さらば友よ

さらばともよ|Adieu L'ami|----

さらば友よ

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レビューの数

58

平均評点

72.2(228人)

観たひと

329

観たいひと

23

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 フランス
製作年 1968
公開年月日 1968/10/20
上映時間 115分
製作会社 セルジュ・シルベルマン・プロ
配給 日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「シンデレラの罠」の原作者として知られるセバスチャン・ジャプリゾとジャン・エルマンの脚本を、日本ではこれが初登場の新鋭ジャン・エルマンが監督したアクションもの。撮影はジャン・ジャック・タルベス、音楽は、「サムライ」のフランソワ・ド・ルーベ。出演は「サムライ」のアラン・ドロン、「特攻大作戦」のチャールズ・ブロンソン、オルガ・ジョルジュ・ピコ、「禁じられた遊び」の名子役ブリジット・フォッセーが十六年ぶりにスクリーンに登場。製作はセルジュ・シルベルマン。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

戦争も末期のある寒い朝アルジェリア帰りの兵士たちを乗せた船が、マイセイユについた。その中に、軍医のディノ・バラン(A・ドロン)もいた。そのバランに「モツアルトの友人のバランさんでしょ?」といきなり若い女が話しかけてきた。バランは表情もかえず無視して歩き続けた。同じ船からアメリカ人軍曹で、戦争を商売にしてきたフランツ・プロップ(C・ブロンソン)もおりた。彼は部下をかきあつめ、次はコンゴに出かけ一稼ぎしようと企んでおり、それには軍医が必要と、バランをくどいていた。そのプロップを殴り倒し、バランは彼を追ってきた若い女の車に乗った。女はイザベルといい、彼女はモツアルトに頼んでおいた約束を、バランに代行して欲しいと頼んだ。その仕事というのは、イサベルはパリの広告会社に働いているが、会社の債券をひそかに持ちだし利用していた。年末の決算も近づいたので、それを金庫に返さなければならない。地下室のもとモツアルトのいた医務室の隣りに金庫がありクリスマスの連休の間に、それを返してほしいというのだ。バランはその仕事をひきうけ、医務室にハイスピード分解写真装置のついたカメラを持ち込み、金庫室の見通せる小窓にそれをセットした。金庫の七つのダイヤルの組合せ番号を盗み出そうというのである。金曜日は会計簿をしまうために金庫が開けられることになっていたがその日は社員のボーナス、月給を含めて二億フランの現金がしまわれるのを知って、バランの目的はかわった。債券を返して同時に、中身をいただこう。だが、カメラは七つのダイヤルのうち、三つしか写してなかった。組合せは無数にあり、時間は三日三晩しかない。バランが作業を開始したとき、ふらりとプロップがあらわれた。いまさら彼を追いかえすわけにもいかず二人は一緒に、仕事をはじめた。が、ふとしたことから金庫室の中に二人はとじこめらわてしまった。男二人の間に奇妙な友情が生じた。そこでディノはかつてアルジェリアで、親友モツアルトとの関係も語りだした。そして長い苦闘の末、遂に金庫は開いた。しかし中はからっぽだった。壁をしゃにむにくずし、通風孔をとおり、医務室に脱出したが部屋には、警備員の死体がころがっていた。バランは罠にかけられたことを知った。恐らくバランが作業にかかる前に、誰かが金を盗み出し、警備員を射殺し、罪をきせようとしたのだ。バランとプロップは別々に逃げた。二億フランの金庫破りと、警備員殺しのニュースは派手にかきたてられ、非常線がはられた。プロップは空港でその非常線に引っかかったバランを救うため、自分が捕えられた。一方バランは、イザベルの行方を探して、医務室の助手をしているドミニクのところを訪ねた。そこでバランは、おぼろげながらではあるが真相をつかみかけた。盗聴されることを計算にいれバランは、警察に捕えられているプロップに電話した。その後、ドミニクを連れて、医務室に行き、イザベルのカルテをさがさせた。バランの背中に銃がつきつけられた。イザベルだった。金をとり警備員を射殺したのは、イザベルとドミニクの共犯だったのだ。だが、ビルには警察官たちもひそんでいた。それに気づいて逃げるイザベルとドミニク。同性愛の関係にある二人を警官は射殺してしまった。ディノの制止も聞かず……。事件は終った。他の事件で再び刑事に連行されるプロップの煙草に、バランは無言で火をつけてやった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1968年11月下旬号

外国映画批評:さらば友よ

1968年11月上旬号

新作グラビア:さらば友よ

旬報試写室:さらば友よ

外国映画紹介:さらば友よ

2023/08/01

2023/08/01

78点

レンタル/大阪府/TSUTAYA 
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また観た

直訳だが邦題の響きが、アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの二人にぴったりで、ストーリーの荒っぽさが気にならない。あのブリジット・フォッセーがこんな大人の女性になっていたというのが見られる。ラストシーンは何度観てもいい。

2023/07/16

2023/07/17

65点

選択しない 


長く感じました

もどかしい展開が続く前半に少し飽きてきました。金庫室に閉じ込められるまでが長くもう少しコンパクト&スピーディーが私の好みです。ラストであっという間の急展開でちょっと驚きました。

2023/05/01

2023/05/01

75点

その他/TSUTAYA DISCAS 
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イェー!

フランスの美男俳優アラン・ドロンとアメリカの不細工(失礼)俳優チャールズ・ブロンソンとの異色の共演のフランス映画。
アルジェリア戦線からフランス・マルセイユに帰国した軍医のバラン(アラン・ドロン)と金稼ぎの外人部隊のプロップ(チャールズ・ブロンソン)。船着き場での出逢いから、金庫破りの相棒となるまで。当時アラン・ドロンは30歳前半で既に人気俳優だが、チャールズ・ブロンソンは40歳後半でこの作品で有名になったとか。
この映画を見るきっかけは、和田誠さんの「お楽しみはこれからだ2」よりの名セリフを確認するため。
最初の名セリフ。
ファーストシーンにバランが軍医としてのやるせなさをプロップに語る。「俺は負傷者の身体をつぎはぎして、もう一度殺すために戦場へ送り出していた」
2番目の名セリフ。地下室でバランが誤って敵と間違え味方を撃ってしまったとプロップに言った後、プロップは「敵と味方をいつも見分けられるってものでもない。似たようなものだから」と。
私の見たDVD(須賀田昭子さん訳)では、前者は、「兵士の負傷を治し、奴らを殺すため戦場へ送っただけだ」、後者は、「いつも敵の中に居る友人には気付かぬものだ。なぜなら心底では同じだから」でした。
ほとんど地下室でのドラマでしたが、ドロンとブロンソンの輝く肉体を見せつけられました。
一つ疑問は、なぜプロップが地下室に現れたのか?

2023/03/04

2023/03/07

60点

VOD/U-NEXT 
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「強烈!「地下室のメロディー」を凌ぐ2億フラン金庫破りのサスペンス!」

タイトルから青春モノかと思って観賞したらまさかの犯罪サスペンス。
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンのバディもの。
色男とワイルドのナイスコンビ。
まぁでも記憶に残りそうにない気がする作品。

2023/01/03

2023/01/03

90点

購入/DVD 
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今では見ることのできないクールな男と、タフな男の映画。1968年制作。アルジェリアで戦争が続いていた頃の話。マルセイユに帰還兵たちが下船する。戦争に嫌気がさしている軍医と、戦争を渡り歩く傭兵。仕組まれた罠にハマる軍医に、金の匂いを嗅ぎつけた傭兵が強引に加わってくる。反目しながらも不思議な友情を交わす男たち・・・。最後までピンと張りつめた乾いた空気感がいい。そして女は怖い・・・。

2022/07/23

2022/07/24

76点

VOD/U-NEXT/レンタル/PC 
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戦争を経験した男ども

ぶっきらぼうとも言えるカットの積み重ねで、二人が地下室の金庫にいます。ここまでが、やや長く感じました。

 チャールズ・ブロンソンは、あふれる液の中にコインを何枚入れてもこぼしません。そして、低く、イエー。

 アラン・ドロンの方は、悩んでいそうで、女を口説いて、今回の仕事を引き受けています。金庫を開けようとして、お楽しみはこれからだ。

 二人とも全盛期とあって、現在見ても、充分に活けてます。

 中味が空の金庫のある部屋に閉じ込められて、ブロンソンがインドシナで18時間独り穴の中に閉じ込められた、と言い、ドロンの方はアルジェリアで兄弟以上の仲の友を誤って撃ち殺した、と告白します。
 お互いに、強烈な戦争体験があり、それで惹かれ合ったのかもしれません。

 刑事から奪ったタバコを口に加えるブロンソンに、ドロンがマッチで火をつけます。ブロンソンがいつものように、イエー。マッチの火を消して、芯が落ちもせず、ドロンが大声でイエー。この有名なラスト、私にはそれぞれが戦争体験を乗り越えたように見えて、良かったです。