七人の侍

しちにんのさむらい|Seven Samurai|Seven Samurai

七人の侍

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レビューの数

238

平均評点

89.8(1527人)

観たひと

2226

観たいひと

352

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/4/26
上映時間 207分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
橋本忍 
小国英雄 
製作本木莊二郎 
撮影中井朝一 
撮影助手斎藤孝雄 
美術松山崇 
美術助手村木与四郎 
美術監修前田青邨 
江崎孝坪 
美術小道具浜村幸一 
音楽早坂文雄 
録音矢野口文雄 
録音助手上原正直 
音響効果三縄一郎 
照明森茂 
照明助手金子光男 
編集岩下広一 
衣裳山口美江子(京都衣裳) 
結髪中条みどり 
粧髪山田順次郎 
演技事務中根敏雄 
製作担当根津博 
製作係島田武治 
監督助手チーフ堀川弘通 
助監督清水勝弥 
広沢栄 
田実泰良 
金子敏 
記録野上照代 
スチル副田正男 
剣術指導杉野嘉男(日本古武道振興会) 
流鏑馬指導金子家教(二本弓馬会範士) 
遠藤茂(二本弓馬会範士) 
経理浜田祐示 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演志村喬 勘兵衛
稲葉義男 五郎兵衛
宮口精二 久蔵
千秋実 平八
加東大介 七郎次
木村功 勝四郎
三船敏郎 菊千代
高堂国典 儀作
左卜全 与作
小杉義男 茂助
藤原釜足 万造
土屋嘉男 利吉
島崎雪子 利吉女房
榊田敬治 伍作
津島恵子 志乃
三好栄子 久右衛門の妻
熊谷二良 儀作の息子
登山晴子 儀作の息子の嫁
清水元 蹴飛ばす浪人
多々良純 人足
渡辺篤 饅頭売
上山草人 琵琶法師
小川虎之助 祖父
安芸津融 亭主
千石規子 女房
千葉一郎 僧侶
東野英治郎 盗人
田崎潤 大兵の侍
上田吉二郎 斥候A
谷晃 斥候B
高原駿雄 鉄砲の野武士
山形勲 鉄扇の浪人
大村千吉 逃亡する野武士
成田孝 逃亡する野武士
仲代達矢 街を歩く浪人(クレジット無し)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「生きる」に次ぐ黒澤明監督作品。本木莊二郎の製作になり、「生きる」のトリオ橋本忍(「花と龍 第一部」)、小国英雄(「美しき鷹」)、黒澤明(「吹けよ春風」)が協力してシナリオを書き、「プーサン」の中井朝一が撮影を担当している。音楽は「広場の孤独」の早坂文雄である。出演者は「太平洋の鷲」の三船敏郎、志村喬、「美しき鷹」の津島恵子、田崎潤「日の果て」の木村功、「求婚三人娘」の多々良純、「花と竜 第一部」「花と竜 第二部」の島崎雪子、千石規子、「秩父水滸伝」の高堂国典などのほか、俳優座の東野栄治郎、土屋嘉男など新劇人が出演している。前半107分・(休憩5分)・後半95分。後に海外向けに短縮版も黒澤監督本人により作られた。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞、1954年度キネマ旬報ベスト・テン3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、負ければ村中皆殺しだ。村を守るには侍を傭うことだ、長老儀作の決断によって茂助、利吉等は侍探しに出発した。智勇を備えた歴戦の古豪勘兵衛の協力で五郎兵衛、久蔵、平八、七郎次、勝四郎が選ばれた。菊千代は家族を野武士に皆殺しにされた百姓の孤児で野性そのままの男である。村人は特に不安を感じていたが、菊千代の行動によってだんだん理解が生れていった。村の防衛体勢は整えられ戦闘訓練が始った。刈入れが終ると野武士の襲撃が始り、物見の三人を久蔵、菊千代が倒した。利吉の案内で久蔵、菊千代、平八が夜討を決行し火をかけた。山塞には野武士に奪われた利吉の恋女房が居た。彼女は利吉の顔を見ると泣声をあげて燃える火の中に身を投じた。この夜敵十人を斬ったが、平八は種カ島に倒れた。夜が明けると野武士は村を襲って来た。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って村を死守した。美しい村の娘志乃は男装をさせられていたが、勝四郎にその秘密を知られ二人の間には恋が芽生えた。決戦の前夜、志乃は勝四郎を納屋に誘い二人の体はもつれ合って藁の中へ倒れた。翌朝、十三騎に減った野武士の一団が雨の中を村になだれこんだ。斬り込んだ侍達と百姓達は死物狂いで闘い、久蔵、五郎兵衛が倒れた。怒りに燃えた菊千代は最後の一人を屋根に追いつめたが、敵の弾をうけ、差しちがえて討死した。野武士は全滅した。しかし百姓も数人倒れ、七人の侍の中四人が死んだ。新しい土鰻頭の前に立った勘兵衛、七郎次、勝四郎は、六月の爽やかな風の中で働いている百姓達を静かに眺めた。志乃も何かを振り捨てるように大声で田植唄をうたっていた。「勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない。」田の面をみながら勘兵衛がつぶやいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016年10月下旬号

製作レポート「七人の侍」4Kデジタルリマスター版:

2000年4月下旬号

企画特集 華麗なるフィギュアの世界へ!:「七人の侍」がフィギュアで登場!

1998年臨時増刊 黒澤明と木下惠介

文献再現・若き日の黒澤明、木下恵介:志村喬x三船敏郎x加東大介x木村功x千秋実x宮口精二x稲葉義男x黒澤明 馬と暗闇と鮒「七人の侍」伊豆の一日

1997年臨時増刊 天晴れ!時代劇

時代劇探究:さいとう・たかをインタビュー あくまでも「七人の侍」と「用心棒」の黒澤ファンなのです

1997年臨時増刊 宮崎駿と「もののけ姫」とスタジオジブリ

評論 宮崎駿と黒澤明:「もののけ姫」は「七人の侍」を越えられたのか

1991年11月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):七人の侍

特集 七人の侍:対談 かわぐちかいじ×西脇英夫

特集 七人の侍:作品評

特集 七人の侍:公開当時の批評を読む

特集 七人の侍:サントラ・ガイド

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「七人の侍」

1978年11月下旬号

新譜紹介「七人の侍」「羅生門」:早坂文雄の世界を純粋に知覚できる新しいレコード

1975年10月上旬秋の特別号

グラビア:還ってきた名作 黒澤明監督 「七人の侍」

特集 「七人の侍」:1 時代劇映画の系譜にみる「七人の侍」の特異性

特集 「七人の侍」:2 「七人の侍」の黒澤明の映像主義を支えるもの

特集 「七人の侍」:3 黒澤映画は私の青春に差し込んだ陽差し

特集 「七人の侍」:4 「七人の侍」が我々に残した教訓とは?

特集 「七人の侍」:シナリオ

1971年5月上旬号

DISK 新譜紹介:七人の侍

1961年5月下旬号

「荒野の七人」と「七人の侍」:西部劇と東洋哲学について

1960年6月上旬号

旬報万年筆:「七人の侍」のアメリカ版

1954年6月下旬号

日本映画批評:七人の侍

1954年5月下旬号

黒沢明の意図と「七人の侍」の矛盾:

「七人の侍」と「君の名は・第3部」決戦記:

1954年4月下旬号

“七人の侍”最後の撮影を見る:

1954年4月上旬春の特別号

新作グラフィック:七人の侍

1954年3月上旬号

日本映画紹介:七人の侍

1954年新年特別号

日本映画スチール・コンクール参加作品:七人の侍

1953年8月下旬号

グラフィック:七人の侍

1953年8月上旬号

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

2020/02/25

2020/06/19

98点

映画館/岐阜県/イオンシネマ各務原 


エンタテイメントの全てが詰まっている

1㎜の無駄もない傑作。七人誰もが魅力的。ストーリーも飽きない。合戦シーンのダイナミズムはもちろんのこと、百姓の苦難としたたかさ、武士のキリリとしたたたずまい、ロマンス、ユーモアなど、エンターテインメントの全てが詰まっている。

2020/05/29

100点

映画館 


観るか観ないかで人生が変わる映画

映画館で5回観ましたが、何度観てもすごい映画です。俳優も監督、撮影も良いのですが、何よりも三人で書いた脚本が素晴らしいのでしょう。
 最後の雨のシーンは世界映画史上、屈指の出来です。この映画を観るか観ないかで人生が変わるほどのとてつもない映画だと思います。
 午前十時の映画で上映された本編は4kデジタル処理されていて三船さんのセリフも聞き取りやすくなっていました。

2020/05/28

2020/05/28

90点

VOD/U-NEXT 


ただただ凄い映画

4年ぶり4回目? 5回目? の鑑賞。これまでで最も感銘を受けた。特に仲間を集める前半部分は、今回が一番楽しめた。ただただ凄い映画! 光と影のコントラスト、舞い上がる土埃、殴りつけるような豪雨、それをとらえる考え抜かれた構図、画面に映るすべてが見事。三船敏郎が素晴らしすぎて、言葉がない。

2020/05/20

100点

購入 


百姓たちの戦い

ネタバレ

日本映画史上の最高傑作とも言われる黒澤明監督の代表作。
野武士に襲われる百姓たちの村を七人の侍が守るという分かりやすくシンプルなストーリー。難しいことを考えずに楽しめるエンターテイメント作品としては最高の出来だと思う。
この時代に作られた映画は神懸かったものが多いが、特に『七人の侍』は映像、音楽、役者どれを取っても凄みがあって観ていて魂が震えるような感動を覚える。
決して百姓を野武士に略奪されるだけの弱い存在として描いているわけではなく、むしろこの作品の主役は侍ではなく百姓たちだと思わせるぐらいに色々な表情を持たせて描いているところが素晴らしい。
野武士の襲撃を知った百姓たちが知恵を出し合い、金は出せないが腹一杯飯を食わせるという条件だけで侍を雇おうという意見にまとまり、利吉、万造、茂助、与平の四人が代表で町に繰り出す。
町を浪人が行き交う場面の何とも言えない高揚感が素晴らしい。
案の定、名誉のためでも金のためでもない百姓の頼みなど聞く耳も持たない侍たちの態度に途方に暮れる四人。
侍に食べさせるための米は持っていても、自分たちは饅頭ひとつ買うことも出来ない。
このとことんまで追い詰められた彼らの悲壮感が高まれば高まるほど、先の展開に期待してしまう。
盗人から人質を鮮やかに取り戻した島田勘兵衛の姿を見た彼らは、この方になら頼めるかもしれないと後をつけていく。しかし声をかけようにも勘兵衛の行動に一目惚れした岡本勝四郎、そして野人のような風体の菊千代が先を争うように勘兵衛に付きまとって離れない。
結果的に三人とも百姓を救うために立ち上がることになるのだが、このとても印象的な彼らの登場シーンは良く出来ていると思う。
集った七人の侍の中には華やかな容姿を持った人間はひとりもいないのだが、皆がそれぞれに個性があって面白い。
策略家で聡明な勘兵衛をリーダーに、まだ侍としては半人前の勝四郎、居合い抜きの名人久蔵、勘兵衛の弟子であった物腰の柔らかい七郎次に、勘兵衛の人柄に惹かれて一も二もなく依頼を引き受けた五郎兵衛に、皆のムードメーカー的な存在の平八。
そしてこの中に一人だけ毛色の違う百姓出の菊千代が加わっているのが、よりこの作品を魅力にしている。
侍に憧れているが百姓の思いも分かっている菊千代が、侍と百姓の間にある大きな溝を埋める役割を果たしていると言っても良いのかもしれない。
何とか苦労して侍を見つけ出し、村に帰って来た利吉たちだが、百姓たちは皆怯えてしまって出てこない。歓迎ムードに包まれると期待していたところもあった侍たちも肩透かしを食らってしまう。
この場面では百姓たちが何にでも怯える情けない存在に思われるが、実は百姓たちは強かで抜け目がない。百姓たちが落武者狩りで手に入れた甲冑や武器を見た途端に侍たちは怒りを露にする。
しかし菊千代だけは百姓の苦しさを分かっている。彼らがそうでもしなければ生きていけないのは、侍たちが彼らから搾取するからだと。
もし菊千代がいなければ、侍たちは百姓を見捨てたかもしれない。
いざ野武士を迎え撃つために策略を巡らすシーンはとても胸が高鳴る。実は戦闘シーンでは侍たちは色々と知恵を貸すが、野武士を追い詰めて槍で突き殺すのはほとんどが百姓たちだ。
生きるために、村を守るために鬼のような形相で野武士を追い詰める百姓たち。野武士も殺されまいと必死に応戦するが、束になった百姓たちには敵わない。野武士の恐怖心が観ているこちらにも伝わってくる凄惨なシーンの連続だ。
度重なる襲撃にも耐え続ける侍と百姓たちだが、武勲を挙げようと単身で敵地に乗り込んだ菊千代のせいで陣形は乱れてしまう。そして集った侍たちも一人ずつ命を落としていく。
皆のムードメーカーであり、戦意を高揚させるために旗を作った平八が最初に死んでしまうのはとても皮肉なものだと思った。
勝四郎が素晴らしい人だと惚れ込んだ久蔵も銃弾に倒れる。
彼が夜の闇に紛れて敵から火縄銃を奪ってくるシーンはとても印象的だった。
勘兵衛は人を守れるものこそ自分を守ることも出来るのだと百姓たちに教え諭すが、侍たちは皆人のために尽くして死んでいってしまう。
最後の大雨の中の決戦の迫力は凄まじい。
火縄銃に撃たれた菊千代が、敵の大将格と相討ちになるシーンは心にずしりと響いた。
結局侍で生き残ったのは勘兵衛、七郎次、勝四郎だけで、勘兵衛はまたしても負け戦だったなと七郎次に呟く。勝ったのは百姓たちだと。
勘兵衛役の志村喬に菊千代役の三船敏郎はさすがだなと思える存在感だったが、個人的には百姓たちの印象がとても強かった。
中でもへらへらしていて頼りなくいつも菊千代に怒鳴られている与平役の左卜全に、心の中に野武士への憎悪を隠し持った利吉役の土屋嘉男が素晴らしい。
男ばかりの映画だが勝四郎が恋する津島恵子演じる史乃の凛とした佇まいに、出番は少ないが野武士に囚われている利吉の嫁を演じた島崎雪子の憂いを帯びた表情が忘れられない。
野武士の砦に火が放たれた時に、驚愕の表情を浮かべるものの、野武士に知らせようとせずに不適な笑みを浮かべる姿に、男には出せない凄みを感じた。
語り出せばキリがないが、これほどシナリオからキャスティング、カメラワーク、音楽に何から何まで完璧な作品は他にないと思う。
欲を言えば台詞がもう少し聞き取り安ければと思うが、ストーリーがシンプルなだけにさほど不都合もなく、それすら作品に緊張感を与えているようで、ある意味リアルに感じられた。

2020/05/04

2020/05/04

90点

購入/ブルーレイ 
字幕


見応えたっぷり

30年ぶりくらいに見直すことができた。今回はブルーレイの高画質・修正版で。聞き取りにくいセリフも、日本語字幕をつけることによってよりストーリーや芝居に集中できて、あらためて物凄い作品であることに衝撃を受ける。とにかく、全てのシーンが見応えたっぷり。なんでこんな贅沢な映画が作れたのか。3時間を超える映画をじっくりゆっくり家で堪能できる幸せ。古臭い設定ではあるものの、退屈する瞬間のない、奇跡の映画です。

2020/03/14

2020/04/18

100点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


全シーン名場面。

映画100年。これを超える映画は出ていない。全編全シーンが名場面によって成り立っている。映画の鼓動が脈打ち、何度見ても、そのすばらしさにほれぼれする。