地球へ…

てらへ|----|----

地球へ…

amazon
レビューの数

17

平均評点

63.3(90人)

観たひと

147

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / SF
製作国 日本
製作年 1980
公開年月日 1980/4/26
上映時間 119分
製作会社 東映動画
配給 東映
レイティング
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督恩地日出夫 
アニメ演出笠井由勝 
脚本恩地日出夫 
塩田千種 
原作竹宮恵子 
企画有賀健 
田宮武 
製作今田智憲 
メカデザインひおあきら 
作画監督須田正己 
サブデザイナー松本健治 
撮影吉村次郎 
池田重好 
美術土田勇 
音楽佐藤勝 
助監督大関雅幸 
宣伝徳山雅也 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)井上純一 ジョミー・マーキス・シン
沖雅也 キース・アニアン
秋吉久美子 フィシス
志垣太郎 ソルジャー・ブルー
薬師丸ひろ子 ジョナ・マッカ
岸田今日子 グランドマザー
久松保夫 コンピューター・テラ
池田昌子 マザーイライザ
神谷明 セキ・レイ・シロエ
古谷徹 トォニイ
三景啓司 リオ
石丸博也 サム・ヒューストン
塩屋翼 アルフレート

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

はるか未来の宇宙文明を舞台に、地球をめざす少年の愛と勇気を描くアニメーション。『マンガ少年』に連載された竹宮恵子の同名の漫画の映画化で脚本は「しあわせ」の恩地日出夫と塩田千種の共同執筆、監督も同作の恩地日出夫、撮影は吉村次郎、池田重好がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

SD五〇〇年、地球は天然資源の枯渇、人口増大、環境汚染などのため滅亡寸前の状態となっていた。その対策として、地球から二万光年離れた人工惑星、アタラクシアに幼年育英都市を設け、生れてくる子供に社会の清浄化に役立つための特殊な教育を施し、十四歳の“目覚めの日”に成人検査を受け、合格した者だけが地球へ送られることになった。だが成人検査は管理社会の異分子である超能力人類“ミュウ”を生みだした。過酷な弾圧を受けるミュウはアタラクシアの地下に潜み、地球へ帰る日を夢見た。ミュウの長ソルジャー・ブルーは、三世紀に渡る寿命を燃やし尽そうとしており、後継者としてジョミーを選んだ。最初は拒否したジョミーも、ソルジャー・ブルーの死で長として地球へ向う決意する。成人検査をパスした少年たちが地球へ向う前に受ける最後の教育をするE一〇七七教育惑星に、超エリート少年、キースがいた。キースはコンピューター“マザーイライザ”によって作られたアンドロイドで、故郷も母もない絶望をミュウへの憎悪に転化して生きる決心をしていた。一方、ジョミーに率いられアタラクシアを脱出したミュウは、地球辺境の惑星ナスカを仮の安住の地とした。そして、ジョミーとカリナの間にトォニイという子供が生まれた。五年後、コンピューター・グランドマザーの信任を一身に受けるキースは、ナスカを偵察中、ミュウに捕まってしまう。キースを見たトォニイから強烈な思念波が発せられ大爆発が起った。キースは連れ歩いている少年ジョナに助けられた。カリナはそのトォニイを探して息絶えた。十年の歳月が流れ、ナスカの崩壊で八割を失ったミュウもトォニイを中心に組織を強化、大船団を組んで地球へ向っていた。そして、地球防衛軍とミュウとの最後の戦いが火ぶたを切った。ジョミーはグランドマザーを破壊し、自らも倒れてしまう。死にかけているキースの前に、地底から巨大な影が出現した。グランドマザーに直結され、その死とともに目覚めるようにセットされていたコンピューターテラだ。テラは「人類は、生命の誕生をも管理するSD体制を作った。しかし、それが完壁なものであるとの確信がなかったので、正反対の因子の生命が誕生するようにプロセスに組み込んだ、それがミュウだ」と語る。キースの上に土砂がくずれおちてきた。ジョミーの死体とともに埋もれていく。人類とミュウの未来を、宇宙の彼方から見守るために、トォニイたちは宇宙へ戻っていった。破壊された地上にたたずむ残された人間たちの上に、新しい太陽が昇りはじめた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1980年5月上旬号

特集 「地球(テラ)へ・・・」:1 竹宮恵子 インタビュー

特集 「地球(テラ)へ・・・」:2 『地球(テラ)へ・・・』と少女マンガにおける今日的問題

特集 「地球(テラ)へ・・・」:3 恩地日出夫 インタビュー

特集 「地球(テラ)へ・・・」:4 アフレコの現場から・・・

特集 「地球(テラ)へ・・・」:5 スタッフ座談会 自由な発想と熱気の中でアニメ史に新たな一頁を 笠井由勝×土田勇×須田正己×田宮武

特集 「地球(テラ)へ・・・」:6 絵コンテ

2025/08/19

2025/08/19

55点

VOD/U-NEXT 


不適格者とアンドロイド

ネタバレ

スケールがあまりにも大きく、ついていくのがやっとの映画だった。むしろ、この作品が映画化されるのは早すぎたとも言えるだろう。

オーウェルの『1984』を思わせる監視社会。反政府思想を持つ者は「ミュウ(不適格者)」として記憶を消されようとし、国家から排除される。そんな社会から離脱したミュウの集団は、独立国家として「地球」を目指す。一方、地球側はコンピューター「グランドマザー」に支配されるアンドロイドをリーダーとする独裁国家だ。不適格者のリーダー、ジョミー・マーキス・シンと、地球の独裁者キース・アニアンとの戦いが物語の中心となる。

完全体とされるキースが抱く疑問はただ一つ――なぜ不適格者を生まなければならなかったのか。敵を作ることでポピュリズムを高揚させるプロパガンダは、現実の社会にも存在する。この映画は、なぜ不適格者ミュウをドラマの中心に据えたのか、観る者に問いかける。

ジェミーが本当の敵と呼ぶグランドマザー亡きあと、コンピュータ「テラ」はこう説明する。人類が作る社会が完璧であるか自信がなかったため、正反対の因子を生命誕生のプロセスに組み込んだのだ、と。

ここで観る者は目が覚める。科学の発展は本当に人類に貢献したのだろうか。理想を求めるあまり対立構造が生まれ、排外思想が弱者を消し去っていく――。完全体を生み出すために生まれた不適格者がアンドロイドと戦うという矛盾は、倫理的であり、宗教的でもある。

それでも故郷である「地球」へ向かう者たちは、その先にどのような困難が待とうとも、それを背負って生きていかねばならないのだろうか。胸に突き刺さるテーマを抱えた、重厚な作品である。

2024/06/24

2024/06/24

-点

テレビ/無料放送/BS12 トゥエルビ 


う~ん

BS放送を録画してたので、拝見。
私が高校のころやってたなー。でも興味なくて見てない。
その頃の自分を信じるべきだった…。退屈でした。

2024/03/29

2024/04/20

60点

テレビ/無料放送/BS12 トゥエルビ 


宇宙の大河ドラマで、追いかけるだけでガス欠。

ネタバレ

前年に「銀河鉄道999」がヒットしたので、竹宮恵子のコミック原作が東映アニメーション映画に採用された
のかな。かなり複雑な世界観で、思いっきりペシミスティック。地球は人口増大、環境汚染などで滅亡寸前。
人類は人工惑星アタラクシアで再生産される。スーパーコンピュターの管理の下、人工授精で生まれた
子供たちは養父母に育ててもらい、満14歳に「目覚めの時」となり、「成人検査」を受け、合格すれば
地球へ帰還する。つまりこれがタイトルの「地球(テラ)へ…」の由縁だ。
しかしこの苛酷なシステムは突然変異の「ミュウ」を生み出した。人間としては欠落したところと、優れた
超能力を持っていた。彼らは管理側から厳しく弾圧される。みゅうたちはアタラクシア社会の地下に潜り、
やはり地球への帰還を目指す。

主人公ジョミーは成人検査を迎え、超能力のあるミュウの夢を見る。彼はミュウの地下社会に入る。長老
はミュウ社会のリーダーにジョミーを選ぶ。ジョミーはミュウたちを率いて地球へ帰還することが使命となる。
成人検査をパスした少年たちは教育惑星に移る。そこで最終チェックが行われるのだ。そこでは、コン
ピューター「マザーイライザ」によって作られたアンドロイドのキースが全権を握っていた。彼には母も
故郷もない。アイデンティティーの空隙をミュウへの憎悪で埋める。
ジョミーが引き連れたミュウたちは辺境の惑星ナスカに一時の拠点を置く。そこでジョミーはカリナと恋に
落ちる。人工授精だけの世界だったが、ついに自然分娩の試みが行われる。生まれてきたのがトォニイ。
月日が流れ、コンピューター・グランドマザーの子飼いのキースは絶対的な権力者として君臨する。
ナスカのミュウたちも自立した世界で充実してきた。軋轢はついに戦争へ拡大する。
戦線は地球にも及ぶ。地球防衛軍とミュウとの戦い。グランドマザーが支配する地だが、ジョミーがついに
マザーを破壊するが…。

宇宙の大河ドラマで、追いかけるだけでもたいへんな世界。コミック連載のリアルタイムで読んだ人は
ハマるのではないか。私の好きなジャンルではあるが、勉強不足が祟った。

2024/04/04

2024/04/04

-点

テレビ/無料放送/BS12 トゥエルビ 


魅力的なキャラクター 美しい

ネタバレ

思いがけず ガッツリ大戦 殺し合い
岸田今日子さんグランドマザー
池田昌子さん マザーイライザ

2024/03/30

2024/03/31

78点

テレビ/無料放送/BS12 トゥエルビ 


面白かったけど・・

2度目の鑑賞。感想等のレビューについては、前回とほぼ一緒。前回ほどの見応えはなかったが、それでもやはり面白かった。

2024/03/25

2024/03/25

-点

テレビ/無料放送/J:COM BS 


原作コミック、竹宮恵子

ネタバレ

ダ・カーポの主題歌は流れなかった、、予告編だけかな、声優、沖雅也、薬師丸ひろ子、志垣太郎、など、