さびしんぼう

さびしんぼう|Miss Lonley|Miss Lonley

さびしんぼう

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レビューの数

65

平均評点

77.6(369人)

観たひと

540

観たいひと

31

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ファンタジー
製作国 日本
製作年 1985
公開年月日 1985/4/13
上映時間 112分
製作会社 東宝映画=アミューズシネマシティ
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督大林宣彦 
脚本剣持亘 
内藤忠司 
大林宣彦 
原作山中恒 
企画P・S・C 
製作小倉斉 
山本久 
根本敏雄 
出口孝臣 
プロデューサー森岡道夫 
久里耕介 
大林恭子 
撮影阪本善尚 
美術デザイン薩谷和夫 
音楽瀬尾一三 
主題歌富田靖子
(「さびしんぼう」)
録音稲村和己 
音響デザイン林昌平 
照明渡辺昭夫 
編集大林宣彦 
助監督内藤忠司 
スチール中尾孝 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演富田靖子 田中タツコ
富田靖子 橘百合子
尾美としのり 井上ヒロキ
藤田弓子 井上タツ子
小林稔侍 井上道了
岸部一徳 吉田徹
秋川リサ 大村カズコ
入江若葉 PTA会長
佐藤允 校長・岡本
浦辺粂子 井上フキ
砂川真吾 田川マコト
大山大介 久保カズオ
林優枝 木鳥マスコ
柿崎澄子 魚屋の店員
根岸季衣 マコトの母
明日香尚 カズオの母
峰岸徹 カズオの父
樹木希林 雨野テルエ
小林聡美 雨野ユキミ

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

尾道を舞台に、少年の淡い恋、彼の前に突然現われた少女時代の母親“さびしんぼう”と少年との交流を描いたファンタジー。山中恒原作の「なんだかへんて子」の映画化で、脚本は「天国にいちばん近い島」の剣持亘、内藤忠司、大林宣彦の共同執筆。監督は「天国にいちばん近い島」の大林宣彦、撮影は同作の阪本善尚がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

寺の住職の一人息子・井上ヒロキは、カメラの好きな高校二年生。母タツ子は、彼に勉強しろ、ピアノを練習しろといつも小言を言う。ヒロキのあこがれのマドンナは、放課後、隣の女子校で「別れの曲」をピアノで弾いている橘百合子である。彼は望遠レンズから、彼女を見つめ、さびしげな横顔から“さびしんぼう”と名付けていた。寺の本堂の大掃除の日、ヒロキは手伝いに来た友人の田川マコト、久保カズオと共にタツ子の少女時代の写真をばらまいてしまった。その日から、ヒロキの前に、ダブダブの服にピエロのような顔をした女の子が現われるようになる。彼女は“さびしんぼう”と名乗り、ヒロキと同じ高校二年生だという。ヒロキ、マコト、カズオの三人は、校長室のオウムに悪い言葉を教え停学処分を受けた。その際中、ヒロキは自転車に乗った百合子を追いかけ、彼女が船で尾道に通って来ていることを知る。冬休みになり、クラスメイトの木鳥マスコが訪ねて来た。そこに例のさびしんほうが現われ、タツ子に文句を言いだす。そして、タツ子が彼女を打つと何故かタツ子が痛がるのだった。お正月、タツ子の高校時代の友人・雨野テルエとその娘・ユキミが訪ねてきた時もさびしんぼうが現われ、高校時代のテルエの悪口を言いだし、タツ子も加わって大喧嘩となる。節分の日、ヒロキは自転車のチェーンをなおしている百合子を見かけ、彼女の住む町まで送って行った。自分のことを知っていたと言われ、ヒロキは幸福な気分で帰宅した。バレンタインデーの日、さびしんぼうが玄関に置いてあったとチョコレートを持って来た。それは百合子からで、「この間は嬉しかった。でもこれきりにして下さい」と手紙が添えてあった。さびしんぼうは、明日が自分の誕生日だからお別れだと告げる。そして、この恰好は恋して失恋した女の子の創作劇だと答えた。翌日、思いあまってヒロキは、百合子の住んでる町を訪ね、彼女に別れの曲のオルゴールをプレゼントした。雨の中、家にもどったヒロキをさびしんぼうが待っていた。彼は濡れた彼女を抱きよせる。気がつくとさびしんぼうは消えていた。翌朝、タツ子が道におちていた自分の16歳の時の写真を発見した。ヒロキがのぞくとそれはあのさびしんぼうだった。そして、数年後、寺を継いだヒロキの隣には百合子がいた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1985年5月上旬号

日本映画批評:さびしんぼう

日本映画紹介:さびしんぼう

1985年4月下旬号

グラビア:さびしんぼう

特集 さびしんぼう 大林宣彦監督作品:監督インタビュー

特集 さびしんぼう 大林宣彦監督作品:大林宣彦監督という人

特集 さびしんぼう 大林宣彦監督作品:作品評

1985年3月下旬号

〈特別グラビア〉:撮影現場訪問「さびしんぼう」

2023/09/10

78点

選択しない 


味わい深い青春ドラマ

岸辺一徳らによる前半の喜劇的な騒動などあまり上手くいってない。だがさびしんぼうが登場後は俄然良くなる。さびしんぼうの正体などわかってみると温かい気持ちになり、ノスタルジックな気分になる。味わい深い青春ドラマ。
どうしても富田靖子の可愛らしさに目がいくが、尾美としのりも好演。

2022/10/04

2022/10/05

76点

その他/ホームシアター 


富田靖子がまぶしい

僕の中では、尾道三部作は「転校生」>「さびしんぼう」>「時をかける少女」という順位だったが、今回久しぶりに再見した。
以前に見た時は、前半の悪ガキ三人組のハイテンションに嫌悪感はあったものの、その後の弘樹君と百合子さんの儚い恋物語と、さびしんぼうとヒロキ君の想い出の二重構造にやられてしまったわけだが、今回見た時も同様の思い。但し、年を取り、辛抱がなくなったからか、前半の悪ガキ三人組のハイテンションに心底うんざりしてしまい、その後の恋物語の顛末に思ったほど気持ちが入らなかったというのが正気なところ。残念だ。

2022/07/09

2022/07/09

75点

テレビ/有料放送/WOWOW 


富田靖子さんの美少女時代

みんな若い! 今では立派なお母さん役女優となった富田靖子さんも、この頃は美少女役がよく似合う。でも、実はもっと可愛いのが、このとき既にいいトシだった藤田弓子さん。この人は朝ドラの「マー姉ちゃん」も素晴らしかったけど、この映画もとてもいい。
それにしても尾道って本当にイイところだなあ。こういうところで映画を撮りたくなる気持ちはよく分かる。詩情あふれる映像、そしてポエティックなストーリーなんだけど、ところどころ不必要なギャグ的な描写が挟まって、個人的にはそれが邪魔に感じられてしまう。こういうのも含めて大林宣彦流なのかもしれないけど。

2022/05/05

2022/05/05

83点

テレビ/有料放送/WOWOW 


また観た

ストーリーはファンタジーだが、なんとなくノスタルジックなところがこちらの感情をくすぐる。富田靖子がこの時代にいたであろう少女でものすごく可愛い。

2022/04/20

2022/04/20

60点

テレビ/有料放送/WOWOW 


尾道三部作を一気にみた。これもほとんど覚えてなかったなあ。

2021/08/09

2021/08/09

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 


この映画の主役はやっぱり尾道の町である事は間違いないし、映画におけるロケの魅力を100%引き出した大林監督の手腕もこの頃がピークだったんだろうなぁ。ドタバタコメディチックな前半は今観るとちょっとスベり気味なんだけど、主人公が片想いのヒロインに知り合う後半に入るに連れて甘酸っぱい青春映画の趣きが出て来て断然魅力的になった。ラストの主人公の妄想シーンも色々と深い余韻が残る。