にっぽん昆虫記

にっぽんこんちゅうき|The Insect Woman|The Insect Woman

にっぽん昆虫記

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レビューの数

37

平均評点

77.7(191人)

観たひと

278

観たいひと

37

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/11/16
上映時間 123分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督今村昌平 
脚本長谷部慶次 
今村昌平 
企画大塚和 
友田二郎 
撮影姫田真佐久 
美術中村公彦 
音楽黛敏郎 
録音古山恒夫 
照明岩木保夫 
編集丹治睦夫 
スチル斎藤耕一 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演左幸子 松木とめ
岸輝子 松木りん
佐々木すみ江 松木えん
北村和夫 松木忠次
小池朝雄 松木沢吉
相沢ケイ子 松木るい
吉村実子 松木信子
北林谷栄 蟹江スマ
桑山正一 小野川
露口茂 本田俊三
東恵美子 坂下かね
平田大三郎 上林芳次
長門裕之 松波守男
春川ますみ 谷みどり
殿山泰司 班長
榎木兵衛 若い衆A
高緒弘志 若い衆B
渡辺節子 高羽製糸女工A
川口道江 高羽製糸女工B
澄川透 正心浄土会A
阪井幸一朗 正心浄土会B
河津清三郎 唐沢
柴田新三 タクシーの運転手
青木富夫 東北本線の客A
高品格 東北本線の客B
久米明 警察の取調官

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「白い牙」の長谷部慶次と「競輪上人行状記」の今村昌平が共同でオリジナル・シナリオを執筆、「豚と軍艦」の今村昌平が監督した社会ドラマ。撮影は、「現代っ子」の姫田真佐久。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

とめは、母親の松木えんが忠次を婿にもらって二カ月目に生まれた。母の乱れた生活の中でとめは育っていった。昭和十六年二三歳で、とめは高羽製紙の女工となったが日本軍がシンガポールを落した日、とめは実家に呼び返され、地主の本田家に足入れさせられ、出征する俊三に無理矢理抱かれた。翌年の秋とめは信子を生み、本田の家を出て、信子を預け再び高羽製糸に戻った。がそこで係長の松波と肉体関係を結び終戦を迎えた。工場は閉鎖となり実家に帰ったが、再開した高羽製糸に戻り、松波の感化で組合活動を始めた。過激なとめの活動は、会社に睨まれ、又、課長に昇進した松波からは邪魔とされた。高羽製紙をクビとなったとめは七歳になった信子を忠次に預け単身上京した。松川事件で騒然とした時であった。基地のメィドや売春宿の女中と、体を投げ出すとめの脳裏を、信子の面影が離れなかった。宮城前広場でメーデー事件があった数日後基地のメイド時代に知り会ったみどりに会い、とめも共に外で客をとるようになった。信子への送金を増すためであった。問屋の主人唐沢がとめの面倒をみてやろうと言い出したのは、丁度こんな時だった。がそれもとめの豊満な肉体めあての愛のない生活であった。新しくコールガール組織を作ったとめは、どうやら生活も楽になり、念願の忠次と信子を故郷から呼んだ。しかし、それもつかの間心の支えであった忠次は亡くなりそのうえ、とめは仲間の密告から売春罪を課せられ刑に処した。刑期を終えたとめを今は唐沢の情婦となった信子がむかえた。恋人の上林と開拓村をやる資金欲しさに唐沢に体をあたえたのだ。契約期間が過ぎると信子は故郷へ帰り上林と開拓村をはじめていた。唐沢の店を持たしてやるからとひきとめる言葉を胸にとめは故郷の土を踏んだ。健康な二人を前にして、やはりとめの心は店をきりもりする安楽な母娘の姿を描いていた長い間の人生の波にもまれたとめが、最後にもとめたささやかな夢だったのだ。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024年10月号

COMING Old Pictures 旧作紹介:「にっぽん昆虫記」

1964年1月上旬新春特別号

日本映画批評:にっぽん昆虫記

1963年11月下旬号

日本映画紹介:にっぽん昆虫記

1963年11月上旬号

新作グラビア:にっぽん昆虫記

2026/01/12

2026/01/14

80点

VOD/YouTube 


迫力 大

今村昌平の監督作品を見るのは10本目です。オールロケ、同時録音、実際の家屋にカメラを持ち込む現場主義と、コンピュータを駆使して作られる今の映画とは、全く違います。

 東北の田舎から飛び出して上京し、コールガール組織を作るも娘に裏切られる女性が主人公です。奇妙な音楽、わからない方言、長いシーンの後のストップモーションと、奇妙な展開なのですが、ジメジメとした哀愁が漂うことはありません。

 大正から昭和、敗戦、農地改革、メーデー事件、安保闘争など大きな流れがあり、社会の片隅で生きることをむき出しに描いて、とても迫力がありました。

 改めて、彼の描く人間ドラマには、気骨があると感心させられました。

2025/09/20

2025/09/20

72点

映画館/東京都/神保町シアター 


うーん、、、方言がわからん

始まってからしばらく、何言ってるか全然わからない。画面も暗くてよくわからないし。そういう技術的な面は置いておいても、どうにも乗り切れない。同じような題材の濹東綺譚や女は二度生まれる、と比較すると個人としての評価は2段くらい下になる。

2025/08/16

2025/08/16

-点

選択しない 


大正7年から昭和35年まで。父のいない2人の母娘の人生。
最初は方言がキツくてほとんど何を言ってるのか、何が起こってるのかよく分からなかったけど、見てるとなんとなく事情がわかるようになってきた。時々ストップモーションになるのが、絶妙なタイミングですごくおもしい。娘が唐沢にいっぱい食わせるあたりが最高。

2023/10/16

2023/10/16

89点

選択しない 


今村監督のねちっこいパワーに圧倒される

血の濃そうな土着的地方に生まれ、都会に出て売春斡旋業で儲けるその間も、いつも男に翻弄され続けながらも逞しくしたたかに生きる女の一代記。あたかもそれは地面を這いつくばって本能のままに生きる昆虫の如き。その女の生き様をコチラが辟易とするぐらいのパワーでねちっこく観せる今村昌平監督に脱帽。そしてその女を演じる左幸子の演技が神ががり的。パトロン役の河津清三郎も「洲崎パラダイス赤信号」同様、適役で信子を抱く場面等中々のもの。ラストショットも印象的なうえ、余韻を残す。傑作です。

2022/07/20

2022/07/23

80点

VOD/NETFLIX 
字幕


左幸子熱演

NETFLIX配信で視聴。
冒頭の村人の会話で、方言なまりが強く、まったく意味不明、理解不能。
しかたなく、日本語字幕をつけて鑑賞。言語は理解するも、やっぱり何を言わんとしているのかよくわからない。これは、作者の狙いであり、つまり、田舎の閉鎖的かつ土着性ということを表現することだけが重要で、意味は分からないほどいいということ。
このやるせない、貧しい村から脱出して、幸せをつかもうとする主人公が貧しさの沼に引きずられて、今度は危ない橋を渡ることになる。ままならない人生。搾取された人生から搾取する人生への転換をはかるも、しょせん底辺をはい回るいわば昆虫のような人生。しかし、その生きることへの執念や強靭な生命力だけは、ゆるがない。しぶとい。
血のつながらぬ娘の乳を吸う知的発達障害の父というショッキングな場面は、かなりあざとい。
戦前・戦後を通じて、激動の社会史と絡めながら、一人の女のたくましく生き抜く姿を描く問題作である。
1963年、キネマ旬報第1位。
ちなみに、第2位は黒沢の「天国と地獄」。

2022/07/09

2022/07/09

76点

VOD/NETFLIX 
字幕


昭和38年キネ旬1位

それほどかとは思いますが
最初のマイマイカブリのような虫の映像は気持ち悪い(赤い殺意と同様) 虫けらのような生き方と言うことか
確かに戦後日本は昭和30年代まで基本的に暗かった
同じ日活の裕次郎のような世界はひとにぎりで、特に田舎の貧民は場所によって大分差はあるもののこのようにドロドロとしていたろう なお字幕がないと最初の辺の東北弁が理解不能
左幸子は映画会社に所属せず一匹狼であった希な頑固女優
当作品でベルリン女優賞獲得 なぜか娼婦役が多い
頑固すぎたか後に実の妹に旦那を寝取られる