七人の侍

しちにんのさむらい|Seven Samurai|Seven Samurai

七人の侍

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レビューの数

221

平均評点

89.8(1458人)

観たひと

2153

観たいひと

352

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基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/4/26
上映時間 207分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
橋本忍 
小国英雄 
製作本木莊二郎 
撮影中井朝一 
撮影助手斎藤孝雄 
美術松山崇 
美術助手村木与四郎 
美術監修前田青邨 
江崎孝坪 
美術小道具浜村幸一 
音楽早坂文雄 
録音矢野口文雄 
録音助手上原正直 
音響効果三縄一郎 
照明森茂 
照明助手金子光男 
編集岩下広一 
衣裳山口美江子(京都衣裳) 
結髪中条みどり 
粧髪山田順次郎 
演技事務中根敏雄 
製作担当根津博 
製作係島田武治 
監督助手チーフ堀川弘通 
助監督清水勝弥 
広沢栄 
田実泰良 
金子敏 
記録野上照代 
スチル副田正男 
剣術指導杉野嘉男(日本古武道振興会) 
流鏑馬指導金子家教(二本弓馬会範士) 
遠藤茂(二本弓馬会範士) 
経理浜田祐示 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演志村喬 勘兵衛
稲葉義男 五郎兵衛
宮口精二 久蔵
千秋実 平八
加東大介 七郎次
木村功 勝四郎
三船敏郎 菊千代
高堂国典 儀作
左卜全 与作
小杉義男 茂助
藤原釜足 万造
土屋嘉男 利吉
島崎雪子 利吉女房
榊田敬治 伍作
津島恵子 志乃
三好栄子 久右衛門の妻
熊谷二良 儀作の息子
登山晴子 儀作の息子の嫁
清水元 蹴飛ばす浪人
多々良純 人足
渡辺篤 饅頭売
上山草人 琵琶法師
小川虎之助 祖父
安芸津融 亭主
千石規子 女房
千葉一郎 僧侶
東野英治郎 盗人
田崎潤 大兵の侍
上田吉二郎 斥候A
谷晃 斥候B
高原駿雄 鉄砲の野武士
山形勲 鉄扇の浪人
大村千吉 逃亡する野武士
成田孝 逃亡する野武士
仲代達矢 街を歩く浪人(クレジット無し)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「生きる」に次ぐ黒澤明監督作品。本木莊二郎の製作になり、「生きる」のトリオ橋本忍(「花と龍 第一部」)、小国英雄(「美しき鷹」)、黒澤明(「吹けよ春風」)が協力してシナリオを書き、「プーサン」の中井朝一が撮影を担当している。音楽は「広場の孤独」の早坂文雄である。出演者は「太平洋の鷲」の三船敏郎、志村喬、「美しき鷹」の津島恵子、田崎潤「日の果て」の木村功、「求婚三人娘」の多々良純、「花と竜 第一部」「花と竜 第二部」の島崎雪子、千石規子、「秩父水滸伝」の高堂国典などのほか、俳優座の東野栄治郎、土屋嘉男など新劇人が出演している。前半107分・(休憩5分)・後半95分。後に海外向けに短縮版も黒澤監督本人により作られた。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞、1954年度キネマ旬報ベスト・テン3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、負ければ村中皆殺しだ。村を守るには侍を傭うことだ、長老儀作の決断によって茂助、利吉等は侍探しに出発した。智勇を備えた歴戦の古豪勘兵衛の協力で五郎兵衛、久蔵、平八、七郎次、勝四郎が選ばれた。菊千代は家族を野武士に皆殺しにされた百姓の孤児で野性そのままの男である。村人は特に不安を感じていたが、菊千代の行動によってだんだん理解が生れていった。村の防衛体勢は整えられ戦闘訓練が始った。刈入れが終ると野武士の襲撃が始り、物見の三人を久蔵、菊千代が倒した。利吉の案内で久蔵、菊千代、平八が夜討を決行し火をかけた。山塞には野武士に奪われた利吉の恋女房が居た。彼女は利吉の顔を見ると泣声をあげて燃える火の中に身を投じた。この夜敵十人を斬ったが、平八は種カ島に倒れた。夜が明けると野武士は村を襲って来た。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って村を死守した。美しい村の娘志乃は男装をさせられていたが、勝四郎にその秘密を知られ二人の間には恋が芽生えた。決戦の前夜、志乃は勝四郎を納屋に誘い二人の体はもつれ合って藁の中へ倒れた。翌朝、十三騎に減った野武士の一団が雨の中を村になだれこんだ。斬り込んだ侍達と百姓達は死物狂いで闘い、久蔵、五郎兵衛が倒れた。怒りに燃えた菊千代は最後の一人を屋根に追いつめたが、敵の弾をうけ、差しちがえて討死した。野武士は全滅した。しかし百姓も数人倒れ、七人の侍の中四人が死んだ。新しい土鰻頭の前に立った勘兵衛、七郎次、勝四郎は、六月の爽やかな風の中で働いている百姓達を静かに眺めた。志乃も何かを振り捨てるように大声で田植唄をうたっていた。「勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない。」田の面をみながら勘兵衛がつぶやいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016年10月下旬号

製作レポート「七人の侍」4Kデジタルリマスター版:

2000年4月下旬号

企画特集 華麗なるフィギュアの世界へ!:「七人の侍」がフィギュアで登場!

1998年臨時増刊 黒澤明と木下惠介

文献再現・若き日の黒澤明、木下恵介:志村喬x三船敏郎x加東大介x木村功x千秋実x宮口精二x稲葉義男x黒澤明 馬と暗闇と鮒「七人の侍」伊豆の一日

1997年臨時増刊 天晴れ!時代劇

時代劇探究:さいとう・たかをインタビュー あくまでも「七人の侍」と「用心棒」の黒澤ファンなのです

1997年臨時増刊 宮崎駿と「もののけ姫」とスタジオジブリ

評論 宮崎駿と黒澤明:「もののけ姫」は「七人の侍」を越えられたのか

1991年11月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):七人の侍

特集 七人の侍:対談 かわぐちかいじ×西脇英夫

特集 七人の侍:作品評

特集 七人の侍:公開当時の批評を読む

特集 七人の侍:サントラ・ガイド

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「七人の侍」

1978年11月下旬号

新譜紹介「七人の侍」「羅生門」:早坂文雄の世界を純粋に知覚できる新しいレコード

1975年10月上旬秋の特別号

グラビア:還ってきた名作 黒澤明監督 「七人の侍」

特集 「七人の侍」:1 時代劇映画の系譜にみる「七人の侍」の特異性

特集 「七人の侍」:2 「七人の侍」の黒澤明の映像主義を支えるもの

特集 「七人の侍」:3 黒澤映画は私の青春に差し込んだ陽差し

特集 「七人の侍」:4 「七人の侍」が我々に残した教訓とは?

特集 「七人の侍」:シナリオ

1971年5月上旬号

DISK 新譜紹介:七人の侍

1961年5月下旬号

「荒野の七人」と「七人の侍」:西部劇と東洋哲学について

1960年6月上旬号

旬報万年筆:「七人の侍」のアメリカ版

1954年6月下旬号

日本映画批評:七人の侍

1954年5月下旬号

黒沢明の意図と「七人の侍」の矛盾:

「七人の侍」と「君の名は・第3部」決戦記:

1954年4月下旬号

“七人の侍”最後の撮影を見る:

1954年4月上旬春の特別号

新作グラフィック:七人の侍

1954年3月上旬号

日本映画紹介:七人の侍

1954年新年特別号

日本映画スチール・コンクール参加作品:七人の侍

1953年8月下旬号

グラフィック:七人の侍

1953年8月上旬号

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

2020/02/20

2020/02/20

90点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 


七人の侍

二回めは「午前10時の映画祭10」で観た。大部分の内容を忘れていた。野武士のドンは東野英二郎だったのか。

2000年代

2020/02/20

90点

映画館/東京都/新文芸坐 


七人の侍

いわずと知れた日本映画の傑作。新文芸坐のこけら落しで観た。その時農民役で出演の土屋嘉男さんのトークショーがあり、後に出版本にサインしてもらった思い出がある。

2020/02/16

2020/02/20

100点

映画館/埼玉県/MOVIX三郷 


全てが超越している映画

既に何回か観ているのに、完璧な絵の構図に圧倒される。何処でフィルムを止めても絵になっている。台詞も練り込まれ、全く色褪せずに観る者にメッセージを叩きつける。しかし、そんな講釈や生涯のベスト1とかいう讃えなど吹き飛ばす圧倒的な面白さ!最後の土砂降りの中の戦いなんて、演技ではなく、修羅場で本当に戦ってる!永遠に世界中の人々に観続けられる映画だ。

2020/02/19

2020/02/19

100点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズららぽーと横浜 


娯楽映画ではありません。だけでは無いと思います。

午前10時の映画祭も終わるので、この映画を劇場で観ることは当面無い。もしかしたら最後かもしれない。万全の体調で観た。

好きな映画ではあるが、これまでベタ褒めしたことは無かったのだが、この映画は紛れもなく傑作であると再認識した。

この映画は3つの側面がある。

一つは、勧善懲悪の合戦活劇である。ワクワクする。

最初に勘兵衛が腕のある侍を選別していくくだり
村を城に見たて、戦の計画を立てるくだり
野武士を、一騎ずつ引き込み取り囲むなど数々の戦術
なかなか減らない野武士を一人ずつ×印をつけていくくだり
楽しくて堪らない。
ここを踏襲したのが、荒野の7人

もう一つの側面は弱者に潜む残虐性、一般大衆の持つ無意識の狂気の物語である。

いつも虐げられ、怯えて暮らし、弱者であることを訴えて暮らす百姓。
しかし、実態は、落武者狩りをし、生け捕りにした野武士が降参し命乞いをしても長老自らが殺しを命じ。
米が無い無いと言いながら、酒も米も武器も鎧も何でも持ってる。
自分たちの為に死んだ侍を悼むことなく幸せそうに田植えをする。

野武士は、一人で居ては落武者狩りに合う恐怖から集団化し、復讐として百姓を殺すという循環が確実にある。
七人の侍も決して恵まれた身分では無い。いつ落武者狩りに会うか分からない。久蔵をして「俺はあの百姓たちを斬りたくなった」と言わしめる。

これは、いつの世も変わらぬ人間の業である。
弱者であることを正義のように、権利だけ主張する。そうした無責任な弱者が匿名SNSでみせる残虐性。
この百姓なみの無意識の残虐性を現代の人間もきちんと意識しないといけないと思う。
それが人間の業だけに厄介なのだ。

三つ目の側面。
それは人情である。安易な表現だが、今回、何度もうるっとなった。

侍を探す百姓を馬鹿にしていた博打打ちが、百姓の頼みを固辞する勘兵衛に突っかかるシーンだけでも美しい。

何より菊千代が美しい。

百姓の残虐性に嫌気の差した六人の侍に対し、その残虐性を生んだのは侍じゃあないかと食ってかかる姿。
平八が死んだとき、彼の作った旗を持って屋根に上る姿。
五郎兵衛の死を自分の責任と感じ、落ち込み、酒を貪り飲む姿。
実に美しい。人間臭い。

この粗暴な男の、汚さと優しさ、カッコよさは寅さんに通じる日本人の憧れる姿なんだな。と思った。

いろいろな側面をもって、3時間を超える物語を全く無駄にしない。

日本映画で、(今時点唯一の)100点映画である。

もちろん僕基準で

2020/02/16

2020/02/19

90点

映画館/東京都/TOHOシネマズ日本橋 


菊千代~!

映画館では2度目の鑑賞。テレビでも見たと思う。通算で何度見たかは不明。
やっぱり三船敏郎はいいなあ。菊千代がかわいくてたまらない。
「パラサイト半地下の家族」を見た直後での今回の鑑賞で感じたのは、階層があり格差がある社会は、形は変われどもこの時代からずっと続いているということ。一番響いたセリフは勘兵衛の「人を守ってこそ、自分も守れる。己のことばかり考えるやつは、己をも滅ぼすやつだ!」自分だけよければいいは、結局自分にブーメランのように帰ってくるんだよ、人であろうと、国であろうと。近頃いろんな国がそういう方向に進んでいるけど、それは世界を滅ぼすよとそんなことまで考えてしまった。
前半がいささか長いなあと思ったが、戦のシーンは圧倒的な迫力。息を詰めて見入ってしまった。

2020/02/17

2020/02/17

-点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 


「七郎次」

人に仕えるということは自分自身が主体性を失うことではない。昔からある「滅私奉公」という言葉がそのあたりをわかりづらくしているが、本当に人に仕えるという業は「滅私奉公」ではなく、「男の一つの職業」であると言えるほど尊いものだ。この映画の中で加東大介演じる七郎次は、まさにそれを体現している。

この男、持ち前の「潔さ」が、逆に戦乱の世にあって我が身を守ることにつながったのではないだろうか?百姓や侍たちへの受け応えにその美学が光る。

腹心、ではない。あくまでも主人に仕えるというスタンス。仕えるその対象が勘兵衛であろう。「惚れ込んで」を越えて「敬意」を抱いて尽くしている。むしろ腹心、参謀役は五郎兵衛。そんな中、五郎兵衛に嫉妬せず腹心をも立てている。七郎次こそ集団の中で自らのポジションをわきまえている大人と言える。

七郎次は寡黙。人情味がある一方で余計なことは決して口にしない。主君に仕えるものの人生訓としてそのあたり、何かあるのだろう。常に語りかけられて受け応えをする立場。勘兵衛が「来るか?」と聞くと「はい」。「今度こそダメかもしれんぞ」と畳みかけても、潔く微笑みながら「はい」。そして戦を終えて勘兵衛が、「また生き残ったな」と声をかけると肩を息をしながら「はい」。この七郎次の「潔さ」が作品の随所で光り輝いている。