七人の侍

しちにんのさむらい|Seven Samurai|Seven Samurai

七人の侍

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レビューの数

158

平均評点

90.1(1105人)

観たひと

1782

観たいひと

306

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/4/26
上映時間 207分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
橋本忍 
小国英雄 
製作本木莊二郎 
撮影中井朝一 
撮影助手斎藤孝雄 
美術松山崇 
美術助手村木与四郎 
美術監修前田青邨 
江崎孝坪 
美術小道具浜村幸一 
音楽早坂文雄 
録音矢野口文雄 
録音助手上原正直 
音響効果三縄一郎 
照明森茂 
照明助手金子光男 
編集岩下広一 
衣裳山口美江子(京都衣裳) 
結髪中条みどり 
粧髪山田順次郎 
演技事務中根敏雄 
製作担当根津博 
製作係島田武治 
監督助手チーフ堀川弘通 
助監督清水勝弥 
広沢栄 
田実泰良 
金子敏 
記録野上照代 
スチル副田正男 
剣術指導杉野嘉男(日本古武道振興会) 
流鏑馬指導金子家教(二本弓馬会範士) 
遠藤茂(二本弓馬会範士) 
経理浜田祐示 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演志村喬 勘兵衛
稲葉義男 五郎兵衛
宮口精二 久蔵
千秋実 平八
加東大介 七郎次
木村功 勝四郎
三船敏郎 菊千代
高堂国典 儀作
左卜全 与作
小杉義男 茂助
藤原釜足 万造
土屋嘉男 利吉
島崎雪子 利吉女房
榊田敬治 伍作
津島恵子 志乃
三好栄子 久右衛門の妻
熊谷二良 儀作の息子
登山晴子 儀作の息子の嫁
清水元 蹴飛ばす浪人
多々良純 人足
渡辺篤 饅頭売
上山草人 琵琶法師
小川虎之助 祖父
安芸津融 亭主
千石規子 女房
千葉一郎 僧侶
東野英治郎 盗人
田崎潤 大兵の侍
上田吉二郎 斥候A
谷晃 斥候B
高原駿雄 鉄砲の野武士
山形勲 鉄扇の浪人
大村千吉 逃亡する野武士
成田孝 逃亡する野武士
仲代達矢 街を歩く浪人(クレジット無し)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「生きる」に次ぐ黒澤明監督作品。本木莊二郎の製作になり、「生きる」のトリオ橋本忍(「花と龍 第一部」)、小国英雄(「美しき鷹」)、黒澤明(「吹けよ春風」)が協力してシナリオを書き、「プーサン」の中井朝一が撮影を担当している。音楽は「広場の孤独」の早坂文雄である。出演者は「太平洋の鷲」の三船敏郎、志村喬、「美しき鷹」の津島恵子、田崎潤「日の果て」の木村功、「求婚三人娘」の多々良純、「花と竜 第一部」「花と竜 第二部」の島崎雪子、千石規子、「秩父水滸伝」の高堂国典などのほか、俳優座の東野栄治郎、土屋嘉男など新劇人が出演している。前半107分・(休憩5分)・後半95分。後に海外向けに短縮版も黒澤監督本人により作られた。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞、1954年度キネマ旬報ベスト・テン3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、負ければ村中皆殺しだ。村を守るには侍を傭うことだ、長老儀作の決断によって茂助、利吉等は侍探しに出発した。智勇を備えた歴戦の古豪勘兵衛の協力で五郎兵衛、久蔵、平八、七郎次、勝四郎が選ばれた。菊千代は家族を野武士に皆殺しにされた百姓の孤児で野性そのままの男である。村人は特に不安を感じていたが、菊千代の行動によってだんだん理解が生れていった。村の防衛体勢は整えられ戦闘訓練が始った。刈入れが終ると野武士の襲撃が始り、物見の三人を久蔵、菊千代が倒した。利吉の案内で久蔵、菊千代、平八が夜討を決行し火をかけた。山塞には野武士に奪われた利吉の恋女房が居た。彼女は利吉の顔を見ると泣声をあげて燃える火の中に身を投じた。この夜敵十人を斬ったが、平八は種カ島に倒れた。夜が明けると野武士は村を襲って来た。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って村を死守した。美しい村の娘志乃は男装をさせられていたが、勝四郎にその秘密を知られ二人の間には恋が芽生えた。決戦の前夜、志乃は勝四郎を納屋に誘い二人の体はもつれ合って藁の中へ倒れた。翌朝、十三騎に減った野武士の一団が雨の中を村になだれこんだ。斬り込んだ侍達と百姓達は死物狂いで闘い、久蔵、五郎兵衛が倒れた。怒りに燃えた菊千代は最後の一人を屋根に追いつめたが、敵の弾をうけ、差しちがえて討死した。野武士は全滅した。しかし百姓も数人倒れ、七人の侍の中四人が死んだ。新しい土鰻頭の前に立った勘兵衛、七郎次、勝四郎は、六月の爽やかな風の中で働いている百姓達を静かに眺めた。志乃も何かを振り捨てるように大声で田植唄をうたっていた。「勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない。」田の面をみながら勘兵衛がつぶやいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016年10月下旬号

製作レポート「七人の侍」4Kデジタルリマスター版:

2000年4月下旬号

企画特集 華麗なるフィギュアの世界へ!:「七人の侍」がフィギュアで登場!

1998年臨時増刊 黒澤明と木下惠介

文献再現・若き日の黒澤明、木下恵介:志村喬x三船敏郎x加東大介x木村功x千秋実x宮口精二x稲葉義男x黒澤明 馬と暗闇と鮒「七人の侍」伊豆の一日

1997年臨時増刊 天晴れ!時代劇

時代劇探究:さいとう・たかをインタビュー あくまでも「七人の侍」と「用心棒」の黒澤ファンなのです

1997年臨時増刊 宮崎駿と「もののけ姫」とスタジオジブリ

評論 宮崎駿と黒澤明:「もののけ姫」は「七人の侍」を越えられたのか

1991年11月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):七人の侍

特集 七人の侍:対談 かわぐちかいじ×西脇英夫

特集 七人の侍:作品評

特集 七人の侍:公開当時の批評を読む

特集 七人の侍:サントラ・ガイド

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「七人の侍」

1978年11月下旬号

新譜紹介「七人の侍」「羅生門」:早坂文雄の世界を純粋に知覚できる新しいレコード

1975年10月上旬秋の特別号

グラビア:還ってきた名作 黒澤明監督 「七人の侍」

特集 「七人の侍」:1 時代劇映画の系譜にみる「七人の侍」の特異性

特集 「七人の侍」:2 「七人の侍」の黒澤明の映像主義を支えるもの

特集 「七人の侍」:3 黒澤映画は私の青春に差し込んだ陽差し

特集 「七人の侍」:4 「七人の侍」が我々に残した教訓とは?

特集 「七人の侍」:シナリオ

1971年5月上旬号

DISK 新譜紹介:七人の侍

1961年5月下旬号

「荒野の七人」と「七人の侍」:西部劇と東洋哲学について

1960年6月上旬号

旬報万年筆:「七人の侍」のアメリカ版

1954年6月下旬号

日本映画批評:七人の侍

1954年5月下旬号

黒沢明の意図と「七人の侍」の矛盾:

「七人の侍」と「君の名は・第3部」決戦記:

1954年4月下旬号

“七人の侍”最後の撮影を見る:

1954年4月上旬春の特別号

新作グラフィック:七人の侍

1954年3月上旬号

日本映画紹介:七人の侍

1954年新年特別号

日本映画スチール・コンクール参加作品:七人の侍

1953年8月下旬号

グラフィック:七人の侍

1953年8月上旬号

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

2017/11/10

2017/11/10

99点

その他/大学の図書館 


日本映画の金字塔

ネタバレ

★★★★★
ずっと見ようと思ってたけど白黒・3時間越えで敬遠してた映画。面白かったのはいうまでもないし今ではどんな褒め言葉も手垢が付いてる気がする。ファンタジスタ三船敏郎、いぶし銀宮口精二という感じ。
三船敏郎は細かな演技指導とかなかったのに、豪快なのに繊細、武士なのに百姓、という中間的で、少し間違えば映画全体を台無しにしかねない役をそれはもう上手く演じてた。三船敏郎が緩急そのものだった。

緩急のバランスがとても良いと思う。日本で一番面白い映画かもしれないの一理ある。そこには泥臭くて臆病で狡猾ででも生きるのに必死な"ヒャクショウ達"と義侠心に満ち溢れた"サムライ達"がいた。

この映画には確かに無駄と思われるところがないし
けど一点引いたのは矛盾ではあるが三時間越え・白黒

でも今の時代でも余すところなく面白いしまあ間違いなく自信持って勧めることができるような映画。

2017/07/15

2017/10/08

90点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


世界のクロサワ

これは凄すぎるほどビックリ!
何で今までにこの作品を観てこなかったのだろう。
作品の内容は知っていたし、世界のクロサワって言うのも分かっていた。それほど多くの映画に影響を与えたんだろうなぁ。
七人の侍について、それぞれのキャストの魅力もすばらしい。特に、三船敏郎のちゃらんぽらんな雰囲気は絶妙だったなぁ。
七人の侍以上に農民たちに魅力を感じた。野武士たちから、自分たちの村を守るために侍を雇った。しかし、その侍たちを心から信じているわけでもない。そんなお互いのそれぞれの心の動きが、しっかりと伝わってきて見事な演技だった。

2016年

2017/07/30

-点

映画館/東京都/楽天地シネマズ錦糸町 


確かに面白かったです

世界のクロサワの大出世作であるのは知っていました。正直、連れや世間の人々が大絶賛する良さというものは私には分かっていないと思います。でも、最後まで楽しく観ました。

2017/07/15

2017/07/15

-点

購入 


勝四郎

たとえモノクロ画面でも百姓がキラキラと輝いて見えるのも、それに反射するように武士が輝いて見えるのも、男と女が輝いて見えるのもこの名もなき合戦(いくさ)が全て勝四郎の視点から捉えられているからではないでしょうか?もちろん撮影技法としては、『羅生門』の時のように沢山のミラーを使って役者が目を痛めるほどの光を照射している訳ですが。僕がここで言いたいキラキラは、技術じゃない。

勝四郎は高い志がありながらも精神的にはまだまだ若い。考え方や洞察力が未熟。若さ故の特長で己が感動したことをすぐに言葉にしたくて仕方がない。つまり誰かに話さなくては気が済まない初々しさがある。憧れの久兵衛が徹夜で野武士から種子島を奪いとってくると、たまりかねたかの様に「あなたは、素晴らしい人です。前からそれを言いたかったんです」とやはりキラキラした目をして告白する。

勝四郎の興奮はこれでは収まらず菊千代を相手に久兵衛が如何に素晴らしい剣豪であるかを語る。菊千代は菊千代でそれが面白くない。皮肉っぽく「あ〜わかったわかった全くおもしれ〜話だよ」とつれない対応。何でまた菊千代なんかに語るのか?若者は大人のように思いを胸にそっとしまっておくことができない。加えて下っ端同士という勝四郎の親近感がそうさせたのだろう。ここは私的には作品中一番笑えるシーン。ただこの勝四郎の一途な言葉が菊千代を失敗させ大いなる落ち込みに陥し入れるエピソードに結び付いていく。そんな大事な伏線にもなっているシーン。

勘兵衛では無いが「この手柄にも功名にもならない難しい戦」が勝四郎にとってはどれほど修行になったことだろう。七人を剣豪だけで固めるのではなくひとり未熟な若者が入っているのがいい。未熟ということは逆に言えば夢と理想に満ち溢れているということ。そんな希望に満ちた若者のキラキラとした目の輝きを黒澤は上手にキャメラにおさめることに成功した。

1980年代

2017/06/30

96点

レンタル 


斬新な時代劇

日本映画最高のエンターテイメント

2017/03/28

2017/05/29

99点

テレビ 


空前絶後の映画

村を野武士から守るために、農民に雇われた七人の侍の戦いを描く。
今回は、NHKBSでの視聴。初見は、1970年代のリバイバル上映だったと記憶。その後、数回TVで見た。毎回、圧倒される作品である。今回初めて、感想を記す。頭にあるものを文字に起こすと、自身の思考がいかに曖昧であったかを思い知らされ、冷や汗が出る。推敲に手間取り、数日を要した。以下、今の感想である。

これ以前の日本のチャンバラ映画と一線を画した、リアルな剣戟を表現した空前の映画。また、これ以降の集団剣戟映画で、本作を超えたものは無いので、絶後の映画でもある。今見ても、まったく古びていないのは驚きである。

極めて完成度の高い映画であるが、唯一の過失は木村功演じる勝四郎の重要なシーンにある。彼は村の林を彷徨って、津島恵子扮する村娘の志乃に遭遇して、恋仲となるのだが、その時彼は花を摘んで歩いているという演技をしている。(勝四郎が、男装している志乃を男だと思って、男のくせに花摘みをしている事をなじり、そこで、自身も花を持っていることに気づき、慌てる。というオチのあるシークエンスでもあるのだが。)本作では、勝四郎が半人前の若武者という設定であり、花を摘むというのは、その半人前の子供という印象を持たせるための演出のひとつなのだが、花をつむという行為は女性的であり、更に勝四郎のそのしぐさは少年というよりも幼児のように見えてしまう。このため、女っぽい(か、すごく幼い動きをする)男性と男装の(男っぽい)女性が出会うという、奇妙なシーンとなった。どうにも、このシーンの勝四郎を見るのは気恥ずかしくなる。演じている木村功の気持ちが透けて現われてくるようで、本作の中で、唯一、落ち着かないシーンである。といっても、このシーンの照明とカメラは素晴らしく、見事なお花畑と男女の熱の籠った表情を見せることには成功している。

と、少し、いちゃもんはつけたものの、本作は、志村喬演じる勘兵衛はじめ、七人の侍、村人たち、野武士、そして村のオープンセット、すべての造形が見事で、さらに、それらの人物の絡むすべてのシーンの構図、演出に緩みがなく、3時間30分の間、緊張感をもって一気に(だが、自在な緩急をもって)ストーリーを「語って」見せる。

名シーンは数多あり、挙げきれないが、特に、勘兵衛の登場での盗人東野英治郎に対峙するシーンは見事である。盗人が赤子を人質にとって籠った小屋に飛び込む官兵衛の姿と、格闘音、そして、小屋から歩き出てくる盗賊の姿、この流れを「リアルタイム」で見せる。勘兵衛の声、おにぎりを投げる、飛び込む。その一連の「間」だけで、彼の武士としての力量を観客に知らしめる。という、これは奇跡のような、すさまじい映像である。

そして、もう一つ、水を張った田畑の外の家は守れないので、家を捨てると勘兵衛が言うと、それらの家の村人は反発し、自分の家に戻ろうとする。その一瞬、勘兵衛が抜刀し、彼らに持ち場に戻るように迫る。勘兵衛の抜刀した姿は望遠で撮影され、その重みと圧力が余すところなくとらえられる。という名シーンがある。
村を守るためには村人全員の力が必須であり、それを破るものは成敗する、目的のためには、村人の死さえも問わないという、武士、勘兵衛の心意気を示して、ここでようやく、村人の覚悟が定まる。そして、彼らの覚悟のとおり、犠牲者が出ることを暗示する。おそらく、勘兵衛自身が生き残れないだろうと決意していることも窺わせる。
それを志村喬とカメラはフィルムに残して見せた。屈指の名シーンである。

最後に、早坂文雄の音楽もすばらしい。この音楽無しでは、この傑作はあり得ない。決戦の日のはためく旗と、侍のテーマは重々しく、哀しい、が、その余韻は清々しい。