気狂いピエロ

きちがいぴえろきぐるいぴえろ|Pierrot Le Fou|Pierrot the Madman

気狂いピエロ

amazon
レビューの数

63

平均評点

74.1(415人)

観たひと

736

観たいひと

122

  • KINENOTE Selection映画館で観る

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 フランス
製作年 1965
公開年月日 1967/7/7
上映時間 111分
製作会社 フェリックス・フィルム
配給 日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アメリカの小説家ライオネル・ホワイトの『十一時の悪魔』をもとに「軽蔑」のジャン・リュック・ゴダールが監督した。撮影は「二人の殺し屋」のラウール・クタール、音楽はアントワーヌ・デュアメルが担当。出演は「カトマンズの男」のジャン・ポール・ベルモンド、「スタンダールの恋愛論」のアンナ・カリーナのほかグラジェラ・ガルバーニ、レイモン・ドボスなど。日本初公開1967年7月7日(配給:日本ヘラルド映画)。デジタルリマスター版2016年7月23日公開(配給:オンリー・ハーツ)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

フェルディナン(J・P・ベルモンド)は通称“気狂いピエロ”と呼ばれるカッコいい、愛すべき、反面また憂愁にみちた男である。彼は金持の妻に退屈し、無為な都会生活を逃げだしたい衝動にかられていた。そんなある夜彼はパーティで昔馴染の女性マリアンヌ(A・カリーナ)に出会い、一夜をともにした。翌朝、目覚めた彼は彼女の部屋に、首に鋏を突きたてられて死んでいる見知らぬ男の死体を見つけ驚いた。だがマリアンヌは一向に気にする様子がなく、口笛を吹きながら朝食をつくるのだった。面倒な事件であることは確かである。「わけはあとで話すから」と、彼女に手をとられた時フェルディナンはごく自然に彼女と行動を共にし、パリを逃げ出す決心をした。彼は昔よりも一層魅力的になったマリアンヌを愛しはじめていたし、愚劣な生活から抜け出せるチャンスと考えたのだ。フェルディナンはマンガ“ピエ・ニクレ”を持ち、マリアンヌは銃を持ち、着のみ着のままに彼女の兄がいるという南仏へ向けて、出発した。それは金のない、やぶれかぶれの強盗行脚で、ギャング団の争いに捲き込まれたりしたが、ふたりにとっては素晴らしい旅であった。フェルディナンの顔は底抜けに明るく、飄々とおどけてさえしていた。ある海岸ではロビンソン・クルーソーのような自給自足の生活を送っていたが、深い充実感を味わうフェルディナンと違って、マリアンヌは嫌気がさして来た。そして街に来た時、彼女は奇妙な小人を鋏で刺し殺すと、煙のように消えた。するとフェルディナンはその小人の仲間と思われるギャングに捕われ彼女の居所を言えと拷問された。マリアンヌが殺人を犯し五万ドル持ち逃げしたというのだ。居所を知らない彼は解放されて、マリアンヌを探し歩いた。やっと探しあててみると彼女は密輸団のボスと関係を結んでいた。この彼女の裏切りはフェルディナンを深い絶望に突き落した。彼はふたりのいる島へ行くと拳銃で撃ち殺してしまった。間もなく青い海をのぞむ岩壁から、フェルディナンがダイナマイト自殺をとげた白い煙が見えた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

キネマ旬報増刊 大人のシネマ・ライフ 2016Summer→Autumn

スクリーンの中の女優とともに:「気狂いピエロ」移り気な、天衣無縫の魅力―アンナ・カリーナ

1998年10月上旬号

COMING SOON【新作紹介】:気狂いピエロ

1967年7月下旬号

特集 ゴダール映画の真実:にせもの《気狂いピエロ》

外国映画批評:気狂いピエロ

1967年3月下旬号

新作グラビア:気狂いピエロ

外国映画紹介:気狂いピエロ

2020/09/07

93点

購入 
字幕


現実的で超現実的、恐ろしくて滑稽

ネタバレ

ゴダールの作品はいずれも難解なものが多いが、哲学的な要素とストーリーの面白さ、そして登場人物の魅力とのバランスが一番取れているのがこの映画だと思う。
支離滅裂なようでいて、ダイナミックな展開と台詞の言い回しの面白さについつい引き込まれてしまう。
アメリカへの強い不信感とそれに追従する現フランス政府への不満、そして何よりベトナム戦争に対する強い批判的なメッセージの込められた作品でもあると思った。
フェルディナンとマリアンヌの逃避行は永遠を望むようでいて、とても刹那的だ。
いつ壊れるかもしれない危険な綱渡りのような関係。
「人生が物語と違うのは悲しいわ。明確で論理的で整ったものであってほしい」「明日のない、ただの愛」「行こう、若さは旅から」「人生は悲しいが美しい」
単語の羅列のような会話の中に、心に引っかかる名台詞が散りばめられているのもこの作品の魅力。
自由な生き方に満足しているフェルディナンに対して、今の生活に味気なさを感じていくマリアンヌ。
マリアンヌのカメラに向かって時たま見せる媚びたような目付き、フェルディナンがマリアンヌに見せる少年のようなあどけなさを感じさせる表情も印象的だ。
やがてマリアンヌはフェルディナンを裏切り去っていく。実は人殺しをするのはいつもマリアンヌで、フェルディナンはそれに巻き込まれているに過ぎない。
強かで抜け目ないマリアンヌに対して、フェルディナンはあまりにも単純すぎた。
「優しくて残酷、現実的で超現実的、恐ろしくて滑稽、夜のようで昼のよう、普通で異常、ハンサム、気狂いピエロ!」
ボートでマリアンヌと逃げる彼の兄を追いかけるフェルディナンは、二人を銃で撃ち殺す。
彼は顔面を青い塗料で塗りたくり、顔にダイナマイトを巻き付け火をつける。途中でこんな死に方はあまりに馬鹿げていると火を消そうとするが、間に合わずに爆死してしまう。何とも様にならない最後だが、却ってそれがピエロらしい。
毎回マリアンヌが「ピエロ」と呼ぶ度に、「俺はフェルディナンだ」と訂正するのもおかしかった。
時にミュージカル風になったり、突如観客に語りかけたりと、ゴダールの遊び心の詰まった作品でもある。
二人がすれ違う車越しにキスをするシーンに、ランボーの「見つけた、何を?永遠を」の詩で終わるラストはあまりにも有名。

2020/07/28

2020/07/29

71点

購入/DVD 
字幕


ヌーヴェル・ヴァーグの集大成。

ジャン=リュック・ゴダール監督による、退廃・逃避行日記・ロードムービー。
🎆🎆✂️・・・🗽🚗⛽・・・🖼️📚🦊・・・⛴️🛀・・・🔫🧨💥
退屈な毎日をおくるフェルディナン(ジヤン=ポール・ベルモンド)は5年ぶりに再会したマリアンヌ(アンナ・カリーナ)と一夜を過ごし・・・翌朝、彼は目覚めるとハサミを突き立てた死体を目にする・・・。

(ストーリーが難解というよりは、抽象的表現映像の羅列。よって観た人の評価がわかれる映画とおもう。)
(フランスの1950年代末~流行ったヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)は、若手監督による、即興演出、ロケ中心、同時録音、などの特徴をもつ。本作は、ゴダールが芸術作品をオマージュしたヌーヴェル・ヴァーグの末期傑作。)

2020/05/24

2020/05/25

68点

その他/宇都宮図書館 
字幕


ゴダールだが

ヌーヴェルヴァーグの一人で、まだ現役で映画に新しい手法を工夫しているゴダール。学生時代は、このような映画にかぶれて見ていたが、やっぱり難しい。最初の「勝手にしやがれ」はわかりやすかったが、本映画は今見ると苦手。皆さん、ゴダールの一番という方が多いですが。ただ映像はきれい。ゴダールがゴッホにあこがれていたなどと言う情報はないが、後半に南フランスの屋内に飾られていた花瓶のヒマワリは、まさにゴッホのヒマワリとそっくりでした。

2020/03/07

2020/03/10

75点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


よくわからないけど、きれい

ストーリーはあってなきがごとくで、とにかくアンナ・カリーナがきれい。アンナが「ピエロ」と呼びかけるのに対して、いちいちベルモンドが「フェルディナン」と訂正するのがちょっとうざいけど、何か意図があるのかな?アンナはスタイルも良くて、着る服が今見ても古臭さを感じさせず、おしゃれ。ベルモンドが最後に顔を青く塗って自殺するのはなぜ?
でたらめな逃避行、よくわからない自殺。でも、全体はなんだかおしゃれできれい。

2013/01/20

2019/11/27

86点

選択しない 
字幕


不気味なのに美しい映画

数年前に別れた愛人と偶々再会してしまったフェルディナン
今の生活に不満が堪っていた彼は
久々に元愛人と夜を共にしてまうー!

女は自分の欲望を満たす存在として
誰でもいいから自分だけのピエロが欲しかったんだろな
と思ったり。
初めからお互いに
『愛してる』と口にはするが
愛し合っているようにも思えない節があり
まるでその場しのぎの言葉萌えのような台詞のようで
時にミュージカル風で詩人で

出会い、裏切り、
出会い、裏切り…

音響の入り方も面白い◎

一番はっとするのは
ラストのあの前の約1秒未満だろう

あの瞬間フェルディナンは
我に返ったと思うが
焦りや恐怖や後悔や虚無…
これを1秒程度の映像で
映画がまとめられているのが凄くて。

テンポよく
余計な説明は無く進むのが不気味なのに美しい。

もしかしたら人間誰もが持つ
孤独や欲望の果てが死なのか?

あぁ怖い。深い。難しい。

2018/10/27

2019/11/09

86点

選択しない 
字幕


愛人「ねぇピエロ」 彼「フェルディナンだ」

「大嶋さん」
「児嶋だよ」
的な。


このボケと突っ込みみたいなのが
終始繰り返されるので
いい加減しつこいな…と思うが、
観賞後の余韻で漸く
なるほど…と思い返してみたり。

人生は小説と違いすぎてガッカリしてるのでそこをなんとかしようとハッスル、イタイ。
大したことが大したことないように描かれる、コワイ。