとき娘が武士とは違う自分の身分を嘆き、無防備な格好で体を投げ出す。その先へ踏み込めない若武者。娘は若武者をなじる。二人がいる一面の白い花が美しい。
その二人が、明日は最終決戦という日の夜、結ばれる。侍を恐れた父親から髪を切られ男装させられていた娘は、この夜、美しい着物姿で若武者と共に大きな火篝火(かがりび)の前の葦簀(よしず)張りの小屋へ入る。向き合う二人の顔を外の明々とした炎が浮き彫りにする。わらの上に倒れ込む二人の上にさす葦簀の影…。
黒澤監督の作品は男っぽい作品というイメージが強いし、実際そういう作品が多いのだけれど、恋愛を描かせても超一流だ。
ほかにも、いろいろなことを考えた。何度も見ている作品だけれど、それでも興味は尽きない。優れた作品とはそういうものなのだろうな。

2020/02/17

2020/03/05

85点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 


初めて映画館で観た

有名な作品だが、初めて映画館で観た。戦争を描いた作品だが、笑い、涙ありの観ていて面白くもあった。また、示唆に富んだ作品であることを、再認識した。

2020/02/29

2020/02/29

100点

映画館/島根県/T・ジョイ出雲 


10回目の鑑賞・4Kデジタルリマスター版

2020年2月29日に鑑賞。スタンダード・黒白。「午前十時の映画祭 10」にて。ソニー・デジタルシネマ・4K。ビスタサイズの枠にスタンダード・サイズでの上映なので、左右に「黒身」があるが、映画の面白さに引き込まれて全く問題ない。タイトル・クレジットはビスタサイズである。映倫管理委員会:988番、映倫新番号S-1732。

今回が10回目の鑑賞である。何度観ても新しい発見がある。世界の映画史に残る大傑作である。笑えて泣ける大傑作である。

★ 間違いを発見した(笑)菊千代が燃える水車小屋へ向かう。勘兵衛が川の中を後を追う。小屋から赤子を抱えた女房が出て来る。菊千代に赤子を預ける。菊千代「じじいは?お前の亭主は?」勘兵衛が女房を抱きとめる。背中に血。勘兵衛「槍だ。よくぞここまで」勘兵衛、女房を抱き抱える「菊千代、引け!引け!」赤子を抱いた菊千代が川の中にしゃがむ。「こいつは俺だ!俺もこの通りだったんだ!」この時、菊千代の左の腰の大刀が水に浮いている。鞘の先が川底について刀が水の上に出ているという感じではなく、鞘と鍔と柄がすべて水に浮いているのだ。もちろん、映画で本物の刀を使用してはいないが。ここはミスだろう。水深は30cmくらいか。膝より5-7cmくらい下である。

[疑問点]
東野英治郎は、兜を被り種子島を持って最後まで生き残っている野武士の兜を被った大将の役ではないだろうか。今回再確認した。間違いない。開巻でも目視確認できる。大将ともう1人の野武士が百姓家に入る。東野が種子島で久蔵を撃つ。菊千代が撃たれながら東野を刺す。ここでもう1人の野武士が死んだ場面がない。

[今回の鑑賞で分かったこと] 9回目の鑑賞から続く。
・疑問点。与平「米盗まれた」利吉が甕の中を覗く。この時に利吉は甕の中に手を入れていない。与平を殴った利吉の手から米粒が散らばる。
・与平、こぼれた米粒を拾う。勝四郎が銭を投げる。ここで与平が頭を上げるのが遅い。投げられたらすぐに勝四郎を見るだろう。与平、拝む。「馬鹿やめろ。そんな、早くしまえ。先生が帰ってくる」
・勘兵衛「もう合戦は嫌か」七郎次が勘兵衛の草履の向きを揃える。「実はな。金にも出世にもならんがついてくるか」「はい」「今度こそ死ぬかもしれんぞ」
・林田平八、五郎兵衛が座ったので自分の刀を移動させる。「ひどく楽しそうだでな」「これは生まれつきでな。御免」
・浪人は上段の構え。久蔵は脇構え。久蔵は左足を一歩後ろへ引いて刀を振り下ろす。青竹の時は下がらなかった。
・五郎兵衛「(平八は)腕は中の下。正直な面白い男での。苦しい時には重宝な男だ」
・勘兵衛「腕を磨いて戦で手柄を立てて、一国一城の主になる・・その時には、親もなく身内もない」勝四郎へ「明日国元へ立て。ここ4-5日は勉強になったはずだ。それで充分」利吉「あの方も是非」
・馬喰「まるで山犬だ」菊千代のこと。「侍なら気を失うほど酔いはせん」勘兵衛、菊千代に気づく。菊千代、勝四郎に気づく。菊千代、勘兵衛に気づく「間違いねえ。この頭、夢にも忘れやしねえ。あれからお前をずっと探してたんだ。これを見せようと。馬鹿にしやがって」久蔵が右手で菊千代の太刀を引き寄せる。
・勘兵衛と五郎兵衛と利吉と与平は笠を被っている。七郎次と久蔵は手に持っている。菊千代「こんな肥え臭え所で死ぬのはまっぴらだぜ」平八「誰もお前に守ってくれとは言っとらん」
・菊千代「へっへっへ。うほっほっほ」と肩を上下させて笑う。後ろ向きで足で砂をかける。
・爺、小さくなってる万造を睨む。「う~ん(ため息)百姓はびくびくするより能がねえ。今日のこともびくびくしてるだけだで」
・番木の音。走る。久蔵→平八→七郎次→五郎兵衛→勘兵衛→勝四郎の順番で水車小屋から飛び出す。菊千代「抜け作め、何だそのツラは。安心しろ。野武士なんか来やしねえよ。おい抜け作、ざまあみやがれ。タニシ野郎」平八「何とかと鋏は使いようで切れるか。これで7人揃ったな」
・勝四郎の「あなたは素晴らしい人です」への布石。真剣の立会い→久蔵の竹槍訓練を見る勝四郎の「目」→「あなたは今日見たんでしょ・・・なぜ言わず・・」久蔵「言って欲しいのか」
・水神の祠ある。
・菊千代「大漁、大漁。落ち武者狩りの得物でござる。万造のとこだよ。気に入らねえのか」「そんなこた分かってるわい」勘兵衛「落ち武者になって竹槍に追われた者でなきゃ、この気持ちは分からん」「百姓はケチでずるくてマヌケで人殺しだ。そんなケダモノを作ったのは、お前たち侍だ。一体、百姓はどうすりゃいいんだ。畜生」
・雨。勘兵衛も居眠りをしている。七郎次は弓に弦を張っている。
・勝四郎、志乃へ「米の飯だ、いいから食え。恥ずかしければ、向こうへ行ってる」勝四郎は水溜りの中を豪快に歩いて来る。
・夕食。皆の丼に大盛の飯。平八が汁をお変わりする。利吉が給仕する。
・子供たち「飯くれよう」菊千代「よく聞け。小便たれ」「綺麗な姉ちゃんいねえか」
・五郎兵衛「刈り入れまでに引き払ってくれ」勘兵衛「つらかろうがの。是非もないんだ。離れ家まではとても守りきれんでな」「各組ごとに刈り入れをする。明日からは各組ごとに寝起きする」菊千代「おっ母を可愛がっておけ」
・茂助「自分の家捨てて人のウチ守るこたあねえ」勘兵衛、抜刀「自分のことばかり考える奴は、自分を滅ぼす」
・菊千代が材木に頭と足を載せていびきをかいている。大刀は2mくらい離れた所に刺してある。五郎兵衛が川に石を投げる。菊千代、大刀に手が届かず丸太を掴む。勘兵衛が大刀を菊千代に投げると同時に菊千代が丸太を離して大刀を受け取る。
・★与平の痩せ馬→菊千代が乗る時には「別の馬」を使っている。もっと太っている。あの痩せ馬には流石に乗れないでしょう。
・田に水を入れた。畔道に短い竹槍が刺してある。
・麦打ち(脱穀)与平「来ねえとしたら、えれえ損だぞ。ただ飯食わせて」茂助「来なけりゃ、それに越したこたあねえ」
・野武士の砦「砦にはなっておらん」菊千代「穴だらけ。与平の股引だ」利吉が燃える家に行くまでの場面が長すぎる。家の全体の火災を見せるためだろう。
・平八の死後、利吉が先鋭化する。田の中で野武士を1人殺し更に追おうとする。種子島「おらが取って来る。きっと取って来る」久蔵「いかん。貴様死ぬ気だな」久蔵を追う勝四郎。翌朝、眠っていない勝四郎「足音が。本当です」勘兵衛「よい。もうよい」勘兵衛にも足音が聞こえた。
・勝四郎「あの人こそ本当の侍です」菊千代「おめえの話は面白えよ」菊千代、木の上に。下に数頭の馬。
・五郎兵衛と勝四郎は袴の裾を上げて腰で結んでいる。七郎次も裾を上げている。
・五郎兵衛の死体を百姓たちが数本の竹槍の上に載せて運ぶ。
・久蔵が撃たれた。刀を投げた。勝四郎泣く。勝四郎が行こうとするのを、菊千代が押しとどめて自分が小屋の方へ行く。撃たれた。野武士が1人小屋から出た。菊千代が野武士の大将・東野英治郎を刺して死ぬ。勘兵衛「菊千代!」勝四郎「野武士は!野武士は!」勘兵衛「もうおらん」勝四郎、泣く。


2020/02/26

2020/02/26

90点

映画館/東京都/TOHOシネマズ新宿 


今観ても新鮮

DVDでは何度か観たことがあったが、映画館では初めて。よく聞き取れない箇所(これはそもそも声がこもっているだけだと思うので修復とは無関係のレベル)などもあったが、映像自体は修復されているようで見にくい箇所はほとんどなかった。
今更この作品を評価するのもどうかと思うがやはり面白い。
まずはオープニングで太鼓の不気味な音が醸し出す不穏な空気。上映時間が長いだけあって農民や侍達のバックグラウンドを丁寧に描き各自がどのような出自か、それぞれの立場などが明確にわかる。脚本も見事で、三船の出自や若手農民リーダーの奥さんにまつわる話では小出しにヒントを出して徐々に状況が露わになって行く手法、また志村が最後の方で呟く「また我々だけ残ったな」に対する二人の出会いの場面など脚本が良くできており面白い。
町や村の雰囲気(特に序盤の町での決闘シーンの後ろにある壊れかけの壁や村の小屋が焼かれるシーン)など美術にたっぷり予算をかけている。馬が村に入ってくるシーンもよくこれを撮れたなと思う迫力ある映像。黒澤監督のこだわりがふんだんに詰まった娯楽作!と言うだけに限らず、三船の武士と農民論など随所に(今で言う)社会的問題も出しているのも傑作の所以であると思う。

2020/02/22

2020/02/25

100点

映画館/香川県/イオンシネマ宇多津 


「野武士襲来!敢然と挑む徒手空拳の侍七人 痛烈無双最大の時代活劇」

午前十時の映画祭ファイナルで鑑賞。
前回鑑賞した時に次は二年後かと思っていたがほぼ予定通り。
しかし「午前十時の映画祭」が今回で最後ということで地方在住の身としては映画館で今作を観るのは最後になるかもしれない。

なんども観ている映画なのだがいつ観ても楽しめる。
初見はもちろん、二度三度観れば新しい発見が常にある。
本当に素晴らしい、正にエンターテイメントである。

勘兵衛、菊千代、久蔵に目が行きがちだが、何度も観てると五郎兵衛、七郎次、平八の良さにも気づける。
そういったところも味がある作品。

また劇場で観れたら良いなぁ〜