戦国自衛隊

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戦国自衛隊

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レビューの数

56

平均評点

64.0(366人)

観たひと

615

観たいひと

21

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 時代劇 / アクション
製作国 日本
製作年 1979
公開年月日 1979/12/5
上映時間 139分
製作会社 角川春樹事務所(製作協力 三船プロダクション)
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 4chステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督斎藤光正 
アクション監督千葉真一 
特撮監督鈴木清 
脚本鎌田敏夫 
原作半村良 
製作角川春樹 
プロデューサー元村武 
撮影伊佐山巌 
美術植田寛 
筒井増男 
音楽監督角川春樹 
音楽羽田健太郎 
音楽プロデューサー鈴木清司 
高桑忠男 
主題歌松村とおる
(「戦国自衛隊のテーマ」)
挿入歌井上尭之
(挿入歌「ENDLESS WAY」「DREAMER」)
録音橋本文雄 
照明遠藤克巳 
編集井上親弥 
衣裳柳生悦子 
監督補戸田康貴 
助監督山下稔 
記録堀北昌子 
スチル遠藤功成 
擬斗菅原俊夫 
斉藤一之 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演千葉真一 伊庭義明
中康次 三村泰介
江藤潤 県信彦
速水亮 森下和道
にしきのあきら 菊池弘次
三浦洋一 野中学
かまやつひろし 根本茂吉
倉石功 丸岡正男
高橋研 平井正芳
渡瀬恒彦 矢野隼人
河原崎建三 加納康治
角野卓造 須賀利重
鈴木ヒロミツ 西沢剛
竜雷太 木村治久
三上真一郎 島田吾一
辻萬長 小野章一郎
伊藤敏孝 高島春美
加納正 清水英雄
清水昭博 大西里志
古今亭志ん駒 堀健児
佐藤仁哉 関おさむ
小野みゆき みわ
岡田奈々 新井和子
夏木勲 長尾景虎
大前均 栗林孫市
工藤堅太郎 石庭竹秀
仲谷昇 九条義隆
成田三樹夫 本願寺光佐
中田博久 黒田長春
小池朝雄 小泉越後守
田中浩 武田信玄
薬師丸ひろ子 子供のような武士
草刈正雄 正吉
本間文子 老婆
佐藤蛾次郎 夜這いの男
鈴木瑞穂 足利義昭
岸田森 直江文吾
宇崎竜童 落武者
勝野洋 森下のコーチ
真田広之 武田勝頼

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

四百年前の戦国時代にタイム・スリップした演習中の自衛隊一個小隊の姿を描く。半村良の同名の小説の映画化で、脚本は鎌田敏夫、監督は「悪魔が来たりて笛を吹く(1979)」の斎藤光正、撮影も同作の伊佐山巌がそれぞれ担当。千葉真一芸能生活20周年作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

伊庭三尉を隊長とする二十一名の自衛隊員は、日本海側で行なわれる大演習に参加するために目的地に向かっているとき“時空連続体の歪み”によって四百年前の戦国時代にタイム・スリップしてしまった。東海には織田信長が勢力を伸ばし、上杉、武田、浅井、朝倉らが覇を競いあい、京へ出て天下を取ろうと機をうかがっていた時代。成行きから彼等は、のちの上杉謙信となる長尾平三景虎に加担することになり、近代兵器の威力で勝利をもたらした。戦いの中で、伊庭と景虎は心が通じあうなにかを感ずる。隊員のひとり菊池は、恋人和子と駈け落ちすることになっていたが戦国時代にスリップ、和子は約束の地で菊池を待ち続けた。三村は農家の娘みわに出会い、恋に落ちていく。そんな中で、矢野は、自分たちだけで天下を取ろうと、加納や島田を誘って反逆を起こし、魚村を襲い、手あたりしだいに女を犯すが、伊庭たちの銃撃のはてに殺される。近代兵器を味方につけた景虎は、主君小泉越後守の卑怯さに我慢がならず、春日山城で斬り殺し、天守閣からヘリコプターにぶら下がって脱出する。そして戦車が春日山城を陥落させた。その勢いで景虎と伊庭は京へ攻め上がろうとする。景虎は浅井・朝倉の連合軍と戦い、伊庭は川中島で武田信玄と戦闘をまじえることになった。「歴史がなんだっていうんだ。俺たちが歴史を書きかえるんだ」と、自衛隊員と二万人の戦いが始まった。戦車、ジープ、ヘリを駆使しての互角の勝負、そして目指す武田信玄の首を取ることにも成功するが、その激しい戦いの中で、伊庭たち隊員も死んでいった。隊員の中で生き残ったのは、農夫となってその時代に生きようと決意した根本だけであった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1980年2月上旬号

日本映画批評:戦国自衛隊

1980年1月上旬新年特別号

日本映画紹介:戦国自衛隊

1979年12月下旬号

特別カラー・グラビア:戦国自衛隊

グラビア:戦国自衛隊

「戦国自衛隊」特集:1 千葉真一インタビュー アメリカの俳優のように、理想的な仕事ができた

「戦国自衛隊」特集:2 青春とは若さだけのものではない

「戦国自衛隊」特集:3 映画「戦国自衛隊」のアクション部分を支える人々 加納正/菅原俊夫/斉藤一之

「戦国自衛隊」特集:4 「戦国自衛隊」撮影日誌

脚本:戦国自衛隊

1979年11月下旬号 創刊60周年記念特別号

「戦国自衛隊」グラフティ2:撮影ルポ

1979年11月上旬号

「戦国自衛隊」グラフティ:第1回

2024/04/29

2024/04/30

65点

選択しない 


まさかの結末

カルト的な人気のあるこの映画ですが、自衛隊が戦国時代で戦うという唐無稽な設定に腰が引けて今まで観ませんでした。ふとしたことから千葉真一俳優活動20周年記念の作品だと知り興味を持ち鑑賞しました。余計なショットが数多くあって間延びしましたが、近代兵器が戦国時代でそれほど強くない姿にちょっと面白さを感じました。特に忍者が活躍する場面が良かった。それにしても天下統一を突如目指すようになる千葉真一隊の最後は予想外でした。

2023/01/22

55点

選択しない 


魅力もあるが品がない。

戦国時代に自衛隊員達がタイムスリップという着想の面白さと画面から伝わる熱量、千葉真一のアクションなど魅力もあるが、渡部恒彦らの蛮行など品のない直接的な描写など悪趣味。まあ、当時の東映のヤクザ映画では普通だけど、これは角川映画であり、女性も子どもも観る前提なのだから抑制した方が良かった。プロデューサーの見識を疑う。

2022/12/03

2022/12/08

40点

レンタル/東京都/ゲオ/ゲオ井荻駅南口店/DVD 


初鑑賞

大々的なコマーシャルによってヒットをした、角川映画超大作
当時中3の私は精一杯背伸びをして読書と映画鑑賞をしていたので本作は見なかったので
今回43年の月日を越えて、初めての観賞でした

つまらなかったです

2022/05/15

2022/05/15

77点

テレビ/有料放送/WOWOW 


千葉真一と夏八木勲

いいわぁ、この作品。
原作もね。

2022/03/23

2022/03/25

60点

映画館/広島県/広島サロンシネマ 


音楽良いが

思っていたきたいかんが完全に裏切られた。
当時の時代背景11PM等で性が取り上げられた背景がありますが、蛇足で残念感あります。宣伝だけ上手い角川映画だ。

2022/03/10

2022/03/10

70点

VOD/GyaO! 


昭和と平和へのデタラメな批判

金星と連なる戦車や軍用自動車が見えている。時計、時刻表、電車、座席の女、闇の中の光、発電所や海岸など、さまざまな印象が並べ立てられていく。かもめ、馬、雲、太陽、大波、眼球などが次々と幻想されたかと思うところ、キャメラは揺れ、部隊は砂浜で蠢いている。
小便が落ちている。お祭りのような騎馬隊から自衛隊に矢が射込まれ、逆に自衛隊からは機関銃掃射が返礼される。名乗りを上げる侍に対し、自衛隊は敬礼を返す。長尾景虎は好奇心一杯に自衛隊の中を走り回り、笑っている。兵器をツールにして新旧の軍人たちが交流を始める。しかし舞台は歴史に対し禁じられた介入も始める。非対称は暴力が行使され、現在は過去の殺戮へと傾いていく。刀、槍、首、ブルマの女たちが現れるなか、戦死者と逃亡者たちの停止と運動が見えている。
褌一丁で男景虎(夏木勲)と男義明(千葉真一)は、戦いと生き方を見せつけようと語る。昔の女(小野みゆき)と今の男(中康次)は、川の中でじゃれあう。哨戒艇で自由と暴力をほしいままにする矢野(渡瀬恒彦)は戦国の時代に適応しているように見える。ヘリから吊られる義明は、時をつかもうと空中でもがいているようにも見える。
絶妙なタイミングで挿入歌が聞こえている。本心で暴力的に動こうという義明もいれば、時の中に残ろうという根本(かまやつひろし)もいる。ヘリで城の天守閣を襲撃する感覚も不可思議でシュールでもある。砂浜では男と男がじゃれあい、二人して逆立ちをしている。雨の中、武田軍に向かい舞台は進軍をしていく。テントが張られ、挿入歌が聞こえ、夜這いがかけられる。草むらの向こうからは異様な音が聞こえ、旗が見え隠れする。兵器の火力を持って部隊は、戦国の騎馬兵や歩兵を殺戮していく。侍たちはその量と群れで自衛隊を囲み、殲滅させようとする。車両は戦国を蹂躙していく。火があり、爆破があり、真田鉄砲隊も火を吹いている。ヘリからも容赦ない攻勢が地上に向かってかけられる。義明は特段に隊の作戦司令など下すこともなく、無言で、しかし鬼の形相でただ撃ちまくっている。武田勝頼(真田広之)はヘリを仕留め、馬は菊池(にしきのあきら)の周りをメリーゴーランドのように回り、その恋人の和子(岡田奈々)は現代で馬追を眺めている。
武者のように馬を駆り、刀を扱い、拳銃で信玄(田中浩)を殺害し、その首級を見せびらかす義明は、どうも戦国武将にでもなったらしい。少年(薬師丸ひろ子)とおっさん木村(竜雷太)が相打ちで倒れる中、自衛隊の一行は亡霊のように彷徨い歩いている。昭和に戻りたくない男とこれ以上、戦国ごっこをしたくない男たちは対立し、そこには銃声とともに秋の虫たちの声が聞こえている。
仏像の前で、石灯籠の前で部隊は最期の時を過ごしているように見える。景虎と義明はこの寺の境内で愛し合うように殺し合おうとしている。幾本もの矢に貫かれ男たちの時は止まっている。火は終え上がる。