すいばれ一家 男になりたい

すいばれいっかおとこになりたい|----|----

すいばれ一家 男になりたい

レビューの数

5

平均評点

57.7(20人)

観たひと

31

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル コメディ
製作国 日本
製作年 1971
公開年月日 1971/4/16
上映時間 84分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督鈴木則文 
脚本松本功 
原作田中小実昌 
企画岡田茂 
佐藤雅夫 
撮影増田敏雄 
美術雨森義允 
音楽津島利章 
録音荒川輝彦 
照明金子凱美 
編集神田忠男 
助監督篠塚正秀 
スチール藤本武 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演山城新伍 鍋屋信次
宮園純子 沢木藤
小桜京子 チリ子
潮健児 立山三助
有島一郎 安川梅太郎
遠藤かほる えい子
時美沙 里枝
谷村昌彦 
遠藤辰雄 神崎大造
小池朝雄 寺田宗之助
沢彰謙 舟村
ルーキー新一 
秋山勝俊 横井
賀川雪絵 ボン子
若水ヤエ子 ローズマヤ
八代万智子 キミコ
池田雪路 ヤエ子
浪花五郎 河原
那須伸太朗 金丸
田中小実昌 和尚
平沢彰 ニンニク中毒
丸平峰子 お芳婆あ
南利明 運転手
日高綾子 女主人
島田秀雄 町の有力者
有島淳平 医師
菅原文太 風間健三

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「喜劇 ギャンブル必勝法」に続く山城新伍主演喜劇。脚本は、「不良番長 口から出まかせ」の松本功。監督は「関東テキヤ一家 喧嘩火祭り」の鈴木則文。撮影は「カポネの舎弟 やまと魂」の増田敏雄がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

大阪河内でならしたプレイボーイ鍋屋信次は、女たちに追われて東京へ逃げだした。そして、折よく関東宮島連合会沢木一家二代目の女親分お藤の子分になった。一家といっても名ばかりで、子分はチリ子と信次の二人だけ。雨が降れば干上ってしまう“すいばれ”一家である。信次は、上野公園で河内時代の女ボン子と再会するが、彼女の婚約者、舟村一家の横井にみつかってしまう。事は面倒になったが、たまたま舟村一家にワラジを脱いでいた福井勝山の安川一家親分、安川梅太郎が仲裁に入り事なきをえ、お藤は詫びに、信次を連れて北陸へ旅に出る。三人は福井に着くと、寺田組や神崎興業と対立してしまい、ほうほうの態で勝山の安川宅にたどりついた。勝山の町々に左義長祭りの櫓が立った。安川は、町の衆のため高利の金三百万円を借りていたが、祭りの庭場を独占しようとする神崎が無断で肩代りし、安川に利息を含めて六百万円を即刻返せと迫る。安川のピンチに窮余の策から財閥の御曹子に化けた信次は、神崎の娘桃子を誘惑、まんまと金を引き出させることに成功した。安川の返金を苦々しく受取った神崎は、今度は安川とお藤を監禁しようとするが、神崎の客分風間健三が二人を救う。この風間こそ、お藤が探し続けていた初恋の人だった。左義長祭りの日、町の喧騒の中で安川が寺田組に刺され、お藤まで人質になってしまった。図に乗った神崎は、ここぞとばかり安川に追い打ちをかけてきた。大決心した信次は、九頭竜川畔で拾った不発爆弾を背に、チリ子、安川の子分を伴ってトラックで神崎興業へ突撃。そして、再び現われた風間の助勢に勇気百倍で大暴れ。お藤も無事救出された。神崎、寺田らの一味は信次の投げた爆弾で一瞬に全滅した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018/08/16

2018/08/17

64点

テレビ/有料放送/東映チャンネル 


ちょっと残念な作品

いくつかのソクブン監督作品のエッセンスを入れ込んだような感じでとっ散らかってまとまりがない。
山城新吾にはピッタリの役なのだがなにやらパンチが足りない。
少しの出演だったが小池朝雄の笑い顔や
健さん好きの潮健児の方が印象的。

2016/09/11

2016/09/11

60点

映画館/東京都/シネマヴェーラ渋谷 


スケコマシのテキ屋稼業

#0826 シネマヴェーラ渋谷「すいばれ一家 男になりたい」。1971年製作の山城新伍主演、鈴木則文監督作品。終戦直後の焼け跡の中で孤児として生まれ河内のスケコマシとして名を馳せた男が上京してテキヤの女親分の子分となり福井で左義長祭りの利権を巡る争いに巻き込まれるコメディである。

2014/07/18

2014/08/12

50点

映画館/東京都/新文芸坐 


“くだらない”は褒め言葉

ネタバレ

 何度か観る機会がありながら逸していた「すいばれ一家」を、ようやく新文芸坐でのソクブン追悼特集で観ることができました。“くだらない”の一語が褒め言葉として機能する安定のソクブン節。
ドサ回りのストリップ一座の座長という役柄のルーキー新一がヤクザに奪われた200万円が、その後どうなったのかはっきりしないなど、話の筋が通っているのかどうか怪しい面はあるものの、そんな野暮なことを考える間も与えずに、次々と推移してゆくお話に乗せてゆくテンポの良さはあり、1本まるまるを委ねる貫録は今イチだけに、終盤は文太の応援を受けてアクションに臨む山城新伍ではありますが、福井のテキ屋親分・有島一郎の孫娘・遠藤かほると、彼女を置いて家を出て、ルーキー新一の一座で賄い婦をしていた時美沙との再会が、時の病死した床だったというあたりの浪花節展開や、ヤクザの道に憧れて山城に弟子入りした(部屋には尊敬する高倉健の「死んで貰います」のポスターを貼っています)挙げ句、死んでゆく潮健児のくだりなど、泣かせどころも用意するあたりが、ソクブンらしい作劇でした。

2014/07/18

2014/07/19

55点

映画館/東京都/新文芸坐 


口ほどではない山城新伍

山城新伍主演の艶笑任侠コメディ。山城が出るからにはお色気シーンは欠かせないが、彼が絡むとお笑いに転化させる為に、不思議な事にかえってソフトな表現になってしまうという事である。
宮園お姐は笑いを見せず、表情が硬く、もしかするとこの役どころが気に入らなかったのかもしれない。
お気に入りの若水ヤエ子も出ているが、脱ぎはしないものの、さすがにストリッパー役は似合わない。

1971/05/15

2012/03/04

55点

映画館 


新伍は脇役で光る

新伍は脇役で光る人。主演では彼の持ち味にブレーキがかかってしまう。コーブンも様式美なし、殴り込みもいつもの精彩がない。「喧嘩火祭り」以降冴えがないコーブン、どうした。お話は「関東てきや一家」の裏返し。