化粧

けしょう|Make-Up|----

化粧

amazon
レビューの数

3

平均評点

57.2(23人)

観たひと

36

観たいひと

4

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1984
公開年月日 1984/5/12
上映時間 136分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督池広一夫 
脚本田中陽造 
脚色長尾啓司 
原作渡辺淳一 
製作脇田雅丈 
プロデューサー小坂一雄 
撮影坂本典隆 
美術西岡善信 
重田重盛 
音楽池野成 
主題曲松坂慶子 
録音島田満 
小尾幸魚 
照明八亀実 
編集後藤彦治 
助監督長尾啓司 
スチール金田正 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演松坂慶子 蔦野頼子
池上季実子 蔦野里子
和由布子 蔦野槙子
京マチ子 蔦野つね
柄本明 蔦野菊雄
中井貴一 日下
曽我廼家明蝶 梅善堂
穂積隆信 大野
三木のり平 カーミラの老主人
中尾彬 秋山
井上純一 小泉志郎
滝田裕介 中田
林ゆたか 庄司
鈴木瑞穂 平井教授
内藤武敏 小泉志郎の父親
南風洋子 小泉志郎の母親
竹脇無我 椎名
伊丹十三 熊倉

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

京都の老舗の料亭を舞台に、そこの女将と美しい三姉妹がくり広げる様々な生き方を描く。渡辺淳一原作の同名小説の映画化で、脚本は「魚影の群れ」の田中陽造、監督は「無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ」の池広一夫、撮影は「きつね」の坂本典隆がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

京都・原谷。料亭・蔦乃家の三姉妹、頼子、里子、槙子と女将のつねが、里子の夫で婿養子の菊雄を交え桜の咲き乱れる中、甘酒を飲んでいる。一行は二十歳で自殺した頼子の双子の・姉・鈴子の墓参りの帰りであった。忘れ物をして墓に戻った頼子は、そこで鈴子を自殺に追いやった男・熊倉と出逢う。鈴子の分身であった頼子にとって、彼は心底憎い男だった。つねは幾代も続いた老舗・蔦乃家の娘で芸妓となり、やがて京大の助手をしていた青年と恋をした。彼女は青年の子を宿していたが、生木を裂くようにして別れさせられ、生まれたのが鈴子と頼子である。そして、婿をとったつねは、里子と槙子を儲けるが、夫は幼い子供たちを残して他界したのだった。東京・銀座でクラブ・アジュールのママをしている頼子のもとに、熊倉が現われる。彼は昔、祇園で遊んでいた頃と変り、商売に失敗し落魄れはてていた。蔦乃家の若女将である里子は、男らしさに欠ける菊雄に満たされないものを感じていた時、東京のコンピュータ企業の専務・椎名と出会う。七月、里子は椎名に逢うため、友人の結婚式を口実に上京し、愛を確かめあった。槙子は、東京の女子大で気ままな学生生活を送っていたが、マリファナを吸った容疑で警察に捕まり、実家に戻される。熊倉がある晩、大協デパートの経営者秋山を連れてアジュールにやって来た。数日後、彼に呼び出された頼子は、秋山と一晩だけつきあってくれと懇願される。それは、熊倉が大量に買いつけた品物を、秋山が買い取ってくれるための条件であった。復讐心の湧いた頼子は、熊倉との取引きをやめたら、一度だけいうことを聞くと秋山に告げた。里子との仲を知られた椎名は、マニラにとばされたが、里子は椎名の子を身篭っていた。槙子が銀行の頭取の息子小泉志郎と結婚することになり、結納を交わした日の夜、里子は、つねにお腹の子の父親を打ちあけた。驚いたつねは怒り彼女を許さなかった。里子は家を出て、自力で子供を育てる決心をする。頼子は店の改築を頼んだ若いデザイナー日下に好意を持つ。熊倉が自殺したと知らされた日、彼女は日下と結ばれた。数日後、日下が熊倉の息子だと知った頼子は、激しい自責の念に襲われ京都に戻り、滝にうたれるのだった。菊雄は蔦乃家から出たいとつねに頼んだ。春になり、桜見物に出かけたつね、頼子、槙子のもとに、男の赤ん坊を抱いた里子が現われ、つねと和解するのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1984年7月上旬号

日本映画批評:化粧

日本映画紹介:化粧

1984年5月上旬号

〈グラビア〉撮影現場訪問:化粧

2022/03/11

2022/03/13

60点

映画館/東京都/神保町シアター 


松坂慶子と池上季実子の絶頂期の美しさ

渡辺淳一の原作は未読。京都の老舗料亭、美しい4姉妹など明らかに谷崎潤一郎の「細雪」を意識しての原作と思うが、桜から始まる本作も、市川崑監督の「細雪」('83)を意識している。松坂慶子は双子の妹で、姉は伊丹十三との不倫のうえ自殺したという設定。腹違いの妹に池上季実子と和由布子、母親は京マチ子。池上は、竹脇無我と不倫して無理に子供を産んで京に勘当されるも、孫が生まれたらあっさり許されるという、公開時は、大した映画ではなかったと思う。しかし、今となっては松坂と池上の絶頂期の美しさが残されていることに価値がある。京マチ子の最後の映画出演作でもある。「無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ」('73)から10年もブランクがあった時代劇中心の大映出身の池広一夫監督が、何故この女性映画の監督になったのかが謎。長尾啓司が脚色と助監督となっているが、実態は長尾が監督していたのだろうか。
【特集:「細雪」と映画の中の姉妹たち】

2022/03/09

2022/03/09

-点

映画館/東京都/神保町シアター 

『化粧』。京都の老舗料亭の母親(京マチ子)&三姉妹(松坂慶子、池上季実子、和由布子)。桜に始まって桜で終る一年間。京都の四季の映像が美しい。婿養子の菊雄(柄本明)の気持ちが切ない、本当に里子(池上季実子)が好きなんだろう。梅善堂(曽我廼家明蝶)の座敷、客は大杉侃二朗っぽいが…。

1984/05/09

2013/06/08

40点

その他/試写会 


完成披露試写会で三大女優のお出迎え

1984年5月9日、丸の内ピカデリーでの完成披露試写会で鑑賞。
入口で、松坂慶子・池上季実子・和由布子の和服姿でのお出迎えをいただき、感激した。

と思いつつ、映画を観てみると、三人姉妹にさまざまなことが起こり過ぎて、「どういう展開になっていくの?この映画…」という物語だった。原作は、渡辺淳一。
妊娠したり、麻薬をやったり、外国へ飛ばされたりなど、結構なんでもアリのストーリーはエピソード盛り込み過ぎで、散漫な印象。残念。

ただ、出演女優の美しさは、流石であった。京マチ子も出演していた。