七人の侍

しちにんのさむらい|Seven Samurai|Seven Samurai

七人の侍

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レビューの数

144

平均評点

90.3(933人)

観たひと

1684

観たいひと

276

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/4/26
上映時間 207分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
橋本忍 
小国英雄 
製作本木莊二郎 
撮影中井朝一 
撮影助手斎藤孝雄 
美術松山崇 
美術助手村木与四郎 
美術監修前田青邨 
江崎孝坪 
美術小道具浜村幸一 
音楽早坂文雄 
録音矢野口文雄 
録音助手上原正直 
音響効果三縄一郎 
照明森茂 
照明助手金子光男 
編集岩下広一 
衣裳山口美江子(京都衣裳) 
結髪中条みどり 
粧髪山田順次郎 
演技事務中根敏雄 
製作担当根津博 
製作係島田武治 
監督助手チーフ堀川弘通 
助監督清水勝弥 
広沢栄 
田実泰良 
金子敏 
記録野上照代 
スチル副田正男 
剣術指導杉野嘉男(日本古武道振興会) 
流鏑馬指導金子家教(二本弓馬会範士) 
遠藤茂(二本弓馬会範士) 
経理浜田祐示 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演志村喬 勘兵衛
稲葉義男 五郎兵衛
宮口精二 久蔵
千秋実 平八
加東大介 七郎次
木村功 勝四郎
三船敏郎 菊千代
高堂国典 儀作
左卜全 与作
小杉義男 茂助
藤原釜足 万造
土屋嘉男 利吉
島崎雪子 利吉女房
榊田敬治 伍作
津島恵子 志乃
三好栄子 久右衛門の妻
熊谷二良 儀作の息子
登山晴子 儀作の息子の嫁
清水元 蹴飛ばす浪人
多々良純 人足
渡辺篤 饅頭売
上山草人 琵琶法師
小川虎之助 祖父
安芸津融 亭主
千石規子 女房
千葉一郎 僧侶
東野英治郎 盗人
田崎潤 大兵の侍
上田吉二郎 斥候A
谷晃 斥候B
高原駿雄 鉄砲の野武士
山形勲 鉄扇の浪人
大村千吉 逃亡する野武士
成田孝 逃亡する野武士
仲代達矢 街を歩く浪人(クレジット無し)

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「生きる」に次ぐ黒澤明監督作品。本木莊二郎の製作になり、「生きる」のトリオ橋本忍(「花と龍 第一部」)、小国英雄(「美しき鷹」)、黒澤明(「吹けよ春風」)が協力してシナリオを書き、「プーサン」の中井朝一が撮影を担当している。音楽は「広場の孤独」の早坂文雄である。出演者は「太平洋の鷲」の三船敏郎、志村喬、「美しき鷹」の津島恵子、田崎潤「日の果て」の木村功、「求婚三人娘」の多々良純、「花と竜 第一部」「花と竜 第二部」の島崎雪子、千石規子、「秩父水滸伝」の高堂国典などのほか、俳優座の東野栄治郎、土屋嘉男など新劇人が出演している。前半107分・(休憩5分)・後半95分。後に海外向けに短縮版も黒澤監督本人により作られた。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞、1954年度キネマ旬報ベスト・テン3位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

麦の刈入れが終る頃、野伏せりがやって来る。去年襲われた村人は恐怖におののいた。闘っても勝目はないし、負ければ村中皆殺しだ。村を守るには侍を傭うことだ、長老儀作の決断によって茂助、利吉等は侍探しに出発した。智勇を備えた歴戦の古豪勘兵衛の協力で五郎兵衛、久蔵、平八、七郎次、勝四郎が選ばれた。菊千代は家族を野武士に皆殺しにされた百姓の孤児で野性そのままの男である。村人は特に不安を感じていたが、菊千代の行動によってだんだん理解が生れていった。村の防衛体勢は整えられ戦闘訓練が始った。刈入れが終ると野武士の襲撃が始り、物見の三人を久蔵、菊千代が倒した。利吉の案内で久蔵、菊千代、平八が夜討を決行し火をかけた。山塞には野武士に奪われた利吉の恋女房が居た。彼女は利吉の顔を見ると泣声をあげて燃える火の中に身を投じた。この夜敵十人を斬ったが、平八は種カ島に倒れた。夜が明けると野武士は村を襲って来た。侍を中心に百姓も鍬や丸太を持って村を死守した。美しい村の娘志乃は男装をさせられていたが、勝四郎にその秘密を知られ二人の間には恋が芽生えた。決戦の前夜、志乃は勝四郎を納屋に誘い二人の体はもつれ合って藁の中へ倒れた。翌朝、十三騎に減った野武士の一団が雨の中を村になだれこんだ。斬り込んだ侍達と百姓達は死物狂いで闘い、久蔵、五郎兵衛が倒れた。怒りに燃えた菊千代は最後の一人を屋根に追いつめたが、敵の弾をうけ、差しちがえて討死した。野武士は全滅した。しかし百姓も数人倒れ、七人の侍の中四人が死んだ。新しい土鰻頭の前に立った勘兵衛、七郎次、勝四郎は、六月の爽やかな風の中で働いている百姓達を静かに眺めた。志乃も何かを振り捨てるように大声で田植唄をうたっていた。「勝ったのはあの百姓達だ。わし達ではない。」田の面をみながら勘兵衛がつぶやいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016年10月下旬号

製作レポート「七人の侍」4Kデジタルリマスター版:

2000年4月下旬号

企画特集 華麗なるフィギュアの世界へ!:「七人の侍」がフィギュアで登場!

1998年臨時増刊 黒澤明と木下惠介

文献再現・若き日の黒澤明、木下恵介:志村喬x三船敏郎x加東大介x木村功x千秋実x宮口精二x稲葉義男x黒澤明 馬と暗闇と鮒「七人の侍」伊豆の一日

1997年臨時増刊 天晴れ!時代劇

時代劇探究:さいとう・たかをインタビュー あくまでも「七人の侍」と「用心棒」の黒澤ファンなのです

1997年臨時増刊 宮崎駿と「もののけ姫」とスタジオジブリ

評論 宮崎駿と黒澤明:「もののけ姫」は「七人の侍」を越えられたのか

1991年11月上旬号

グラビア《Coming Attractions》(新作紹介):七人の侍

特集 七人の侍:対談 かわぐちかいじ×西脇英夫

特集 七人の侍:作品評

特集 七人の侍:公開当時の批評を読む

特集 七人の侍:サントラ・ガイド

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「七人の侍」

1978年11月下旬号

新譜紹介「七人の侍」「羅生門」:早坂文雄の世界を純粋に知覚できる新しいレコード

1975年10月上旬秋の特別号

グラビア:還ってきた名作 黒澤明監督 「七人の侍」

特集 「七人の侍」:1 時代劇映画の系譜にみる「七人の侍」の特異性

特集 「七人の侍」:2 「七人の侍」の黒澤明の映像主義を支えるもの

特集 「七人の侍」:3 黒澤映画は私の青春に差し込んだ陽差し

特集 「七人の侍」:4 「七人の侍」が我々に残した教訓とは?

特集 「七人の侍」:シナリオ

1971年5月上旬号

DISK 新譜紹介:七人の侍

1961年5月下旬号

「荒野の七人」と「七人の侍」:西部劇と東洋哲学について

1960年6月上旬号

旬報万年筆:「七人の侍」のアメリカ版

1954年6月下旬号

日本映画批評:七人の侍

1954年5月下旬号

黒沢明の意図と「七人の侍」の矛盾:

「七人の侍」と「君の名は・第3部」決戦記:

1954年4月下旬号

“七人の侍”最後の撮影を見る:

1954年4月上旬春の特別号

新作グラフィック:七人の侍

1954年3月上旬号

日本映画紹介:七人の侍

1954年新年特別号

日本映画スチール・コンクール参加作品:七人の侍

1953年8月下旬号

グラフィック:七人の侍

1953年8月上旬号

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

撮影所訪問:心頭を滅して、火なお涼しからず(七人の侍)

2017年

2017/04/25

90点

その他/ネットでDVDを借りて 


他国の監督に多大な影響をもたらした作品

ストーリーや映像の迫力も面白いが、オチがいい。たくさんの著名な監督がこの作品から影響を受けたと語る。

オリジナル版が長いので今回で2回目の視聴だが、今回も三船の若さに驚愕するばかりだ(笑)。

今観ると、黒澤監督も若く映画によって常識や思い込みをすり替えていく‥ような形を好んだのかなとも思ったりする。黒澤監督は自殺未遂をしているが、時代によって映画の価値や責任が変化した時に絶望したのではないか、とも考えたりした。

1960年代

2017/04/17

90点

その他/学園祭16mmプリントで 


初めて観たとき、

仰天ものの面白さだった。その後、テレビで部分的に何度も観ている。長すぎて観通すのが難しい。

やや冗長である、キャラが立ちすぎて劇画調などなど、多くの欠点も目につくが、今なお最高クラスの評価は間違いない。特に雨中の戦闘シーンがド迫力。危険すぎて今は絶対撮れないだろう。

2017/04/13

2017/04/14

90点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


改めて、色褪せない名作だと実感。
今更ながら内容に関して明記する事はないが、キャスト、脚本、撮影などどれを取っても素晴らしい。
菊千代演じる三船敏郎のおちゃらけ振りは一つ間違えれば嫌味を感じてしまうが、そのギリギリの演技力は本当に脱帽に値する。
また危機が迫る中、農民たちのひとときの笑顔がとても印象に残り、この風景がこの映画の魅力をさらに引き出したのだろう。
島田勘兵衛(志村喬)が劇中に語る「人を守ってこそ自分も守れる。己の事ばかり考える奴は己をも滅ぼす奴だ」は名言。

2017/04/10

2017/04/11

100点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


また観た

何回目の鑑賞になるのか。今回はテレビ放送を録画して観た。そのため気になるシーンは繰り返し観ることができた。やっり脚本がしっかり書き込まれている。百姓一人ひとりの性格が書き分けられている。そのため侍に対する感情も多様でそこにドラマが生まれる。集団の戦闘シーンでも、百姓の性格で演じ分けられているようだ。一気に観るのは大変だが、どの場面、どのシーンを観ても引き込まれてしまう。

2016/11/02

2017/04/05

100点

映画館/愛知県/ミッドランドシネマ名古屋空港 


おもしれえ!

ネタバレ

 上映時間が202分という
 長さに若干観に行くのに躊躇しましたが、
 この長さは映画館じゃないと観れない!
 と思い行ってきました。

 単なる善悪の戦いでもなく、
 人間の醜いところもしっかり描き、
 感動させに行くような甘い演出もない。 
 激しいアクションと本物感、
 アンチカタルシスなラスト、乾いたタッチで
 凄く面白かった!
 流石不朽の名作!

 オープニングクレジットの字体と太鼓のドンドン!
 という音でいきなりテンションがあがる!

 困っている百姓を助けたいという思いから、
 命がけで百姓の手助けすることにした七人の侍。
 だが、百姓の本当の姿、
 野武士狩りをしていたと知る侍達。
 自分ももしかしたら野武士狩りにあっていたかもしれないと、
 あり得たかもしれない自分の姿に
 百姓を助けることに気がすすまなくなった
 時に言う菊千代の台詞
「百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、
 泣き虫で、意地悪で、間抜けで、人殺しだ!」と
 百姓がそんな生き方をしなければならないのは、
 お前達侍のせいだろ!と慟哭するシーンが胸を打つ!
 この視点があるのが素晴らしい!

 志村喬演じる温厚で優しくも聡明で強く頼れる男、
 島田勘兵衛がカッコいい!

 その温厚な志村喬が初めて
 刀を抜き怒るシーンの凄み、
 その腰を落とした走り姿。

「人を守ってこそ自分も守れる。
 己のことばかりを、己をも滅ぼす奴だ。
 今後勝手なことを言う奴は…。」
 というシーンが強烈でした。
 ここが凄くて泣きました。
「この飯おろそかには食わんぞ」も良い!

 宮口精二演じる久蔵が
 本物の剣豪にしか見えない。
 実際には立ち回りをしたことが
 なかったみたいなのですが、
 この落ち着いた佇まいと顔、完全に本物の剣豪。

 農民の左卜全、土屋嘉男や町の繋がり眉毛の多々良純など、
 キャスト全員の本物感が凄い!

 あのおばあちゃん役の女性が
 もはや漫画レベル、特殊メイクかと思う程の
 凄まじい佇まいでした。
 またそのおばあちゃんが鍬を持って野武士をグサリ!
 このおばあちゃんは一般の人で
 顔が凄いからキャスティングしたとのこと。

 撮影を中止させないために、
 映画のクライマックスシーンを撮らずに
 人質としておくことで映画を完成させた
 黒澤明はなかなかの策士!

 町山智浩さん、春日太一さんによると
 土砂降りの雨の中でのアクションシーンと、
 死ぬ瞬間をスローモーションで見せるシーンは
 この映画が初めてとのこと!
 馬が駆けた後や風で舞い上がる砂は実際には
 石灰やきなこを巻いていたとのこと。
 敵側の背景を描かないというのは
 黒澤明、橋本忍の特徴とのこと。
 敵側には感情移入させない。

 戦いが終わり村に平和が訪れ、
 太鼓を叩き歌いながら田植えをする百姓達を横目に、
「また負け戦だったな。」と七次郎に言う勘兵衛。
 そこで映る侍四人の墓。
 このアンチカタルシスなラストの
 乾いた後味も凄く良かった。

 この映画を撮るに至った黒澤明の言葉。
「テーマなしで楽しい映画を作るには
 何と言っても時代劇である。
 時代劇なら作者のイメージは自由に羽を伸ばせる。
 時代劇のアクションドラマをやりたい。
 日本にはまだちゃんとした活劇が出来ていない。
 そして外国映画を見ても活劇の爽快感はあるが、
 人間が描けていない気がする。
 日本には活劇はないけど、情やドラマは描けている。
 外国のアクション映画は情やドラマがない。」
 これを融合させてアクションドラマを
 作ろうとしたということ。

2017/04/01

2017/04/01

100点

その他/録画BSプレミアム 


侍を雇う所もよくよく考えられている

 これ程の作品になると、観るのはもう何度目かになる、知ってる場面がほとんどだし、新鮮味はないが。

 前半の、百姓が侍を雇うエピソードも、やや作り過ぎのきらいがあるが、よくよく練られて作られている。勘兵衛(志村喬)もそうだし、菊千代(三船敏郎)や五郎兵衛(稲葉義男)もそうだ。

 侍の頭の勘兵衛が、村の為に戦おうと決めるエピソードは本当に泣かせる。百姓がひえやあわを食べて、米を侍にやると暴露されるところ。
 
 また、菊千代の三船敏郎が素晴らしい。勘兵衛の志村喬になかなか言い出せない所、そして、最大の見せ場は、百姓と侍をうまくつないでいく所、自分がこの赤ん坊だと叫ぶ所。

 百姓の藤原釜足が、侍に娘を盗られるのではないかと恐れて、髪を切ってしまう場面も、いい。一方、侍の格好も、百姓の姿も本当にそれらしく、リアリズムをとことん追求している。

 そして、ラストに最大の見せ場が来る。雨の中で、ドロドロになりながら、野武士を倒していく所は、凄まじいの一言。雨と泥の中で走り回る馬と野武士に対決する様には圧倒される。

 この作品が、それ以後のアクション映画を変え、芸術の域にまで達した歴史的一本だと思う。