意外な展開が続くので、まったく飽きずに観られるサスペンス的アクションありの映画。
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの微妙な距離感がイイ感じ。
観終わってスッキリする系の映画だった。
物語は、戦場から帰って来た兵士の中にいた軍医(アラン・ドロン)に接触してくる女性がいたが彼女は他の軍医を探していた。その近くにいた帰還兵(チャールズ・ブロンソン)もいて、彼は「金の匂いがする感覚」が鋭い。そして、アラン・ドロン周辺に金の匂いがするので、付きまとうことになる。
アラン・ドロンは、女性から「会社の債券を使い込んだのだが、その債券を金庫に戻して欲しい」と持ちかけられる。実行はクリスマスの三連休。そしてどういう訳かアラン・ドロンは引き受けることになるのだが、その金庫にはクリスマス直前に大金が格納されることも判明。
すると、これまた何故かチャールズ・ブロンソンが「じゃあ、大金はいただこう!」と言い出すのだが、アラン・ドロンは断る。
しかし、またまた何故だか「二人で大金いただこう」という話になり、いざ実行!…となるのだが……という展開。
このように、不思議な成り行きで物語が進んで行く「雑な展開」ではあるものの、それを気にしなければ、楽しく見られる(笑)
終盤、凄い展開になっていくのが楽しい!
劇中、チャールズ・ブロンソンが水面張力でコーヒーなどが入ったコップに5枚のコインを入れる場面が印象的だが、こうしたコイン入れシーンはワンカットで撮影すべきではないか?…と思った。カットをつないでいるので、コップの水面張力が減っている気がした場面あり。
全体的に割と面白いサスペンス的な映画だった。