気狂いピエロ

きちがいぴえろ|Pierrot Le Fou|Pierrot the Madman

気狂いピエロ

amazon
レビューの数

87

平均評点

73.5(524人)

観たひと

860

観たいひと

125

  • KINENOTE Selection映画館で観る

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 フランス
製作年 1965
公開年月日 1967/7/7
上映時間 111分
製作会社 フェリックス・フィルム
配給 日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アメリカの小説家ライオネル・ホワイトの『十一時の悪魔』をもとに「軽蔑」のジャン・リュック・ゴダールが監督した。撮影は「二人の殺し屋」のラウール・クタール、音楽はアントワーヌ・デュアメルが担当。出演は「カトマンズの男」のジャン・ポール・ベルモンド、「スタンダールの恋愛論」のアンナ・カリーナのほかグラジェラ・ガルバーニ、レイモン・ドボスなど。日本初公開1967年7月7日(配給:日本ヘラルド映画)。デジタルリマスター版2016年7月23日公開(配給:オンリー・ハーツ)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

フェルディナン(J・P・ベルモンド)は通称“気狂いピエロ”と呼ばれるカッコいい、愛すべき、反面また憂愁にみちた男である。彼は金持の妻に退屈し、無為な都会生活を逃げだしたい衝動にかられていた。そんなある夜彼はパーティで昔馴染の女性マリアンヌ(A・カリーナ)に出会い、一夜をともにした。翌朝、目覚めた彼は彼女の部屋に、首に鋏を突きたてられて死んでいる見知らぬ男の死体を見つけ驚いた。だがマリアンヌは一向に気にする様子がなく、口笛を吹きながら朝食をつくるのだった。面倒な事件であることは確かである。「わけはあとで話すから」と、彼女に手をとられた時フェルディナンはごく自然に彼女と行動を共にし、パリを逃げ出す決心をした。彼は昔よりも一層魅力的になったマリアンヌを愛しはじめていたし、愚劣な生活から抜け出せるチャンスと考えたのだ。フェルディナンはマンガ“ピエ・ニクレ”を持ち、マリアンヌは銃を持ち、着のみ着のままに彼女の兄がいるという南仏へ向けて、出発した。それは金のない、やぶれかぶれの強盗行脚で、ギャング団の争いに捲き込まれたりしたが、ふたりにとっては素晴らしい旅であった。フェルディナンの顔は底抜けに明るく、飄々とおどけてさえしていた。ある海岸ではロビンソン・クルーソーのような自給自足の生活を送っていたが、深い充実感を味わうフェルディナンと違って、マリアンヌは嫌気がさして来た。そして街に来た時、彼女は奇妙な小人を鋏で刺し殺すと、煙のように消えた。するとフェルディナンはその小人の仲間と思われるギャングに捕われ彼女の居所を言えと拷問された。マリアンヌが殺人を犯し五万ドル持ち逃げしたというのだ。居所を知らない彼は解放されて、マリアンヌを探し歩いた。やっと探しあててみると彼女は密輸団のボスと関係を結んでいた。この彼女の裏切りはフェルディナンを深い絶望に突き落した。彼はふたりのいる島へ行くと拳銃で撃ち殺してしまった。間もなく青い海をのぞむ岩壁から、フェルディナンがダイナマイト自殺をとげた白い煙が見えた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2022年4月下旬号

「勝手にしやがれ」4Kレストア版/「気狂いピエロ」2Kレストア版:「勝手にしやがれ」論

「勝手にしやがれ」4Kレストア版/「気狂いピエロ」2Kレストア版:「気狂いピエロ」論

「勝手にしやがれ」4Kレストア版/「気狂いピエロ」2Kレストア版:「気狂いピエロ」原作小説について

「勝手にしやがれ」4Kレストア版/「気狂いピエロ」2Kレストア版:ウェブ時代のJLGの肖像

UPCOMING 新作紹介:「気狂いピエロ」

キネマ旬報増刊 大人のシネマ・ライフ 2016Summer→Autumn

スクリーンの中の女優とともに:「気狂いピエロ」移り気な、天衣無縫の魅力―アンナ・カリーナ

1998年10月上旬号

COMING SOON【新作紹介】:気狂いピエロ

1967年7月下旬号

特集 ゴダール映画の真実:にせもの《気狂いピエロ》

外国映画批評:気狂いピエロ

1967年3月下旬号

新作グラビア:気狂いピエロ

外国映画紹介:気狂いピエロ

2022/12/30

2022/12/30

70点

購入/DVD 
字幕


学生の頃、池袋文芸坐のゴダール監督週間で観て以来の再鑑賞。
ヌーヴェルバーグの傑作&ゴダール監督の代表作の一つであり、ベルモンドとアンナ・カリーナという有名どころが主演なのに、この邦題が付けられたため日本の地上波やBSではオンエアされない不運な作品である。
南フランスの田舎や、地中海のロケーションがとにかく綺麗。一応殺人を犯した不倫カップルの逃避行を描いた話ではあるが、ストーリーは関係なく映画として成立しているのが凄い。
絶世の美女ではないけれど、アンナ・カリーナがとにかく魅力的。でも彼女に鋏で刺されて殺されるのは勘弁してほしい。

2022/10/19

2022/10/21

95点

映画館/東京都/アップリンク吉祥寺 


映画って、ストーリーが全てでは無いんだなと思わされる

リストア版を鑑賞。ストーリーはワケ分からんが、役者の存在感と意味ありげなセリフ回し、全体的な絵力が凄い。製作陣がふざけてる部分もたくさんあり、思わず笑ってしまった。映画の持つ魅力の多様性に気付かされる。とにかく、もう一回劇場で観たい。

脚本・構成
5
演技・演出
5
テーマ・メッセージ性
4.5
絵力
5
エモさ
4

2022/10/11

2022/10/11

60点

テレビ/有料放送/スターチャンネル 


分かりやすい方か

ゴダール監督の映画は分かりにくい。でもこの映画は比較的分かりやすい方か。
ピエロ(ジャン・ポール・ベルモンド)と呼ばれる男、家庭的な退屈な生活に飽き飽きしていたところ昔付き合っていた女マリアンヌ(アンナ・カリーナ)と出会い、そのまま二人で出奔してしまう。ところがマリアンヌの部屋で男が死んでいる。そこでピエロはマリアンヌと一緒に逃げ出す。殺人犯として手配されながらも、あちこちで車を盗んだり、危ないことをしながら金を稼いでは逃げ回っている。
あるときマリアンヌは謎の男達に連れ去られるが、その男達はまたも殺される。マリアンヌは兄と言っている男と組織の金をくすねたらしい。その方棒も担がされる。しかしマリアンヌは金を持って兄と逃げる。追跡したピエロは二人を射殺する。そして最後はダイナマイトで自爆する。
文学趣味のピエロとマリアンヌの会話は断片的で、詩を読んでいるようだ。それでもストーリーの説明にはなっている。映像は余分な説明をしないでテンポよく切り替わっていく。映画芸術としては面白いかも知れないが、意味不明。何を描きたかったのか。ピエロの恋の永続性を表現したかったのか、それとも二人の無軌道ぶりを描きたかったのか。

2022/10/08

2022/10/09

80点

映画館/島根県 
字幕


「赤色」の奔流・39年ぶりに鑑賞する・2Kレストア版

2022年10月8日に鑑賞。島根県民会館・中ホール。テクニスコープ・テクニカラー。100分。一部、英語。当日1000円。『2015年2Kレストア版』

映画館で観て以来、39年ぶりに鑑賞する。この会場は、完全にスコープサイズに合わせたマスキングは出来ず、上下に大きく「黒味」が残っている。よって、スコープサイズでも画面は小さい。

先日、ライオネル・ホワイト(1905-1985)の原作『気狂いピエロ(Obsession)』を読了した。

ジャン=リュック・ゴダールは、2022年9月13日91歳でスイスの自宅で亡くなった。「安楽死」である。理由は「疲労困憊」であるという。ゴダールは過去に幾度か自殺を図っているが、恐怖で出来なかったと言っている。スイスでは患者自らが致死薬入りの液体を飲み干すことなどで自死する「自殺幇助」が容認されている。スイスとの二重国籍者だったゴダールは、同国最大の自殺幇助団体「エグジット」のフランス語圏支部の医師から致死薬を貰い永眠した。

カラーが実に鮮明である。「赤色」の奔流。随所に「赤色」が使用されている。アンナ・カリーナ(マリアンヌ・ルノワール)の赤いドレス、ベルモンド(ピエロ=フェルディナン・グリフォン)の赤いシャツ、赤い車、赤い椅子・テーブル、ボートの赤い縁どり、車の赤いハンドル・内装、ピエロの日記の赤い文字・赤い紙、赤い血、ラストの赤いダイナマイト・・・。ベルモンドの虹色のシャツ。

本作は物語を語ろうとしていない。映像のコラージュである。そして映画へのオマージュがちりばめられている。

サミュエル・フラー「『悪の華』をパリで撮る。映画は戦場のようなものだ。愛、憎しみ、バイオレンス、死・・・つまりはエモーションだ」

この開巻のパーティー場面で、青一色の画面、黄色一色、金一色、薄い緑一色、青一色、各場面で女性たちが上半身裸でおっぱいが見える。

[登場する映画・文学・風俗など]
「大砂塵」(1954・監督:ニコラス・レイ)、ピエロ「セザル・ビロトー(著:バルザック)を読め」、『失われた時を求めて』、ベトナム戦争(ベトコン115人を殺害)、ルノワールの絵、モジリアニの絵、OAS(極右軍事組織)、アンナ「ローレル&ハーディでやるわ」、ラズロ・コヴァックス(1936年1月25日サントドミンゴ生れ)画面に登場する→撮影監督のコヴァックスではない。→「勝手にしやがれ」(1959)のミシェル・ポワカール(ベルモンド)が使う変名もラズロ・コヴァックスである。「弟のパスポートだ。離婚した母の名字だ」

「ニコラ・ド・スタールの自殺」=ロシアの貴族の息子でパリに亡命。1955年自殺。『ウィリアム・ウィルソン』、『地獄の季節』、『ポールとヴィルジニー』

ピエロが読むマンガ本『L'EPATANT, La Bande Des Pieds Nickeles ラ・バンド・ピエド・ニッケル、エピソード(1908-1912)』=クロキニョール、リボルディング、フロイシャール3人の冒険物語。

ピエロ「ミシェル・シモンが若い娘に狂う映画があった」→「パニック」(1946・監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ)→私の評価は「66点」今ひとつの出来、「My Girl Friday」

アンナ・カリーナの歌2曲目『私の生命線は短いの~』、カリーナがいつも持ち歩く「犬のぬいぐるみ」は背中にファスナーがあって中からピンクの口紅を取り出す。なるほど、ハンドバッグなんだ。オウムと小キツネ。

トゥーロン港→後ろに巨大な軍艦が見える。映画館のピエロ→ベトナム戦争の映像。次に、ムービーカメラを回すジーン・セバーグの白黒映像が流れる。映画館の少年は、ジャン・ピエール・レオである。

レバノンの亡命王女、「TWAのニース発タヒチ行」、ボーリング場。

ピエロ「俺は何者だ?大西洋にうたれた巨大な疑問符だ」

2022/09/26

2022/09/26

70点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 


学生時代以来の再見。
たぶん早稲田松竹で「勝手にしやがれ」との二本立て。
ダイナマイト爆発シーンは記憶にあるが、再見してもやはり難解で過激で革新的なゴダール。
シュールかつ悲恋の物語。
ゴダール監督の訃報を聞いて、「顔たち、ところどころ」でゴダール監督に約束をすっぽかされて泣くアニエス・ヴァルダを思い出した。
合掌。

2022/09/20

2022/09/20

55点

購入/DVD 
字幕


追悼ジャン=リュック•ゴダール

正直内容は理解出来なかった。特典映像で長編の解説が有るので余裕のある時じっくり見てみよう❗「勝手にしやがれ」DVDは中身が空っぽ。「ベニスに死す」もそう、買い直すにも高いです!