NETFLIX配信で視聴。
冒頭の村人の会話で、方言なまりが強く、まったく意味不明、理解不能。
しかたなく、日本語字幕をつけて鑑賞。言語は理解するも、やっぱり何を言わんとしているのかよくわからない。これは、作者の狙いであり、つまり、田舎の閉鎖的かつ土着性ということを表現することだけが重要で、意味は分からないほどいいということ。
このやるせない、貧しい村から脱出して、幸せをつかもうとする主人公が貧しさの沼に引きずられて、今度は危ない橋を渡ることになる。ままならない人生。搾取された人生から搾取する人生への転換をはかるも、しょせん底辺をはい回るいわば昆虫のような人生。しかし、その生きることへの執念や強靭な生命力だけは、ゆるがない。しぶとい。
血のつながらぬ娘の乳を吸う知的発達障害の父というショッキングな場面は、かなりあざとい。
戦前・戦後を通じて、激動の社会史と絡めながら、一人の女のたくましく生き抜く姿を描く問題作である。
1963年、キネマ旬報第1位。
ちなみに、第2位は黒沢の「天国と地獄」。