離愁(1973)

りしゅう|Le Train|The Train

離愁(1973)

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レビューの数

7

平均評点

81.2(26人)

観たひと

37

観たいひと

7

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス
製作国 フランス
製作年 1973
公開年月日 1975/2/22
上映時間 95分
製作会社 リラ・フィルム
配給 20世紀フォックス
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

第二次世界大戦中のフランスを舞台に、妻子ある中年男とドイツ生まれのユダヤ女の愛と別れを描く。製作総指揮はラルフ・ボーム、製作・監督は「個人生活」のピエール・グラニエ・ドフェール、脚本はドフェールとパスカル・ジャルダン、原作はジョルジュ・シムノン、台詞はパスカル・ジャルダン、撮影はワルター・ウォティッツ、音楽はフィリップ・サルド、編集はジャン・ラウェルが各々担当。出演はロミー・シュナイダー、ジャン・ルイ・トランティニャン、ニク・アリギ、レジーヌ、フランコ・マツィエリ、モーリス・ビローなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

一九四〇年、ドイツ軍はノルウェー、デンマークに侵入し、五月にはフランスにも侵入してきた。ジュリアン(J・L・トランティニャン)は北部フランスのある村でラジオの修理屋を営んでいたが、事態が切迫するにつれ、いよいよ住みなれた故郷を去らねばならぬ時が来たことを知った。この村に住んで四十年以上、きわめて単調で退屈な日々といってよかったがふと自分が住みなれた村を去るとき、自分の人生に一大転機がおとずれるのではないかと思った。やがて村人たちが列車で村を立ち退く日がきた。幼い娘と妊娠中の妻モニーク(N・アリギ)を客車に乗せ、自分は家畜車に乗らなければならなかった。その日は、フランスでも五十年に一度という絶好の春日和だった。列車は美しいフランスの田園を走る。駅に停まると待ち構えていた避難民が押しかけてきたのでたちまちすし詰めとなりその間、ドイツ軍の攻撃は日増しに激しさを加え、避難民の不安は日毎に募っていった。やがて、名も知れぬ駅に列車が停車したとき、ジュリアンは、列車に乗り込もうとして小走りにかけて来た若い女アンナ(R・シュナイダー)を見つけ、自分が乗っている家畜車に乗せてやった。彼女はドイツ生まれのユダヤ人だった。二人は自由に身動きできない貨車の中で、互いに寄り添うようにしながら旅を続けたが、殆んど口をきかなかった。しかし、二人の心は次第にたかまり、求めあった。ジュリアンは、それが不倫の恋と知りつつ、愛情は深まるばかりだった。アンナも、ドイツ軍に追われ続けた辛い過去を、ジュリアンを知ることでしばし忘れることが出来た。その頃、ジュリアンの妻子が乗っていた客軍は切り離され、行方が知れなかった。二人の乗った客車はやがて終着駅に到着した。そこで、妻が病院で男の子を生んだことを知ったジュリアンは病院に駆けつけ、その間、アンナは姿を消した。それから三年、ジュリアンは元の平凡な生活に戻った。そんなある日、彼はナチの秘密警察から呼び出しを受け、そこで、レジスタンスの一員として捕えられたアンナと再会した。係員は、彼女との関係を追求する。シラを切れば身の安全を期することは出来たが、ジュリアンはアンナに近より、抱きしめた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1979/03/12

2016/01/30

72点

テレビ/無料放送 
吹替


十代の頃に観た感想

人生は旅、その旅でひとりの女と出逢った、という映画。ところどころ回想シーン(戦争シーン)が黒白で出てくるあたりがいいが、あれ以上だとクドくなってしまうだろう。ラストシーンは、ものすごく良い。
-十代の頃に観た感想-

2015/08/26

2015/08/26

100点

購入/DVD 
字幕


戦時中メロドラマの中では隠れた最高傑作。避難列車の中の人間ドラマやフランスの美しい田園風景に、戦闘の実写映像を挟み込む見事な演出。主役の二人も本当に素晴らしい演技で、ラストシーンは涙無くしては見れない最高の恋愛ドラマである。

2014/10/17

100点

購入/VHS 


忘れられないラストショット

ネタバレ

第二次大戦中のフランスを舞台に、ドイツ軍の爆撃から疎開列車に乗って逃げる男女の恋愛を描いた作品。男には臨月の妻と7歳の娘がいた。妻と娘は列車の一等車両に。男たちは後方の貨車(家畜車)に乗せられた。そこで男は女に出会い恋に落ちる…。
主演のジャン=ルイ・トランティニャンとロミー・シュナイダーがただただ素晴らしい作品です。トランティニャン演じるジュリアンには臨月の妻と娘があり、ロミー・シュナイダー演じるアンナはユダヤ人で、夫も両親もドイツ軍に殺されていました。そんな二人がだんだん惹かれ合い、抑えられなくなっていく恋愛感情を、なお抑えた演技で情感豊かに演じています。
1940年、ベルギー国境近くのフランスの村でラジオの修理屋を営んでいたジュリアン(J・L・トランティニャン)は、ドイツ軍の侵入から逃げるため、7歳の娘と臨月の妻モニーク(N・アリギ)を連れて疎開列車の駅まで歩いて来た。妻子は1等客車に乗れたが、自分は後方の貨車に乗り込むことになる。男たちばかりの貨車でジュリアンは若く美しい女性アンナ(ロミー・シュナイダー)に出会い、二人は恋に落ちる。二人は自由に身動きできないほど混み合った貨車の中で、互いに寄り添うように旅を続け、やがて惹かれ合い求め合う。(この貨車の中のラヴシーンは素晴らしいです。二人の名演技あってこそのシーンだと思いました)。
ドイツ軍の銃撃や客車の切り離し(ジュリアンの妻子が乗っていた客車は切り離され行方が知れなくなっていた)など、いろいろな出来事が起こるが、やがて二人を乗せた列車は終着駅に到着する。ジュリアンは妻が赤ん坊を産んだ病院を教えられ訪ねて行くが、その間にアンナは姿を消していた。
【結末まで書いています】
それから3年、平凡な生活に戻っていたジュリアンは、ある日突然ナチの秘密警察から呼び出しを受ける。ジュリアンはそこで、レジスタンスの一員として捕えられたアンナと再会した。警察は、彼女との関係を追求する。無反応な二人の様子を見て係員はジュリアンに「もう帰っていい」と言うが、ドアから出ようとしてジュリアンはアンナの方を振り返り(自分の身に降りかかる危険よりもアンナへの愛を選んで)アンナに近より、頬をなでて抱きしめた。
ジュリアンを守るために知らないふりを続けるアンナの頑なな表情が、ジュリアンに頬を撫でられてついには崩れ、ジュリアンを巻き込んでしまったという悲しみと、愛されていることの嬉しさの混じった泣き顔に変わる…。二人が抱き合ったところで画面は静止し、エンドクレジットが流れ始める。このラストシーンは本当に素晴らしいです。フィリップ・サルドの美しい音楽が映画を情感豊かに盛り上げていました。
ぜひご覧ください。

1970年代

2014/10/05

90点

映画館/京都府 
字幕


ラストシーンの傑作

 私が20代の頃観た映画で、特に印象に残っている作品。この頃のロミー・シュナイダーは本当に美しかったと思う。「夕なぎ」「追想」「ルートヴィッヒ」それぞれ違うロミーで、どれも素敵だが、この作品の彼女には飾り気のない凛とした美しさがあった。そして、なんといってもラストシーンが素晴らしかった。映画史上に残るラストシーンだと思う。

1975/09/18

2014/01/17

100点

映画館/東京都/新橋ロマン劇場 
字幕


 忘れられない「愛」の映画。 ラストシーンに触れています。

 聞けばジョルジュ・シムノンの原作は、ラスト、主人公が見て見ぬふりをする非情なものだったという。 たしかにこの映画の改変は、悲劇にして大甘という声も聞こえてきそうだが、感動は深まった(by双葉十三郎氏)。 今では、映画史に残る名ラストシーンと言われている。 
 私は・・・、 映画館で4回た。ラストシーンのロミー・シュナイダーは美しい。愛の嬉しさと同時に破滅の哀しみを表現した。こんな場面はなかなか他に思いつかない。
  また女性の美しさは「若さ」だけではない事が分かる。年と共に、美しさが優る時がある。この作品の撮影時は、彼女は34才ぐらいか。
 ジャン・ルイ・トランチニヤンも素晴らしい。50年代「激しい季節」、60年代「男と女」、70年代「離愁」、そして2010年代「愛、アムール」。その時、その時、私の心を震わせてくれた。
 フィリップ・サルドの音楽もまた素晴らしかった。シングル盤だが当時買った。
  まさに、一生、忘れられない作品だ。
キネ旬22位、キネ旬読者35位、「スクリーン」では8位入選した。

1975/10/20

2013/07/16

80点

映画館/高知県 
字幕


ピエール・グラニエ・ドフェール

1975年10月20日に鑑賞。高知・中央公民館にて。前売400円。当時、地方では2本立てで封切られていた。同時上映は同じく20世紀フォックス映画配給の「ルシアンの青春」。

ロミー・シュナイダーが素敵である。すばらしい。