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Z

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レビューの数

19

平均評点

77.4(86人)

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131

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18

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー / 社会派
製作国 フランス アルジェリア
製作年 1969
公開年月日 1970/11/21
上映時間 127分
製作会社 ルガヌ・フィルム=O・N・C・I・C
配給 コロムビア
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ギリシャで実際にあった革新政党の政治家暗殺事件をモデルにしたヴァシリ・ヴァシリコスの小説の映画化。製作担当はジャック・ペランとハーメッド・ラチェディの二人。監督は「七人目にかける男」のコスタ・ガブラス、脚本は「戦争は終った」のホルヘ・センプランとコスタ・ガブラスの共作。撮影は「中国女」のラウール・クタール、音楽は「その男ゾルバ」のミキス・テオドラキスがそれぞれ担当。出演は「戦争は終った」のイヴ・モンタン、「悪い奴ほど手が白い」のイレーネ・パパス、「殺しが静かにやってくる」のジャン・ルイ・トランティニャン、「未青年」のジャック・ペラン、ほかにレナート・サルヴァトーリ、ジョルジュ・ジェレ、ジャン・ピエール・ミケル、ベルナール・フレッソン、ジャン・ブイーズ、シャルル・デネール、マルセル・ボズフィなど。七〇年アカデミー最優秀外国映画賞、六九年カンヌ映画祭審査員特別賞等受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

地中海に面した架空のある国で、反政府の勢力が日増しに大きくなっていった。その指導者はZ氏(Y・モンタン)であった。大学教授であり、医学博士であった彼は、党員ではなかったが、正義への情熱に燃える彼の行動は、政府を脅やかしていた。その為、政府は彼の日常に、さまざまに圧力を加えていた。そうしたある日、町で開かれた集会に、演説に向かった彼は、暴漢に襲われ、妻エレーヌ(I・パパス)の到着を前に、息をひきとってしまった。警察と憲兵隊では、自動車事故から起きた脳出血が、彼の死因であると発表。予審判事(J・L・トランティニャン)も事故死と判定し、訴訟を打ち切ろうとしたが、Z氏の友人たち、エール(J・P・ミケル)、マット(B・フレッソン)、ピルゥ(J・ブィーズ)、マニュエル(C・デネール)の証言から、本格的調査に乗り出した。そして、直接の死因が二度の頭部打撲と判明、さっそく運転手のヤゴ(R・サルバトーリ)が逮補された。そして家具師のニック(G・ジェレ)が、ヤゴの犯行を裏づける証言をしたが、その彼も暴漢に襲われ、入院してしまった。判事は調査を急いだ。そして、ニックを取材した新聞記者(J・ペラン)も、判事に協力。やがて、マニュエル、ピルゥ、ヤゴともう一人の運転手ガヤ(M・ボズフィ)が、警察組織の一員らしいことをつきとめた。もはや、政治的な計画殺人の容疑は濃厚であった。ついに、判事は意を決し、警察組織の要人を告訴。だが、この時、七人の重要な証人が突然行方不明になり、それとタイミングをあわせるように当局は、Z氏事件は警察組織とは無関係であると発表した。権力はその無気味な力で事件を闇の中につつみこみ、その混乱に乗じて権力増大をはかった。しかし、古代ギリシャ語の《Z》は象徴している、彼は生きていると。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1971年2月上旬決算特別号

特別グラビア 外国映画ベスト・テン:イージー・ライダー/サテリコン/Z/明日に向って撃て!/M★A★S★H(マッシュ)/テオレマ/王女メディア/冬のライオン/地獄に堕(お)ちた勇者ども/ひとりぼっちの青春

1982/03/06

2019/04/10

75点

映画館 
字幕


ポリティカルサスペンスの佳編

ネタバレ

てっきり主役として活躍すると思っていたY・モンタンが早々に姿を消すドラマ展開に驚き、犯人たちを追い込む終盤のアップテンポな語り口にグイグイと引き込まれる。また、渋さ満点のJ・L・トランティニャンをはじめ、重厚な存在感を発するI・パパスや、「フレンチ・コネクション」シリーズで馴染みの深いM・ボズフィ、B・フレッソンといった俳優陣の滋味深い好演が素晴らしく、ともすれば一本調子になりがちな物語に活き活きとしたグラデーションをもたらしていた。

全編に禍々しい熱気を醸し出しながら、体制権力の欺瞞と暴虐を容赦なく暴き出すC・ガブラスのジャーナリスティックな創作姿勢が光るポリティカルサスペンスの佳編。

2017/01/12

2017/01/12

90点

購入/DVD 
字幕


冒頭から衝撃的なラストまで目が離せない一級の政治ミステリー。地中海の亡国・・・特産品であるブドウの病気に対する講義が行われている。傍聴者はみな歳のいった軍服姿の男たち。ブドウを守るための対策は3段階。芽が出た後、茎が伸びてきて、実の熟す前。最後に主催者が言う、国をあらゆる主義から守るためも同じことだ、と。反体制と見られる進歩的な議員が数々の妨害にもまけずに集会を開く。大勢の警官が警備していたにもかかわらず、集会が終わってホテルへ戻ろうとした時に暴徒に襲われる。単なる交通事故として処理されるが裁判に向けて任命された予審判事が少しずつ事件の真相を明らかにしていく。陰謀が暴かれていく過程は痛快。理不尽な策略が露呈して行く・・・が。その先がこの映画の凄いところ。国とは何なのか?為政者たちは何から国を守ろうとしているのか・・・。実話を元にした迫真の展開に映画の力を感じる。ミキス・テオドラキスの哀愁漂うテーマが胸にしみる。

1980年代

2016/12/19

90点

映画館/東京都 


モンタン目立つね

政治や社会を描こうとすると、途端につまらなくなるものだが、この作品はエンターティメントとして通用する映画。

2008/07/20

2016/09/06

80点

選択しない 
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初のコスタ・ガヴラス

強烈!の一言。ラストのJ・ペランが「その後」を語るのだが号泣。そしてこれが事実だったことを改めて思う。イレーネ・パパス、印象的。反核軍縮が奥底に流れている

2009年

2016/07/13

100点

レンタル 


傑作

傑作。硬派の社会派ドラマでありながら、映画の持つうねりに乗せられて一気に2時間を走りぬけるような面白さがあります。スピーディで技ありの展開とキマッた構図、素晴らしい編集。意表をつく軽快な音楽と、役者さんたちの存在感(イヴ・モンタン、ジャン=ルイ・トランティニャン、ジャック・ペラン)、…それらを融合した素晴らしい作品です

1963年5月22日、ギリシャで実際に起こった右翼王党派による左派自由主義者ランブラキス暗殺事件を題材に、国家権力による暴力を痛烈に批判した社会派作品。映画の中では国名は明かされていませんが、映画冒頭に「現実の事件や人物との類似は意図的である」という字幕が、本作の脚本家2人(ホルヘ・センプラン、コスタ=ガヴラス)の署名入りで出ます。普通、類似性が問題になりそうな場合は「実在の人物、組織とは一切関係ありません」という注釈が入るところですが、あえて「類似性は意図的である」と宣言するなんて大胆ですよね。ギリシャ出身のガヴラス監督の気概を感じました。

『Z』は67年のギリシャの軍事クーデターまでを描いており、映画を製作した69年頃ギリシャは軍事政権下にありました。そんな時代にこのような国家権力の恐怖と陰謀を暴いた作品をよく作れたなぁと思います!(当然ながらギリシャでは上映中止となったそうです)。ラストでテンポよく提示されるショッキングな後日談は、政権が次々と変遷した戦後ギリシャの現実を如実に表していると思いました。

<ストーリー>
地中海に近いある国(実際はギリシャがモデル)で、革新政党の指導者Z(イブ・モンタン)が暴漢に襲われた後、死亡する。軍部当局は自動車事故による脳出血と発表する。しかし、これに疑問を抱いた予審判事(ジャン=ルイ・トランティニャン)は新聞記者(ジャック・ペラン)の協力を得て真実に迫ろうとする。そして事件の背後に隠された陰謀にたどり着くのだが……。

トランティニャン演じる予審判事は最初は目立たないのですが、事件の真相に疑問を抱いて、自分の信念に従い権力の上層部を告発していきます。大物相手に次々と「~罪により告訴する」と宣告するシーンは、あまりにもカッコよく圧巻でした。

イヴ・モンタンも革新系の穏健派の政治家を好演していて、どんな群集の中にいてもひときわ目立つ存在感に惚れ惚れしました。また、新聞記者役が男前!と思ったら、本作の製作も兼任しているジャック・ぺラン。ジャック・ぺランと言えば「ニューシネマ・パラダイス」のサルヴァトーレですが、先日観たジャック・ドゥミの「ロバと女王」にも麗しい王子様役で出演していました。映画製作も多く手がけ、とても多才な方です。

社会派でありながら娯楽性も併せ持つ傑作です。
ぜひご覧ください。

1970年

2016/04/17

85点

映画館 
字幕


冒頭部、不穏と混乱の群衆シーンから、

一気に引き込まれた。臨場感が凄まじいばかり。サスペンスに満ちた物語展開も目まぐるしく、先を読ませない。ハッピーエンドではないが、実話ベースだそうで、鋭い政治的告発となっている。

メッセージ性と娯楽性を高いレベルで併せ持つ秀作です。