U-NEXTの「第三の男」が、4K修復っぽいので鑑賞。
動きに関しては心配したが、なぜかU-NEXTでは一番気にならず、気持ちよく見れた。
配信HDに付き物のブロックノイズもあるにはあるが、ましな方。
「第三の男」、1971年の昼の放送だと思ったが、ブラウン管に向ってカメラのシャッターを何回もきった。
それをキネ旬だか映画芸術だかのシナリオに貼り付けて、自前の冊子を作った。
まぁ手間のかかることを、せっせとやっていたもんだ。
高校から浪人にかけてのことである。
シナリオは、この頃、よく集めた。
冊子は、ワイラーの「噂の二人」とか、トリュフォーの「柔らかい肌」とかも作ったかな、記憶がおぼろげだ。
カメラで撮ったシーンは、後半に集中してたと思う。
中盤?のらせん階段を下からあおったところ。
影が影を追う、シーン。
キオスク。
大観覧車。
地下の大下水道。
格子を下から開けようとするオーソン・ウェルズの指。
ラストの並木道。
初回鑑賞では、その見事なミステリー展開に唸った。
ハリー・ライムの死体を運んだ男は三人。
だが、その《第三の男》だけ素性が解からぬ。
それとは別に、行方不明の男がいる。
そこに《からくり》があった。
同じ男を二度埋葬する皮肉。
正直、昔の感動は、ほとんど甦らなかったが、唯一、ラストの切れ味に涙が出た。
この感覚を出した監督は、他に誰もいない。
スタジオ・カナル版。
1時間44分07秒。ロンドン塔の17秒含む。
ロンドン塔抜いて、チターの弦からで1時間43分50秒。
アメリカン・ヴァージョンをチェック鑑賞中。
タイトルがロンドン塔でなく、セルズニックの看板と豪邸。
1時間40分、単にパル廻しなだけか?