気狂いピエロ

きちがいぴえろきぐるいぴえろ|Pierrot Le Fou|Pierrot the Madman

気狂いピエロ

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レビューの数

56

平均評点

73.7(390人)

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695

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118

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ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 フランス
製作年 1965
公開年月日 1967/7/7
上映時間 111分
製作会社 フェリックス・フィルム
配給 日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アメリカの小説家ライオネル・ホワイトの『十一時の悪魔』をもとに「軽蔑」のジャン・リュック・ゴダールが監督した。撮影は「二人の殺し屋」のラウール・クタール、音楽はアントワーヌ・デュアメルが担当。出演は「カトマンズの男」のジャン・ポール・ベルモンド、「スタンダールの恋愛論」のアンナ・カリーナのほかグラジェラ・ガルバーニ、レイモン・ドボスなど。日本初公開1967年7月7日(配給:日本ヘラルド映画)。デジタルリマスター版2016年7月23日公開(配給:オンリー・ハーツ)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

フェルディナン(J・P・ベルモンド)は通称“気狂いピエロ”と呼ばれるカッコいい、愛すべき、反面また憂愁にみちた男である。彼は金持の妻に退屈し、無為な都会生活を逃げだしたい衝動にかられていた。そんなある夜彼はパーティで昔馴染の女性マリアンヌ(A・カリーナ)に出会い、一夜をともにした。翌朝、目覚めた彼は彼女の部屋に、首に鋏を突きたてられて死んでいる見知らぬ男の死体を見つけ驚いた。だがマリアンヌは一向に気にする様子がなく、口笛を吹きながら朝食をつくるのだった。面倒な事件であることは確かである。「わけはあとで話すから」と、彼女に手をとられた時フェルディナンはごく自然に彼女と行動を共にし、パリを逃げ出す決心をした。彼は昔よりも一層魅力的になったマリアンヌを愛しはじめていたし、愚劣な生活から抜け出せるチャンスと考えたのだ。フェルディナンはマンガ“ピエ・ニクレ”を持ち、マリアンヌは銃を持ち、着のみ着のままに彼女の兄がいるという南仏へ向けて、出発した。それは金のない、やぶれかぶれの強盗行脚で、ギャング団の争いに捲き込まれたりしたが、ふたりにとっては素晴らしい旅であった。フェルディナンの顔は底抜けに明るく、飄々とおどけてさえしていた。ある海岸ではロビンソン・クルーソーのような自給自足の生活を送っていたが、深い充実感を味わうフェルディナンと違って、マリアンヌは嫌気がさして来た。そして街に来た時、彼女は奇妙な小人を鋏で刺し殺すと、煙のように消えた。するとフェルディナンはその小人の仲間と思われるギャングに捕われ彼女の居所を言えと拷問された。マリアンヌが殺人を犯し五万ドル持ち逃げしたというのだ。居所を知らない彼は解放されて、マリアンヌを探し歩いた。やっと探しあててみると彼女は密輸団のボスと関係を結んでいた。この彼女の裏切りはフェルディナンを深い絶望に突き落した。彼はふたりのいる島へ行くと拳銃で撃ち殺してしまった。間もなく青い海をのぞむ岩壁から、フェルディナンがダイナマイト自殺をとげた白い煙が見えた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

キネマ旬報増刊 大人のシネマ・ライフ 2016Summer→Autumn

スクリーンの中の女優とともに:「気狂いピエロ」移り気な、天衣無縫の魅力―アンナ・カリーナ

1998年10月上旬号

COMING SOON【新作紹介】:気狂いピエロ

1967年7月下旬号

特集 ゴダール映画の真実:にせもの《気狂いピエロ》

外国映画批評:気狂いピエロ

1967年3月下旬号

新作グラビア:気狂いピエロ

外国映画紹介:気狂いピエロ

1983/05/15

2019/04/12

85点

映画館 
字幕


鮮烈な魅力

孤独と狂気を内に秘め、破滅へと疾走するJ・P・ベルモンド。ミステリアスな妖気を撒き散らし、主人公を翻弄するA・カリーナ。ヌーベルヴァーグのイコンとも言える、そんなふたりの鮮烈な魅力に惹かれ、画面にほとばしる音と色彩の闊達なグラデーションに目を奪われる。如何にもJ・L・Gらしく、引用とオマージュに満ちた散逸的でポストモダンチックな物語は、「永遠」を実感するA・ランボーの「地獄の一季」の一節がいつまでも心に残るゴダール映画のマイベストワン。

2019/03/21

2019/03/21

70点

映画館/東京都/早稲田松竹 


めちゃくちゃすぎてついていけないが、思考停止した状態で画を浴び出すと気持ちいい。
映画はどこまでも自由だ。それがわかる一本。
今作でのヒロインもファムファタールとして活躍しており、とても魅力的。
このヒロインもまた気狂いである。

言語で語る主人公と、感情で語るヒロインの関係は右脳と左脳のようだなんて思ったりもしたが、よくわからないことに変わりはない。

当時のボーリングの球ってガターのところ通って戻ってくるんだ。


2019劇場鑑賞52本目

2019/03/19

50点

選択しない 


ストーリーは添え物、見どころは道化師的ベネトンカラーの色彩

 原題"Pierrot Le Fou"で、邦題の意。ライオネル・ホワイトの小説"Obsession"(妄想)が原作。
 ヌーベルバーグかつゴダールらしいアバンギャルドな作品なので、ストーリー性とか、ドラマ性とか、一般的な映画についてのドラマツルギーは無視されていて、このアナーキーな作品に共感ないしは価値を見い出せないと、けばけばしい色使い以外、退屈な作品となる。
 冒頭よりの赤・白・青のフランス、および赤・白・緑のイタリアのトリコロール、プラス黄色の鮮やかな色彩が衣装・大道具・小道具に散りばめられていて、ベネトンカラーの映像が従来のナチュラルカラーから脱した道化師的人工美で目を楽しませる。
 本作の見どころはほぼこれに尽きていて、添え物のストーリーにどこまで耐えられるかにかかっている。
 そのストーリーは、パリの退屈な日常に倦んだ男フェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)がパーティで昔の恋人マリアンヌ(アンナ・カリーナ)に出会い、殺人事件に巻き込まれてパリから南仏へと逃避行する。
 地中海にたどり着きフェルディナンはマリアンヌとの生活に満足するがマリアンヌは飽いてしまい、殺人事件を起こして失踪。漸く探し当てるが裏切られ、フェルディナンはマリアンヌを銃殺してダイナマイトで自爆して終わり。この作品に、なぜ? どうして? を問うてはならない。
 マリアンヌは終始フェルディナンを本名では呼ばず、ピエロという。ラストは道化師よろしく青いペンキで顔を塗りたくってダイナマイトを巻き付けるが、まさしく人間の存在そのものがピエロということかもしれない。(キネ旬5位)

2019/03/05

2019/03/05

88点

選択しない 
字幕


何だこれは!の魅力、の巻

詩的で素敵。

何だこれは!何が何だか、だけれども、
美しい。

男と女の絡んでも決して交わらない哀しさ。
タバコがタバコであった時代の、
なんと挑戦的な作品か。

女優が女の中の女として、
体の線を見事に表出している。

配色もシンプルでいい。

2019/01/27

2019/01/29

-点

レンタル/千葉県 
字幕

フェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)は、妻と娘に囲まれ裕福な暮らしを送っていたが、その心は陰鬱としていた。妻にけしかけられて嫌々パーティーに参加したものの、会話を楽しむことができず、ひとり早々に引き上げてしまう。家には、娘につけていたベビーシッターがまだ残っており、彼女を送っていこうとするフェルディナン。よく見ると、彼女は昔の恋人マリアンヌ(アンナ・カリーナ)だった。衝動的に一夜をともにする2人。しかし、起きてみると部屋には死体が。マリアンヌの情夫は、武器の密輸に関わっており、2人は組織同士の抗争に巻き込まれてしまったのだ。逃避行を続けつつ、刺激的な生活に喜びを感じるフェルディナン。一方のマリアンヌは、不安定な生活に嫌気がさし、敵側に寝返って去っていく。フェルディナンは、敵のボスとマリアンヌを見つけると、2人を殺害し、自身も顔にダイナマイトを巻いて自爆するのだった。
相変わらずのゴダール節で、物語の展開など二の次と言わんばかりの不条理感。個人的には、凄く嫌い。青臭い若造が独りよがりに撮ったように感じられるこの作品を、世間は何故評価するのだろう。

2018/10/21

2018/10/21

79点

映画館/東京都/アンスティチュ・フランセ東京 
字幕


今回も難解1200

言葉と色の洪水です