潤の街

ゆんのまち|----|----

潤の街

レビューの数

4

平均評点

63.1(18人)

観たひと

31

観たいひと

6

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1989
公開年月日 1989/6/3
上映時間 100分
製作会社 「潤の街」製作プロジェクト=仕事
配給
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督金佑宣 
脚本金秀吉 
金佑宣 
企画金佑宣 
松木征二 
プロデューサー神成文雄 
姜貞錫 
伊藤暎 
プロデューサー補金佑彦 
撮影金徳哲 
美術丸山裕司 
音楽毛利蔵人 
録音矢野勝久 
照明山川英明 
編集鍋島淳 
助監督高根美博 
スチール野田昌信 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演姜美帆 潤子
田中実 雄司
初井言栄 貞順
井川比佐志 光秀
李麗仙 利代
佐藤允 チョンテ
光石研 
森華恵 裕子
田中伸子 育子
西岡慶子 妙子
岡村嘉隆 源三
紅萬子 那美
佐々山洋一 刑事
浜崎満 刑事
松本幸三 刑事
小松普治 双子の兄弟
桑原伸明 双子の兄弟

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

在日韓国・朝鮮人三世の少女と日本人青年の純愛を描く。第7回城戸賞準入選作の映画化で脚本・監督は金佑宣、共同脚本は「君は裸足の神を見たか」(監督)の金秀吉、撮影は「神々の履歴書」の金徳哲がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

大阪の下町に暮らす潤子は在日韓国・朝鮮人三世で、16歳の高校生。父の光秀は小さな町工場を営み、母の利代はお好み焼屋を開いて生計を立てていた。祖母の貞順が大好きな潤子は時々話相手をしたり、また通学のかたわら店を手伝ったりしていた。ある晩潤子は近くの工事現場でアルバイトをしていた雄司と知り合い、好意をもった。ラグビーの試合の応援に行ったりしているうちに雄司も潤子の明るくさわやかなところに惹かれていった。潤子は自分が在日韓国・朝鮮人であることを話し、理解した雄司の気持ちはそれで変わることはなかった。ある日潤子は外国人登録のため区役所で指紋を押捺した。在日外国人にとっては辛い体験だった。デートの帰り潤子を家まで送った雄司は、酒に酔った光秀から絡まれ、それは利代も巻き込んだ言い合いになった。雄司は帰り、一人夜の公園で落ち込む潤子を貞順はそっと慰めるのだった。雄司は横浜の叔父のところで修行するよう勧められ、ある日、潤子に結婚を申し込んだが、お互いの気持ちがかみ合わず断られてしまった。そんな時、雄司の親友の誠が恋愛のもつれから事件を起こして逮捕され、初めて彼も在日韓国・朝鮮人であることがわかった。潤子の回りには実父のチョンテがうろつき始め、雄司は妹・育子が、潤子と同級生だったので国籍の違う彼女がいることが家族に知られ咎められた。雄司が横浜へ発つ前夜、潤子が公園で双子の兄弟に襲われて怪我をした。少年達から電話を受けた雄司は、公園で二人を力いっぱい殴りつけたのだった。翌朝、雄司は新大阪駅で、白いチョゴリ姿の潤子に見送られながら再会を夢みて新幹線へ乗り込むのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1989年7月下旬号

日本映画紹介:潤の街

1989年6月下旬号

日本映画批評:潤の街

1989年6月上旬号

グラビア:潤の街

撮影ルポ:潤の街

1982年2月上旬号

第7回城戸賞準入賞:潤(ユン)の街

2022/01/28

2022/01/28

68点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


在日朝鮮人の物語

在日と日本人の恋愛映画だが、単純な恋愛映画ではなく、人種間の問題として捕らえている。黒人問題と違い、見てくれはほとんど変わらない。出身地が朝鮮と言うだけである。
アメリカ映画では黒人問題を取り上げている映画が多くあるが、同じように日本人も朝鮮人に対しては偏見を持っている。このような形であれ、人種問題を映画化したと言うことは勇気ある態度だったと言わざるを得ない。
理想と現実とは違うが、見終わっても爽やかな映画だった。

2022/01/26

2022/01/27

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


韓国人の誇り

大阪の生野区(だと思う)で暮らす韓国人の女子高生と、日本人の若者が付き合う。日本人の若者は彼女に結婚して日本人に帰化してくれと頼むが(彼はそれが彼女への愛に満ちた告白だと信じ切っている)、彼女からはにべもなく断られる。彼女は朝鮮人としての誇りを持ち、朝鮮人であることを止めようとは思わない。彼女は潤子という日本語でなく、潤(ユンジャ)と呼ぶように主張するのだ。
終盤、日本人のチンピラに絡まれて、殴られ蹴られても、彼女はこれまで朝鮮人が受けてきた暴力に比べれば、こんなものは何でもないと言い放つのだ。すごい。
中盤では、井川比佐志の父親が、日本人の恋人が言う「日本語がうまいですね」という言葉に反応して、彼を殴ったうえで、「なぜ俺が日本がうまいか、お前の親父に聞いてみろ」と言う。同じような言葉は、「パッチギ!」にもあったな。
最後の別れのシーンでも、彼女はチマチョゴリを着て、新幹線のホームに立つ。堂々と街を歩いていく彼女はとても美しい。

2022/01/26

2022/01/26

50点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


在日韓国人の作った映画

テーマも在日韓国人のこと。梅田コマに映画館が在った事は覚えていない。レビュー、有り難う☺️20万人の人口のうち5万人が韓国朝鮮人とは驚きでした!将に「蔵出し名画」でした!

1989/06/05

2013/07/07

70点

映画館/大阪府 


佳作

1989年6月5日に鑑賞。大阪・梅田コマゴールドにて。前売1100円。「仕事」配給である。

在日を描く佳作である。

[1989年・私のベスト10]
・[邦画]①螢(もっと下位か) ②魔女の宅急便 ③愛と平成の色男 ④風の又三郎・ガラスのマント ⑤ファンシイダンス ⑥ドグラマグラ ⑦本覚坊遺文・千利休 ⑧Aサインデイズ ⑨潤の街 ⑩キッチン

・[洋画]①戦慄の絆 ②君がいた夏 ③チャイニーズ・ゴーストストーリイ ④バロン ⑤ミシシッピー・バーニング ⑥セックスと嘘とビデオテープ ⑦危険な関係 ⑧紅いコーリャン ⑨旅人は休まない ⑩殺人に関する短いフィルム (次点)ホーリー・マウンテン