さらば友よ

さらばともよ|Adieu L'ami|----

さらば友よ

amazon
レビューの数

53

平均評点

72.0(214人)

観たひと

315

観たいひと

23

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 フランス
製作年 1968
公開年月日 1968/10/20
上映時間 115分
製作会社 セルジュ・シルベルマン・プロ
配給 日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「シンデレラの罠」の原作者として知られるセバスチャン・ジャプリゾとジャン・エルマンの脚本を、日本ではこれが初登場の新鋭ジャン・エルマンが監督したアクションもの。撮影はジャン・ジャック・タルベス、音楽は、「サムライ」のフランソワ・ド・ルーベ。出演は「サムライ」のアラン・ドロン、「特攻大作戦」のチャールズ・ブロンソン、オルガ・ジョルジュ・ピコ、「禁じられた遊び」の名子役ブリジット・フォッセーが十六年ぶりにスクリーンに登場。製作はセルジュ・シルベルマン。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

戦争も末期のある寒い朝アルジェリア帰りの兵士たちを乗せた船が、マイセイユについた。その中に、軍医のディノ・バラン(A・ドロン)もいた。そのバランに「モツアルトの友人のバランさんでしょ?」といきなり若い女が話しかけてきた。バランは表情もかえず無視して歩き続けた。同じ船からアメリカ人軍曹で、戦争を商売にしてきたフランツ・プロップ(C・ブロンソン)もおりた。彼は部下をかきあつめ、次はコンゴに出かけ一稼ぎしようと企んでおり、それには軍医が必要と、バランをくどいていた。そのプロップを殴り倒し、バランは彼を追ってきた若い女の車に乗った。女はイザベルといい、彼女はモツアルトに頼んでおいた約束を、バランに代行して欲しいと頼んだ。その仕事というのは、イサベルはパリの広告会社に働いているが、会社の債券をひそかに持ちだし利用していた。年末の決算も近づいたので、それを金庫に返さなければならない。地下室のもとモツアルトのいた医務室の隣りに金庫がありクリスマスの連休の間に、それを返してほしいというのだ。バランはその仕事をひきうけ、医務室にハイスピード分解写真装置のついたカメラを持ち込み、金庫室の見通せる小窓にそれをセットした。金庫の七つのダイヤルの組合せ番号を盗み出そうというのである。金曜日は会計簿をしまうために金庫が開けられることになっていたがその日は社員のボーナス、月給を含めて二億フランの現金がしまわれるのを知って、バランの目的はかわった。債券を返して同時に、中身をいただこう。だが、カメラは七つのダイヤルのうち、三つしか写してなかった。組合せは無数にあり、時間は三日三晩しかない。バランが作業を開始したとき、ふらりとプロップがあらわれた。いまさら彼を追いかえすわけにもいかず二人は一緒に、仕事をはじめた。が、ふとしたことから金庫室の中に二人はとじこめらわてしまった。男二人の間に奇妙な友情が生じた。そこでディノはかつてアルジェリアで、親友モツアルトとの関係も語りだした。そして長い苦闘の末、遂に金庫は開いた。しかし中はからっぽだった。壁をしゃにむにくずし、通風孔をとおり、医務室に脱出したが部屋には、警備員の死体がころがっていた。バランは罠にかけられたことを知った。恐らくバランが作業にかかる前に、誰かが金を盗み出し、警備員を射殺し、罪をきせようとしたのだ。バランとプロップは別々に逃げた。二億フランの金庫破りと、警備員殺しのニュースは派手にかきたてられ、非常線がはられた。プロップは空港でその非常線に引っかかったバランを救うため、自分が捕えられた。一方バランは、イザベルの行方を探して、医務室の助手をしているドミニクのところを訪ねた。そこでバランは、おぼろげながらではあるが真相をつかみかけた。盗聴されることを計算にいれバランは、警察に捕えられているプロップに電話した。その後、ドミニクを連れて、医務室に行き、イザベルのカルテをさがさせた。バランの背中に銃がつきつけられた。イザベルだった。金をとり警備員を射殺したのは、イザベルとドミニクの共犯だったのだ。だが、ビルには警察官たちもひそんでいた。それに気づいて逃げるイザベルとドミニク。同性愛の関係にある二人を警官は射殺してしまった。ディノの制止も聞かず……。事件は終った。他の事件で再び刑事に連行されるプロップの煙草に、バランは無言で火をつけてやった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1968年11月下旬号

外国映画批評:さらば友よ

1968年11月上旬号

新作グラビア:さらば友よ

旬報試写室:さらば友よ

外国映画紹介:さらば友よ

2022/07/23

2022/07/24

76点

VOD/U-NEXT/レンタル/PC 
字幕


戦争を経験した男ども

ぶっきらぼうとも言えるカットの積み重ねで、二人が地下室の金庫にいます。ここまでが、やや長く感じました。

 チャールズ・ブロンソンは、あふれる液の中にコインを何枚入れてもこぼしません。そして、低く、イエー。

 アラン・ドロンの方は、悩んでいそうで、女を口説いて、今回の仕事を引き受けています。金庫を開けようとして、お楽しみはこれからだ。

 二人とも全盛期とあって、現在見ても、充分に活けてます。

 中味が空の金庫のある部屋に閉じ込められて、ブロンソンがインドシナで18時間独り穴の中に閉じ込められた、と言い、ドロンの方はアルジェリアで兄弟以上の仲の友を誤って撃ち殺した、と告白します。
 お互いに、強烈な戦争体験があり、それで惹かれ合ったのかもしれません。

 刑事から奪ったタバコを口に加えるブロンソンに、ドロンがマッチで火をつけます。ブロンソンがいつものように、イエー。マッチの火を消して、芯が落ちもせず、ドロンが大声でイエー。この有名なラスト、私にはそれぞれが戦争体験を乗り越えたように見えて、良かったです。

2022/07/22

2022/07/23

80点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 
字幕


観た気になってたけど初鑑賞作品。
二大スター共演の暗黒街モノ?と勝手に「バラキ」や「地下室のメロディ」「ボルサリーノ」を混ぜこぜにイメージしてしまっていた。 本作、意外にもストーリー展開がミステリアスで面白い。密室ではあるがテンポよくスリリングで飽きさせない
最後のお馴染みシーン。うん、バッチリ決まった!

2020/06/14

2020/06/14

90点

購入/DVD 
字幕


戦争に嫌気のさした軍医と、戦争を渡り歩く傭兵。次のコンゴでの仕事に軍医がいると執拗に誘ってくるが・・・。チャールズ・ブロンソンとアラン・ドロンの見事なタッグマッチ。これに美しく怪しい女が絡んでくる。渋めのサスペンスにどっぷりと浸る。

2020/04/11

2020/04/11

70点

レンタル/東京都/ゲオ/ゲオ東村山久米川店/DVD 
字幕


ラストが忘れられない

 アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン、この二人の映画。そのぶつかり合いが本当に凄かった。二人とも一歩も譲らず、それが観ていて美しい程。

 ストーリィは突っ込みどころ満載で、女性の方が上だったが、実質ほとんど、いないに等しい位。そして、もう少しフィルムノワール的にして欲しかったけれど。

 ラストの二人の一番の場面が、この映画の紹介の写真では必ず使われる。最も格好いい場面。惚れ惚れする。この一瞬の為にこの映画があると言ってもいいと思う。 

1978/09/22

2020/02/21

70点

選択しない 


目線を合わせぬ二人

ネタバレ

個性のまるっきり違うA・ドロンとC・ブロンソンのぶつかり合いが相乗効果を産んだ男臭いフィルムノワール。ラスト、目線を合わせすたばこの火の貸し借りだけで別れる二人に、痺れますな。

2019/12/11

2019/12/14

70点

選択しない 


イエーッ!

ネタバレ

 この映画、ブロンソンのタバコにA・ドロンが火をつけてやるラストシーンのみ記憶に残っていて粗筋などまったく忘れていた。再見してみて随分と不思議な、というか無理筋なシナリオだったんだなあと思ってしまう。二大スターを同じフレームに収めるための後付けのストーリーだったのかもしれない。自分にはその友情の象徴的シーンのみ記憶されていたのだが・・・・。
 映画はアルジェ戦争から帰還した軍医のドロンがイザベルに声をかけられたことをきっかけとして転がり始める。ストーリーは結果的には奸智に長けた女二人が、経験豊富な帰還兵二人を罠にかけるという構図になっている。
 過酷な戦場での体験のせいか精神が少し病んでいる風なドロンとその戦争を商売のようにして渡り歩いている男、ブロンソンという対照的な二人が主人公。ニヤついたブロンソンが何故かドロンに執拗にまとわりつくのも何だか変だ。
 ブロンソンの野生の勘が落ち着かないドロンの態度に商売の匂いを感じ取ったと解釈するのが普通であろう。でも女二人が同性愛の関係だったように男二人にもその気配を出したかったやもしれない。LGBTを持ち込むにはまだ時代は早すぎる。でもそう解釈するとブロンソンの執拗な絡みはすごく納得できるものになるのだが。
 ラストのタバコのシーンと同様、もう一つ自分の記憶に残っていたのがブロンソンが見せる例のコインゲーム。表面張力のみで盛り上がるコップに5枚のコインをゆっくりと沈めていく。彼はこのゲームがお気に入りらしく都合3度ほど挟まる。嫌でも記憶に残る。それまで成功していたにもかかわらず最後には失敗してしまう。終始ニヤついているブロンソンが、このゲームの時には真剣な眼差しになるのが何だか可笑しかった。このシーンも深読み(というか誤解)すれば相手に想いを伝ええたい欲望と葛藤を描いていたとも取れる(とれない?)。
 二人の男がクリスマスの3日間ビルの地下室に閉じ込められる。ちょっと「死刑台のエレベーター」を思い出させる展開。喉は乾き、上半身裸になる二人。今ならさしずめ危ない関係になるところを映画はあくまで友情の線で止めている。最期の「イエーッ」の叫びには思いを伝えられない葛藤が表現されていた、なんて思うのも考えすぎですかね。
 今回再見してみてやはりこれは男二人の友情というより、愛を描いた映画ではなかったか、という疑惑がさらに増したのだった。これも時代のせいか。