七人の侍

しちにんのさむらい|Seven Samurai|Seven Samurai

七人の侍

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レビューの数

165

平均評点

90.1(1138人)

観たひと

1811

観たいひと

312

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/4/26
上映時間 207分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
橋本忍 
小国英雄 
製作本木莊二郎 
撮影中井朝一 
撮影助手斎藤孝雄 
美術松山崇 
美術助手村木与四郎 
美術監修前田青邨 
江崎孝坪 
美術小道具浜村幸一 
音楽早坂文雄 
録音矢野口文雄 
録音助手上原正直 
音響効果三縄一郎 
照明森茂 
照明助手金子光男 
編集岩下広一 
衣裳山口美江子(京都衣裳) 
結髪中条みどり 
粧髪山田順次郎 
演技事務中根敏雄 
製作担当根津博 
製作係島田武治 
監督助手チーフ堀川弘通 
助監督清水勝弥 
広沢栄 
田実泰良 
金子敏 
記録野上照代 
スチル副田正男 
剣術指導杉野嘉男(日本古武道振興会) 
流鏑馬指導金子家教(二本弓馬会範士) 
遠藤茂(二本弓馬会範士) 
経理浜田祐示 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演志村喬 勘兵衛
稲葉義男 五郎兵衛
宮口精二 久蔵
千秋実 平八
加東大介 七郎次
木村功 勝四郎
三船敏郎 菊千代
高堂国典 儀作
左卜全 与作
小杉義男 茂助
藤原釜足 万造
土屋嘉男 利吉
島崎雪子 利吉女房
榊田敬治 伍作
津島恵子 志乃
三好栄子 久右衛門の妻
熊谷二良 儀作の息子
登山晴子 儀作の息子の嫁
清水元 蹴飛ばす浪人
多々良純 人足
渡辺篤 饅頭売
上山草人 琵琶法師
小川虎之助 祖父
安芸津融 亭主
千石規子 女房
千葉一郎 僧侶
東野英治郎 盗人
田崎潤 大兵の侍
上田吉二郎 斥候A
谷晃 斥候B
高原駿雄 鉄砲の野武士
山形勲 鉄扇の浪人
大村千吉 逃亡する野武士
成田孝 逃亡する野武士
仲代達矢 街を歩く浪人(クレジット無し)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「生きる」に次ぐ黒澤明監督作品。本木莊二郎の製作になり、「生きる」のトリオ橋本忍(「花と龍 第一部」)、小国英雄(「美しき鷹」)、黒澤明(「吹けよ春風」)が協力してシナリオを書き、「プーサン」の中井朝一が撮影を担当している。音楽は「広場の孤独」の早坂文雄である。出演者は「太平洋の鷲」の三船敏郎、志村喬、「美しき鷹」の津島恵子、田崎潤「日の果て」の木村功、「求婚三人娘」の多々良純、「花と竜 第一部」「花と竜 第二部」の島崎雪子、千石規子、「秩父水滸伝」の高堂国典などのほか、俳優座の東野栄治郎、土屋嘉男など新劇人が出演している。前半107分・(休憩5分)・後半95分。後に海外向けに短縮版も黒澤監督本人により作られた。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞、1954年度キネマ旬報ベスト・テン3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、負ければ村中皆殺しだ。村を守るには侍を傭うことだ、長老儀作の決断によって茂助、利吉等は侍探しに出発した。智勇を備えた歴戦の古豪勘兵衛の協力で五郎兵衛、久蔵、平八、七郎次、勝四郎が選ばれた。菊千代は家族を野武士に皆殺しにされた百姓の孤児で野性そのままの男である。村人は特に不安を感じていたが、菊千代の行動によってだんだん理解が生れていった。村の防衛体勢は整えられ戦闘訓練が始った。刈入れが終ると野武士の襲撃が始り、物見の三人を久蔵、菊千代が倒した。利吉の案内で久蔵、菊千代、平八が夜討を決行し火をかけた。山塞には野武士に奪われた利吉の恋女房が居た。彼女は利吉の顔を見ると泣声をあげて燃える火の中に身を投じた。この夜敵十人を斬ったが、平八は種カ島に倒れた。夜が明けると野武士は村を襲って来た。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って村を死守した。美しい村の娘志乃は男装をさせられていたが、勝四郎にその秘密を知られ二人の間には恋が芽生えた。決戦の前夜、志乃は勝四郎を納屋に誘い二人の体はもつれ合って藁の中へ倒れた。翌朝、十三騎に減った野武士の一団が雨の中を村になだれこんだ。斬り込んだ侍達と百姓達は死物狂いで闘い、久蔵、五郎兵衛が倒れた。怒りに燃えた菊千代は最後の一人を屋根に追いつめたが、敵の弾をうけ、差しちがえて討死した。野武士は全滅した。しかし百姓も数人倒れ、七人の侍の中四人が死んだ。新しい土鰻頭の前に立った勘兵衛、七郎次、勝四郎は、六月の爽やかな風の中で働いている百姓達を静かに眺めた。志乃も何かを振り捨てるように大声で田植唄をうたっていた。「勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない。」田の面をみながら勘兵衛がつぶやいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016年10月下旬号

製作レポート「七人の侍」4Kデジタルリマスター版:

2000年4月下旬号

企画特集 華麗なるフィギュアの世界へ!:「七人の侍」がフィギュアで登場!

1998年臨時増刊 黒澤明と木下惠介

文献再現・若き日の黒澤明、木下恵介:志村喬x三船敏郎x加東大介x木村功x千秋実x宮口精二x稲葉義男x黒澤明 馬と暗闇と鮒「七人の侍」伊豆の一日

1997年臨時増刊 天晴れ!時代劇

時代劇探究:さいとう・たかをインタビュー あくまでも「七人の侍」と「用心棒」の黒澤ファンなのです

1997年臨時増刊 宮崎駿と「もののけ姫」とスタジオジブリ

評論 宮崎駿と黒澤明:「もののけ姫」は「七人の侍」を越えられたのか

1991年11月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):七人の侍

特集 七人の侍:対談 かわぐちかいじ×西脇英夫

特集 七人の侍:作品評

特集 七人の侍:公開当時の批評を読む

特集 七人の侍:サントラ・ガイド

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「七人の侍」

1978年11月下旬号

新譜紹介「七人の侍」「羅生門」:早坂文雄の世界を純粋に知覚できる新しいレコード

1975年10月上旬秋の特別号

グラビア:還ってきた名作 黒澤明監督 「七人の侍」

特集 「七人の侍」:1 時代劇映画の系譜にみる「七人の侍」の特異性

特集 「七人の侍」:2 「七人の侍」の黒澤明の映像主義を支えるもの

特集 「七人の侍」:3 黒澤映画は私の青春に差し込んだ陽差し

特集 「七人の侍」:4 「七人の侍」が我々に残した教訓とは?

特集 「七人の侍」:シナリオ

1971年5月上旬号

DISK 新譜紹介:七人の侍

1961年5月下旬号

「荒野の七人」と「七人の侍」:西部劇と東洋哲学について

1960年6月上旬号

旬報万年筆:「七人の侍」のアメリカ版

1954年6月下旬号

日本映画批評:七人の侍

1954年5月下旬号

黒沢明の意図と「七人の侍」の矛盾:

「七人の侍」と「君の名は・第3部」決戦記:

1954年4月下旬号

“七人の侍”最後の撮影を見る:

1954年4月上旬春の特別号

新作グラフィック:七人の侍

1954年3月上旬号

日本映画紹介:七人の侍

1954年新年特別号

日本映画スチール・コンクール参加作品:七人の侍

1953年8月下旬号

グラフィック:七人の侍

1953年8月上旬号

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

2018/01/18

2018/01/19

90点

購入/DVD 


緻密に計算された壮絶な娯楽大作。他に言葉が見つからない。「してやられた。」と、見るたびに思う。

2002/05/16

2018/01/03

80点

購入/DVD 


いややっぱり面白い!

脚本、役者、セット(野伏たちのねぐらはちょっとリアリティーに欠けるが)、とにかく完成度が高くすごいエネルギーを感じる。

2018/01/02

2018/01/03

100点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


やっぱり飽きない

ネタバレ

三船敏郎さんがいなければ真面目過ぎて飽きてしまうだろうし、
侍であり農民である三船さんが居なければ成り立たない

弱者を守る義の侍

伝令役の役回りが居たり、プライベートライアンの最後の闘いのシーンもここから影響受けているのかな

2015/01/03

2018/01/03

100点

購入/ブルーレイ 


「個性豊かな人間描写」と「活劇」の共存

1980年5月25日、鑑賞。(初見はテアトル東京。その後ACTミニシアターなどでも観ている。)
映画館、DVD、ブルーレイなどで、何回観たかわからないほど観ている。

黒澤明監督の最高傑作のひとつ。
七人の雇われ侍の個性豊かな描写、農民の挙動も並行して描きながら、野武士との戦いを繰り広げる活劇として、世界に誇る作品となった。

物語は、野武士に収穫期の米などを奪われそうになった農民が困るところから始まる。
農民の重鎮(高堂国典が熱演!)が「侍、雇うだ!腹の減った侍、雇うだ!」なる名セリフ。
農民は町で雇う侍を探す。(後年有名になるが、この通行人の侍の一人に仲代達矢が居る。但し、名前のクレジット無し)
そして七人の個性的な侍を見つける、…というか三船敏郎演じる菊千代は勝手に付いてくる。このあたり、笑いを誘う。
この七人の侍が個性的であり、人間性を信頼される侍=勘兵衛(志村喬)、研ぎ澄まされた剣豪=久蔵(宮口精二)、まだ少年の様な侍=勝四郎(木村功)など、出会いの場面から仲間になるまでの流れが楽しい。

農村に戻ると、村人は侍を怖がって出てこないが、板木を鳴らしたら農民たちは「おさむれー様、おさむれー様…」と出てくる。菊千代が笑わせてくれる。

農民の戦い方練習では、農民の一人(左卜全)がイイ味を出して、楽しい。

野武士がやって来るシーンは、ど迫力!
そして、様々なシチュエーションで戦いが始まる……といった流れで、大雨の中での決戦に至るまで、クライマックス的な場面ばかり。

実に見事な作品であり、こんな凄くて楽しい映画は、なかなか無い。

<映倫No.988>

2017/12/31

2018/01/01

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


タイムスリップものとして

もう何回もみてるし,今さら私ごときがこの映画の評をすることもないと思っても,やっぱり発見もあり,面白く.まず,この映画,中世末から近世をテーマにしているが,まさに近代映画であって,ばりばりの戦後映画なんだということを確認している.戦後第2世代ぐらいの私からみると,もうその30年間~でもとんでもないタイムラグがあるのだけど,この農民は近代以降の農民生活様式を基盤にしていて,そこに一見中世風な侍がタイムスリップか救済の夢の様に挿入されるという構成.まあ,終戦後10年やや顔や体に丸みを帯びてきた俳優が演じる時点で無理があるのだけど,近世末などに盗撮された農民階級の容姿とはだいぶ異なり,衣装や髪型にもフィクショナルな洋装もある.ちなみにこの衣装に関わった江崎孝坪は高遠の出身.もちろん身体まわりの虚構は,建築や村の構造にも影響を及ばさずにはいない.ただ建築の材料のエイジング加減がもの凄い.一朝一夕にこの材料はつくれるものではなく,古材を寄せたのだと思うが,この木の痩せ加減が作る直線的な陰翳がこの作品にを特異なディメンションへ送り出している.村の構成は山の上からのロングショットをみると中央に広場を配し,その周りにやや楕円に,家の大小はあるにせよ,重心から均等に家屋は配置している.山村では日照や水の差配の関係から,あまりこうゆう形はないのだけど,映画的で共産的でもある.どう考えるか.町場の大道の幅などからえられる断面もかなり実際との相違を感じるが,屋内の板間の高さはどうなのだろう.自分の感覚だと土間からの高さが一尺もないぐらいのレベルに据えられているように見え,ほぼ土間の延長のように感じる低さ.私が参考例を知らなすぎるのかもしれない.戦前に洋画を学んだ黒澤らしいのは,尻のショットか.男女問わず,造形的な尻をカメラで見事に射抜いている.それは人間に限らず馬にも及んでいる.この尻の丸みは近世の島国の美術だけからは導けないもの.西欧の画と彫刻の影響を強く感じる.石の美しさにも感嘆.村の石積みはロケなのかセットなのか,きちんと従来の技術が伝わってくる.前半のシーンでも丘の上の石碑が抜かれてショットがあるけど,面白く笠石を載せている.いまはもうあの形は見れない,あれは映画の虚構や造形ではないと思う.竹槍はよく分からないが,手回りの厚鎌,備中や麦打ちなどももう失われかけている.この花園も人工的でいい.馬については,近世から近代初期に日本にきた外国人がよく驚いているのだけど,この映画にはそういう馬はたぶん出ていない.これは時代劇映像の歴史を通じていえることかもだが.ノブセリのログハウス風の合掌アジトが燃えるところもいいな.木造(草も含む)の家構成はたぶんそもそも燃焼の材積やそのメタファーであったのだと思うけど,その雰囲気が出ている.村を城とするのもむしろそっちが本筋.でもこの村,よく見ると,家屋まわりに10-15mの針葉樹を残していて,これは伝統というか1960年代ぐらいまでの山村には一般的だった,うちの村もそうだけど,まだ部分的にこの針葉樹は残っている.外国人がこの映画も含めた黒澤の侍映画を観てどう感じるか分からないが,木,草,石,土,風,水,火のエレメントに,本当に圧倒される.この原始性や始原性へオリエンタルな眼差しが注がれているのではないだろうか.この鉄砲の音とか.どう録音したのか.ちゃんとエコーというか返りというか反響がある.今,谷あいでたまに聞く猟師の銃声もほぼこの響き方に近い.黒澤か黒澤組は耳も冴えている.熊楠を読んでいると,本当に侍や武士の物語はいわゆる「浄の男道」みたいな情を前提にしないと成立しないのだけど,黒澤あたりにはまだそのゲイや芸の伝統が生きている.今はBL的なところに回収され,正当な時代劇は知らん顔してるけど.人物的なところでいうと,大雑把には勢力どうしがわさわさ群集しているだけといえばそれまでなんだけど,2人,3人,4人,それと多とかいう要素の組み合わせで撮る構図が本当に気持ちいいぐらい決まっている.真横顔のプロフィールの撮り方もかなりいい.確かに現代の耳からすると,この半世紀以上前に記録されたセリフはかなり通じにくいだろうと思う.そんなに変わっていないと思われている近代日本語でも,語彙や語尾,スピードなどの口語の特徴がそれだけ変化してしまっている.表情というか顔の骨格,つまり声帯もだと思うが.このノブセリが押し寄せ駆け下りてくる山道の幅にも注目したい.ただ駄をつけて運搬するだけの道なら,この幅はいらない.木材を馬で引くか人が引くかして下ろした形跡がある.まあ,映画用の虚構かもしれないが.最後の田植えシーンも,その前の戦闘シーンとの対比と類似でよく効いている.そのまま「生きる」とも比較したいのだけど,いろいろと.

2017/12/31

2017/12/31

100点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


やっぱり観た

あの名場面が観たくて、あの名セリフが聞きたくてやっぱり観てしまった。